まむまむ注意




子沢山(にんっしん篇)


「まりさのまむまむでだれでもいちころなんだぜ」

そんなことをのたまうまりさを見つけたため、我が家へご招待。

「まりさのまむまむ(?)は最高なんだろ? お兄さんにも味あわせてもらえないか?」
「たとえおにーさんでもまりさのてくにめろめろなんだぜ。」
「じゃあ、試してみようか。」

そうしてまりさを発情させる。
まりさは受け入れる準備が出来たのか顎の下に指二本分くらいの穴を開ける。
悪いがそんなところに突っ込むぐらいなら羊とでもやったほうがましだ。
その穴に漏斗をぶち込み、お兄さん特性ゆっくり汁を流し込む。
前回のれいむのときでは、混ぜるとどんな風に生まれるか分からないため1種類ずつかけていたが
今回はめんどくさくなってしまったので初めから混ぜておく。
漏斗をぶち込まれたことに悲鳴をあげるが気にしない。
全部まむまむとやらに流し込み終えると「すっきりー!!」をさせてやる。

「おにーさんひどいよ。
 まりさのてくでめろめろにしてあげるのになんでそんなものいれるの!!」
「俺のじゃ子供が生まれないだろ? だから子供を作れる形にしておこうと思ってさ。」
「そんなのかんけいないよ。おにーさんがどうしてもってひざまずくからやらしてあげたのに!!」

いつのまにか跪いていたのことになっているが気にしない。

「で、どうだ? 赤ちゃんは産まれそうか?」
「まりさのなかにあかちゃんがいるかんじがするよ。」
「そいつはよかった。おめでただ。
 じゃあ、赤ちゃんが産まれるまでここにいるといいさ。」



あれから2週間ほどすごしたが日に日にまりさの体は大きくなり、今では最初の10倍は大きくなっていた。
あの大きさならば大人一人がかがめば中に入れそうだ
しかしよくもまあ、あんだけ皮が伸びるもんだと感心した。
一気に引っ張ってしまえば千切れる皮であっても、徐々に付加をかければあそこまで大きくなるのか。

「ゆ! おにーさん、あかちゃんがうまれそうだよ。ゆっくりしてないであかちゃんをうけとめてね。」
「そりゃよかったな。受け止めてやるからさっさと産めや。」

そうして産道であろう前に立ってやる。
植物型で200匹は産ませた量だから、にんっしんっ型ならばその1/3程度の60匹だろ。
もっとも中で癒着して畸形になってる可能性のほうが高そうだが。
しかし産気づいたのになかなか産まれないなと思っていると、

「ゆぎぃ!! あかちゃんはゆっくりうまれてね!! おかーさんのなかにこないでね。」
「どうした? 中で詰まったのか?」
「ちがうよ!! あかちゃんがまりさのなかにはいってくるんだぜ。」

いまいち話が分からなかったが手助けする義理もないので成り行きを見守っていると、産道とは別の場所が、頬の辺りが膨れ始める。
その膨らみが大きくなるにつれてまりさの悲鳴も大きくなる。

「ゆっくりやめてね!! あかちゃんはまりさのまむまむからでてきてね!!! ぞごばお゙がーさん゙゙がゆっくりでぎな゙い゙よ゙。」
「ゆ゙っぐり゙や゙め゙でね゙!! ゆ゙っぐり゙や゙めでね゙!!」

膨らんだ頬を見ていると、そこからきめえ丸がひょっこり顔を出す。
しかし、そのきめえ丸は顔だけではなく後ろに何か引っ付いているのかすぐに飛び出すことはない。
それにしてもきめえ丸は気持ち悪いな。生まれたばっかりなのにすでに顔を高速で振動させてやがる。
まりさにとっては永遠にも等しい時間をかけて、ゆっくりときめえ丸の後ろに繋がった物が出てくる。
体のようだがどうやら普通のきめえ丸とは違うようだ。
なんというか、体は獅子に羽根が生えたような感じだぞ。

「ゆ゙っゆ゙っゆ゙!!!」

気持ち悪い声を上げながら痙攣しているまりさ。しかしすぐに気を取り戻したのか文字通り体を痛めて産んだ子供に声をかける。

「ゆっくりしていってね!!」
「おい、まりさ。お前の子供はそれでおしまいか?」
「おなかのなかにはもうあかちゃんはいないよ。」
「そうか。しかしおまえの子供は生まれたときにするゆっくりしていってねと言わないぞ。もしかしたら死んでるのかもな。」
「ゆぐううう!! まりさのあかちゃんしんでるの?! ゆっぐりじでいっでね!! ゆっぐりじでいっでね!!」

うるさい声を出していたが先ほどから生まれた子供はピクリとも動かない。
だが、まりさのゆっくりしていってねに反応してか眼に生気がやどる。

「にゃーん。」
「よかったな。おまえの子供は無事みたいだ。」
「ゆっぐりよがっだよ!! ま゙り゙ざがおがーざん゙だよ゙!! ゆっぐりじでいっでね!!」

1匹しかいないわが子に感涙の涙を流すまりさ。
しかしそれもつかの間、生まれた子供はまりさに噛み付いた。

「ゆっくりやめてね!! おかーざんはごはんじゃないよ!! おにーさん、まりさをたすけてね!!!」

しかし助けることなく子供に食われ続けるまりさを見ていた。
一通り食べ終わったのか、食事をやめた様子だが、あのまりさはもう駄目だな。
体の半分以上食われてやがる。
すぐに死ぬ事もないがそれも長くないだろう。などと考えているとその子供から声をかけられた。

「お初にお目にかかります。わたくしきめら丸です。
「うおっ!! びっくりしたな。でおまえがきめら丸だって? なんでお前の親を食っちまったんだ?」
「以下にも。であのまりさを食べたのは生きるためです。
 始めのうちはわたくしの事を育ててくれるでしょうが、いずれはこの姿により殺されてしまうかもしれません。
 体重差もあるのでそうなってしまう前に、今、産後の疲れた体であるうちに食べてしまうのです。
 どうせならば食べてわたくしの血肉となり生きる糧になるほうが幸せと言う物です。」
「ふ、ふーん。そうなのか。で、これからはどうするんだ? 悪いがお前を飼う事が出来ない。」
「いえいえ、そこまでご迷惑をおかけはしませんよ。この体ならば並のゆっくりに負けませんから。
 なので、せめてものお願いなのですが、ゆっくりどもが沢山いるところで放していただけますか?」
「まあ、それぐらいだったら構わないか。後一つ忠告だが、このあたりにはドスとかいうリーダーがいるそうだ。そいつには気をつけることだな。」
「お気遣い、感謝いたします。お父様。」
「お父様? あいつから生まれたのになんで俺を父と呼ぶ。」
「たしかにわたくしはあれから生まれましたが、わたくしを作っていただいたのは紛れもなくあなた様なのでお父様と呼ばせていただきます。」
「勝手にしろ。」
「ありがたき幸せ。」

そうして野にきめら丸を放してやる。
きめら丸は顔を振動させながら「おお、人間はこわいこわい。」と言いながら飛んで行ってしまった。
俺にはあれを作り出してしまったことに少し後悔していたが、ゆっくりがゆっくり出来なくなるしまあいいやと思うことにした。
今度は横着しないで混ぜないほうがいいと心に誓ったが。









『ゆっくりどもよ』 詞・曲 林田球
          改編  しゃべらないゆっくり

♪ちっぽけーな下等生物 それがゆっくり♪
♪あーあー取るに足らぬ生き物よ
♪腹が減ったらー食ってまえ!
♪だけどそんなにおいしくない!
♪驚かしてやるとーマヌケ面で びっくりしてる
♪寿命はーせいぜい5年
♪ああーお笑いだぁ~





あとがき

にんっしんっ型はどうしてもスペースが足りないからいろいろと混ざり合うしかないよね。
きめら丸の話し方は自分の中でやりやすいようにさせてもらいました。
しかしタイトルの子沢山とはだいぶかけ離れてしまったなぁ。



にんっしんっ篇を書くよ。といってからすごく間が空いてしまいました。
もし待っていた方がいたとすれば大変申し訳ありません。
しばらくしたらまた書けると思います。


これまでかいたもの

狭き門
ゴッドかなこ
ゆっくりとカビ
不可侵条約
家庭餡園
子沢山(植物篇)

by しゃべらないゆっくり



―――ここからwikiに載せないで欲しい部分―――

ドロワのほうに設定を作っていただいたようで。
今更かもしれませんがしゃべらないゆっくりを使いたいなんていう
稀有な方がいらっしゃるのならばご自由にお使いください。




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最終更新:2022年05月18日 20:59