ゆっくり虐待スレ92の>>943氏のレス

943 :名無したんはエロカワイイ:2009/02/04(水) 11:42:51 ID:6HHpK7Xu0
人間が衛生的な生活を営めるようになってからだよな。そういう症状が出てきたの
ゆっくりも飼いゆっくりとなって清潔な生活をしているとなったりして。
そういう設定だと二代目飼いゆっくり以降は酷そうだ

からネタを頂きました。





ある日、夕方に強い通り雨があって水溜りこそないものの風が強かったこともあり、
アーケードなど屋根があっても屋外だったら濡れていない場所は無いほど地面は水浸しになった。
私は事前に天気予報で知っていたため、折り畳み傘は携帯していた。
天気予報のお姉さんにはお世話になりっぱなしだなぁ。
そんなことを考えていたら雨がやんだようだ。傘をきちんと畳んで鞄にしまう。
私は今帰宅途中でもうすぐ家に着く。その時、屋根付のバス停にあるベンチの下に
何かが丸まっているのを見つけた。
猫が雨宿りでもしているのかなと、猫好きの私は屈んでベンチの下を覗き込んだ。
そこにいたのは猫などではなく、ゆっくりだった。
片方は黒い帽子に金色の髪の毛のゆっくりで、もう片方は黒い髪に紅白の大きなリボンが
よく映えていた。確かそれぞれ、まりさ、れいむという名前だったかな?
その二匹は寄り添うように目を閉じていたが、体は濡れていて弱っているのがわかる。
このままでは死んでしまうと思った私は二匹を抱えて家へと急いで帰った。

家について自分の部屋に帰った私はすぐにタオルとドライヤーを用意し、
タオルの上置いて、別のタオルで拭きながらドライヤーで乾かした。
乾かし終わってしばらくした後、れいむが目を覚ました。

「ゆ…ゆっく…」
「ゆっくりしていってね」
「ゆぅ…おねぇさん…ここ…どこ…?」
「ここは私にお家だよ、あなたたちが外で濡れちゃっていたのを見つけて
 ここに運んできたんだよ。体が良くなるまでゆっくりしていってね」
「ゆっくり…する…ね…」

そういうとれいむはまた眠りについた。
まりさもその後起きたがれいむと同じことを伝えるとまた眠った。

餌をあげるために起こして用意したキャベツを与えたが2匹とも
用意した半分の量も食べずにもういらないと言ってきた。
まだ本調子じゃないからだと思ってその日は私も寝た。


次の日も食べ物を与えたがあまり食べなかった。
家族には部屋に絶対に入らないように伝えてあるので私がいない間に
食べ物をあげる可能性は無い。
だが次の日もまたその次の日も食欲がなさげで体調も一向に回復しなかった。
ゆっくりを拾ってきて4日目、れいむたちが私にこんなことを話してきた。

「おねえさんにおねがいがあるんだよ」
「何?何か食べたいものがあるの?」
「ちがうよ、れいむたちはあかちゃんをうみたいんだよ」
「でもね、あかちゃんをうんだらまりさかれいむはしんじゃうかもしれないんだよ」
「どうしても産みたいの?」
「れいむやまりさはゆっくりできなかったけど、あかちゃんにはゆっくりしてほしいんだよ」

れいむとまりさは弱弱しく微笑んでいた。私は親を亡くしたゆっくりはゆっくりできるのかと
思ったが、2匹の気持ちを尊重して口には出さずに了承した。
やはり交尾をしている姿を見られるのは恥ずかしいのかやんわり退室を求められた。
2時間後に部屋に戻ってみると2匹は無事でれいむのお腹?が少し膨らんでいた。
私は野菜と一緒にジュースも持っていったがやはりほとんど食べなかった。


1週間が経って、ついにれいむが出産を迎えるようだ。
産まれてくる子供は伴侶が受け止めるらしいがまりさが受け止められるとは思えなかったので
私に任せてもらった。
その結果れいむとまりさ1匹ずつが産まれた。

「「ゆっくりしていってね!」」
「ゆっくりしていってね!」
「ゆ……り…して…い…て…」
「れいむ!まりさとれいむのあかちゃんとってもゆっくりしているよ!」
「おかあさんゆっくりしていってね!」
「れいむとす~りす~りしてね!」
「れいむも…もっ…と…ゆ…くり…したか…」
「れいぶ!れいぶー!れいぶどいっじょじゃなきゃゆっぐりでぎないよおぉぉぉ」
「おきゃーしゃーん!」
「ゆぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

れいむは目を開けなかった。情が移ったのか私も少しだけ泣いた。
そのあとまりさにれいむを食べてあげて欲しいといわれ、
部屋の外で食べるといって持って行き、ゴミ箱に捨てた。


まりさもやはり先が長くなかったのか、子供たちに外で気をつけなければならないこと、
例えば、人間(私は例外らしい)、れみりゃ、車、野生の生物など危険なものを教えていた。
というかそれだけしか教えていなかったように思える。
きっと外にいたときは過酷な生活をしてきたんだろう。それに巣の作り方や食べられるものは
実演してみなければ分からないだろう。
一通り外の恐怖を教えた後、まりさは私に子供たちを託して息を引き取った。


そのあと子供のれいむとまりさを見ていて分かったのだが、こいつらはほとんど跳ねない。
移動するときはほとんど這っているし、遊ぶときは前転したり、横回転することが多い。
親からちゃんと栄養をもらえなかったから障害が出たらしい。
こんな調子では野生で生きていけはしないだろう。
それに決定付けていたのが、私が部屋の中を換気しようと窓を開けたときのこと。

「どうしてあけちゃうのおおおぉぉぉぉ?」
「え、だって部屋の換気をしないと…」
「おそとはこわいところなんだよ、そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」

こんな調子で外はおろか、部屋からもけっして出ようとはしない。
その物言いにはイラついたが私がこいつらの親を生かし、子を産むことも許可した責任がある。
少々高くついたが空気清浄機を部屋に設置した。


部屋から一歩も出ずに外の世界も知らないまま、れいむとまりさは拾ってきた両親と同じ大きさにまで
成長した。
私の部屋はゆっくりが荒らせないように大事なものは届かないところにおいてある。
そして帰宅したときのこと。

「ただいま~」
「「ゆっくりしていってね!」」

2匹を見て愕然とした。2匹の頭には茎が1本ずつ生えていた。
勝手に子作りをしたらしい。まあ食費がそれほど掛かるわけでもないし、気にはしなかった。
3日後に全員生まれて、れいむ3、まりさ4、そして親の合計9匹で
「ゆっくりしていってね!」といわれたときはうるさいと思った。

その週の休日の日部屋でまったりとしている時、ゆっくりたちが喧嘩しだした。

「まりしゃはおしょとであそびちゃいよ!」
「れいみゅもおしょとにでちゃいよ!」
「おかあさんのおあかさんがおそとはこわいところだっていってたんだよ!」
「まりさのこどもたちもゆっくりりかいしてね!」
「でみょこんなせみゃいところじゃゆっくりできにゃいよ!」
「「しょーだしょーだ!」」
「まりしゃたちをゆっくりさせちぇくりぇにゃいむにょーにゃおやはしにぇ!」
「「どぼじでぞんなごどいうのおおおぉぉぉぉ」」

そんなに広くは無い部屋だから狭いというのも仕方ないね、
子供に泣かされているれいむたちに私がちゃんと見ているからお外で遊ばせることを提案したら
渋々と了承した。

私の部屋からは見えない位置にある庭にちっこいゆっくりたちを手に乗せ連れて行き、
遊ばせる。
草を引っ張って遊んだり、土を掘って「ここはれいみゅのゆっくりぷれいちゅだよ!」と
お家宣言したり、ありの行列を見て「ゆっくりしていってね!」と声をかけたり、
花や虫を食べるが普段食べているものより不味いため一度でやめていた。

外で2時間ほど遊ばせるとさすがに疲れてきたようでゆっくりしてきたので私の部屋に戻した。
部屋に戻るとれいむとまりさが子供たちのそばによって来た。

「だいじょうぶ!?どこもいたいところない!?」
「おそとはおわかったでしょ!す~りす~りしてあげるよ!」
「おしょとはとっちぇもたにょしきゃっちゃよ!こわいにゃんておきゃーしゃんはばきゃだにぇ!」
「おしょとにでにゃいにゃんちぇかわいしょうだにぇ!おお、ふびんふびん」
「「どぼじ(ry
「あしたもあしょびちゃいよ!おにぇしゃっくしゅっ!」

何だ今のは?くしゃみ?ゆっくりって鼻も無いのにくしゃみをするのか?

「にゃんだきゃむじゅむじゅっくちゅっ!」
「おみぇみぇもかゆいよっぷしゅっ!」

面白いくしゃみをするものだと私は笑った。
向こうのれいむなんて顔の中心から鼻水みたいなものをたらしている。
こっちのまりさはなぜか目が赤い。何で赤いんだ?

「ゆっくりしていってね!それじゃゆっくりできないよ!」
「おかあさんがぺ~ろぺ~ろしてあげるよ!」

親たちが何もできずにもたもたしていると子供たちのくしゃみが大きくなってきた。
そしてくしゃみの間隔もどんどん狭くなっていく。

「くしゅんっぐしゅんゆっくしゅんっぐしゅべええぇぇぇぇぇ」

なんと子供のうちの1匹がついに中身まで吐き出し始めた。
吐き出した子供は中身が全部なくなりぺらぺらになっている。
それを見た親たちは固まり、子供たちはパニックに陥った。

「いやじゃぁぁぁっくしゅっれいみゅっくしゅんしにちゃきゅぶぅぅぅぅぅぅぅ」
「……くしゅ………ぷしゅ……ぎゅしゃばばばばばばばばば」
「やめてね!くしゅんしたらゆっくりできないよ!どぼじどじじゃうのおおおおぉぉぉ!!!」
「おかあさんのおくちのなかにはいってね!」

何でかれいむが口の中に子供を入れているがくしゃみは止まらない、もちろん中身が飛び出ることも。
こうして無事な子供はいなくなり部屋は餡子だまりだらけになった。

「れいぶのごどもだちがみんなじんじゃっだよぉおぉぉぉぉぉぉ!!!」
「やっばりおぞどはあぶないんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」

れいむたちは大泣きしているが泣きたいのはこっちのほうだよ。
誰が掃除すると思ってるんだよ。とりあえず雑巾とバケツを持って来ようと部屋を出る。

部屋に戻るとなんとれいむとまりさは子供たちの亡骸や餡子を食べていた。
しかし、おいしそうに食べるのではなく、泣きながら食べていた。
どうして食べているのか聞いてみると、もう一度自分たちの子供として生まれてくるようにと
願いらしい。ゆっくりというのは変な観念を持っているなぁ。


次の日、同僚にこのことを話してみるとこんなことを教えてくれた。

「それは免疫力が落ちるのが原因らしいよ。ほら、人間でも子供のうちに外で遊んでおかないと
 病気になりやすいっていわれるでしょ?ゆっくりにもそれが当てはまるらしくて、
 親が室内飼いされたゆっくりだと免疫力が落ちて、カビも生えやすいんだって。
 まあ、今の時期は花粉が多く飛び交うらしいからそれだと思うよ」

と、大きなマスクをして目を真っ赤にして同僚は話していた。
どこからそんな情報を仕入れてきたかはあえて聞かなかったが、
同僚は「私もこんなに辛いんだからゆっくりに取っては地獄だろうねぇ」と言っていた。
私は「花粉症になったことないから分からないわー」と笑ったら
同僚が「死ね!」と殴ってきた。


家に帰ると傷心中なのか2匹は寄り添って泣いていた。
私は覚悟を決めて2匹を抱きかかえて外に連れ出す。

「やめてねおそとはゆっくりできないよ!ゆっくりりかいしてね!」
「きのうのこともおぼえてないの?ばかなの?ちしょうなの?」

こいつらは外へ出なかったから免疫がついていないのだ。外へ出て、危険はあるけれども
ゆっくりできない場所ではないことを学べばいい。

「やべでえぇぇれいぶはくしゅんじだぐないよおおぉぉぉぉ」
「はなじでええぇぇぇゆるじでぇぇぇぇぇぇ」

そしてちょっとずつ外に慣れていけばいい、昨日と同じ場所でれいむとまりさを下ろす。
だが今日は1時間だけのつもりだ。そして少しずつ増やしていく。
こいつらの親だって元は外で暮らしていたんだから大丈夫!

「「ゆっぐりでぎないよおおおぉぉぉぉぉぉ」」











あとがき

もう少し上手くできたんじゃないかなぁと後悔しています。
この2匹がどうなるかはご想像にお任せします。

なにはともあれ、ネタをくれて許可を下さった>>943氏には感謝しています。
今日はSS書くつもりは無かったけどティンときてしまったんだから仕方ない。
それでは読んで頂きありがとうございました。


『オマケ』でした。

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最終更新:2022年04月16日 23:47