概要
原作では
ゴーレンによって石化された後、
ゾフィスによって石版から解放され、従わされていた千年前の魔物達。
そんな千年前の魔物=
石版魔物をテーマとするデッキタイプである。
石版魔物の「魔物の効果」は大きく分けて、3つのタイプに分類できる。
「この効果は、自分の場の魔物が石版魔物3体のとき使える。」という共通テキストを持つ
三位一体タイプ
。
《見はり》という効果名及び「相手の魔物全ての魔力を下げ、魔力0の魔物にダメージを与える」という効果が共通する
見はりタイプ
。
そして、その
どちらにも該当しないタイプ
である。
傾向として「三位一体タイプ」は原作で雑兵扱いだった魔物が多く、術や
パートナーカードには乏しいが、代わりに「魔物の効果」で優れるものが多い。
逆に術やパートナーが豊富な魔物は「どちらにも該当しないタイプ」に当たり、
ビクトリームや
レイラ、
石版魔物四天王といった原作で大きな出番のあった魔物達となる。
バランスを考えてこの2タイプを投入し、尚且つ「三位一体タイプ」の条件を満たすために
石版魔物3体の盤面を維持する構築とするのが、基本的な
石版魔物魔本となる。
代表的なカード
三位一体タイプ
このタイプの魔物が持つ「魔物の効果」は、以下の共通テキストを持つ。
この効果は、自分の場の魔物が石版魔物3体のとき使える。
「
石版魔物3体」という盤面を維持する必要があるため、相手の除去や妨害に対して注意を払う必要がある。
石版状態にされた場合も場の魔物として数えられなくなるルールのため、同じく注意が必要。
過不足なく「自分の場の魔物が
石版魔物3体」でなければならないため、
石版魔物3体に加えて
ファウード体内魔物《侵入者排除》のような魔物を自ら展開してもならない点にも注意。
以上のように条件は課されるが、強力な効果が揃っているため、
石版魔物統一で魔本を組む何よりの理由となる。
なお、効果の使用条件は「
石版魔物」でさえあれば何でも良く、「三位一体タイプ」だけで統一する必要はない。
術やパートナーに乏しい魔物が殆どを占めているため、攻撃や妨害の手段が不足する場合には、他タイプの
石版魔物で補いたいところ。
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三位一体効果の簡易リスト |
※効果概要に使用条件の記載がないカードは「このカードが場にある→」効果。
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三位一体タイプに該当するカード
自分(このカードの持ち主)の
MPを減らす効果を封じる事ができる。
環境次第では効果的なカードなものの、
MP枯渇魔本が下火になった現在では使いにくい。
また、
石版魔物魔本でもイベントカードの
PR-047 赤い魔本でMP枯渇対策はできるので、採用の優先順位としては低いだろう。
自分(このカードの持ち主)の
魔本をめくる効果を封じる事ができる。
魔本めくり効果は現在でもよく活用されるため、使って無駄になる事は少ない。
「このカードが場にある→」効果なので、
PR-038 心束ねて等の【ステイ】より頼もしいというのもポイント。
自分が
石版魔物で使う術全ての
ダメージを+1する。
パムーンのような連続攻撃術を使える
石版魔物と組むと効果的で、組み合わせによってはワンターンキルも見込める。
なお、強化対象が術に限定されているので、「魔物の効果」によるダメージに対応しない点には注意。
それぞれ相手のコスト1、コスト2、コスト3の術を封じる効果を持つ。
特定のコストの術にしか効果がないので汎用性は低めだが、
石版魔物では珍しく「魔物の効果」で術を封じられる。
この3体を揃える事で最大限の力を発揮する
S-291 ラウドもあるので、専用の魔本を組んでみるのも手だろう。
魔物カードを場に出す効果を封じる事ができる。
ガンツ《ギルァアアア》と似てはいるが、こちらは魔物カードに限定されている代わりに、魔本以外から場に出す効果にも対応する。
魔本から魔物カードを展開する効果はどちらを用いても封じられるので、対策範囲の異なる部分や、関連カードの使用に応じて使い分けよう。
相手のパートナー1枚を捨て札にする「MPを1へらす→」効果を持つ。
除去できるのはパートナーカードだけとはいえ、この低コストで毎ターン使えるパートナー除去というのはとても珍しい。
現環境で活躍するパートナーカードは強力な効果のものが多いため、
石版魔物魔本でそれらの対策を重視するなら優先採用できる一枚となる。
三位一体タイプと相性の良いカード
見はりタイプ
このタイプは以下の共通効果を持つ。
《見はり》MPを1へらす→次の効果の両方を、この順で使う。
●【ステイ】このターン中、相手の魔物すべての魔力を-○する(0より小さくはならない)。
●相手の、魔力0の魔物すべてを選び、その魔物にダメージをあたえる。
他2タイプと毛色が異なり、専用のコンボデッキという傾向が強くなる。
《見はり》同士の結び付きが強く、複数体併用する事で相手の魔力を大幅に減らす事ができ、ダメージを狙いやすくなる。
しかし、
石版魔物には違いないため「三位一体タイプ」と共存させる事ができ、反対に
魔力を下げる効果
を持つ現代魔物と組ませる事も視野に入る。
工夫を凝らす余地が広く、面白いタイプと言えるだろう。
見はりタイプに該当するカード
下げられる魔力は-2000と上記のカードよりも高性能。
旧ルールのテキストでは「石版魔物以外の魔物」に限定されていたが、真ルールでは魔物全てに変更されたので、《見はり》魔本を組むなら優先的に採用したい。
パートナーの
エリザベス《ダルモスのクグツ》を使えば、同じターン中にもう1回《見はり》が使えるというのも、他の《見はり》魔物よりも優れた点と言える。
見はりタイプと相性の良いカード
自分の場に
石版魔物が3体以上いれば、相手の魔物1体の魔力を0にできる。
MP1のイベントなので扱いやすく、魔力を0にしてから《見はり》を使えば確実にダメージを与えられる。
ただし、使用条件のため、下記の
ハイド等と組む事が難しくなる点には注意。
相手の魔物1体の魔力を-3000する効果と、相手の魔力0の魔物全てにダメージを与える効果を持つ。
《見はり》とよく似た効果だが、魔力を減らす効果の性質が異なっている。
一気に-3000できるので、
ダルモス《見はり》と組むだけでもダメージを容易に入れられるだろう。
どちらにも該当しないタイプ
他の
石版魔物と効果の共通点やシナジーを持たない
石版魔物達。
術などの関連カードが豊富であったり、魔物自身の効果が単独で強力であったりして、純粋に優秀な魔物が多い。
石版魔物魔本においては、これらも
石版魔物であるため「三位一体タイプ」と併用する事ができ、豊富な関連カードにより攻撃の要として活躍させられる。
該当する魔物
「魔物の効果」及び「パートナーの効果」は全て攻撃や防御を行うものとなっている
格闘効果のエキスパート。
攻める事に関してはとことん長けており、
格闘魔本を組む場合には
石版魔物魔本かそうでないかにかかわらずまず候補に挙がる。
石版魔物魔本として組む場合、三位一体タイプの「攻め手が不足しがち」となる弱点、
ツァオロンの「防御や妨害が不足しがち」となる弱点を互いに補い合える点で相性が良い。
三位一体効果の
《フォオオオオ》以外では、全ての「ビライツ」の術カードが使用可能になる
《ビライツ》がある。
自身の術カードもやや豊富だが、性能にはやや難のあるものが多い。
該当するカードは
《空輸》《捕獲》の1枚のみで、パートナーや術がない完全にサポート専用魔物となる。
味方全員を
飛行状態にして
ジャマー効果からの保護、相手が相手の魔物を選ぶ際に選択不能にする効果を持ち合わせており、上級者向けだが使いこなせれば強力。
石版魔物のサポートカード
捨て札にすると、
自分の場の魔物が石版魔物3体のとき使える魔物の効果を、石版魔物2体がいれば使えるようにできる。
三位一体タイプの効果を現代魔物と組ませたり、味方が欠けても使えるようになるものの、【ステイ】なので解除されてしまいがちなのが弱点。
使うかどうかはよく考えたい。
味方
石版魔物に格闘効果を付与する効果を持つ。
ガッシュ・ベルVSリオウ《素の力》と違って攻撃時にコストは掛かるが、MP1で2ダメージという効率で攻めていける。
ただし、現代魔物なので三位一体タイプの効果とは組ませづらく、魔物選びがかなり重要なカードとなる。
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最終更新:2025年03月31日 20:36