注意!!

  • 俺設定有り。
  • 虐待されないゆっくりがいます。
  • 文章が微妙にHENTAI。
  • ご都合主義。
  • パロディ有り。

 そんなのでも大歓迎という方、どうぞご覧下さい。






 ある晴れた日の道端に、五個の生首が跳ねながら移動していた。
 それは、ゆっくりと呼ばれる奇妙な生物であり、なんと人間のように喋ることが出来る。
 更に、頭には帽子・カチューシャ・リボン等の装飾品がついており、髪も生えているが少々汚い。
 ゆっくりは髪型と色・装飾品の違いで、大体は判別出来る。
 道端にいるのは、ゆっくり魔理沙二匹に、ゆっくりアリスが二匹、ゆっくり妖夢が一匹。
 いずれも、大きさから成体であることが窺える。

「ゆぅー、まりさぁ、まだつかないの?」
「とかいはのありすたちを、こんなにあるかせるなんてひどいわよー!」
「ゆぅ、ごめんね、もうちょっとでつくよ。ついたらゆっくりしようね!」
「ゆっへっへ、まりさたちのゆっくりぷれいすはすごいんだぜー!」
「とおすぎるのがもんだいちーんぽ」

 一匹の魔理沙が言っていた『ゆっくりプレイス』とは、ゆっくりの領地のことを指す。
 許可を得る必要はなく宣言するだけでいいため、どこでも自分の『ゆっくりプレイス』に出来る。
 勿論、それは他の動物や人妖の住居でも可能であり、傍迷惑な話でしかない。

 ゆっくり達が向かっている方角には人里がある。
 人間達が住んでいて、野生のゆっくり達にとっては危険が多いため近寄らない場所だ。
 そこに『ゆっくりプレイス』が存在するわけがないが、大方、勝手に宣言したのだろう。

「ゆっ! みえてきたぜ! あそこが、まりさたちの『ゆっくりプレイス』だぜ!」

 先頭にいた、一匹の魔理沙が立ち止まり後続に声をかけた。
 その先には柵覆われた民家と畑。手入れもされているようで、明らかに人が住んでいる。
 だが、そんなことを餡子脳で理解出来るはずもない。

「ようやくついたね」
「ちょっととおいけど、たしかにとかいはのありすたちにふさわしいばしょね」
「あそこなら、たっくさんゆっくりできるわ!」
「ちーんぽ!」

 跳ね疲れていた他のゆっくり達も一安心し、笑みを浮かべている。
 前にいる魔理沙達は、アリス達と妖夢を連れて、ある場所に向かう。
 どうやら壊れた柵の一部分から中に入るつもりのようだ。

「ゆっ、ここからはいれるよ!」
「まりさたちがつくったいりぐちなんだぜ!」
「ゆぅー! すごいわ、まりさ! とってもとかいはね!」
「これなら、ほかのゆっくりもちかよれないわね」
「あたまいいちーんぽ!」
「「ゆっへん!」」

 自分達の偉業のように自慢する魔理沙達だが、入り口を作ったというのは嘘である。
 数日前に人里の子ども達が悪戯で壊しただけで、魔理沙達には何の関係もない。
 これもゆっくり特有の思考であり、宣言してしまえば自分の手柄、ということである。

「ゆっくりしてないで、はいるんだぜ!」

 一匹の魔理沙が急かすと、他の四匹も壊れた柵から畑に侵入する。
 色とりどりの野菜に、花々も植えられていて、ゆっくり風に言えば「とてもゆっくり出来る場所だ」。
 五匹とも、目の前に並んでいるご馳走に対し、涎が止まらない。

「うまそうなんだせ……」
「と、とかいはのありすでもがまんできないわ! みんな、たべましょう!」

 一匹のアリスの言葉に、他のゆっくりも頷く。
 いよいよ食べようと野菜や花々に近づき、大きく口を開ける。

「駄目だよ! それはお兄さんとゆうかりんと霊夢のだよ!」

 そう言いながら、ゆっくり達を止めたのは民家で飼われているゆっくりであった。
 緑の髪のゆっくり幽香と黒い髪に赤いリボンのゆっくり霊夢。
 いずれも、飼いゆっくりの証であるバッジをつけている。

「そのお野菜やお花は、三人で一生懸命育てたんだよ! 勝手に食べようとするなんて酷いよ!」

 霊夢の言っていることを、ゆっくり達は理解出来なかった。
 ここは魔理沙達の『ゆっくりプレイス』だから、幽香と霊夢は余所者だよ。
 育てるって何? 赤ちゃんじゃないんだから。お野菜は勝手に生えてくる物でしょ?
 勝手に食べるも何も、ここは魔理沙達の『ゆっくりプレイス』なのに、何が悪いの?
 理不尽な事を言う奴だ、とでも思っているだろう。

「ここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりできないなら、でていってね!」
「いなかもののくせに、とかいはのありすたちにはむかうなんてばかなの? しぬの?」
「きられたくなかったらうせろ、そうろー!!」

 口々に罵るゆっくり達を、幽香は鋭い眼光で睨んでいる。
 話の通じる相手ではない、畑は守らなければならない、なら、どうするか?
 幽香は冷静に考え、霊夢に指示を出す。

「霊夢、お兄さんを起こしてきて。ゆうかりんは、あいつらを止める」
「ゆっくり理解したよ! あんまり無理しないでね!」

 民家へ入っていく霊夢を横目で見た幽香は、畑に侵入したゆっくり達に対して体を膨らませ威嚇する。
 負けじとゆっくり達も、体を膨らませ威嚇し返す。

「今なら許してあげるよ。とっとと出てけ!」
「ゆっゆっゆ、ばかなゆうかりんだぜ! へんなしゃべりかたは、ばかのあかしなんだぜ!」
「かっこいいとおもってるんだろうけど、ぜんぜんゆっくりじゃないしゃべりかたで、ださいね!」
「いなかものらしいげひんなしゃべりかただわ! でも、そのこえであえがれるといいかも」
「ちょっとかわいいのに、げひんなしゃべりかた……ぎゃっぷがたまらないわ!」
「へんなしゃべりかたをするほうけいは、きるちーんぽ!」

 幽香や霊夢の喋り方が人間に近いのは、賢いゆっくりの証である。
 ブリーダーの間では常識だが、発音がちゃんと出来るゆっくりは、ゴールドバッジを入手し易い。
 何故なら、そうなるころには意思疎通も取れ易く、人間のルールも大体理解出来ているからだ。
 が、その分、苦労も多い。ゆっくりの記憶力は基本的に低いため、教えたことはすぐに忘れる。
 粘り強く、飼い主とゆっくりが協力し合わなければ、とても身につかない。
 苦労の末に入手した発音を馬鹿にされることは、幽香にはとても我慢しがたいことだ。
 畑に無断で侵入し、苦労の末に入手した発音も馬鹿にされて我慢することなどない。
 そう思った幽香の心に、ゆっくり達に対する明確な敵意が芽生えた。

「……ゆっくり後悔させてやる」
「ゆっはっは! じょうとうだぜ! みんなで、このばかゆうかをかわいがってやろうぜ!」
「ばかなゆうかは、とっととしんでこうかいしてね!」
「ゆっふっふ、ゆうかとすっきりできるなんてさいこー!」
「へぶんまでつれていってあげるわ! とかいはのてくにっくはすごいわよー!」
「たんしょうはきるちーんぽ!」

 自信に満ちた瞳で、涎を垂らした口で、静かに咥えた木の棒で、ゆっくり達は戦闘態勢に入る。
 対する幽香は、鋭い瞳で睨むだけであり、妖夢のように武器を手にしていない。
 一対五の戦い、武器の有無だけで勝率は違う。
 落ちている小石でもいい、妖夢が咥えているような木の棒でもいい、泣き叫び飼い主を呼ぶのもいい。
 だが、幽香は何もしない。
 絶望して何もする気がない、と餡子脳でゆっくり達は判断した。

「ゆっゆっゆ、こわいか~? たっくさんいじめてやるんだぜ!」
「いまさらこうかいしてもおそいよ! ゆっくりしんでいってね!」
「くーるなところもさいこーよ! そのひょうじょうをゆがめたくなるわ!」
「むていこうでもようしゃしないわ! とかいはのすっきりはあさまでねかせないわよ!」
「おお、びびってるびびってる。たんしょうそうろうほうけいちーんぽ!」

 ゆっくり達の好き勝手な罵詈雑言に対し、幽香がやっと口を開いた。

「何勘違いしてるの?」
「ひょ?」
「ようやく、くちをひらいたね! いのちごいしてもだめだよ!」
「だから、それが勘違いだよ。ゆうかりんは命乞いなんてしないし、命乞いするのはお前等だから」
「たったひとりでなにができるっていうの? とかいははむだじになんてしないわよ!」
「お前等を虐められるよ、だって――ゆうかりんは『虐める』側で、お前らは『虐められる』側だから」

 幽香の言葉には、普通のゆっくりなら怯える程の殺気が入り混じっていた。
 だが、そんなことにも気づかないゆっくり達は、一斉に笑い出した!

「ゆはっ、ゆはははははは! ばかなゆっくりだぜ!」
「ほんとにいなかものね! そんなにしにたければ、ゆっくりころしてあげるわ!」

 一匹のアリスが、無謀にも幽香の方に向かって跳ねていく。
 その様子は明らかに普通の状態ではない。
 涎を垂らす口、充血している目、朱に染まっている体――アリスは幽香に対し欲情していた。
 初物であろうまむまむの締めつけを妄想しながら、幽香に向かって跳ねていく。
 興奮し切って真正面から押し倒しに来るアリスに対し、幽香は冷静だった。
 横に一歩踏み出し回避すると、アリスの頭部に向かって噛みつく。
 頭皮と髪とカチューシャ、まとめて咥え、力強く引き千切る。

「ゆげがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

 それまで余裕の笑みだった、ゆっくり達が凍りついた。
 弱いと思っていた幽香が自分達の仲間を傷つけている。
 アリスを助けようと思う者もいるが、幽香の鬼気迫る表情に気後れし動けない。

「あ゛、ありす゛のどがい゛はながびがあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「どこが都会派? アリスの髪、とっても汚いよ。はっきり言ってゴミだね」
「ごみっでいう゛なあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」

 アリスは必死に幽香に噛みつこうと襲い掛かるが、またも避けられてしまい、無様に転ぶ。
 転んで丸見えになったアリスの底部を、幽香は無言で噛み千切る。

「い゛ぎゃあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! あ゛、あでぃじゅのびぎゃく゛があ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「悪いことする脚なんてない方がいいよ! そこでじっとしててね!」

 幽香はアリスを無視し、残る四匹に向かって跳ねていく。
 それに気がついた一匹の魔理沙と妖夢が前に出る。

「あ、ありす……どうしてなんだぜ? わからないんだぜ!」
「とかいはのありすがなんで……どお゛ぢでごう゛な゛るの゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「ありすのかたきうちだよ! みょん! てつだって!」
「ちーんぽ! ほうけいはしね!」

 状況が飲み込めない、だぜ口調の魔理沙ともう一匹のアリス。
 それに対し、だぜ口調ではない魔理沙と妖夢は比較的冷静だった。
 何故なら、五匹の内、一匹だけ妖夢種が混ざっているのは理由があるからだ。
 妖夢種はゆっくりの中では強い方で、特に木の棒を咥えて戦う特徴がある。
 捕食種には及ばないものの、ゆっくりにしては冷静な戦い方をし、時には発情アリスを撃退する程に強い。
 そのため、様々なグループから用心棒として雇われる場合が多い。
 妖夢を雇ったのは、だぜ口調ではない魔理沙である。
 魔理沙は妖夢の強さなら、例えれみりゃでも倒せると信じているため、冷静に対処出来る余裕があった。

「みょん! こういうときのためにやとってるんだから、ちゃんとはたらいてね!」
「ちーんぽ! かくじつにきょせいするために、まりさもきょうりょくしろちーんぽ!」
「ゆっ、しょうがないね。ゆっくりきょうりょくするよ!」

 どうやら、妖夢は魔理沙と二人がかりなら倒せると思っているようだ。
 だが、それは間違いである。妖夢と魔理沙は、決定的なことを見落としている。
 ゆっくり幽香は『捕食種』であるということを、だ。

「ゆっゆっゆ、ふたりがかりなら、ぜったいまけないよ! ゆっくりこうかいしてね!」
「きょせいしてやるちーんぽ!」

 妖夢と魔理沙は勢いよく飛び跳ね、幽香に襲い掛かる。
 それに対し幽香も飛び跳ね、空中で二匹まとめて迎撃した。
 着地した幽香は地面に落下した魔理沙に近寄り、頬を噛んで魔理沙の体を持ち、妖夢に向かって投げる。

「ぺにすっ!」

 起き上がった妖夢は、自分目掛けて飛んでくる魔理沙を避けきれずに衝突し、木の棒を落としてしまう。
 自分に圧し掛かっている魔理沙に対し、妖夢は起きるように急かす。
 妖夢の判断は正しい。今の状態では、アリスの二の舞になってしまう。
 脚を噛み千切られれば、逃げることも出来ず、嬲り殺しにされる。
 だが、魔理沙は完全に気絶している。地面との衝突に加え、妖夢とも衝突したせいで全く動かない。
 痛いことは用心棒任せの魔理沙は、痛みに対しての耐性はなく、気絶してもすぐには目覚めない。
 焦る妖夢のすぐ隣には、憎悪が篭った視線で妖夢と魔理沙を見ている幽香がいつの間にかいた。
 口には妖夢の持ち物である、木の棒が咥えられている。

「ち、ちーーーーーーーーーんぽ!!!」

 ますます慌てながら、魔理沙を起こそうとする妖夢だが、魔理沙は起きない。
 その二匹の横で、幽香は高く飛び、木の棒を地面に向ける。
 落下地点には妖夢と魔理沙が折り重なっており、このままでは串刺しになる。
 妖夢は、自分だけでも逃げようと足掻くが、魔理沙を退けることは出来ない。
 一片の情も与えずに、幽香は魔理沙と妖夢を串刺しにした。

「ぺにすっ! ち、ちちちちちーーーーーーんぼお゛ぉ゛!?」
「ゆべっ! ゆ゛っ……ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」

 串刺しにされたショックで魔理沙は目覚め、二匹とも悲鳴を上げ苦しんでいる。
 幽香は華麗に着地し、苦しんでいる二匹を不機嫌そうに見ている。

「お兄さんの畑を荒らすからこうなるんだよ! ゆっくり後悔してね!」
「ゆっ……! ばでぃざにどお゛ぢでごん゛なごどずるの゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「ちーんぽ……ぢぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛んぼお゛ぉ゛ぉ゛!!」

 二匹は全く反省している様子はない。
 何故、自分がこんな目にあっているのか、わからないようだ。
 幽香は、一瞬顔を顰めるも、魔理沙と妖夢の足元に回りこみ底部の皮を引き千切る。

「ゆげぇ゛! ば、ばでぃざのあし゛があ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「ぢーんぼぉ゛! ぎょぜい゛ざれぢゃっだあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

 悲鳴を上げた後、妖夢と魔理沙は虚ろな目をして動こうとはしない。
 心が壊れたのか、それとも去勢(戦士的な意味で)したのがショックなのか。
 二匹が動かないことを確認した幽香は、残るだぜ口調の魔理沙とアリスの方に顔を向ける。
 その顔には三匹の餡子やカスタードが飛び散っているが、目の鋭さは衰えず、まるで悪魔のように見えた。

「ゆうか、ありすはあげるからまりさはみのがすんだぜ!」
「どお゛ぢでぞんな゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」

 魔理沙は幽香の顔を見た瞬間、自分では倒せない事を悟り、そう口走った。
 これは魔理沙種特有の裏切り行為であり、「自分だけ助かればいい」という思考の結果にする行動である。
 最後に残った魔理沙とアリスは恋仲であるが、魔理沙にとってアリス等もうどうでもいい。
 何故なら、すっきりする相手は、また別のゆっくりを探せばいいからだ。
 恋は生きている限りいくらでも出来るが、命は一回奪われたらそれで終わりである。
 そのことを、魔理沙は本能で理解していた。

「ばでぃざぁ゛! い゛っじょお゛う゛っぐぢづるん゛じゃながっだの゛お゛ぉ゛!?」
「ありす、まりさはすてきなゆっくりだぜ? そのまりさのためにしぬのがありすのやくめだぜ?」

 暴論だが、魔理沙にとっては当然の論理である。
 愛する妻も、愛する子どもも、親しい友人も、生きている限りまた作ればいい。
 成体までに成長した魔理沙には、両親等いなくても生きていける。
 そう、全ては生きるため。自分が生きるためなら他は全て捨てる。
 だって、命は一つしかないのだから。

「最低だね、このゲスゆっくり!」

 幽香は、魔理沙の酷すぎる暴論に対し憤慨する。
 自分が生きるために仲間を捨てることは、幽香には考えられなかった。
 幽香の飼い主や霊夢は大切な家族であり、守る対象でもある。
 捨てるなど考えられない、捨てられるなど考えたこともない。
 それだけにアリスを裏切った魔理沙に対し、激しい怒りが湧いてきた。

「ゆっ? なにいってるんだぜ? げすはありすだぜ? まりさはすてきだぜ?」
「う゛ぅ゛……ひどい゛よ゛ぉ゛、ばでぃざぁ゛……」

 幽香は、ゆっくりと魔理沙に近づいていく。
 目に憎悪を湛えている幽香に対し、魔理沙は一歩も動くことが出来ない。
 一歩でも動いたら、それが合図になり殺されそうだと、魔理沙は感じていた。

「ゆっ!? どうしてこっちにくるんだぜ!? ありすはあっちだぜ!」
「…………」

 その場で飛び跳ねた幽香は、勢いよく魔理沙に襲い掛かった。
 初撃で押し倒し、目玉ごと顔を噛み千切る。

「ゆっ゛、ぐえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」

 更に、丸見えになっている底部に回りこみ引き千切る。

「ば、ばでぃざのあぢがあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

 だが、これで幽香の怒りが収まったわけではない。
 仕上げに、魔理沙の性器や産道周辺を何度も噛み千切る。
 二度とゲスなゆっくりが生まれないようにと願を懸けながら、何度も何度も噛み千切る。

「ば、ばでぃざのぺにぺにがぁ゛! まむまむがぁ゛! ぢーぢーもでぎにゃい゛ぃ゛!!」

 一噛みごとに口の中を吐き出し、また噛む。
 何回も繰り返す内に、魔理沙は痙攣しながら壊れたようにブツブツと呟いてる。
 子作りが出来なくなったことがショックなのだろう。
 そんな魔理沙に事実上捨てられたアリスが近寄ってくる。

「ゆっふっふ、てんばつがくだったのね。
 こんないなかものだとはおもわなかったわ。とかいはのありすにはぜんぜんふさわしくないくずね!」

 アリスは、痙攣している魔理沙に何度も体当たりをし始めた。
 傷口から魔理沙の餡子が少しずつ漏れ出し、やがて死に至るだろう。
 だが、アリスには何の躊躇もない。裏切ったのは魔理沙で、自分は被害者だから。

「何してるの?」

 そんなアリスに幽香は優しく声をかけた。
 幽香は、魔理沙に裏切られたアリスのことを不憫だとは思っている。
 だが、それよりも重要なことが、幽香にはある。

「なにって、とかいはのありすをうらぎったまりさにせいさいをくわえているのよ!
 いなかもののまりさを、とかいはのありすがただすのは、とかいはとしてとうぜんのぎむよ!」
「ああ、そう。でもね、ゆうかりんがアリスを制裁するのも当然の義務なんだよね」
「ゆっ?」
「アリスも畑に侵入してきて、無断でお野菜やお花食べようとしたよね?」
「ゆゆっ!?」

 そう、アリスも畑に不法侵入してきた一味の一匹である。
 幽香は既に他のゆっくりに制裁を加えていたが、このアリスだけ見逃すということはありえない。

「ど、どおして……? ゆうかは、まりさをやっつけてくれたじゃない!」
「それはそれ、これはこれ。お兄さんの畑を荒らすゆっくりは絶対に許さないよ!」

 幽香はアリスに噛みつき、豪快に後ろに投げ飛ばす。
 立ち上がろうとするアリスに圧し掛かり、何度も跳ねながらゆっくり踏み潰していく。

「ゆ゛っ゛! やべっ゛! やべでぇ゛っ!」
「ゆっくり後悔しろ!」
「い゛ぎゃい゛ぃ゛ぃ゛! やべっ! やべで! ごべんばざい゛ぃ゛!!」

 一度潰されるごとに、アリスの体は押しつぶされた粘土のように歪んでいく。
 幽香は、ある程度痛めつけると、アリスの底部を引き千切り動けないようにした。

「いびゃい゛ぃ! あでぃづのびぎゃぶぎゃあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」
「そこでじっとしててね!」

 そう言って幽香は振り返ると、民家から霊夢を抱きかかえた男が出てきた。
 この男こそが、幽香と霊夢の飼い主である。

「ぉ、ご苦労さん。来るのが遅かったか」
「聞いてよ、ゆうかりん! お兄さんは、ゆっくり見てただけなんだよ!
 霊夢はゆうかりんを助けようと思ったのに、無理矢理捕まえて無理矢理ゆっくりさせるなんて、酷いよ!」

 どうやら、男は家の中から幽香の活躍を見ていたらしい。
 すぐにでも幽香を助けに行きたい霊夢を捕まえたのは、男なりに理由がある。
 何故なら、霊夢はとんでもなく喧嘩が弱い。
 飼いゆっくりであるため身体能力は高いのだが、油断し易い性格のためとても危険なのだ。
 この事は幽香も知っている。そのため、霊夢が男に抱きかかえられているのを見て、幽香は安心した。

「ごめんごめん。大丈夫そうだったからさぁ、邪魔しちゃ悪いだろ?」
「それでも酷いよ! お兄さん、ゆうかりんのことが嫌いなの!?」
「霊夢、ゆうかりんは大丈夫だよ。それより、お兄さん。こいつ等どうしよう? いつも通りにする?」

 畑の所々に、無残なゆっくり達の姿があった。
 頭部を喰いちぎられ、中身が漏れ出しているアリス。
 仲良く串刺しになり、互いに壊れたように体を擦りつけている妖夢と魔理沙。
 片目、性器を噛み千切られた上に、番のアリスに攻撃され痙攣している魔理沙。
 何度も踏まれた結果、体が潰れて醜くなったアリス。
 それぞれの共通点として、皆、底部が引き千切られていた。
 無論、逃亡防止のためである。

「あー、そうだなぁ。霊夢、幽香、あいつ等食べる?」
「嫌だよ! あんなの食べたらゆっくり出来なくなりそうだよ!」
「ゆうかりんも嫌! 変な病気とかになったら、ゆっくり出来なくなりそうだもん!」

 どちらも食べるのは嫌なようである。
 男も食べるのは嫌なので、いつも通りに処理することを伝える。

「じゃあ、適当に治療して、野に帰してやろう」
「「ゆっくり理解したよ!」」

 幽香と霊夢がゆっくり達を集め、男が治療し、野に帰す。
 その際に、性行為が出来ないように処置し、髪飾りも取り上げる。
 髪飾りがなく、性行為も出来なければ、もう二度とゆっくり出来ないだろう。
 理解あるゆっくりの群れに入れれば生き残る可能性もあるが、上手くいく可能性は低い。
 野に帰っていくゆっくり達の恨み節を右から左に流した男は、首を鳴らしながらこう言った。

「さて、朝飯作るか。ちょっと待ってろよ」
「ゆ~♪ お兄さんのご飯♪ ごっ飯♪」
「お野菜大目にね♪」

 男達の一日は、まだ始まったばかりである。

                        終




後書き

 ご覧になってくださった皆様、お疲れ様でした。
 ゆっくりゆうかは被虐待側として扱われることが多いので、逆に虐待したらどうだろう?
 そんな思いで書き始めたのですが、26日に虐待スレで書かれたドSゆっくりゆうかとネタ被りにorz
 せっかく作ったSSをゴミ箱に入れるのも勿体無いので、公開してみました。
 楽しんでいただけたのなら、もの凄く嬉しいです。

 それでは、また。

 作:猫三匹椅子



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最終更新:2022年05月18日 20:53