合戦

  • レイパーありすが出ます。
  • 生き残る群れが出ます。
  • ゆっくりに協力するお兄さんが出ます。
  • 人道にもとる戦術があります。
  • 相変わらず虐待分は薄めです。
ここまで読んでストレスがマッハになった方は回れ右をお願いします。
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「まりさあああああいっしょにすっきりしましょうねえええええ!!!!」
「いやがるれいむもかわいいわああああああああ!!!!」
「まりさったらああああつんでれなのねえええええ!そんなまりさもかわいいわあああああ!!!」
ここはゆっくりの群れだった場所である。つい先ほどまでは。
しかし、現在のこの場所はありすたちの淫靡な楽園と化している。
やがて各地で上がる絶頂の声

「「んほおおおおお!!!!!すっきりーーーーー!!!!!」」
そして
「もっどゆっぐりぢだがっだよ…」
と断末魔をあげながら朽ちていくゆっくりたちを尻目に、あるありすは生まれたばかりの
赤ゆっくりをレイプし、あるありすは互いに戦果を自慢しあっていた。

「ゆふふん、ありすはさんにんもまりさとあいをかわしたわ!」
「それならありすはふたりのれいむとふたりのまりさとあいのひとときをすごしたわ!」
という具合である。

レイパーありす現る、の報は運よく逃れる事のできたゆっくりによって各地の群れに伝わっていった。
だがどうする事もできない。ありすは通常時は他のゆっくりと力には大差ないが
一度レイパーとなるとすっきりをする事しか念頭になくなり、ひたすらに突進してくるのである。


ここありすから一番遠い群れでもレイパーの報は届き、群れのゆっくりたちは対処法に頭を悩ませていた。

「ゆう…ここもありすたちにせめられるのはじかんのもんだいだよ」
「むきゅ…でもわたしたちのちからじゃあいつらにかつことはできないわ」
「わからないよー」
と、ここで一匹のまりさが意を決したように言った。

「…こうなったらにんげんさんのちからをかりるしかないよ」
当然反発の声が上がる。

「ゆゆ!!そんなことをしたられいむたちまでゆっくりできなくなっちゃうよ!」
「むきゅん、そうよ。にんげんさんはこわいのよ!」
「でもこのままだとれいぱーにすっきりころされちゃうんだよ!ぜったいにゆっくりできなくなるか
 ひょっとしたらゆっくりできなくなるんだったらまりさはうしろのほうをえらぶよ!」
「ゆぅぅ…そうだね…」
「ぜったいよりもしかしたらにかけるのね、むきゅん」
「わかるよー」
そして場の意見も纏まり、まりさは群れのみんなに見送られながら人間の住む家へと向かうのであった。

所変わってここは人間の家、住んでいるのは一人のお兄さんである。
ラジオから流れる音楽を聴きながら本を読んでいると、ドアがノックされる音が聞こえてくる。

「…ったく、丁度いい所なのに」
小説を置き、客人を迎えようとする。

「はいはいっと……誰もいない?」
「ここだよ、おにいさん!」
そこにいたのは先ほどのゆっくりまりさであった。

「…ちっ、ゆっくりかよ」
「にんげんさん。まりさたちのむれをたすけてほしいんだよ」
「そのまま死ね」
とドアを閉めようとするが、まりさはドアの隙間に体を挟ませてなおも懇願する。

「おねがいしますうううう!まりさはゆっくりできなくてもいいからみんなをたすけてくださいいいいいいい」
「だああ、五月蠅い!わかったわかった、話だけは聞いてやる。そのかわりくだらなかったら皆殺しだぞ」
ドアを開け、一息つくと、まりさは喋り出した。
ありすの事、このままでは皆殺しに会う事、これを救えるのは人間だけだという事…
お兄さんは黙って聞いていたが、まりさが一通り喋り終えるとおもむろに返事をした。

「…要するにありすを倒す方法がほしいんだな?」
「そうだよ」
「俺は力を貸すことはできん。だが、お前たちが勝てるように手伝ってやる事はできる。」
「ほんとう!?」
「ああ。その代わり、割と厳しい訓練を受けてもらうぞ。」
「それでもありすたちとゆっくりできなくなるくらいならゆっくりがまんするよ!」
お兄さんの眼は先ほどとは比べ物にならないほど輝き始めていた。
そしてその手元にははるか昔の合戦について書かれている小説があった。

翌日から軍事顧問として群れを訪れたお兄さんは厳しく、つらい訓練を課していった。
速くても餡子を吐かない訓練、口に咥えた木の枝の使い方、石の投げ方などである。
その結果、ありすたちがあと一日の距離に迫った時にはゆっくりたちは見違えるように成長していた。

そして運命の日…
森に面した広場ではありすたちが列を整えていた。
バラバラに襲いかかるより一斉に襲い掛かる方が痛い思いをせずによりすっきりできるのだ。

「ゆふふふふ、もうすぐまりさとあいのこうじょうをかわせるのね!」
「しょ、しょうがないわね、どうしてもっていうのならとかいはのありすがれでぃーのまなーをおしえてあげるわ」
などと好き勝手を言うありす達。とそこに群れからスィーに乗ったまりさがありす達の真ん中あたりまで近寄ってきたかと思うと

「やあやあわれこそはむれいちばんのゆうもうなまりさなり!わがごうゆうをおそれぬならばかかってくるがよい!」
と大声で叫ぶ。
ありす達はそれに気づくと

「ままままりさああああああいっしょにすっきりしましょおねええええええ!!!!」
ともう我慢できなくなったのか一斉に突撃を開始する。それをまりさは落ち着いて見ている。

「ゆふふふふ、ありすのあまりのうつくしさにみとれちゃったのねええええええかわいいわああああ!!」
「うぶなのねえええええ!!!」
とありすは掛かっていく。

ああ、もうすぐだ。もうすぐあのスィーにのってる愛しのまりさとすっきりできるのだ。ばーじんを奪ってあげるのだ。
と、そこでありすの足もとの地面がいきなり崩れたかと思うと先頭のありす達は突如できた堀の中に突っ込んでいた。

「よっしゃ!巣作りの要領で作った堀が見事に成功したぜ!」
お兄さんは離れたところで双眼鏡を片手に小躍りしている。
「ふふふ、ありすどもめ、俺が合戦の仕方という物を教育してやる」

一方こちらは後続のありす達。先頭集団がいきなり穴の中に入ったのには驚いたが

「どろだらけになるなんてとんだいなかものね、かわりにとかいはのありすがまりさたちをすっきりさせてあげるわね!」
とその上を踏みつぶしながら渡っていく。

「いやあああああああああああああああああ」
「やべでええええええええええええええええ」
と下の方のありすは断末魔の叫び声を上げながら潰れていくが、比較的上の方にいて運のよかったたありすも立ち直って
向かってくる。そこに

「ゆうぅ!よくひきつけるんだよー!わかるねー!……はっしゃー!」
とちぇんの声がしたかと思うと人間のこぶし大の大きさの石が降りかかる。
これにはありすもたまらず

「ゆぎゃああああああああああああああああああああ」
「だずげでえええええええええええ」
と次々と潰されていく。その弾幕も当たらず前進したありすが見たのは、あろうことか産道から石を飛ばすゆっくりの姿であった。
これには非道なありすも

「ゆうう!!なんてことをするのおおおお!!!」
と叫ぶが、なんとかそこまでたどり着くと一斉に犯しにかかる。が、更に

「ゆっくりはやくとつげきするよ!!!」
と声がかかったかと思うと、ときの声を上げながらスィーにのった群れのゆっくり達が突撃してきた。
あるゆっくりは至近距離まで近づくと口の中の石を吹き出しては本陣に引き返し、
また別のゆっくりは小枝を口にくわえながらありすの群れに入ると当たるを幸いありす達を突きまくる。
原っぱはすでに阿鼻叫喚の地獄絵図と化している。

「やったぜええ!!まさか今の世に合戦が見れるなんて思いもよらなかったぜ!」
と思わずガッツポーズを決めて喜ぶお兄さん。
そう、これらは全て特訓の成果なのだ。現在目の前に広がっているのは在りし日のある時は潔く、ある時は謀略を駆使した
色々な時代の諸武将の戦略の再現である。そして

「こんなゆっくりできないいなかもののまりさたちとはすっきりできないわ!」
「もうやだおうちかえるわああああああ!!!」
とありす達はある者は捨て台詞を残し、ある者は泣きわめきながら敗走しはじめるが、

「ゆっへっへ、にがさないんだぜ!」
「どぼぢでごっぢにもいるのおおおおお!!!」
と別動隊のゆっくりによって散々に打ち破られ、半刻もするとそこには累々とありすだったものの残骸が残り

「ゆー!まりさたちのしょうりだよ!」
「「「ゆー!ゆー!おー!!!」」」
と勝鬨を上げるゆっくりの群れがいた。

「ありがとうおにいさん!これでまりさたちもゆっくりできるよ!」
「すごいよ!おにいさんはこーめーだよ!」
とお兄さんの周りに集まって来て口々に称賛の声を上げるゆっくり達。

「うん、ありがとう。そう言ってくれると嬉しいな。その代り村に生えてる野菜には手を出さないでね!」
「ゆっくりりかいしたよ!」
と約束を交わすとお兄さんは満足しながらその場を離れた。
勿論ゆっくりが約束を守るなど露ほども思っていない。

「さて、あいつらが村の野菜を襲うのは時間の問題だ。今度はどんな軍略であいつらを迎え撃ってやろうかな」
お兄さんは一人ほくそ笑むのであった。


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相変わらず虐待が薄めになってしまう…

  • なにこれ
ゆっくりを使って合戦とかできないかなーと思って書いてみました。コンセプトは出来るだけ航空戦力(うーぱっく)
を使わずに、ゆっくり独自でも実現可能なものでどれだけできるかを試してみた感じです。
  • スィーはどこから持ってきたのよ
ゆっくりが元々持っているものを参考にお兄さんが徹夜で増やしました。
  • 名乗りを上げてるのに落とし穴とか
自分を狙ってる何百ものありすの前に一匹で飛び出す事自体並大抵の勇気ではないと思います。
ちなみに落とし穴に引っ掛かっている間にゆっくりと群れに戻ってます。
  • 産道から石!?
赤ゆが出産の時スポーン!と飛び出してくるのを参考にしました。我ながら鬼畜すぎると思う。
なおこれらは畑を襲ったゆっくりで、しかも飾りを取ってある捨て駒なので群れのゆっくりには罪悪感がありません。
足を焼くのと仕掛けをするのはお兄さんが手伝いました。
  • 変態!!変態!!変態!!変態!!
すいませんでした。

  • 最後に参考に
名乗り=源平時代の合戦
穴掘り=武田信玄の金堀り衆、巣作りを応用
拳大の石=大筒
口に含む石=騎馬弓兵、もしくは騎馬鉄砲隊
小枝で突撃=武田騎馬軍団

今までに書いたもの
剣客みょん





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最終更新:2022年05月18日 22:21