コルル

概要

第16話~第18話に登場した心優しき魔物の少女。
ガッシュ「やさしい王様」を目指すきっかけとなった物語のキーパーソン。

戦いを望まない性格だが、「ゼルク」の呪文の力によって狂暴な別人格に変異してしまい、周囲の人間を無差別に襲撃してしまう。
コルルの「それを読んじゃダメなの!!!」(第16話)、「もう一人の私が出たんでしょ?」(第18話)といった発言からすると、人格が入れ替わっている間の記憶はなくとも「術の力」と「別人格」についてある程度は知っていたらしい。
また、別人格の存在についてはコルルによると「私…聞いたことあるの…この戦いで…私みたいに戦う意志の弱い子には…別の人格が与えられることがあるって…」とのこと。

ガッシュとの戦いが終わった後に、この世界に残りたい気持ちを押し殺しながらガッシュに本を燃やすように懇願し、魔界へと送還。
帰る直前の「魔界にやさしい王様がいてくれたら…こんなつらい戦いはしなくてよかったのかな…?」という言葉によって、以後ガッシュはやさしい王様を志す。

別人格が本当に「与えられたもの」だったのかは、ファンからは考察・議論の対象にされている。
「王を決める戦い」及び「別人格を与えられてまで望まない戦いに参加させられる」という件について、ガッシュと清麿は長らく「王によるもの」と考えていたが、のちに「主催者は解明されていない」「魔物の誰の意志でもない」、神によるもの(神の試練)である事が作中で明言されている(第289話)。
ゼオンは第258話~第259話で「その戦いたくもない奴に無理矢理戦わせたのも、我が父の意志となる」と語っているが、第289話に基づくならこの発言は正確ではなく、王の意志ではない(ゼオンの誤った推察だった)と窺える*1

また、 作者ブログでは「コルルの凶暴なあの人格は、力の持つ側面なのです。力の人格なのです。二重人格という物かも知れません。」 と説明されている。
これを根拠に「別人格もコルル自身によるもの」とする意見もあるが、「他者から与えられた力(の側面)」という見方もできる。
これらに関連して、しおりが本を読む場面にも不審な描写が多数あり*2、併せて考察の対象にされている。
結局のところ、正確な事は今なお判明しておらず、今後『金色のガッシュ!!2』等で明かされる事に期待したいところ。

ガッシュTCBにおいては、大部分が初期に出たカードである。
その中でもカードパワーの調整が弱い方に傾いているものが目立つため、魔本の主役を務めるのは厳しいところ。
コルル《禁断の呪文》コルル《お願ね》しおり《忌まわしい事件》しおり《しおりの涙》といったカードを駆使してサポートさせるのが良いだろう。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ捨て札にする事で、自分の魔物1体の魔力を永続的に+2000する【ステイ】を発動できる。
普通に使っても魔力勝負に少し有利になるだけなので、恩恵はかなり薄い。
しかし、エルザドル《気高き目》等の「魔力を参照する効果」とコンボさせる場合に限っては強力なカードとなる。

場にある間、相手の術カードのコストを2増やす事ができる。
相手の計算を狂わせる事ができ、MP枯渇と組み合わせれば術の使用を封じる事も見込める。
ルールでは、術が使われる機会が多くなったため、活躍の場面も増えたと言えるだろう。

コルル(変身後)

「コルル(変身後)」はいずれもコルルに重ねるという「場に出す条件」を持ち、術カードを使わずに場に出す事ができる。

場から捨て札になる時に、下のコルルを場に残し、自分の魔本を1枚戻す事ができる。
受動的な効果なので、積極的にかばわせるか、自ら捨て札にするカードとのコンボが必要となるが、魔本もどし効果が使える点は悪くない。
下のコルルが残るおかげでE-061 アーイル・ビー・バーック!!等で再利用も狙いやすい他、魔本もどし効果では珍しく1ターンに1度の制約がないので連続的な魔本もどしが狙える事も特徴となる。

パートナーカード

場にあるだけで自分のバトルフェイズに相手はイベントカードを使えなくなる。
また、1アクションを使って任意で捨て札にする事が可能。
自分の作戦がイベントカードで妨害されたくないなら、採用する価値があるだろう。

場にあると、相手は、相手の場のカードの「相手の魔本にダメージをあたえる」効果(攻撃を含む)を使えなくなる。
格闘魔本へのメタとなる効果で、魔物だけに限定されていないのでV-004 DS軍団等も同時に封じる事が可能。
強力だが相手を選ぶカードなので、《忌まわしい事件》と使い分けられるようにしたいところ。

術カード

―第3の術「ゼルルド」
MP1の魔力特殊の防御術で、このバトルの「自分の魔本」や「自分のコルル」へのダメージを、かばえない時でも自分の他の魔物でかばえるようにする事ができる。
ダメージを無効にする事はできないものの、かばえない効果を弾いて確実に魔本への被害を防ぎたいなら検討できるか。
ただし、コルル自身はかばえるようにならないので、他のかばわせる魔物の用意は大切となる。

―第4の術「ラージア・ゼルセン」
MP5で魔力+5000・3ダメージを出せるコルルの最大術。
決してコストパフォーマンスが良いとは言えないが、コルルの術の中では最大ダメージが出せるので、攻撃手段の選択肢が他になければ採用できるかもしれない。

―第5の術「ジオ・ラ・ゼルド」
MP1で魔力+6000の防御術、相手が「魔物の効果」で攻撃してきていた場合にはその魔物にダメージを与える【カウンター】効果も持っている。
MP1でそこそこ高い防御力を発揮でき、変身後のカードを使いつつ防御術が欲しければ検討できる。
格闘効果に対する反撃も悪くはないが、格闘効果はしおり《しおりの涙》で防ぐ事もできるので、その辺りはどちらを採用するかで調整したいところ。

相性の良いカード

前述のようにコルルは基本的にはサポート役を務める魔物となる。
コルル《禁断の呪文》であればMP枯渇系の魔本コルル《お願ね》であればエルザドル《気高き目》バリーVSキース《段違いの強さ》等といった具合に、「魔物の効果」を主体として組み合わせる仲間を考えていきたい。
その上で、それらと相性の良いカードを魔本に組み込んでいく事になるので、「コルルと相性の良いカード」よりも「コルル と組むカード と相性の良いカード」を優先的に選出していこう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

関連リンク

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最終更新:2024年09月15日 07:00

*1 すぐ後の「きっとその戦いたくなかった奴も、才能だけはあったんじゃねえか!!?」という発言も、「王を決める戦い」について誤解下での推察だったため、ゼオンの推察がどこまで正しいかは推し量れない。

*2 初めてしおりが本を読んだ際に「手が勝手にページをめくる」「虚ろな目で術を読み上げようとする(しかも心の力を込めている様子がないのに術が発動)」といった描写がされている。その後「運命からは決して逃げることはできない」という別人格の言葉を実現するように本を読まざるを得ない状況が訪れており、運命的に操作されている節がある(ちなみに第19話でフェインは「たとえ、地球の反対側にいても、長い年月をかけていつか必ず出会うようになってるわ。」という運命性を示唆させる発言もしている)。更にしおりの強い感情から「ゼルセン」が発現するという作中で異例のシーンもある。