概要
このゲームにおいて「格闘」とは、「魔物の効果」など場にあるカードの効果によって攻撃や防御を行う戦術を指す。
術カードを必要としない分、安定した攻撃を繰り返す事ができ、魔本のページにも余裕を持たせられる。
連続攻撃によって相手の魔物が負傷状態だらけとなり、魔物でダメージをかばいにくくなる事で魔本へのダメージも期待しやすい。
初心者から上級者まで扱いやすいビートダウン魔本となるので人気のあるデッキタイプと言えよう。
継続的に攻撃が行えるだけにMPを消耗しやすいので、補給手段は欠かさないようにし、他に魔本に入れるカードもMP不足に陥らないよう計算して配置したい。
構築に慣れないうちは多めにMPを補充するくらいが丁度良いだろう。
複数の格闘効果の魔物を併用すればその分攻撃のペースは上がり、相手の魔本をめくっていき、相手のMP補給も追いつかずに押し切る事が見込めるようになる。
反面、防御や妨害等は手薄くなるため、どこまで攻撃に比重を置いた構築とするかは腕の見せ所となる。
格闘効果に対するメタ効果も少なからず存在する。
中でも
ウォンレイ《カンフーキック》は「使用を宣言する→」で格闘効果を持つ魔物を捨て札にしてくるため、このデッキタイプの天敵となる。
また、かばうを封じる効果を使わない場合が多いため、
ガッシュ・ベル《目覚めた力》等で完封される可能性がある事も注意しておきたい。
代表的なカード
―ツァオロン
該当する
魔物カード全てが格闘効果を持ち、
パートナーカードの2枚も格闘効果。
その上、術カードでも自身の「魔物の効果」による戦闘能力を上げるものが多く、格闘魔本の申し子たる存在。
MP1・合計魔力7000・2ダメージ・防御にも使用可能。
コストに対するダメージ効率が良く、防御にも使用できる点が優秀な1枚。
MP1・合計魔力7000・1ダメージ・1ターンに2回まで使える。
能力名が共に《棍》であるため紛らわしいが、
M-142 ツァオロンとは別のカード。
防御には使えない代わりに、2回まで攻撃できる事が特徴。
相手の魔物複数でかばわざるを得ない状況に持ち込んだり、相手が1回しか防御できない時に1ダメージを通したりできる。
ダメージを+1する
S魔物の
石版魔物四天王《四天王》との相性でも優れており、攻撃を重視するならこちらとなるか。
このカードを捨て札にする・合計魔力7000・2ダメージ。
MPを消耗しがちな格闘魔本にとって、MPを使わずに攻撃できる点はかなり嬉しい性能。
ダメージも2と十分な打点を持っているので、
ツァオロンを使う魔本では併せて採用したいところ。
使用する際に捨て札になってしまうが、
E-145 黒と白のHarmonyで次のカードを出しつつMPを増やす事に繋げられる点を強みと見る事ができる。
このカードを捨て札にする・合計魔力6000・魔物1体にダメージ。
こちらは魔物狙いで攻撃が行えるカード。
格闘魔本の性質上、中盤以降は相手の魔物がかばって負傷状態となっている事が多く、タイミングを見計らって出せば相手の魔物の除去が狙える。
MP1・合計魔力6000・1ダメージ・1ターンに2回まで使える。
ツァオロン《棍》(TBB2)同様、連続攻撃が可能で魔本へのダメージを期待しやすい。
低コストでの連続格闘攻撃は現在でもこの二人の特権であり、かつて一時代を築いた性能は今でも衰えてはいないと言えるだろう。
MP1・合計魔力6000・1ダメージ・相手の魔本か魔物にダメージを与えると次のターンのエンドフェイズまで相手の術を封じる【ステイ】。
変身前の時点で格闘効果を持つ貴重な
ウマゴンの1枚。
攻撃のスペックは他の格闘効果に劣るものの、術を封じる追加効果によって同ターンの相手の防御や、次の相手ターンの攻撃を抑制できる点が優秀。
使用を宣言する・合計魔力4000・1ダメージ・「カフカ・サンビーム」が付いていないと使えない。
こちらも変身前の時点で格闘効果を持つ
ウマゴン。
使用条件としてパートナーが必要となり、攻撃のスペックも低めではあるものの、「使用を宣言する→」で使用できる格闘効果というのが特徴。
MPを消耗しがちな格闘魔本において、MPを節約しながら攻撃が行えるのは侮れないポイントだろう。
MP1・合計魔力7000・1ダメージを2回。
2連続ダメージがMP1で出せるという特徴的なカード。
数値だけなら実質2ダメージだが、2回に分かれているおかげで、かばう場合は2回かばう必要が出る。
ダニー《連続パンチ》等と比べると、防御1回で防ぎ切られる恐れはあるが、コストパフォーマンスで勝る。
ただし、術による変身を必要とする上、連続攻撃目当てなら
カルディオ(ディオギコル・ギドルク形態)《強力な冷気》も選択肢にあるのでよく考える必要があるか。
MP1・合計魔力8000・1ダメージ・防御にも使用可能・相手の魔本か魔物にダメージを与えると相手の魔本を1枚めくる。
こちらはダメージを与えた際に魔本めくり効果で追撃する。
「魔本めくり」効果なのでメタ効果に注意する必要はあるが、かばえない追撃となる点は大きい。
防御に使用可能という点も評価点となるだろう。
MP2・合計魔力8000・氷属性・1ダメージを3回。
3連続ダメージという類を見ない格闘効果を所持する。
全て魔本に入れば3ダメージとなり、かばうにしても3連続のダメージを毎ターンかばうのは至難の業となる。
場に出すのが少々大変だが、それに見合った強力な効果と言って差し支えないだろう。
MP1・合計魔力8000・氷属性・2ダメージ・このダメージを受けた魔物にゲーム中「魔物の効果」を使えない【ステイ】を付与。
攻撃性能は上記に劣るものの、追加効果により迂闊なかばうを抑制できる。
戦術次第ではこちらを使用するのも悪くないだろう。
―リーヤ
格闘効果を持つカードは少ないものの、パートナーとの連携による連続攻撃が可能。
リーヤ《野性の血》の真価を発揮するには「アリシエ」が必要であり、
アリシエ(戦人)《戦人》は下敷きと合わせて2枚を使う事になるので、除去されるとディスアドバンテージが大きい。
よってこれらの点からパートナー除去への対策は講じておくべきと言えるだろう。
MP1・合計魔力8000・2ダメージ・防御にも使用可能・このターン中に自分が「アリシエ」の効果を使っていれば1ターンに2回まで使える。
MP1で2ダメージと単独でのスペックも高いが、条件を満たす事で1ターンに2回まで使用可能となる。
合計MP2で4ダメージ(
アリシエ(戦人)《戦人》と合わせれば6ダメージ)を毎ターン出せるのは魅力的。
使用を宣言する・合計魔力8000・2ダメージ・防御にも使用可能。
「使用を宣言する→」で使える貴重な格闘効果でありながら、2ダメージを出せる優秀なカード。
場に出すには下敷きにする「アリシエ」が別途必要になるが、
E-080 スカイダイビング等で一気に展開する事は可能。
消費無しで毎ターン使えるので
リーヤ《野性の血》とのシナジーも強く、
リーヤで格闘魔本を組むなら是非とも使いたい。
―その他
自分の場の魔物全てに「使用を宣言する→」で使用可能な1ダメージ格闘効果を付与する効果を持つ。
MP消費しない上に、自身も付与対象となるので、効率的な格闘攻撃が可能。
ただし、相手が
ウォンレイ《カンフーキック》を使用する魔本だと魔物を全滅させられてしまう危険があるため、対策は必須。
魔物カードの大半が格闘効果を持っており、術の効果で性能を高められる。
本来の術よりも、専用コマンドの
S-393 ギアを上げろ!を使った方が効率的なのはご愛敬。
魔物カードはそれぞれに長所と短所があるが、場に出しただけで「ドラグナー・ナグル」を使った扱いで始動できる
テッド《剛腕》が特に扱いやすいだろう。
《くるった力》はMP1・合計魔力9000・2ダメージ。
《強さ》はMP1・合計魔力9000の防御専用効果で、1ターンに何回でも使える代わりに、以降《くるった力》を使用できなくなる【ステイ】が発動する。
攻守どちらにおいても高いスペックを持っており、【ステイ】解除があれば《強さ》のデメリットを打ち消せるので、防御にも頼りやすいカードとなる。
また、
レインには高性能な術の
S-407 アボロディオがある点も攻撃重視で行く場合には役に立つ事だろう。
《エルムアクス》はMP1・合計魔力6000・火属性・1ダメージ。
《ギガノ・エムルアクス》はMP3・合計魔力8000・火属性・3ダメージ。
大変マイナーな魔物だが、ガッシュTCBにおける性能は高い。
2つの効果の使い分けや連続攻撃が可能な点も然る事ながら、無条件で場に出せる3ダメージの格闘効果を持つ魔物という点も唯一の特徴である。
MP1・合計魔力10000・2ダメージ・防御にも使用可能。
中級カードなので序盤から出すには
MJ-003 フライング・ビート等の補助が必要。
しかし、それだけで良いので場に出す事は難しくない。
MP1で2ダメージが出せる上、合計魔力が高く、防御にも使用可能な点から使い勝手の良いカードと言える。
関連カードも割と充実しており、
石版魔物四天王《四天王》を重ねる事でダメージを上乗せしたり、
S-299 リゴン・ゼモルクで更なる格闘効果を加えたりできるのは嬉しいところ。
ローベルト・ヴァイル《月の石》も解除されやすいという弱点こそ抱えるが、継続的にMPを増やせるので格闘魔本とは好相性の効果だろう。
MP1・合計魔力5000・1ダメージ。
単独での格闘効果は標準よりやや下と言ったところだが、自分の場に
クロガネ《気合だ~!》がいれば、通常の3体とは別として場に何体でも出せる事が特徴。
比較的緩い条件で並べられる事を活かして連続攻撃に役立てたり、かばわせたり、
ガッシュ・ベルVSリオウ《素の力》とコンボさせたりできる。
また、
ハザマの兵士・
クロガネの専用コマンドはいずれもコスト0の攻撃となっており、MPを節約しつつ追撃できるのは格闘魔本と実に相性が良いと言える。
MP1・合計魔力7000(この魔物の魔力が上がっていると9000)・1ダメージ・防御にも使用可能。
単独での性能は標準的だが、
ギャロンの術カードには格闘効果を永続的に強化する効果が多数ある。
ただし、強化術はいずれも【ステイ】効果なので解除効果には要注意。
格闘効果は
《吸魂の剣》と
テッドVSアース《拳VS剣》だけとバリエーションは少ない。
しかし、どちらも個性的な効果を持っており、術やパートナーと言った関連カードもそこそこ豊富である。
それらの個性を活かした格闘魔本を目指してみるのも手だろう。
3体ともに「
ファウード体内イベントのステイ中にのみ場に出せる」条件を持ち、それぞれの魔物の効果も格闘効果となっている。
ファウード体内イベントは中級カードしか存在せず、相手の【ステイ】解除で場に出せなくなってしまう危険性も課題となる。
しかし、それぞれカード自体の性能は悪くないため、場に出す事ができれば活躍が期待でき、専用魔本を考えてみる価値はあるだろう。
魔物を問わずに採用できる格闘効果
捨て札にするだけで相手の魔本に1ダメージを与えられる。
バトルを行う効果ではないので、バトル・インの確認が不要かつ、防御される心配がない事が特徴。
MP1・合計魔力7000・2ダメージ。
魔物カードに左右されない格闘効果のカードとしては最高峰のコストパフォーマンス。
攻め手を増やしたいのであれば十分に検討できるが、強力な防御カードの
V-002 バルカン四代目と同時に使用できない事が弱点。
MP1・合計魔力6000・1ダメージ。
攻撃は標準的な性能だが、自分の魔物カードに左右されずに使う事ができ、同名カードでも3体まで展開可能というのが特徴。
連続攻撃を仕掛ける作戦なら検討したいところ。
相性の良いカード
MPを消耗しやすいため、基本的には複数積んでおきたいところ。
マイナーなカードだが
E-062 光が見える・・・はMPが尽きがちな格闘魔本に採用しやすく、特に連続攻撃でMPの調整が図れる場合には相性が良いため、これを使うのも手である。
関連リンク
最終更新:2025年05月10日 00:15