※考察系的な何か
※でも真面目に考察していない
※ぶっちゃけ俺設定の垂れ流し





何故自然界で生きていけるのか分からないとたびたび指摘されるゆっくり
彼女達はいったいどのようにしてあの脆弱な肉体で自然の中で生き抜いているのでしょうか?
本SSではその謎に迫ってみたいと思います

確かに彼女達は身体能力が低く、あまり頭も良くない生き物です
しかし、考えても見てください
私達とゆっくりを除いて言語を用いる生き物が自然界に存在しますか?
類人猿を除いて、どれだけの生き物が道具を使うという作業を行いますか?
そうです。彼女達は実は非常に頭の良い生き物なのです
それこそ、我々人間が人間基準で知能を測定してしまうほどに

とは言え、それでもゆっくりの身体能力で大自然を生き抜けるとは思えないでしょう
実はこれも人間のものさしでゆっくりを図ってしまうが故の誤解なのです
例えばゆっくりの餌になる昆虫達、あるいは一部の小柄な哺乳類や爬虫類
そして野生のゆっくりがもっとも頻繁に食べるといわれる植物
このように、成体になればバスケットボール大になるゆっくりの食料となるものは数多くいるのです

それでも中身が自然界では極めて貴重な甘味の彼女達を狙う大型の動物が少なからず存在するのは紛れも無い事実
熊やイノシシとまで行かなくとも、大型のネズミ程度でもゆっくりでは手も足も出ないほどの脅威といえるでしょう
ですが、そんな脅威に遭遇したときのために、あるいは遭遇しないために、彼女達は沢山の切り札を隠し持っているのです



「ゆっくりしていってね!れいむはれいむだよ!」
「ゆっくりしていってね!まりさはまりさだよ!」

良いタイミングで姿を現したのはゆっくりれいむとゆっくりまりさ
どちらも大声で元気良く挨拶していますね

「す~りす~り!れいむ、とってもゆっくりしてるね!」
「まりさもとってもゆっくりしてるよ!す~りす~り!」

それどころか、他の獣達がいつ行き交うかも分からないような場所で親愛の頬ずりまで始めてしまいました
私達の目にはあまりにも無用心なように見えますが、実は意外と大丈夫なものなのです
信じられないと仰るのであれば、2時間ほど様子を伺ってみましょう

「れいむ!まりさのはにーになってね!」
「ゆぅ~ん!ゆっくりはにーになるよ、だーりん!」

と、見守っている間につがいになってしまいましたが、それはさて置き・・・ご理解いただけたでしょうか?
彼女達のいる場所は大体安全、というよりも安全な場所になるのです
その秘密は彼女達が人語を話す所にあります
これによってそれなりの知能を持ち、人間を警戒する動物は彼女達のいる場所を避けて通るようになります
もっとも・・・

「この声は・・・お、やっぱりいた!」
「「ゆゆっ、にんげんさんだよ!ゆっくり・・・」」
「ひゃっはー!我慢できねぇ、虐待だー!!」

人間相手には見事に逆効果ですが



「ゆぐっ!い、いのししさんだわ!?」
「あ、ありすはまりさがまもるんだぜ!」

こちらではさっきの2匹とは別のゆっくり達がイノシシと対峙しています
目の前にいるイノシシは体重が50キログラムあるかないかといった程度のサイズ
しかし、ゆっくりはおろか人間にとっても脅威となるほどの大きさです

「ゆぅぅううう!ぷくううううう!」

それでもまりさは大事なパートナーのありすを守るために一生懸命頬を膨らませます
体積にして元のサイズのおよそ2倍近くまで膨れ上がる渾身のぷくぅ
すると・・・

「ゆゆっ!いのししさんがにげていったわ!」
「おかーさんがいってたんだぜ、いのししさんはぷくぅによわいって!」

どうやらこのまりさの母親はぱちゅりーだったようですね
過去の経験や伝聞からイノシシへの対処法を見つけ出し、それを彼女に伝えたのでしょう
実はイノシシ以外にも結構な種類の大型動物がぷくぅ!一つで追い払えます
エリマキトカゲに代表されるように、自分を大きく見せる、突然大きくなるというのは自然界では強力な武器なのです
もっとも・・・

「・・・また見つけた」
「ゆゆっ、にんげんさんだわ!こんどはありすが・・・ぷくぅうううう!」
「ま、まつんだぜ、ありす!にんげんさんには・・・」
「ひゃあ、売られた喧嘩は虐待だー!」

人間相手にはこれまた逆効果ですが



もちろん、彼女達の武器は他にもあります
例えば先ほどからゆっくりの集団を様子を観察しているこの熊
彼女達が人間でないことはすでに把握しているはずですが、一向に彼女達に近寄る気配を見せません
捕まえやすく、しかも大きくて食べ応えのある彼女達を何故すぐに食べないのでしょう?

「むきゅ!れいむのまっかなおりぼんさんかわいいわ!」
「ぱちゅのむらさきのかみさんとってもゆっくりしてるね!」

そう、この熊はゆっくり達の派手な色彩に警戒心を抱いているのです
もしかすると毒を持っているんじゃないか、と
そうこうしている内に、熊はそっぽ向いてどこかに立ち去ってしまいました
自然界では慎重に立ち回ることが要求されるため、一度でも食べたことが無い限り彼女達には中々手が出せないのですね

「ゆゆっ!あっちからまりさがきたよ!」
「むっきゅー、まりさのかみさんもゆっくりしてるわ・・・」

それに、同じゆっくりでもかなり外見が異なるためか、れいむ種を食べたものが他の種を食べることは余りありません
駆けつける病院の無い、不養生が死に繋がる野生動物の慎重さを逆手に取った妙手だと言えるでしょう
もっとも・・・

「派手な頭が良い目印だぜ!」
「「ゆがーん!どほぢでにんげんざんがいるのおおおおお!?」」
「虐待するためさ!ひゃっはー!」

人間相手には目印もいいところですが



また、先ほど述べたかなり大きいというのも生存のための強力な武器だと言えるでしょう
もっとも、これに関しては個の生存ではなく、種全体の生存のための武器ですが

「おちびちゃんはゆっくりにげてね!」
「みゃ、みゃみゃあああああ!」
「だめだよ!れーみゅもみんなといっちょににげるんだよ!」
「ゆうぅぅぅ!ぷくうううううう!」

今、大型のネズミと対峙しているあのゆっくりれいむをご覧ください
体積ではネズミを圧倒しているとは言え、ぷくぅ!が通用しない以上、爪も牙も持たない彼女ではさすが無い勝ち目はありません
しかし、ネズミにとって成体の彼女1匹いれば仔ネズミ達も含めて数日分の食料が確保出来る非常に魅力的な相手
わざわざプチトマトやソフトボールサイズ止まりの子ども達を追う必要がありません

「ゆぐっ!いぢゃ!?いぢゃいいいい!?」
「ゆぎぃ!?や、やべでぇ・・・ゆっぐぢぃ!?」

しかも、食べられない場所はひとつとして存在しない上に非常に高カロリー
仮にネズミが食べ切れなかったとしても、他の動物や虫達が彼女を食料にします
それによって死してなお、間接的に子ゆっくり達を守り続けることが出来るのです
もっとも・・・

「ゆゆっ!にんげんしゃんがいるよ!」
「ゆっきゅちちていっちぇね!」
「ひゃっはー!子ゆっくりだー!」

量より質重視で、保存技術があり、交換という行為を行う人間相手には何の意味もありませんが



他にも旺盛な食欲とデタラメな成長速度、実は飢えに強い点も見逃してはいけません

「おちびちゃんたち!ごはんさんをもってきたよ!」
「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇー!」
「いっぱいたべたらおねみゅだよ・・・」

旺盛といっても無いものは食べられない以上、親が集められる以上のものを食べることはありません
そしてゆっくりはご存知の通り、身体能力が低い上にゆっくりするのが大好きなのでその量はたかが知れています
ですが、体高3cmにも満たない赤ゆっくりは春に生まれると秋半ばには独り立ちをします
そのときの子ゆっくりの大きさは大きければバレーボールサイズ
わずか半年足らずの間に、親が運べるだけの食料と自分で取れるだけの食料でここまで大きくなれるのです

「れいむ、これだけあればふゆもゆっくりできるね!」
「そうだね、まりさ!いっぱいゆっくりしようね!」

そして成長する分を考えず、現状を維持・・・餓死しない事だけを考えるなら成体2匹でもごく少量の食料で生き延びられるのです
それでも越冬に失敗するゆっくりが多いのは食べようと思えば相当な量を食べられる食欲と、食べてゆっくりしたいという欲求に負けてしまうから
そして・・・

「おやさいさんがいっぱいあるよ!」
「むーしゃむーしゃ!しあわせー!」
「畑荒らしだと?ひゃっはー、制裁だー!」

量と質の双方を求めて人間の畑に突撃をしてしまうのですが



他にも好奇心旺盛な気質によって、失敗を繰り返しながらも何世代もかけて生息域を広げていく点も彼女達の強さでしょう
このように、ゆっくりは人間を除けばトップクラスの優れた頭脳を持ち、様々な生存ための切り札を駆使して生き延びる立派な動物なのです
ただ、人間がピンポイントで弱点になってしまっているだけなのです



‐‐‐あとがき‐‐‐

でも、虐待お兄さんでもない限り生首饅頭を積極的に潰そうとはしないはず


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最終更新:2022年04月15日 23:34