ゆっくりいじめ系777 感謝の気持ち


※幸せのまま終わるゆっくりがいます。ゆっくりはみんなきっちり殺して!!って人は閲覧注意。



広がる草原、吹き抜ける風、気持ちの良い日差し
ゆっくりれいむたちはついに最高のゆっくりプレイスに辿り着いた
小さな洞窟や巨木の根の窪み、もう誰も使っていない小屋。巣も完璧だ
みんな一目散に思い思いの場所を陣取る

ゆっくりまりさは巨木の根の窪み、周りには面白そうな色のキノコが一杯生えている
ゆっくりパチュリーは誰も使っていない小屋、そこには何冊もの絵本が置かれていた
ゆっくりちぇんは倒木によって作られた洞窟、風が吹き抜けてとても涼しそうだ
ゆっくりアリスはお洒落なログハウス、都会派の女にはこういう癒しが必要なのだ
ゆっくりれいむは小さな洞窟、他の場所より少し高くなっているここは異変が起こった時にすぐ分かる

この場所は素晴らしかった
天敵など何一ついない
それでいて、虫や花や木の実はたくさん取れる
前にはご馳走だった野苺だって、少し遠出をすれば一杯食べれる

「まりさ、いっしょにゆっくりほんをよまない?」
「ゆっくりいくね」
まりさが答える

「あら、まりさ、とかいはのわたしのつくったイチゴのおだんごを食べない?」
「ゆっくりいくね」
まりさが答える

どっちにも良い顔しかしないまりさにれいむとちぇんは少し呆れていたが
三人が幸せならと微笑み、次にお互いを見つめあった
「あのね、ちぇん」
れいむはそっとちぇんに身を委ねる
「わかるよー」
ちぇんはそれに答える

良いお家があって、いっぱい食べたら、次は恋の時間だった

二人がお互いを意識し始めたのはいつ頃からだっただろう

ある日、花を取りに行ったれいむは草原を駆けるちぇんを見つけた
走って・・・ジャンプ!!
口にはしっかりと大きなトンボが捕まえられていた
「わぁ、すごい!!」
思わず声に出すれいむ、ちょっと照れくさそうにするちぇん
「ねぇ、ちぇん、わたしにもおしえて」
「いいよ。すぐにわかるよー」
だが、足の速いちぇんの得意技をれいむが習得できるはずなど無い

「ゆー・・・うまくいかないね」
「そうだね、わからない?」
「れいむはゆっくりだから、ちぇんみたいにゆっくりはやくできない」
「んー・・・ちぇんのできないこと、れいむはたくさんできるよ。ちぇん、わかってるよ」
それまでのちぇんの暮らしはその日暮らしの生活だった
取ったものを食う。雨で狩りにいけない日だってあった。その時は一人、住処で空腹に耐えていた
でも、れいむが住処に来るようになってからは違った
食べ物の保存方法を教えてもらった、虫団子の作り方や水を使って花や草を日持ちさせる方法、木の実の食べ方
「ありがと、ちぇん。これからもよろしくね」
「わかるよー。ふたりはいつまでもなかよしだよ」
一人ではできない事が一杯あったけど、二人でいればできない事はない
お互いは支えあった

「あのね、ちぇん」
「わかるよー」
思いが通じ合ってから少し経ったある夜、二人は結ばれた


「とかいはのアリスからのプレゼントうけとって」
木の枝と実で作られた可愛らしい人形
「むきゅん、じょーそーきょーいくにほんはとってもいいのよ」
ピンク色のお花の描かれたちっちゃな絵本
「おいしいのをとってきたよ。ゆっくりたべてね」
色とりどりのキノコ

「わかるよ。みんなのきもちわかるよ」
「ありがとう、ゆっくりできるみんなにかこまれてしあわせだよ」
ちぇんとれいむが涙で感謝を表す
れいむの頭には短いが茎が生えていた
ちぇんが花束を投げる。まりさがそれをキャッチする
「あ、なんだかけっかがわかるよー」
新婚の二人をそっちのけにアリスとパチュリーのまりさ争奪戦がはじまる


幸せな時間が流れる
赤ちゃんは生まれ、育ち、今可愛い盛りである
結局まりさはアリスとパチュリー、両方を選んだ
ちぇんは苦笑しながら、花束をまりさがキャッチした時にわかってたよと言った。本当だろうか?
れいむが思い出し笑いをしていると、赤ちゃんを連れたアリスがやってくる
「あのね。れいむ、おしょくじのしつけでおしえてほしいことがあるんだけど」
都会派のアリスもすっかりお母さん、パチュリーは体に負担がかかるから出産は諦めたが
アリスの赤ちゃんを自分の子どものように可愛がっている
何人か赤ちゃんの姿が無い。きっと小屋でお勉強をさせているんだろう


この幸せな時間を誰に感謝すれば良いんだろう




「おっす」
いきなり、どこからともなく人間が現れる
ビックリするゆっくりれいむたち、今までここに人間なんて来たことが無い
それも森の向こうからやってくるならともかくいきなりゆっくりれいむたちの目の前に現れたのだ

「私はてゐ。この世界の神様、感謝しろ」

いきなり現れた人間にれいむたちは警戒する。アリスにすぐに家に戻るよう言って
パートナーであるちぇんに警護してもらうように頼む
自分は子どもの中でも一番しっかり者の子ちぇんにまりさを呼んでくるように伝える

「そう邪険にするなよ。寂しいぞ。神様として」

切り株に腰掛け、不満そうな顔をするてゐ
「お、おねーさんはだれ?どこからきたの?」
「私はてゐ。ゆっくりおぼえるんだよ。私は神様、この世界で一番偉い人だ。分かる?」
「わ、わからないよ」
パートナーの癖が移ったのかそんな言葉を言うれいむ
「例えば、お前達が立っているこの大地。これは私が作った。お前の洞窟も私の自信作だよ」
「ゆ?このどうくつはれいむのおうちだよ。おねーさんのじゃないよ」
「分かってる分かってる。その洞窟はお前のだよ。でも、作ったのは私なんだよ」
「でも、どうくつはれいむのだよ」
「だから、そうだって言ってるじゃん」
ちぇんとまりさがやってくる
"子ちぇんは?"と聞くと"ログハウスにいってもらってる"と答えた

「お前たちが幸せでいられるのは私のおかげなんだよ。感謝しろ」
両手を広げ、『さぁ!!』といわんばかりのポーズをとるてゐ
「・・・わからないよ?」
「ここはまりさたちがみつけたばしょだよ」
「さっきからいってるのに、このおねーさんわかってくれないの」
「わからないの?ゆっくりりかいしてね」
「ここはまりさたちのばしょなんだよ」
「おねーさん、だいじょうぶ?れいむのおうちでやすむ?」

「うるせぇ!!神の怒り喰らえ!!」
そう怒鳴るとてゐはどこかへ消えてしまった
ポツポツとれいむは頬に雨が当たるのを感じた
「あめだよ。おうちでゆっくりしようね!!」
みんな、変なおねーさんより雨の方が怖かった

二日、三日、四日、五日、六日

雨がやまない
こんな事、今まで一度も無かった
食糧の備蓄もそろそろ限界だ

七日目でやっと雨はやんだ。しかし、雨は幸せな生活を崩してしまっていた
洞窟への水の浸入は防げたが、巨木の木の根に住んでいたまりさは雨の被害をもろに受けてしまった
心配したれいむとちぇんが駆けつけた頃には巨木の前で泣き叫ぶアリスとパチュリーの姿があった
根の窪みはそのほとんどが水に浸かり、まりさの帽子だけが浮いている
ちぇんはその帽子を取ろうとする。だが、突如凄い剣幕でアリスとパチュリーに家に帰るように言った
「はやく、わからないの?はやくかえってね!!」
ちぇんの凄い剣幕に頭の良い二人は理解した。帽子の下に何があるのかを

「むきゅー・・・いいの。ちぇん、ぼうしをとってちょうだい」
「うん、アリスもパチュリーもかくごはできてるよ」

「・・・わかったよー」
帽子をどけると無残なまりさの死体が浮かんでいた
白目を向き、形も水を飲んだのか膨らんでいた
「ちぇん、ゆっくりひきあげて」
れいむの言葉にちぇんは無言で頷く
その日、四人はまりさのお葬式をした
一生懸命土を掘り、まりさを埋めた
そこに盛り土をし、アリスはまりさに似せた人形作って飾る。パチュリーは木の板に「さよなら、まりさ」と彫り飾った
その木の板にまりさのぼうしを被せる

「アリス、こどもたちには」
「つたえなくちゃいけない・・・ちゃんとつたえるよ」
「むきゅん、これからはふたりでそだてていくわ」
「うん、なにかこまったことがあったらいってね」

四人は呆然とお墓を見つめる

「ちぇん」
「わからないよ。まりさはなんでしななきゃいけなかったのかわからないよ」
「ちぇん」
夫の役割をする者同士、夜な夜な良く遊んでいたちぇんはいなくなった親友を思い泣いていた
二人には見せまいと思っていたが、溜めていた涙を流れ出してしまう
「むきゅー・・・ちぇん、ありがとう」


「崇め称えよ、恐れ敬えよ。神様のてゐでーす」
四人の前にはこの前の変なおねーさんが現れた
「悲しい事があった?この幸せな世界に?神様が救ってあげようか?」
二人は何のことかサッパリ分からない
「まりさは死んじゃったけど。死んじゃったことを無かった事にしてあげようか?」

「ゆ?できるの?」
「わからないよ。そんなことができるなんて」

「はいはい、疑うのは自由自由。で、神様を頼るの?それとも私ゴーホームしていいの?」

「おねがい、まりさをいきかえらせて」
アリスは後先考えずに口走る
ちぇんは止めようとしたが、その頃には二人はまばゆい光に包まれていた
光が収まっていく、その場所からおねーさんとゆっくりまりさが現れる

「奇跡完了」
小声でてゐは雨が本降りになる前にすり替えておいただけなんだけどねと笑う
「ゆっくりしていってね!!」

パチュリーとアリスはまりさに飛びつく
紛れもないまりさだ。帽子がないけど
「ああ、帽子はそこの奴を使ってね」
それを聞くか聞かないかのタイミングでちぇんはまりさのぼうしをまりさに被せる
「ちょっと、きたなくなちゃったね。かわでゆっくりあらえばおちるかな?」
暢気に帽子を気遣うまりさ
「まりさ、おうちにいきましょ。あかちゃんたちにぶじなすがたをゆっくりみせてあげて」
「むきゅん、それがいいわ。アリスのいうとおりよ」
アリスとパチュリーは飛び跳ねる
「じゃあ、ぼうしをせんたくしてからいくね。あかちゃんのまえできたないぼうしはいやだからね」


「じゃあ、さいきにいってまってるわ」
そう言って二人はアリスの家に急いだ
「まりさはおがわにいってくるね」
まりさは小川に向かう

「あれ?おーい、神様の奇跡に対する感想とか感謝の言葉とかさー・・・」

「おねーさん」
てゐをちぇんが呼び止める
「おねーさん、まりさをたすけてくれてありがとう」
「う・・・うん、いいよ。神様だもん」
「ちぇん、れいむたちもアリスのおうちにいきましょ」
「まって!!」
また凄い剣幕で怒鳴るちぇん
「れいむ、わからないの?おねーさんになにをするべきだとおもう?」
「ゆ・・・あ、うん、おねーさん、ありがと」
「わかってくれてうれしいよ」



「残りの三匹は感謝してないのね。理解は幸せ」




「神様てゐの素晴らしき世界to破壊神てゐのお手軽気分カタストロフィー」と汚い文字で書かれたプレートがかけてある部屋の前に
八意永琳は立っている

「えーっと・・・」
プレートの隣に書いてある番号と資料を比べる
「ああ、ゆっくりたちが感謝の気持ちを表せるかどうかの部屋ね。てゐったらもっと分かりやすい名前を付けてくれないかしら」
プレートの下に『感謝できる部屋』と無機質な文字で書かれたメモを貼り付ける
「これでいいわ・・・。この実験、てゐに任せてよかったのかしら・・・あとで、鈴仙にもやってもらおうかしら」
コントロールルームで監視カメラのスイッチを入れる
部屋の番号を打ち込み、モニターの画面がその部屋の映像に切り替わる

永琳は絶句した

結局、感謝の言葉を言ったのはゆっくりちぇんとゆっくりれいむだけだった
てゐはその二匹とその子ども達を部屋から出し、自分のオフィスに置くと
引き出しからチェーンソーを取り出し、部屋に戻った
それからは酷いものだった
ゆっくりまりさはチェーンソーで突き刺され、赤ちゃんアリスや赤ちゃんまりさ達に餡子飛沫を浴びせて死んだ
逃げ惑う赤ちゃんやアリス、パチュリーの前でログハウスや小屋といった二人の住処を破壊した
次々と捕まる赤ちゃんアリス、赤ちゃんまりさ達
それらを木にぶら下げていくてゐ、赤ちゃんを殺されたくなければ出て来い
そう脅すとアリスとパチュリーはすぐに投降した
透明な箱に入れられるアリスとパチュリー、その目の前で赤ちゃんアリスにチェーンソーを刃を当てる
一瞬で粉々になる赤ちゃんアリス
部屋には泣き声と神様の笑い声が絶えなかった

その光景を見ていた永琳はてゐが壊れたと思ったのだ
お陰で、てゐがすっきりして部屋から出てくると間髪入れずに赤い瞳で感覚を狂わされ
永琳特性の睡眠薬で眠らされ、拘束着まで着せられ永琳のカウンセリングを受ける事になった

「あ、あの師匠、私は感謝の言葉を言わなかった。ゆっくりをシメただけで・・・」
「ねぇ、てゐ。疲れているなら言ってちょうだい。あのゲシュタルト崩壊実験につき合わせたのがよくなかったのかしら?」
「師匠、私の提出した計画書見ました?」

カウンセリングは終わり、即座に説教に切り替わる

「あなたはなんで、そう物を大切にしないの!!」
予定表には感謝の言葉を言えなかったゆっくりは殺すと書かれていた
しかし、永琳があの部屋に用意したのはペット用として品種改良している知能強化や躾などの処置が施してある
高価なゆっくりたちだ。それを『神様になる→感謝しろと言う→感謝しなかったら殺す』とし書かれていない計画書によりほぼ壊滅させられたのだ
しかも、河童達から貰った光学迷彩スーツまで使って。
「そもそも、何?この計画書は、信頼してチェックしなければこのザマよ」
「・・・うっかりした結果がこれだよ」
ボソっとそう呟くてゐ、説教は深夜まで続く事になった




それからちぇんとれいむは別の部屋で幸せに暮らしている
高価な個体の数少ない生き残り、ちぇんとれいむの珍しいカップル、てゐの口添え
いろんなものが加わって、れいむたちは地上の、てゐの部屋で暮らしている

「おーい、ゆっくりどもエサの時間だよ」

「「かみさま、ありがとう。ゆっくりかんしゃするね!!」」














~あとがき~
ゴミ箱に完成したSSが入ってた
ビックリだ
by118




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最終更新:2008年09月14日 08:31
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