キクロプ

概要

第49話~第51話で登場した大柄な魔物の子。
全身が岩の鎧*1で覆われており、生半可な攻撃ではびくともしない防御力を誇る。
普段は二つ目の描かれた紙で顔を隠しているが、本来の目は巨大な単眼であり、原作では撃破直前のシーンで確認できる。
これについては「ひとつ目では気味悪がられるからと、イギリス紳士につけてもらった。」という裏設定が『まるかじりブック』の182ページにて明かされている。

原作においては、登場エピソードの1ヶ月前にヨポポとジェムの家族を襲撃し、大怪我を負わせる。
その日はヨポポの本はジェムが学校に忘れてきていたために燃やされずに済んだが、以来ヨポポはキクロプへ仕返しをするために、呼び寄せようと踊り続ける。
そして作中当日においてキクロプはヨポポを襲撃するのだが、ヨポポ側にガッシュ・ベルペアが加勢して戦闘となる。
持ち前の防御力によって圧倒していたが、最終的にはガッシュ・ベルの新切り札「バオウ・ザケルガ」によって鎧を砕かれ、ヨポポの「ドレミケル」で撃破される。

パートナーの「イギリス紳士」は、ガッシュTCBにおいては勿論、『まるかじりブック』やアニメ版のクレジットでも名前を「イギリス紳士」と記されているため本名は不明。
ヨポポとジェムの家族を襲撃したシーンを見る限り、中々に非道な性格をしており、一般的なイギリス紳士の人物像とは掛け離れているので、恐らくは単なる「自称」だったのだろう。
しかし、前述の裏設定があったり、最終話でキクロプからの手紙に感涙している描写もあるので、キクロプとの関係は良好だった様子が窺える。

「イギリス紳士」(または「英国紳士」)という言葉自体は特定個人を指すものではない。
古くはジェントルマン(イギリスの支配階級「ジェントリ」の男性)を指す言葉だったが、現代ではレディーファーストをモットーとし、礼儀正しく教養のあるイギリスの男性を指す。
また、少年サンデー版単行本6巻のおまけ漫画で鈴芽が言っていた「黒い服に帽子、ステッキ」という装いもよくあるイギリス紳士の人物像だが、実際のところは必ずしも黒と決まっているわけではない。

ガッシュTCBにおいては第2弾で登場したカードで全てであり、現在目線だとカードパワーはかなり低い。
当時としてもあまり強くはなかったが、キクロプ《キクロプの鎧》のダメージ無効やS-055 エムルロンの4ダメージといった斬新なカードは見られたため、個性は持っていた方と言える。
しかし、それらの個性も現在ではインフレに追い越されてしまった印象が強く、実用的な魔本構築は困難と言わざるを得ない。
パワーが低めとなる事は承知の上でファンデッキとして構築するか、仲間内で縛りプレイのような事をしない限りは採用は厳しいだろう。
使用するのであれば高打点を出せるS-055 エムルロンを確実に通していけるようにするのが好ましいか。


代表的なカード

魔物カード

合計魔力6000以下の術のダメージを受けない効果を持つ。
該当するダメージであれば、かばう事で無効にでき、攻撃に限定されていないので【カウンター】のダメージにも対応する。
しかし、「合計魔力6000以下」という条件が厳しい上、のダメージだけに限定されているので格闘効果のダメージも防げないのが難点。
効果を活かしたいなら術を使ってくる魔物の魔力を下げて、合計魔力6000以下に抑えられるようにしたいところ。

パートナーカード

場にある状態で相手が相手自身の魔本のページを1枚もどすたびに、相手のMPを2減らす効果を適用する。
魔本もどしのメタカードだが、MPを犠牲にすればページを戻す事ができ、MP枯渇メタが働いていたりMPが0の時はノーリスクで魔本もどしができてしまう。
メタカードにしては不安が大きく残るため、キクロプ魔本でも採用を見送る事を視野に入れたいところ。

術カード

―第1の術「アムルク」
MP2で魔力+2000・1ダメージの攻守両用術。
キクロプの術では唯一の防御に使える術だが、攻守どちらにおいても性能は低く、採用するのは厳しい。

―第2の術「アムド・シザルグ」
MP2で魔力+1000・2ダメージの攻撃術。
ダメージの数値が上がった分、S-052 アムルクに比べればまだ有用。
とはいえMP2で追加効果のない単発2ダメージは現在だと平均以下なので、あくまでもキクロプ魔本なら使えるという程度である。

―第3の術「アムルセン」
MP4で魔力+4000・2ダメージの攻撃術。
魔力が高めなので防御されにくいが、そのためにMP4というコストは見合わない。
術カードを入れたいならS-053 アムド・シザルグS-055 エムルロンを優先しよう。

―第4の術「エムルロン」
MP5で魔力+1000・4ダメージの攻撃術。
高いダメージを出す事ができ、現在でもコストパフォーマンスは比較的高い部類に入る。
魔力が低いので防御されればほぼ間違いなく防がれるというのが弱点だが、このゲームにおいて防御術が使われる事は稀なので、場で見えているカードを対策すれば攻撃は通ると考えて良い。
前述のようにキクロプ魔本における主力として役立てたいところ。

相性の良いカード

S-055 エムルロンが主力となると考えられるので、そのサポートを積極的に採用したいところ。
特にダメージを確実に通すために、E-013 ナオミちゃん等のかばえない効果付与カードはなるべく併せて採用したい。

ウォンレイ《カンフーキック》コーラルQ(ディゴウ・ロボルク形態)《アクセル全開》も相性が良い部類に入る。
キクロプ《キクロプの鎧》では防げない格闘効果によるダメージを対策できる上、「防御に使える格闘効果」の大半は「攻撃としても使える格闘効果」なので、これらで対策しておく事でS-055 エムルロンの通しやすさまで上がってくる。

キクロプ《キクロプの鎧》の効果の活用も考えるなら、魔力を下げられるカードも視野に入るか。
ティオ《おすましティオ》窪塚泳太《女好き》、あるいは見はりタイプの石版魔物等が候補に挙げられる。
一応、自分のターンに相手魔物の魔力を下げる事で、術による防御でS-055 エムルロンを防がれる事を対策するという働きも可能だが、MPやカードの消費を考えると、お互いのターンで魔力を下げる効果を使うのは難しいだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年11月12日 20:00

*1 生物的な甲殻にも見えるが、『まるかじりブック』の182ページで「硬い岩の鎧」、魔物カードのフレーバーテキストで「頑丈な岩石の体」と説明されている