ここはゆっくり牧場。
のどかにゆっくりと暮らすゆっくり達。
「ゆっくりおいしくなるよ!」
「いっぱいゆっくりしてもちもちになるよ!」
みんな、饅頭としての誇りにあふれている。
少しでも美味しくなって、消費者に届きたい。
そんな願いを持っていた。
だが、牧場出身のゆっくりから大量の危険物質が発見されてしまう。
被害を抑えるため、同時期に出荷されたゆっくり達はすべて廃棄処分に。
「どぼじでええええ?!れいむおいじいのにいぃぃ!!ぢゃんどだべでよぉおお!!!」
「まりざ、きけんじゃないのにい!ちゃんとおいじぐなっだんだよぉおお!?」
「おねがいだがらだべでよぉおおっ!!」
牧場に返品されてきたゆっくり達は、みなプライドをズタズタにされていた。
せっかく美味しくなったのに。
せっかく一生懸命育ったのに。
「おねがいだよぉおお!!のござないでだべでええええ!!!」
とある家では、オヤツにゆっくりを食べている最中にニュースで事件を知った。
半分だけ食べられ放置されたれいむ。
その半分の眼には涙があふれていた。
痛いけど嬉しかった。
ちゃんと人間に美味しく食べてもらえていたのに。
自分の体のことは自分が一番よく知っている。
「れいむにはめらにんはいっでないのにぃいいい・・・」
「うるさい汚染饅頭!死んだらどうすんだボケクソ!」
あまい、と笑顔でいっぱいだった顔はそこにはない。
その目はまるでウンコでも見ているよう。
半分になったれいむは声をあげずにないた。
なんのために生まれたのだろう。
なんのために痛い思いをしたのだろう。
れいむは足りない餡子で答えを探したが、結局それは見つからなかった -- 2008-10-07 18:30:30
最終更新:2009年01月18日 12:39