• 現代にゆっくりがいる設定です
  • うんうん注意
  • いろんなところからネタをパクっています
  • オリ設定注意




「さてと・・・寄り道せずに真っ直ぐ帰るわよ!」
彼女の名は普通のお姉さん、帰宅部である。
転校したばかりでなので友達がいない、
学校が終わったら真っ直ぐ家に帰ることにしている。

 ゴロゴロゴロ・・・

遠くで雷の音がする。
天気はかなり曇っており、いつ雨が降ってもおかしくない

(ここはショートカットしかないわね・・・)

彼女の学校は山頂付近にあり、学校に続く道は曲がりくねっている。
真っ直ぐに行ければそんなにかからないのだが普通に道路を
歩いていくとかなりの時間がかかる。
そこで彼女は山を真っ直ぐ降りることで近道をしようと考えた。
普通の女の子ならこんなことは考えないのだが彼女は少々・・・
いや・・・かなりおてんばな女の子であった。

(ここから真っ直ぐ降りて行けば5つ目の道路に出るはず・・・)

計算通りに山を下りていければ、無事に家に帰れる予定であった。
しかし、山に慣れていない彼女は少しづつ方向がずれている事に気付かなかった。

 (これはまずいかもしれないわね・・・)

彼女の計算ではもうとっくに目的地である5つ目の
道路に出ていないといけないはずである。
しかし、道路はまったく見えない。
仕方ないので一旦、戻ろうと振り返ろうとした瞬間、

「あっ!」

足場の悪いところで振り返ろうとしたのでバランスを崩して坂を転げ落ちてしまう。

 ゴロゴロゴロッブチュッブチュッブチュッ!

坂を転げ落ちた彼女は何か柔らかいものにぶつかって止まる。
次の瞬間、彼女の耳に甲高い悲鳴が鳴り響く。

「ま゙り゙ざーっ!あ゙がぢゃーん゙!!」

結構な勢いで落ちたにもかかわらずほとんど怪我はなかった。
彼女の運動神経はもともと良いほうで転がりながらも怪我をしないように
うまく体をかばいながら落ちたのもある。
しかし最後は柔らかいものがクッションになったというのが大きかった。

「痛たたた・・・あれ?・・・ゆっくり?」

彼女は上半身だけ体を起こす。
彼女の前で怒りながらぼよんぼよんとはねる赤いリボンを付けた大きな饅頭、
ゆっくりれいむに気がつく。

「これってゆっくりってやつ?」

彼女は都会から引っ越して来たのでゆっくりを見るのは初めてであった。
始めてゆっくりを見た感想は・・・

(主に顔がキモいわね・・・)

ゆっくりに対して顔がキモいということはその存在すべてがキモい
と言うようなものだが、顔をしわくちゃにして涙を流しながら
こちらを怒鳴りつける生首を見て気持ち悪いと思うのは当然のことである。

「じね゙ー!ま゙り゙ざとあ゙がぢゃん゙をごろ゙じだに゙んげんはずぐじね゙ー!」

「会っていきなり死ねとか口の悪いゆっくりね、お姉さん怒るわよ!」

頬をつねってやろうと彼女は立ち上がる。

「・・・ゆ゙っ・・・ゆ゙っ・・・」

すると彼女が座っていた所から変なうめき声が聞こえる。
足元を見下ろすと右頬が破裂してそこから餡子が飛び散った
ゆっくりまりさとその饅頭がかぶっていたであろう黒い魔女帽子、
その周りにソフトボールくらいのつぶれた饅頭が2つ、
胎生出産で生まれたゆっくり赤れいむとゆっくり赤まりさだったもの、
そしてなぜか大根やトマト等が転がっていた。

「これってゆっくりまりさよね?あーなるほど・・」

お姉さんは状況を把握する。
自分が転がってぶつかったことによってゆっくりを潰してしまったのだ。
その饅頭はゆっくりまりさとおそらくその子供達、
この村で害獣指定動物になっているゆっくりは地元の人間なら即潰すであろう。
しかし彼女は都会から引っ越してきたばかりでそんなことは知らなかった。

(どう見ても怒ってるわね・・・)

彼女を見つめるゆっくりれいむは歯をギリギリ食いしばりながら
こちらを睨んでいる。
ゆっくりの歯はあまり丈夫ではない、そのため・・・

 ギリギリ・・・ポコンッ

「あっ・・・今、歯が抜けたわよ」

れいむを心配してお姉さんは声をかけるが

「ぞんなごどはどうでも゙い゙い゙の゙!
 ま゙り゙ざとあ゙がぢゃん゙をがえ゙じでー!」

お姉さんは頭を下げてごめんなさいと謝る。
地元の人間なら絶対にゆっくりに謝るなどしないが
彼女は自分のした事を心の底から謝った。
その誠意がゆっくりにも少し通じたのか顔を下に傾け、
ゔっゔっと涙を流す。

「どぼじでごんな゙ごどにー・・・」

どうしてこんな事になったのか、ついさっきまで幸せだったはずなのに、
親れいむは餡子脳で考える。

 数刻前

「ゆーまりさ、おやさいがいっぱいはえてるよ!」

「ゆっへんっ」

まりさはあごの下をつきだし得意げにする。

「ゆ~おやちゃいがいっぱいはえちぇるよまりしゃ」
「これにゃらいっぴゃいむーちゃむーちゃできるにぇ~れいみゅ」

植物型のにんっしんで生まれたなら子ゆっくりといってもいい大きさだが、
このゆっくりまりさとゆっくりれいむはまだ赤ちゃんゆっくりである。
しかし胎生出産で生まれた子供なら、赤ちゃん言葉が抜けていても
おかしくないのだが、両親共に頭が悪いため、
必然的に頭の悪い子供が生まれたのである。
しかしこのゆっくり一家はもっとも自然なゆっくりであるとも言える。
野生のゆっくりが人間の畑を見て、人間の物だと考えるということはしない、
そこに食べ物があるから食べる、それだけであり、それでいいのである。

「これだけおやさいがあればいっぱいすーりすーりできるね」

「いっぱいすーりすーり・・・ゆへへ」

まりさの顔がいやらしい顔になる。
これだけおやさいがあればいっぱいすーりすーりできる、
れいむがにんっしんしている間、まりさはすーりすーりが
できなかったので思わず発情しそうになる。

「おきゃーしゃんおにゃきゃすいたよ、ゆっきゅりたべしゃせてにぇ」

「ゆっ!そうだったんだぜ、おやさいをはやくほりだすんだぜ」

子供達の声でゆっくりと性欲は鎮まり、おやさいを掘り出し始める。

「ゆーっしょ!ゆーっしょ!」

「れいむもてつだうね!」

「おきゃーしゃんたちがんばっちぇね」

れいむの手伝いと子供達の応援もありゆっくりにしては
はやく穴を掘ることが出来た。

「そろそろいいとおもうんだぜ」

「そうだね、それじゃがんばってぬこうね」

「れいみゅたちみょてちゅだうよ」

おちびちゃん達の言葉に親ゆっくり達は感動した。
実は一刻も早くおやさいにかぶりつきたいだけだが、
親ゆっくり達はそんなことはまったく気付かなかった。

「それじゃ、みんなでおやさいをぬこうね!」

「まりさはここにするんだぜ、れいむはそこをたのむんだぜ、
 あかちゃんたちは「まりしゃたちはきょきょをにしゅるにぇ」」

まりさは子供達に噛み付きやすい葉っぱの所を任せようとしたが、
子供達は大根の根の真ん中あたりに噛み付いた。
そこだとほとんど意味ねえよとまりさは心の中で思ったが仕方ないので、
れいむは葉っぱの真ん中、まりさは葉っぱの先端を、
おちびちゃんたちは大根の白い部分にそれぞれが噛み付いて抜こうとした。

「「ゆーっしょ!ゆーっしょ!」」

「「ゆーっちょ!ゆーっちょ!」」

畑の中にゆっくり達のうっとおしいかけ声が鳴り響く。

「「ゆー!ゆー!」」

 ブチッブチッ

徐々に大根が抜けてゆく、そして・・・

 ズボッバキバキッポコーン

妙な主が混ざりながらも大根は抜けた。

「ゆー、やったよまりさ、はやくみんなでむーしゃむーしゃしようね」

れいむが家族に声をかけるがみんなうつむいて震えている。
れいむが心配になり声をかけようとしたとき

「ひゅひゃーーー!ひひゃひひょー!(ゆびゃーーー!いちゃいよー!)」

「ヒャッハー!まひひゃのヒャッハー!(はぎゃー!まりしゃのはぎゃー!)」

「おちびちゃんたちどうしたのー!?」

赤ゆっくり達の突然の悲鳴にれいむは驚く、
あわてて声をかけるもいっこうに泣き止む気配はない。
まりさにも声をかけてもらおうと声をかけるが・・・

「ひひゃひんはへ(痛いんだぜ)」

「ゆ゙ー!ま゙り゙ざー!」

れいむは驚く、まりさの前歯がごっそり抜けているのである。
れいむはまさかと思い、赤ゆっくり達の口の中をのぞく。

「あ゙がぢゃん゙だじのはがー!!」

なんと赤ゆっくり達の歯が全て抜けてしまっているのである。
いや、赤まりさの歯は一本だけ残っているが・・・ポコン・・・
今抜けたようである。

「ひひゃひひょー!おひゃーひゃーん!(いちゃいよー!おきゃーしゃーん!)」

「ひひゃひひょー!ヒャッハー!ヒャッハー!(いちゃいよーはがー!はがー!)」

「おちついておちびちゃんたち、それとひゃっはぁ!はゆっくりできないから
 いっちゃだめだよ!」

ヒャッハー!はゆっくり達にとってゆっくりできない言葉である。
この言葉を使ったゆっくりは大人であろうと厳しいお仕置きをされる。
ひゃっはぁ!は可らしい。

「ゆー、まりさーあかちゃーん・・・」

れいむはおろおろしながら何かしてやれないかと周りを見渡す。

「ゆっ、あれはあかいおやさいさん」

れいむは赤いおやさい、トマトを発見した。
あれならみんな喜ぶだろうと思い何個かむしる。
まずは赤れいむに食べやすくむーしゃむーしゃして
口移しで食べさせようとする。

「あかちゃんあーんして」

「ひゅ、ひゃーん(ゆ、あーん)」

れいむが口移しで赤れいむに食べさせた瞬間!

「ひゅひゃーーー!(ゆびゃーーー!)」

再び赤れいむが絶叫をあげる。

「ゆー!あかちゃーん!」

結局、このゆっくり一家はほとんど野菜を食べれず、
大根1本とトマト数個を持って巣に帰ることにした。

「ゆーもうすぐおうちにつくよ、そしたらみんなでゆっくりしようね」

先頭を行くれいむが家族をはげます。
しかし、まりさや赤ゆっくり達はまったく元気がない、
まだ歯の抜けた歯茎が痛いのである。
そんな家族の気持ちも知らずれいむは巣に帰ったらゆっくりできると信じていた。

(ゆー、かえったらおやさいたべるよー)

ゆっくりれいむもおやさいを食べるのは久しぶりだった。
そのため家族の歯が抜けてしまったことは忘れ去られようとしていた。

「かえったら、みんなでおやさいたべるよ!」

れいむは自分が怪我していないからこんなことを言っているが、
歯が抜けたゆっくりは一生ゆっくりできない。
ゆっくり達の歯は生まれたときから永久歯である。
奥歯が残っている、まりさはともかく、
全ての歯を失った赤ゆっくり達は自分一人では餌も食べられないであろう。
そんな不幸な未来を考えられないれいむは
帰ったらゆっくりできるとしか考えていなかった。

「ゆー、おうちがみえてきたよ」

ゆっくり一家のおうちが見えて、れいむが振り返った瞬間それは転がってきた。

「ま゙り゙ざーっ!あ゙がぢゃーん゙!!」

 ・・・

れいむはゆっくりの少ない記憶力で精一杯、家族のことを思い出し泣いた。
その姿をみて普通のお姉さんはどうにかできないかと考えた。

(どうしよう・・・)

なんとかしようと考え、ふと足元のまりさを見てみると

「ゆ゙っゆ゙っ」

まりさは虫の息だがまだ生きている。

(ゆっくりって餡子を戻すと生き返るって聞いたことあるわね・・・)

そう考えたお姉さんはまりさの餡子を集めて破れた右頬の中に
無理やり詰め込んでいった。
その結果、体内の餡子の量が一時的に増量したため、まりさは意識を取り戻す。

「ひゅ・・・ひぇ・・い・・ひゅ(ゆ・・・れ・・い・・む)」

「ま゙り゙ざーっ!」

まりさが意識を取り戻したのに気がついたれいむはそばにはねていく。

「もっひょひゅっひゅひひひゃひゃっひゃ(もっどゆっぐりじだがっだ)」

歯が抜けたまりさは断末魔さえきちんと言えずに死んでしまった。

「ま゙り゙ざーっ!じん゙じゃい゙や゙ー」

一瞬まりさは助かるんじゃないかという微かな希望から再びれいむは絶望の
どん底に落とされ、今一度大きな声で泣き叫ぶ。

「むきゅーん、どうしたの?」

「なにかあったんだねー、わかるよー」

「ちんぽー!」

れいむの声を叫び声を聞いたゆっくり達が巣から顔をみせる。
にんげんを警戒してか巣からはでてこない。
その中ただ一匹、巣の外に出てきたゆっくりがいた。

「ゆ~、またなんかあったの~?」

野太い声をした体調4mはあるドスまりさ、始めてみるドスまりさにお姉さんは唖然とする。
その間にれいむはドスまりさにこれまでの経緯を話す。
ドスまりさはお姉さんの方を見る。
お姉さんのお尻と手は餡子で汚れており
彼女がれいむの家族を殺したのは明らかである。
しかし、その周りには野菜も散らばっており、ドスまりさが冷静な時なら
人間の畑を荒らして殺されたんだろうと考えたであろう。
しかしこのドスまりさは冷静ではなかった。
ここ最近、にんげんが群れにやってきて、無差別にゆっくりをさらっていく、
たまに巣に戻されるゆっくりもいるのだが、
そのゆっくりは見るも無残な姿で数日ともたず、その生涯を終えていった。
そのなかにはドスの大切な仲間、参謀ゆっくりぱちゅりーやドスになる前に
つがいであったゆっくりれいむ等もふくまれていた。
連日続く、悲劇にドスの精神は限界に達しかかっていた。
そこにきた目の前の惨状・・・ドスはついに

「ゆ゙がーーーーーーーーーーー!!!ゆ゙っぐり゙をごろ゙ずに゙んげんはじね!!」

ドスは怒りの形相でお姉さんを踏み潰そうとこちらに向かってくる。

(嘘、これやばくない!?)

冷静に対応すれば避けられないこともない、しかしお姉さんは初めて見た
ドスの大きさに体が萎縮してしまって動けなかったのだ。

「じね゙ーーーーー!!!」

ドスは踏み潰しの射程内に入ったので跳躍の姿勢に入った次の瞬間!

「ヒャッハー!」

ドスの左目に何者かの蹴りが突き刺さる。
普通なら届かないはずの高さにあるドスの急所である目、
おそらく高所から飛び降りてきたのであろう。

「ゆぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!」

ドスは悲鳴をあげる。
眼球は完全に陥没しており、中の餡子も同時に傷つけられ
ビクンッビクンッと痙攣する。

「「「どずーーー!!!」」」

ゆっくり達は突然の乱入者に驚く、しかしその乱入者の
姿が人間であることがわかると再び余裕を取り戻す。

「ゆー、またにんげんがころされにきたんだねーわかるよー」

「「「おお、むぼうむぼう」」」

みなはドスがにんげんを殺してくれると信じて疑わなかった。
しかしただ一人、そのにんげんを見て震えるゆっくりがいた。
娘のぱちゅりーが参謀の役を継いだために隠居していた
村一番の長生き、ばばちゅりーである。
ばばちゅりーはゆっくりとしては類まれなる知識で病弱な体であるという
ハンデを克服し、先代ドスの参謀として群を何度も救ってきた。

「む・・・きゅ・う・・・ど・・す・・が・・・こ・・ろ・・さ・・れ・・る・・」

ばばちゅりーは今にも死にそうな声で言った。
「どすが殺される」と、それを聞いた孫ぱちゅりーは、

「むきゅ~ん、だいじょうぶよおばあちゃん
 あのにんげんはどすがなんとかしてくれるわ」

ばばちゅりーはひゃっはぁの者というにんげんの話を始めだした。
先代ドスの群れがたった一人のにんげんに壊滅寸前まで陥れられたという話を・・・
しかしそんなにんげんはいないし
群れは普通に無茶して保健所によって駆逐されただけである。
たんなるばばちゅりーのちほうであった。
そうこうしているうちに決着もついたようである。
最初ににんげんの飛び蹴りを喰らったドスはそのまま、
にんげんの持っていたバール(両手用)のようなもので殴られ続けるうちに
えいえんにゆっくりした。

「「「ゆぎゃーー!!どずがーー!?」」」

ドスが殺されたことにより群れはパニックになる。
ゆっくりは急いで巣の中に逃げ込むがにんげんによって、
一つまた一つと、駆逐されていった。

「わががががががーー!!」

あるものは尻尾を掴まれ振り回され叩きつけられる事によって死んだ。

「ゆぎゃーー!!!」

「おきゃーしゃーん!」

あるものは母親を目の前で殺されたり、
その逆、母親の目の前で殺されたりして死んだ。

「ひゃっ・・・は・・・あ・・の・・も・・の・・じゃ・・」

「おばーちゃーん!!ごふぉっ!」

あるものは老衰で死にあるものはそれを見てショックで死んだ。

ほとんどのゆっくりが駆逐された。
そのころには雨が降ってきており、
生き残りは野菜泥棒のれいむだけとなった。

「ゆ・・・が・・・が・・」

れいむはただ見ていた。
目の前で起こるあまりにもひどい惨劇に逃げることも
隠れることもせず、ただふるえながら見ていた。

「最後はお前だけだな」

れいむの前に立ったにんげんは髪の毛を乱暴に掴み持ち上げる。

「ゆぎゃーーー!ひどいことしないでー!!」

「だが断る!」

 ドゴォッ

れいむはパンチを喰らって顔が陥没する。
ゆ゙っゆ゙っとふるえるそれをかばんに入れると普通のお姉さんに声をかける。

「驚かせてすまなかったな、俺は虐待鬼意山、その制服、君も同じ学校みたいだな」

お姉さんは鬼意山に急に声をかけられて驚く

「わたしは普通のお姉さん、あのっ助けてくれてありがとうございます!」

やや、緊張気味でお礼を言う。

「いきなり、こんなとこ見せてびっくりしたろ?」

「いえ・・・そんなことは・・・」

お姉さんは確かにびっくりしていた。
命乞いをする動物を躊躇なく殺していく様は何も知らない人間がみたら驚くだろう。

「あの饅頭みたいなのはゆっくり、この辺では野菜を荒らすから害獣指定にされてるんだ」

「なるほど、だからあの子達も野菜を持ってたんだ・・・」

お姉さんと鬼意山は自己紹介もほどほどに一緒に山を降りることにした。

「ところで、お姉さんはなんであんなところに来てたんだ?」

「その・・・近道しようとしたら、迷ってしまって・・・」

お姉さんはやや恥ずかしそうにうつむきながら話す。

「ははは、やっぱりね、毎年何人かは出るんだ」

「んもぅ、からかわないでください、こっちは死にかけたんですから」

二人は主にゆっくりのことを話しながら下山した。
しばらくすると道路にでる。

「ここまで来れば帰れるな、俺の家はこっちだから」

「今日は本当にありがとうございます・・・その」

お姉さんはお礼をしたかったが何をしていいのかわからない、
そうこうしているうちに鬼意山はどんどん離れていく・・・

「そうそう、近道したかったら登山クラブに来るといいぞー!」

そう言って鬼意山は走っていく、彼の頭の中は捕まえた
れいむの虐待のことでいっぱいであった。

(登山クラブか・・・)

ほどなくして彼女は登山クラブに入って鬼意山とよく話すようになった。
虐待君と呼ぼうと思っていたが鬼意山で良いとのことなので
そう呼ぶことにした。
そして今度の祝日に登山クラブとゆっくりについて教えてもらうことになった。
その日クラブに来るのは二人だけだそうである。
これはチャンスと思ったお姉さんは助けてもらったお礼もかねて
手作り弁当を作ることにした。

そしてお姉さんにとってある意味運命の日である祝日がやって来た

お姉さんは早起きしてお弁当作りに励む

「えーと・・・次は、ウインナーに切れ目をいれてと・・」

慣れない手つきでお弁当を作るお姉さん

「うまく切れないわね・・・痛っ!」

手をたまご型にせずに指を伸ばした状態で野菜を切っていた
ために彼女は指を少し切ってしまう。
料理に血が入るとまずいのですぐに絆創膏を張る。
指には何箇所か絆創膏を張った後があり彼女の不器用さを物語る。

「最後に中火にしてカラッと揚げる・・・」

普段は母親にまかせっきりなため、
料理をあまりしない彼女は揚げ物などした事がなかった。
上手に出来たとは言いがたいが初めて作ったにしてはまずまずの出来である。

「こんな感じに盛り付けてと・・・出来た!」

初めて作ったお弁当、決して上手に出来たとは言えないが、
彼女の気持ちがたくさん詰まった手作り感あふれるお弁当だ。
今日は部室で鬼意山と二人っきり、登山クラブに入ってまだ日の浅い彼女は
鬼意さんから色々と教えてもらうという口実で彼と色々話そうと考えていた。

「さてと・・・まだ約束の時間まで結構あるわね」

お姉さんが約束時間までだいぶ余裕ができたので、
シャワーを浴びようと考えていると、窓のほうから
コッコッと小さな石をぶつける様な音がする。
お姉さんが子供の悪戯かしらと思って窓を開ける。
すると、そこそこ大きな石がこちらに飛んでくる!
とっさにお姉さんは手のひらで石を跳ね返すと石を投げたと思われる
ゆっくりまりさの顔の当たる。

「ゆびゃーーーっ!!」

「まりさーー!」

「「「おきゃーしゃーん!」」」」

外にはゆっくり一家がいた。
この前のゆっくりよりだいぶ小さく、
親と思われるれいむとまりさはバスケットボールサイズ、
その子供と思われる子まりさ4匹と子れいむ3匹がソフトボールサイズ、
末っ子の赤まりさ3匹と赤れいむ5匹がピンポン玉サイズ、
全部で17匹、結構な数である。

「ゆー、あやみゃれー!」
「おかーしゃんにあやまれー!」
「ゆっきゅりちっゆぎゅ!」

子供達が罵声をあびせようとするのを母れいむがさえぎる。

「だめでしょみんな!れいむたちはいまからおねーさんのいえに
 いれてもらうんだよ、だからそんなこというとゆっくりできないよ!」

子供達はなっとくいかないものの、
ゆっくりできないという母れいむの言葉でおとなしくなった。
子供達がおとなしくなったのを確認したれいむはお姉さんに
雨がやむまでの間、部屋に入れてもらえないだろうかと話し出した。

(どうしようかな?)

ゆっくりが来たら残らず潰すことやバッジの付いているゆっくりは
飼いゆっくりで潰してはいけないということ等、
鬼意山からある程度のことは聞いていた。
お姉さんは石を投げてきたので一家を潰そうと思ったが
ゆっくりれいむがバッジを付けているので暴れたりうるさくしないのなら
入ってもいいわよと、ゆっくり一家を入れてやることにした。

「足を拭くからおとなしくしなさいよ」

そう言うとお姉さんはお湯で塗れたタオルで汚れを落としたあとに
乾いたタオルで家族全員を拭いてやった。

「ゆーしゅっきりー」

「おねーしゃんゆっくりしていってね!」

「れいみゅもはやくふいちぇね」

子供や赤ゆっくり達の発言にややイラっときたがとりあえず全員拭いてやり、
自分もシャワーを浴びることにする。

(外は雨か・・・そういえば初めてお兄さんと会ったときも雨だったな・・・)

お姉さんがシャワーを浴び始めるころ、ゆっくり達はそれぞれゆっくりし始める。

「ゆーここはあっちゃかいにぇ、おきゃーしゃん」

「こらこらおちびちゃんたちあんまりさわいだらだめよ」

「・・・かおがいたいんだぜ・・・」

家族は暖かい部屋でゆっくりしていたがまりさだけは
顔が痛いのかあまりゆっくりしていない。

「おかーしゃーんおなかしゅいたよー」

「おなきゃちゅいちゃよー」

しばらくすると子供達がお腹をすかしだす、
母れいむはお姉さんが来たらご飯をもらおうと子供達に言い聞かす。

「なんだかいいにおいがしゅるよー」

子まりさのうち一匹がテーブルの上に置いてあるそれを発見する。

「ほんちょだーおいちしょうにゃにおいがしゅるよー」

「おかーしゃーん、このはこからおいしそうなにおいがするよ」

子供達がテーブルの上でワイワイ騒ぐので母れいむもテーブルの上に
のぼると確かにおいしそうなにおいがする。

「おかーしゃーんこれあけてよー」

「「「あけちぇよー」」」

母れいむはこれがなんとなく食べてはいけないと考えながらも、
見るだけならとその箱を開ける。

「「「ゆー!」」」

ゆっくり達はそれを見て歓喜の声をあげる。
箱の中にはおいしそうなごはんや、おやさい、からあげ、
ういんなー、そしてゆっくりが大好きなでざーとがたくさん入っていた。

「「「ゆー!」」」

ふたたび歓喜の声をあげるゆっくり達

「「いただきまーしゅ」」

「まってね!おちびちゃんたち!」

子供達がお弁当を食べようとするが母れいむがそれを制止する。

「これはおねえさんのごはんかもしれないよ」

母れいむは子供達に注意するがこんなおいしそうなものを見て
我慢できるはずがない。

「ゆー、でもちょっとだけならだいじょうぶだとおもうよ
 だからみんなでちょっとづつたべようね」

母れいむも食べたかったのである、だからちょっとだけならと
言い聞かせみんなで食べることにした。

「うめぇ!これめっちゃうめぇ!」

「「むーちゃむーちゃちあわちぇ~」」

「ぱねぇ!これぱねぇよ!」

「でじゃーとあまあま~」

一口食べたらそこからは早かった、あっという間にお姉さんの手作り弁当は
ゆっくり達によって空っぽにされてしまった。
すべてを食べてしまった後に母れいむが気付く。

「ゆー!ぜんぶたべちゃったよー!」

「おかーしゃんどうしたのー!?」

母れいむはお姉さんに怒られると思い焦りだす。
自分ではどうにもなりそうもないのでまりさに相談する。

「そんなものはうんうんでもつめておけばごまかせるよ!」

まりさはすごく適当なことを言った。
普段なら真っ先に弁当に喰らいついていたであろうまりさだが、
顔に石がぶつかって歯がぐらぐらするのである。
むーしゃむーしゃしたら歯が取れてしまうと思ったまりさは
いいにおいがする弁当を諦めざるをえなかったのだ。

(じぶんたちだけむーしゃむーしゃしやがって・・・)

まりさはすごく機嫌が悪かったので向こうを向いてしまった。
まりさの言葉を聞いた子供達のうち一匹が

「れいみゅしってるよ、にんげんはうんうんをたべるんだよ
 うんうんをたべてしあわしぇーするんだよ」

「そうなの!おちびちゃん!?」

母れいむは子れいむの言う事を信じた。
実際には子れいむが夢を見てそれを現実だと思い込んでるだけだ。
ゆっくりのうんうんを喰うなんて死んでもごめんである。

「それじゃみんなでこのはこのなかにうんうんするよ!」

「「「はーい」」」

最初は赤ゆっくり達が弁当箱に直接入ってうんうんする。

「あかちゃんたちがんばってねー」

「がんばってねぇー!」

「れいみゅがんばりゅよ、う~んう~ん」

「まりしゃもがんばりゅよ!う~んう~ん」

母ゆっくりと姉ゆっくり達の応援を受けながら、
赤ちゃんゆっくりはがんばってう~んう~んする。

「ゆ゙っれいみゅ、うんうんでりゅよぷーりぷーり・・・しゅっきりー!」

「まりしゃもでりゅよ、ぷーりぷーりぷーりゅ、ちゅっきりー!」

「さあ、つぎはおねえちゃんたちのばんよ」

姉ゆっくり達は母ゆっくりに支えてもらいながら弁当箱のふちに
乗りながらうんうんをする。

「おかーしゃんちゃんとささえててね」

「だいじょうぶだよ、だからあんしんしてうんうんしてね」

「まりしゃがいちばんにうんうんするよ!うーんうーん」

「ゆ゙!れいみゅもまけないよ!うーんゆーん」

「おねしゃーん、がんばっちぇにぇ!」

元気いっぱいの子ゆっくり達はうんうんで競争を始める。

「うーんうーん、ゆ゙!でるよ」

「まりしゃもでるよー!」

「「ぷーりぷーりぶーり、しゅっきりー!!」」

「みんなほとんどおなじだったね、だからみんなひきわけだね」

「ゆーひきわけだねー」

楽しそうにうんうんする子供達、そして最後は母れいむである。

「それじゃ、おちびちゃんたちおかーさんもうんうんするからあっちであそんでてね」

「ゆーれいむたちおかーしゃんのうんうんおうえんしゅるよー」

「まりしゃもおうえんするよー」

「れいみゅもちゅるよ!」

「まりちゃみょー!」

母れいむは少し恥ずかしいが子供達が応援してくれるというので
子供達の見ている前でうんうんすることにした。

「ゔーん゙ゔーん゙」

「おきゃーしゃんがんばってー」

「がんばっちぇー」

れいむはうんうんをきばる。

「ゔーんゔーん゙ゔーん゙」

 ブビッ

嫌な音がする。

「ゔーんゔーん゙ゔっ!出るよー!」

母れいむがそう言うと・・・

ぶりゅびゅりぶりぶりびゅぶー!

「「「ゆ゙ーー!!」」」

ものすごい勢いで母れいむからうんうんがとびだす。

「ぶーりぶーりぶーり!んほぉーーーー!」

びゅりぶぶりぶりびぶぼーっぶちゅびゅちゅびゅ

「おかーしゃーん!ゆっくりうんうんしてね!」

「ゆー!おきゃーしゃんうんうんだちちゅぎだよ!」

「くしゃいよー!」

子供達が母れいむあまりの勢いのうんうんに泣き叫ぶが
そんなことはお構いなしでれいむはうんうんを続けた。

「んほぉーーう!kぁ;jふぃおぺじょjふぁkfじぇぱjp」

ぶぼーっぶちゅびゅちゅびゅびゅりぶぶりぶりぼぼぼぼぶりゅびゅりぶりぶりびゅちゅびゅ
ぶちびちびゅーぶぅーーんそにっくぶーん

「ずっぎっりぃーー!!!」

「ふぅーおかーさんもすっきりしたよ・・・あれおちびちゃんたちどうしたの?」

母れいむのあまりにも迫力のあるうんうんに子供達は全員気絶してしまった。
母れいむは慌てて子供達を起こす。

「ゆ゙ーびっきゅりしたよー」

「びっくちちちゃよー」

「くちゃいうんうんにははやくふたをしちぇね」

「そうだねはやくふたをしようね!」

母れいむはさっさとお弁当にふたをする。

「ゆー、それにしてもにんげんがこんなくさいうんうんをたべるなんて
 おかあさんしらなかったよ」

「にんぎぇんはばきゃだからうんうんってきじゅかないんだよ」

「きっとかりんとうだとおもってるんだよおかあしゃん」

「ばきゃだねー」

「ばきゃしゅぎだにぇー」

「きっとれいみゅたちのうんうんたべてしあわせーっていってなみだをながしゅよ」

「そんなによろこぶならおねえさんからおれいをもらえるね」

母れいむは思った。
にんげんはうんうんを食べてゆっくりできると、
それならばどんどん食べさせてやろうと、そしてその見返りに
れいむ達のおうちとおかしをもらおうとかありもしない
幸せな未来を描いていた。

ほどなくしてシャワーや化粧、服選び等を終えた
出かける準備万端のお姉さんがやってきた。

「さてと、そろそろ時間だから出発するけどあんた達、大人しくしてるのよ!」

「わかってるよおねえさん、ゆっくりしてきてね」

「しあわしぇになってなみだをながしてね」

「そしたられいみゅたちにおみやげかってきてね!」

「かっちぇきちぇね!」

「ハイハイ、うまくいったら買ってきてあげるわよ」

お姉さんはゆっくり達の言葉を適当に流すと出かけて行った。
お姉さんの思いがたっぷり詰まった手作り弁当ではなく
ゆっくり特製うんうん弁当を持って・・・

お姉さんの恋の行方はどうなる?


 お弁当とゆっくり




あとがき

初めてゆっくり虐待SSを書きました。
赤ゆっくりの赤ちゃん言葉ヤバイです。
途中書くこと決まってるのにストレスで
かけなくなったりしましたが、後半はスムーズに
進む予定です。

なお作中のネタなどは自由に使ってもらってかまいません

参考

ゆっくり虐め専用Wiki

実装石関連 用語集






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最終更新:2022年05月21日 23:24