※おぜうさまの か り す ま☆せっていがあるかもだどぉ~♪
※虐待分が少な目かもしれないどぉ~♪
※後半は特に相当グダグダで意味不明かもわからないどぉ~♪


7本の稲荷寿司を捜し求める虐待お兄さんと愛と勇気のヌビビビンビドゥ







これまでのあらすじ。


彼が故郷をでてからはや1年が過ぎようとしていた。
彼はただひたすらに歩いた。
晴れの日も、雨の日も、風の日も、雪の日も。一応暴風雨の日には流石に休んだ。
今世界は危機に瀕している。
俺が救わねば誰が救うというのだ。彼はわき目も振らずに歩いてゆく。

ある時彼の住む世界に「ゆっくり」という生物が現れた。
正直いき物なのかなま物なのかの区別もつかない気味の悪い饅頭のような生き物。
畑を荒らし、民家を襲い、木の実を暴食し、人々を罵った。
だがそれと同時に世界各地に「鬼意山」を名乗る屈強な若者達が現れたのである。
彼らはゆっくりの駆除を専門とした虐待家だった。
一時期はその勢いを縮小させたゆっくり達だったが、次第にその繁殖力が鬼意山の駆除速度を上回り始めたのだ!
世界はとうとうそのバランスを崩し、あらゆる場所で悲鳴を上げ始めた。
土地はやせ、森から木の実が失われ、草原から虫の姿が消え、街は混乱し、筆者は消しゴムをなくした。
業を煮やした鬼意山たちは一同に介し、あれやこれやと対策を練った。
だが彼らの対策は一時的には効を相するも、すぐに数に負けてしまうのであった。
そして彼らはとうとう「伝説」にその救済を求めることにしたのである。
――伝説の7つの輝く稲荷寿司伝説。
光り輝く7つの稲荷寿司もちて聖なる山に勇者登りし時、その魔剣眠りより覚め世界を救うべし。
こんなものに未来を託すなどと馬鹿な事を言うなという意見も多かった。
しかし彼らにはそれが「事実」か「伝説」かなどという事を論議している猶予すらなかったのだ。
鬼意山達は彼らの中でももっとも腕の立つ「最強」の名を冠した鬼意山を旅に出した。
彼こそがこの世界の最後の切り札となる、最強の能力を兼ね備えた鬼意山なのである。
彼を送り出す代わりに、他の鬼意山達で人里のゆっくり駆除を行い時間を稼ぐことになった。
一人旅に出た彼には数々の刺客ゆっくりらんが送り込まれたが、彼の「虐待したい」という鉄の意志を曲げることはできなかった。
彼は出会ったすべてのゆっくりから「ゆっくり」を奪い、着々とらんの尻尾から輝く稲荷寿司を集めていった。
つーか普通はわざわざ相手に伝説の鍵を渡すような真似しないだろ馬ッ鹿じゃねーの?
そして彼はとうとう最後の輝く稲荷寿司を手に入れた。
静かにそよぐ枯れ草に覆われた大地に立ち尽くす彼の手には7つの稲荷寿司が輝いている。
彼は稲荷寿司をしまうと、遠くに見えるゆっくりの総本山といわれるMt.Yoock-Reeに向かった。
今まさに彼のたびは佳境を迎えようとしていた!




っと、まぁこんな感じかな。分かりやすくしたつもりなんだけど、どうよ」
彼はつま先でゆっくりれいむを圧縮しながら言った。
「あらずじっでれべるじゃないでじょおおおおおぉぉ!?ながすぎるでじょおおぉぉぉぉ!?」
「いや、お前がどぼじでごんなごどずるのおおおぉぉぉぉぉ!?、とか言うから説明してやったんよ」
このれいむは先ほど
「ここからはれいむたちのあるてぃめっとゆっくりぷれいすだよ!
 のこのこやってくるなんて、みのほどしらずめ!してんのうのれいむがやっつけちゃうよ!」
とか言いながら自ら最強の鬼意山の前に飛び出してきた大バカヤロウである。
俺も身の程を教えてやろうと蹴り飛ばしたところ理由を聞いてきたので親切に答えてやっていたのだった。
「そういう訳で俺は世界をゆっくりから救うべく旅をしてきたんだ。
 本当はお前と遊んでる暇なんて零カンマ一秒たりともないんだが、先に進んでいいかね?」
足を離すとそのままれいむを再び蹴り飛ばし近くの木に叩き付ける。
「ていうかお前本当に四天王なの?この程度で四天王とか言われるとちょっとなぁ……
 今まで中ボスの立ち位置にいたのって全部ドスとか突然変異種だったし。
 捕食種ですらないヒラゆっくりのお前がどうして四天王と信じられようか、いや信じられないんよ」
もっていた袋の中から5寸釘を取り出すと幹にはりついたままのれいむの額に打ち込んだ。
「ゆぎゃああぁ!ゆっぐりでぎないいいぃぃぃ!どっでええええぇぇぇ!」
「折角の所悪いがお前にはそこで干し饅頭にでもなってもらうことにする。
 俺は先を急ぐんよ。帰りにひまだったら剥がしてやるからそこで反省してなさい」
後ろからなにやら悲惨な叫び声が聞こえたが、彼はそのまま山道を登って行った。


その後四天王を名乗るゆっくりが二桁ぐらい出てきたが、崖下に落とすなり水に流すなりして難なく山頂へ近づいてゆく。
「あんなに四天王がいるわけないだろ、四天王の意味ちゃんとしってんのう?なーんちゃって……」
いつの間にか彼の周りから植物が消え、ゴツゴツとした岩場ばかりが広がる寒々しい光景が支配していた。心なしか霧もかかっている。
「俺の洒落はそんなに寒いのか……そうか……」
彼は少し落ち込み気味になりながらとぼとぼと岩場を一人歩いてゆく。
と、不意に前方に黒い建物の影が見えてきた。
心なしか歩みが速くなり、どんどんと建物のシルエットがくっきりとしてくる。
近づいてみると、そこには周りの風景とはあまりにもつりあわない、立派な山門が現れた。
「じゃ、じゃおおぉーん!」
「じゃお!じゃじゃおーん!」
門番と思われる2匹のめーりんが彼の姿にいち早く気づき、早速かれめがけて飛び掛ってくる。
すばやく身をかわすとめーりんの方に向き直る。
一瞬2匹の影が見えたが、とたんに霧が濃くなり2匹の姿を見失った。
ここは標高が高い。恐らく雲の中に入ってしまったのだろう。
この状況だと彼は比較的不利である。
場所に慣れていない上に数でも負けている。
だが彼は笑みを崩さない。いくら戦闘力の高目のめーりんといえども所詮はゆっくりだ。
攻撃力がどうであろうと絶望的なアホなのだ。
「じゃおおーん!」
自分の姿が見えていないという利点をパーにしてしまうほどデカい声で叫びながら飛び掛ってくるめーりん。
ゆっくり達は総じて攻撃を仕掛けるときになにかしら声を出しながら襲う傾向にある。
声のしたほうに手刀を向け、影が近づいてきたところで一気に振り下ろす!
「じゃおびゅっ!」
勢いよく手刀に弾き飛ばされ、角の目立つ岩肌にたたきつけられるめーりん。
「じゃぉ、じゃおぉーん!」
天然の卸金に顔を削られ、頬から中身を漏らしながら痛みにとびまわる。
低姿勢になって駆け出すと跳ね回っているめーりんを手を伸ばし掴み取る。
そしてそのまま後方へ向き直り、怖気づき飛び掛るタイミングがおくれたもう一匹のめーりんめがけて全力投饅頭した。
「ジャージューメンッ!」
「ヂャイナグイッグッ!」
見事に空中で衝突する2匹。
鬼意山のなげためーりんのほうが早かったらしく、彼とは反対側に向かって落ちていく2匹。
2匹が岩肌を「じゃおっじゃおんっ!」と苦しそうに転がっていくのを見届けると彼は山門に戻る。
扉を押してみるがなぜか鍵がかかっているのか開かない。
仕方がない。強固突破するしかなさそうだ。
「アロホモラアアアァァァァァァッ!」
彼は前傾姿勢をキープしたまま全力で門に突っ込んだ。
何かが折れるような鈍い音とともに扉が開き、鬼意山はそのまま山門の向こう側に放り出された。


山門の内側には少し開けたスペースが広がっていた。
彼は体を起こすとその広場の真ん中に立った。ただただ閑散としてる。
さっきれいむが「あるてぃめっとゆっくりぷれいす」とか言っていたが、
こんな寒くて草一本生えてないところがゆっくりぷれいすだとは到底思えない。
それとも高山病にでもなるのが最近の都会派ゆっくりには流行っているんだろうか。
やっぱり最近の若者っていうのはよく分からない。
ふと気づくと広場の端のほうに黒い光る石をはめ込んだ赤い扉があるのが見えた。
「せっかくだから、俺はこの赤い扉を選ぶぜ!」
そういうと鬼意山は先ほどと同様に前傾姿勢になりそのまま赤い扉に体当たりをかます。
だが先ほどと違い扉はうんともすんとも言わない。
「おかしいな……開錠呪文アロホモラが効かないとは……やっぱハリポタってインチキだったんかなぁ」
彼は首をかしげた。ふとみると、その扉のそばにゆっくりらんの石像が置いてある。
そしてその台座には「尻尾が足りないんだねーわかるよー」と汚い字が彫ってあった。
石像の後ろにはちょうどらんの尻尾である稲荷寿司がはまるように溝が作ってある。
「もしやこの中に……あの一振りで1000のゆっくりをなぎ払う(オリコン調べ)と言われる魔剣ヌビビビンビドゥが!」
袋の中から光り輝く7つの稲荷寿司を取り出し一つずつらん像にはめていく。
慎重に最後の一つをはめ込んだ。その瞬間。
ゴゴ……という低い地響きとともに黒かった石が緑色に光り、扉がゆっくりと開き始めた。
「おぉ……これでついに俺の旅も終わりを迎えるのか……!」
ゴゴン。
だが途中で扉は止まってしまった。
腕一本なら中に入るが体をねじ込むには無理がある。
扉にはめ込まれた石に「デバイスエラー ドライバを削除するか、再インストールしてください」という文字が浮かび上がった。
「うおぉー!なんでだぁ!せっかくいいところなのにこれはないんよ!?」
無理やり開こうと扉を全力で押し出す。額から脂汗が流れ落ちる。
またすこし動いたが、今度ははめ込まれた石が青色に変化し、「UnkownHardError」と違う文字が浮かび上がる。
「ぎゃああぁぁぁぁ!対応してるOS以外のOSに無理やりデバイスをインストールするからだろうがああぁぁぁぁ!」
彼は絶叫するとその場にひざを着き、がっくりと崩れ落ちた。
「畜生、俺の旅の意義がこんな事で台無しになるとは……くそー!Windowsのバカヤロー!」
しばしの間彼は地面を転げまわったりハンケチを噛んだりらんしゃまの石像にコブラツイストをかけたりしていたが、
こんな事で挫けてはいけないと立ち上がり、開きかけの赤い扉に極限まで手をつっこんで中を手探りで探し始めた。
手当たりしだい触ったものを取り出してみる。すると何か硬いものが手に触った。
力をこめて引き抜くとそこにはなんとその手には消火器が握られていた!
「なん……だと……」
消火器の側面には確かに「ヌビビビンビドゥ」と書かれているからたぶん魔剣「ヌビビビンビドゥ」に間違いないのだろう。

「とうとうにゅうしゅしてしまったのか!」
突然背後から声が聞こえ、体を翻し即座に臨戦態勢に入る。
そこにいるのは身長2メートル強はあろうかというゆっくりまりさだ。空気が張り詰める。
「そのまけんヌビビビンビドゥはひとふりで1000びきのゆっくりをなぎはらう(オリコンしらべ)ことができるよ……
 そんなゆっくりできないけんを、まりさはにんげんさんにわたすわけにはいかないよ!」
「お前がゆっくりの親玉か……あとこれはどう見ても剣じゃないよね、消火器だよね」
「ゆゆっ!そのとおりだよ!いままさにちじょうにゆっくりのじたいのよあけがとうらいしてるんだよ……
 だからにんげんさんは……ゆっくりしね!」
二人が同時に駆け(跳ね)出した。空気が砕け、一気に一人と一匹の距離が縮まる。
ドスまりさの口が不意に光り、ドススパークが放たれようとしている。
鬼意山はすぐさま感知しまりさの視線上から大きく逸れると霧の中に溶け込むように気配を消した。
「そのまけんヌビビビンビドゥがほうしゅつするのはしおみずなんだよ!
 まりさみたいなゆっくりはみずによわいししょっぱいものがきらいでしょ?
 おおむかしにあらわれた「オンユックリイジメスレヌシノミコト」っていうかみさまがつかったとき、せかいの90%のゆっくりはしにたえた。
 だからそんなゆっくりをじゃまするヌビビビンビドゥをふういんしたんだよ!」
見えない敵に話しかけるまりさ。
RPGでよくある歴史を語を語るふりをしてさりげなく自分の弱点を教えるラスボスの要領である。
「ゆうしゃならどうどうとまえにでてきてたたかってね!
 まりさはひきょうなてをつかうにんげんさんはきらいなんだよ!」
静まり返る広場。気配はない。ドスまりさはきょろきょろと辺りを見回す。
すると、その広場じゅうに響くように鬼意山の声がこだまする。
「俺はヌビビビンビドゥを捜し求めて長い間さ迷い歩き、とうとうヌビビビンビドゥを手に入れたんよ。
 その間、今までずっと空気を読んで一応我慢してきたんだがもういい加減突っ込みいれてもいいか?
 お前らの馬鹿さ加減にはいい加減飽き飽きだ。茶番に付き合ってられんわ!
 どこかに行くたびに輝く稲荷寿司をもったらんが現れる。
 戦うときにも「~にだけは攻撃しないでね!」って弱点を晒すし、
 次のらんがいる場所をご丁寧に理由までつけて教えて死ぬ。
 全部集め終わった後もだ。この山に入ってから俺じゃ80近い四天王に襲われた。
 なんで20倍も数が居るんだよ!意味がわかんねーぞ!しかもこれ魔剣じゃねえし!
 で、一番突っ込みたいところはなぁ……」
鬼意山は目をカッと見開きまりさに正面から突っ込んだ。
突然目の前に現れた鬼意山に驚いたせいかドススパークの発射が少し遅れた。
「ヌビビビンビドゥってどういう意味の単語なんだァーー!!」
構えたホースから一気に塩水が流れ出し、ドスまりさの口に流れ込む。
吐き出そうとするが入ってくる水圧に負けて体の中に塩水がたまってゆく。
ドスまりさの体がだんだんとゆがみ始め、体の底部から次第に地面にへばりついていくように広がっていく。
「ゆ、ゆぶぶぶ……」
口の端から何かを言おうとしているのか妙な声が漏れる。彼の手が無意識にレバーを離れた。
「おにいさん……まりさはおにいさんにはかてなかったよ……
 せかいをあいするきもち、じぶんよりつよいものにたちむかうゆうき……」
「いや、別にお前強くないよね」
「そのしんのあいとゆうきをもったゆうしゃ……まさにおにいさんはゆうしゃさんだね……」
「なんか顔が食品のヒーローみたいだからやめてくんね?お前らと同類になっちまうんよ」
「まりさはわすれてたんだね……せかいさんとも……どうぶつさんとも……なかよくしないといけなかったんだね……」
「言葉さんは?ねぇ言葉さんは?」
「さいごにおにいさんはまりさに……とってもたいせつなことを……おしえてくれたよ……」
「消火器の間違った使い方の事?っていうかこれ消火器ですらないよね塩水出るとか」
「まりさは……てんごくでもゆっくりできるかな……」
「そればかりはえいきっきに聞いてみないとな」
「でもこのせかいでも……このせかいでも…」
ドスまりさの体が大きく揺れた。
「もっどゆっぐりじだがっだよおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
突然声が上がったかと思うとゆっくりまりさの体がはじけとんだ。
体に返り血ならぬ返り餡をあびる鬼意山。
不意に周りの霧が晴れ始め、辺りに明るい光りが差し込み始めた。
鬼意山はがっくりと崩れ落ちるとその場に寝転んだ。
そして一言つぶやいた。


「なぁ……やっぱこういう王道ファンタジー物に突っ込みを入れるのは……野暮ってもんなのかねえ……?」



彼に備わった最強の能力とは、その世界観を叩き壊す「突っ込み」である。
その後彼がこの世界の突っ込みどころの多さから半狂乱になって世界中のゆっくりをヌビビビンビドゥでなぎ払って回るのはまた別の話である。



「なんで消火器なのに使いぎれないのおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」





END







あとがき


れみりゃはもうあきたんだどぉ、ぽぉいするどぉ~♪
(後半グダグダで申し訳ないorz
 でも書き出したら最後まで書かないと絶対に途中で投げ出す事になるので……)

by かりすま☆れみりゃ

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最終更新:2022年04月15日 23:05