人里はなれた森の奥深くに、ゆっくりの群れがあったそうな。
その群れのドスまりさは、とてもやさしく、
狩りが得意で みんなに好かれてたそうな。

人間と衝突することもなく、群れで幾年も過ごし、
ドスはこの上なく"しあわせーっ"だった。

ある年、群れが食料探しをしていたとき
一匹のれいむが森の外れまで出て行ってしまった。





ゆゆっ、もりが きゅうになくなっちゃったよ!
むこうに なにかあるよ!ゆっくりみにいくよ!







みんな、ゆっくりただいまーー。
どす!もりのむこうで ゆっくりぷれいすがあったよ!
れいむが みつけたんだよ!
"にんげん"っていきものが たくさんいたよ!
でも、にんげんさんたちは やさしくしてくれたんだよ!



えっ、ドスどういうこと?ゆっくり せつめいしてね。
もう にどと いっちゃだめって なんで?

もういいよ!ぷんぷんっ!








"あんなに おやさいが たくさんおちてるのに"





ゆゆ、ドスがいないね。
きっと どこかでゆっくりしてるんだね!
さあ、みんなで おやさいを とりにいくよ!
ドスをびっくり させようね!
おこってたドスも きっとゆるしてくれるよ。
だって、ドスはやさしいからね!






ゆ?ドス?
なんで、ドスがもりのそとにいるの?

あ、にんげんさん。こんにちは。
そうか、そうなんだね!ドスも おやさいたべにきたんだね!

さあ、れいむたちも みんなでおやさいたべるよ!
むーちゃ、むーちゃ、むーちゃ!しあわせーーー!

あれ?ドス、どうしたの。
なんで、そんなにゆっくりしてないの?

ゆゆっ、にんげんさん、どうしたの?



────────
────
──泥棒!
─不可侵条約なんて騙しやがって!   ─
だから信用出来ねえって言ったんだ! ──
条約通りに焼饅頭になってもらうぞ!──
そっちだ!早く、ふん縛れ!  ──
          ─────
      ───────




ゆゆっ?にんげんさんたちは なにをいってるの?
そんなにおこったら ゆっくりできないよ。



ぐにゃりと けしきがゆがんで
きがついたら れいむはおそらをとんでたよ。








──そして…ドスはさいごに
「もっと、ゆっくりしたかった!」といった…








ゆぅ~、みんなどこいったの~

れいむひとりだけに なっちゃったよ~


にんげんたちが わるいんだ
おやさいを ひとりじめして
ドスやむれのみんなまで……!





それでもみんな…やさしいドスだから…
みんな ゆるしちゃうんだね…………………










「でも、れいむは ぜったいにゆるさないよ…!」


「やっぱり にんげんは ちっともゆっくりできないやつらだよ!!
 そんなやつらなんか みんな れいむがやっつけてやるんだから!」





──たった一匹だけ生き残り
憤怒の炎を背に 村に向かうれいむの後ろを





その闇の向こうから



『鬼伊産』が見ていた──









グチャッ、ぶぴゅっ!!


END



あとがき

なんかごめんなさい
前スレ>>304 でゆっくりYieldとかゆっくりサクリ……とか
言ってるのを見たら、急に何か受信してしまって
我慢出来なかった。
でも、書いてるうちに始めの構想からどんどん
離れてきた。ゆっくりした結果がこれだよ!!
もうサクリ……とか、跡形も残って無いよ!!
ゆっくりの一人称って読みにくい。


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最終更新:2022年05月18日 21:14