注意俺設定
って書いてあるssが多いけど俺設定じゃない虐ssってあるんだろうか?
文章下手だよー、見にくいよ、誤字脱字は許してねー。
主観がころころ変わります。
ネタかぶり乙・・・すいません。
長編です。5,6分割してゆっくり仕上げたいと思っています。
それではどうぞ。





その群れは全滅の危機に瀕していた。

すでに木枯らしが吹き始め、木々の色は赤色から茶色へまるで老けるかのように変わっていった。
普段ならそろそろ越冬の準備を終え、巣を塞ぐ作業に取り掛からなくてはならない時期だ。
しかし、この群れでは未だに越冬できるまでの餌すら集まっていない状況である。

「ゆ、このままじゃ冬を越せないよ。」

そういうのはこの群れのリーダーを務めているまりさである。
この群れは現在100匹程度のゆっくりがいる。
ドスはいないが今までは近くに外敵が存在しなかったのでそれなりに長い期間ここに巣を構えていた。

しかし最近では幾分か状況が違ってきた。
まず、今まで群れの中心の役割を果たしていたゆっくり達が突然いなくなってしまったこと。
二つ目に急に人間がゆっくりを狩り始めたこと。
三つ目にすっきりが重なって人手(ゆっくり手?)がいる時機に動けるゆっくりが非常に少なくなったこと。
四つ目に急激に群れの人口が増えたことによる周辺の餌の乱獲である。

様々な状況が重なり今の状況になっていた。

このリーダーのまりさは前リーダーが失踪してこの群れの崩壊を感じ取っていた。
そして、この群れをまとめる為にリーダーを買って出た
リーダーを急に失くした群れはすぐに好き勝手に自分の欲望を果たそうとし、
その結果蓄えを全て使い果たし、群れの数もすぐに倍までに膨れ上がった。
このまりさがリーダーを名乗り出なければ、この群れはすでに崩壊していただろう。

しかし、このまりさはリーダーになったはいいもののなぜ群れが越冬出来なくなるほどに追い詰められているかが理解できなかった。
今まで道理に餌を集めてなぜ餌が集まらないのだろう?
「なんでえさがあつまらないんだろ?」
と親友のぱちゅりーに疑問を投げかける。
このぱちゅりーは子供からの幼馴染的な存在であり、その博識さにまりさは一目置いており参謀役を頼んでいる。

「むきゅぅ、なぜかしら・・・まえよりみんなたくさんえさをとっているはずなのに・・・。」

「このげんいんはまえのおさのせいなんだぜ!まりさたちをこんなにくるしめるなんてさいていのりーだーだぜ!」

「そうだねー。ゆっくりできないおさだったね。わかるよー。」

今この場には群れの中心のゆっくりが5匹程集まり、今後の行動方針を話し合っていた。
といっても解決方法どころか問題点すら分からないようで、いつものことのように前のリーダーの
性で餌があつまらないという責任の押し付けに話題は変わっていた。

ちなみに前長を含む幹部達は非常に優秀なゆっくりであった。・・・あくまでゆっくりにしてはだが。

越冬も幾度か経験し、貯蓄の概念も持ち始め、冬場は人手が必要なので普段は狩に出ない母ゆっくり
にも狩にでるように促したりもしていた。(この指示が結果として冬場の人口爆発を防いでいたのだが。)

その貯蓄を全て無為に消費し、越冬のために餌を貯蓄しないでいるのは間違いなくこの若い幹部の責任である。
とはいえ、前長の失踪は唐突であり通常行われるはずの知恵の継承がされていなかった。
若い将来の長の候補ゆっくりは現職の長の元で雑用などをこなし、その業務について学んでいく。
それらなしにいきなり若い幹部候補は幹部になってしまったので、今まで長年培ってきた
知識が全て失われてしまった。

しかし、原因は分からぬがこのままでは冬を越せないことは現在の貯蓄量から確かであった。
「ゆっへっへっへ、おこまりのようだぜ。」
暗くなった場に場違いな、野蛮さをにじませた声が響く。
幹部達が声のする方向へ目をやると、そこに一人のまりさがいた。
「ゆゆ、まりさがなんのようなの?」
長のまりさ怪訝な表情をそのまりさに向けた。
このまりさは群れの中には必ず出てくる外れ者
所謂アウトローを気取って働きもしない怠け者(と幹部達は思っていている)である。
普段はこんなまじめな場どころか群れ全体の集会(幹部の決定などを発表する)にもでてこない。
しかし、群れの若いゆっくりには非常に人気が有り幹部達はこのまりさに良い感情を持っていなかった。

「えさがふゆをこせるほどあつまってないんだぜ。このままじゃまずいんだぜ。」

「ゆゆ!!・・・なんでそのことを。」

「そんなのすぐわかるんだぜ。そこでていあんがあるんだぜ。」

「ゆゆ・・・ていあんってなに?」

「ちょっとまえにまりさがたびにいったときのことをおぼえてるか?だぜ」

「ゆ、おぼえてるよ。あのときはもうぜんいんゆっくりできなくなってるかとおもったよ」

 このまりさは東の方角に仲間(ここで言う仲間とはまりさの悪い友達に当たるのだが)
と一緒に2週間ほどの旅に出かけていた。
2週間はゆっくりたちにとっては非常に長く、群れの皆はもうまりさは死んだと思っていた。
しかしまりさは昨日生きて帰ってきた。ただし一緒に出発した仲間は一緒ではなかった。

「そのたびでまりさはすごいゆっくりぷれいすをみつけたぜ!」

このまりさが言うにはこの群れから7日ほど歩いたところににおいしいやさいが
たくさん生えている、恐らくこの群れ程度ならかなりの長い期間養える
最高のゆっくりプレイスがあるということだ。

「おやさいが・・・たくさん・・・。」

以前この長のまりさはおやさいを一口だけ食べたことがあった。
それはいつも食べている草などよりも甘くとてもおいしかったことを覚えている。
思わずそこにいる幹部達は全員そのときの味を思い出してよだれをたらしてしまった。
しかし、後にも先にも野菜を食べたのはそれきりであり、それがたくさんあるとはにわかには信じがたかった。

「わからないよーそれはほんとかなーわからないよー。」

「そうだね、しんじられないよ。それにそこまでいったならなんでおやさいをもってこなかったの?」
長のまりさの言うことは最もで、
その発言は言うならば海賊が一面の金銀財宝をこの目で見たと一般人に吹聴するようなものであった。

「ゆ、やまほどあったからなかまたちにおやさいをはこばせてまりさだけさきにかえってきたんだぜ。
たくさんのおやさいをはこんでるからまりさよりずっとゆっくりこっちにむかってきてるんだぜ。」

「ゆ!?ほんとに?」

それがほんとうならば食糧問題は一気に解決する。幹部達はまりさに詰め寄る。

「むきゅ??なんでひとりだけでもどってきたの?おやさいがたくさんあるばしょがわかったのなら
ゆっくりもどってくればよかったじゃない?」

ぱちゅりーの疑問はもっともである。たしかに群れとしては食料事情はひっ迫しているが、
まりさ個人(?)に関して言えば目の前にわざわざお宝の山があるのにひとりだけお野菜も食べずに
戻ってくるのは普段の素行からして考えられないと幹部の皆は思っていた。

「ゆったぜ?このままじゃまずいってだぜ。」

「ゆん!?」

長まりさは気づいた、このまりさは群れのためにおいしいおやさいを食べずに群れまで急いで
このことを伝えに来てくれたのだ。
ぱちゅりーや他の幹部達もこのことに気づいて尊敬の眼差しでまりさをみつめた。

「ゆぅ・・・まりさ。」

「だぜ。まぁこんなさびれたむれでもうまれこきょうなんだぜ。」

とまりさは照れたようにそっぽを向きながらつぶやいた。

「ゆぅ・・・。」

長まりさは胸に暖かいものが宿るのを感じた。
そして、そのまりさの献身を無駄にしないためにも早く行動しなくてはならない。

「ゆん!それじゃおやさいがたくさんあるゆっくりぷれいすまでえんせいをするよ!!」

そう、猛々しく長まりさは宣言した。

続く

いやね、わざわざ遠征するのにゲスまりさが仲間に野菜を持ち運びさせたのは
野菜がたくさんあるという証拠を見せたかった。
しかし長はゲスまりさのいうことを信じたってことにしておいていただけますか。
後この群れは人間という存在は知っているけど会ったこと無いということでお願いします。

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最終更新:2022年05月21日 23:30