ぷーれ組曲
2020/11/20、ぷーれ枠配信中にその動画は突如投下された。
なお動画投稿日自体は2020/11/08 05:29である。こんな早朝に何をしているのだろうか。
これは、ぷーれが今までに(2020/11/08現在)配信にてプレイしたゲームの曲をマッシュアップしたものである。
メインコンテンツである「星のカービィスーパーデラックス」や「風来のシレン」から、初見プレイ配信したインディーズゲームまで、そこそこ幅広く網羅している。
メインコンテンツである「星のカービィスーパーデラックス」や「風来のシレン」から、初見プレイ配信したインディーズゲームまで、そこそこ幅広く網羅している。
「ぷーれ組曲」構成の解説
全17曲がマッシュアップされた本作品だが、辻褄を合わせるため幾つかの音楽理論的な工夫が施されている。
ここではその類稀なる涙ぐましい血の滲むような努力の数々を、ぷーれにも分かるように、ぷーれ組曲製作者自ら解説する。
曲と曲のつながり方や、合わさり方を解説していく。原曲からキーを変えているものが多いが、その説明は省いていく。
音楽理論の話もあるが、理解をしてもらうために音楽理論とはちょっと言い回しを変えたり、厳密には正しくない解説をしたりすることもあるが、ご了承願いたい。
ここではその類稀なる涙ぐましい血の滲むような努力の数々を、ぷーれにも分かるように、ぷーれ組曲製作者自ら解説する。
曲と曲のつながり方や、合わさり方を解説していく。原曲からキーを変えているものが多いが、その説明は省いていく。
音楽理論の話もあるが、理解をしてもらうために音楽理論とはちょっと言い回しを変えたり、厳密には正しくない解説をしたりすることもあるが、ご了承願いたい。
No1 グリーングリーンズ イントロ~No2ピーナツ平野
まずはカービィを代表する楽曲「グリーングリーンズ」のイントロから入る。
キーはCメジャー。カービィ曲は大体Cメジャーキーに準じた作りなので、ほかの曲もそれに合わせることになる。
イントロが終わると、ダイナブレイド最初のステージ「ピーナツ平野」に移る。この曲もCメジャーキーであり同じような展開をするので、容易に繋げられる。
キーはCメジャー。カービィ曲は大体Cメジャーキーに準じた作りなので、ほかの曲もそれに合わせることになる。
イントロが終わると、ダイナブレイド最初のステージ「ピーナツ平野」に移る。この曲もCメジャーキーであり同じような展開をするので、容易に繋げられる。
+ | キーってなぁに? |
動画内では曲名を「ピーナッツ平原」と間違えている。まじめに作れ。
ピーナツ平野+風来のシレン メニュー画面のテーマ
風来のシレン、トップメニューのテーマが入ってくる。
この曲もCメジャーキーなため、原曲キーのままピーナツ平野に混ぜても違和感はない。
しかしピーナツ平野は途中で同主調転調をするため、シレンの最後の部分はごちゃっと濁してごまかしている。
Cマイナーに転調したのち、うっすらとゼルダの伝説テーマが入ってくる。
この曲もCメジャーキーなため、原曲キーのままピーナツ平野に混ぜても違和感はない。
しかしピーナツ平野は途中で同主調転調をするため、シレンの最後の部分はごちゃっと濁してごまかしている。
Cマイナーに転調したのち、うっすらとゼルダの伝説テーマが入ってくる。
+ | スケールってなぁに? |
同じCメジャーであるピーナツ平野とシレンテーマだが、ピーナツ平野だけが途中で転調してしまう。つまり途中でそれぞれの曲が使っている音の構成が変わってしまうのである。
基本的に、違うスケールを同時に鳴らしてしまうと音がぶつかって汚い響きになってしまう。その辻褄を合わせるために、シレンの最後の方をごちゃっとさせたのだ。
基本的に、違うスケールを同時に鳴らしてしまうと音がぶつかって汚い響きになってしまう。その辻褄を合わせるために、シレンの最後の方をごちゃっとさせたのだ。
ピーナツ平野/マイナー転調+ゼルダの伝説シリーズのテーマ
ピーナツ平野前半部をCメジャーからCマイナーへと転調。そこにゼル伝テーマが登場。(ゼル伝テーマはちょっと特殊なので、楽譜上はCメジャーだがここではE♭(フラット)メジャーとして扱う。)
CマイナーとE♭メジャーは構成音が同じ(並行調)である。ゼル伝を入れるために無理やりピーナツ平野を転調した。
コード進行はゼル伝に準じている。
CマイナーとE♭メジャーは構成音が同じ(並行調)である。ゼル伝を入れるために無理やりピーナツ平野を転調した。
コード進行はゼル伝に準じている。
Tips...構成音が同じとはどういうことか。
Cマイナーはドの音を1番目として、1,3,4,6,8,9,11番目の音を並べたもの(ここ復習)であるが、まったく同じ構成で、4番目の音からスタートするとE♭メジャーとなる。並行の関係にある調なので、CマイナーとE♭メジャーは並行調の関係にあると言えるわけだ。
Cマイナーの画像を見ながら考えてみよう!
ヒントは、4番目の音を1番目とした、メジャースケールである、ということ。
Cマイナーはドの音を1番目として、1,3,4,6,8,9,11番目の音を並べたもの(ここ復習)であるが、まったく同じ構成で、4番目の音からスタートするとE♭メジャーとなる。並行の関係にある調なので、CマイナーとE♭メジャーは並行調の関係にあると言えるわけだ。
Cマイナーの画像を見ながら考えてみよう!
ヒントは、4番目の音を1番目とした、メジャースケールである、ということ。
ゼル伝~グリーングリーンズカービィ凱旋
動画内ではグリーングリーンズと書いてあるが、正しくは「カービィ凱旋」のメロディにつながっている。まじめに作れ。
E♭メジャーであるゼル伝から、Cマイナーのグリーングリーンズカービィ凱旋へ。つなぎの役目。
これまた並行調なので繋ぐことができる。
最後はCメジャーに戻る。(F→Gsus4→G→次の曲へ)
E♭メジャーであるゼル伝から、Cマイナーの
これまた並行調なので繋ぐことができる。
最後はCメジャーに戻る。(F→Gsus4→G→次の曲へ)
BABAテーマ+セレステ 最初のステージの曲
Cメジャーで終わった前曲から、E♭メジャーのBABAテーマ曲へ。
同主調の並行調へ転調している。(短3度転調とか言うこともある。)
この転調は、東方Projectシリーズの曲や、米津玄師の「lemon」2コーラス目サビ~Dメロの部分などでも同じことをしている。少し雰囲気が変わる、違う世界感が出てくるような効果がある。
詳しい解説をしようと思ったが、ここまでの解説を完璧に理解できていれば、この「同主調並行調」が何をしているのかが分かるはずであり、解説が重なってしまうので割愛する。気になる方は「短3度転調」で検索。
ず枠メインコンテンツの楽曲からインディーゲーに移行する、ガラッと雰囲気が変わる様子を転調で表現している。
同主調の並行調へ転調している。(短3度転調とか言うこともある。)
この転調は、東方Projectシリーズの曲や、米津玄師の「lemon」2コーラス目サビ~Dメロの部分などでも同じことをしている。少し雰囲気が変わる、違う世界感が出てくるような効果がある。
詳しい解説をしようと思ったが、ここまでの解説を完璧に理解できていれば、この「同主調並行調」が何をしているのかが分かるはずであり、解説が重なってしまうので割愛する。気になる方は「短3度転調」で検索。
ず枠メインコンテンツの楽曲からインディーゲーに移行する、ガラッと雰囲気が変わる様子を転調で表現している。
そこにセレステの初めのステージの曲も入ってくる。
BABAとセレステ曲の原曲キーはどちらもEメジャーであり、コード進行もほぼ同じ。これが合わないわけがない。
同じインディーズゲームでもあり、コンセプトのしっかりしたパートになったのではなかろうか。
BABAとセレステ曲の原曲キーはどちらもEメジャーであり、コード進行もほぼ同じ。これが合わないわけがない。
同じインディーズゲームでもあり、コンセプトのしっかりしたパートになったのではなかろうか。
+ | コードってなぁに? |
~27リックのテーマ
大層な転調をしてインディーズパートに移ったかと思えばさっそくカービィに戻る糞采配。
「星のカービィ64」よりウルルンスターステージ曲の一部分を抜粋。というか27リックをたたき出した時のパートを抜粋。どう考えても27リックのテーマ。
ぷーれは「繋ぎうまっ」と言ってくれていたが、ぶっちゃけウルルンスターをE♭メジャーにしてくっつけているだけで、大したことはしていない。
(おそらくコード進行でいい感じに聞こえてるだけっぽい)
「星のカービィ64」よりウルルンスターステージ曲の一部分を抜粋。というか27リックをたたき出した時のパートを抜粋。どう考えても27リックのテーマ。
ぷーれは「繋ぎうまっ」と言ってくれていたが、ぶっちゃけウルルンスターをE♭メジャーにしてくっつけているだけで、大したことはしていない。
(おそらくコード進行でいい感じに聞こえてるだけっぽい)
Runner/爆風スランプ+デデデ大王のテーマ
サンプーレザ中野うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
デデデ大王のテーマはなんかくっつけたらたまたまガッチリハマっちゃったので特に解説することはないです。
Runnerのコード進行(Ⅰm→Ⅵ△7→Ⅶ7→Ⅲ→Ⅶ7/Ⅱ)とデデデのコード進行(Ⅵ△7→Ⅶ7→Ⅰm)がなんかこういい感じに同じ働きをしているとかそんなんちゃう?
ちなみにRunnerの最後だけデデデに合わせて、Ⅰm→Ⅵ△7→Ⅶ7→Ⅰmに変えている。
そのままちょっとだけデデデのテーマだけ続いて、単3度転調して次の曲へ。
(ここで単3度転調しているのはシオカラ節を原曲キーでやりたかったからという無駄なこだわりです。)
Runnerのコード進行(Ⅰm→Ⅵ△7→Ⅶ7→Ⅲ→Ⅶ7/Ⅱ)とデデデのコード進行(Ⅵ△7→Ⅶ7→Ⅰm)がなんかこういい感じに同じ働きをしているとかそんなんちゃう?
ちなみにRunnerの最後だけデデデに合わせて、Ⅰm→Ⅵ△7→Ⅶ7→Ⅰmに変えている。
そのままちょっとだけデデデのテーマだけ続いて、単3度転調して次の曲へ。
(ここで単3度転調しているのはシオカラ節を原曲キーでやりたかったからという無駄なこだわりです。)
シオカラ節+まぼろしお蝶戦
ホタルちゃんうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
一番面倒くさ大変だった部分。「お蝶戦入れなきゃ…(使命感)」ってなったので無理やり入れてやった。
シオカラ節のイントロ(インター)部分はコードがトニックのまま動かず、和風つながりでもあるということでこのパートに無理やりねじ込んだ。
シオカラ節のイントロ(インター)部分はコードがトニックのまま動かず、和風つながりでもあるということでこのパートに無理やりねじ込んだ。
お蝶戦は第2形態に移行した後に流れる曲の初めのメロディを抜粋している。
この曲は8分の12拍子なので(多分)、フレーズを少し引き延ばし4分の4拍子に合わせる。
さらにこの曲はフリジアンスケールであり、対してシオカラ節はマイナースケール(マイナーペンタトニックスケール)なので、シオカラ節をフリジアンスケールに直し、馴染ませる。お蝶のメロディのスケールを変えてしまうとまるで別の曲のように聞こえてしまうので、シオカラ節の方を変更する必要があったんですね。
この曲は8分の12拍子なので(多分)、フレーズを少し引き延ばし4分の4拍子に合わせる。
さらにこの曲はフリジアンスケールであり、対してシオカラ節はマイナースケール(マイナーペンタトニックスケール)なので、シオカラ節をフリジアンスケールに直し、馴染ませる。お蝶のメロディのスケールを変えてしまうとまるで別の曲のように聞こえてしまうので、シオカラ節の方を変更する必要があったんですね。
Tips...フリジアンスケールとはなんぞや
ぶっちゃけ僕もよくわかりませんが、先の解説になぞって説明すると、「ドレミファソラシド」をミからスタートして「ミファソラシドレミ」とするとEフリジアンスケールとなる。「え?それはEメジャーじゃないの?」と思ったそこの君は賢い。僕の解説をしっかりと読んでよく理解している。しかし残念ながらこれはEメジャーではない。詳しい説明は割愛するが、気になるなら「モードスケール」で検索してみるといい。ただしこれは応用の応用。ここで解説したスケールの説明は厳密には正しくないので、まずはスケールについてしっかり理解してからモードスケールについて触れよう。
ぶっちゃけ僕もよくわかりませんが、先の解説になぞって説明すると、「ドレミファソラシド」をミからスタートして「ミファソラシドレミ」とするとEフリジアンスケールとなる。「え?それはEメジャーじゃないの?」と思ったそこの君は賢い。僕の解説をしっかりと読んでよく理解している。しかし残念ながらこれはEメジャーではない。詳しい説明は割愛するが、気になるなら「モードスケール」で検索してみるといい。ただしこれは応用の応用。ここで解説したスケールの説明は厳密には正しくないので、まずはスケールについてしっかり理解してからモードスケールについて触れよう。
ちなみに童謡「うさぎうさぎ」や「とおりゃんせ」もフリジアンスケール。あの独特な日本ぽさ、怪しさが特徴と言えよう。
Undertale+カービィハンターズ(テトリス99 カービィスキン)
UndertaleのPルートエンディング「Last goodbye」とカビハンのテーマ。
アンテ曲のコード進行にカビハンのメロを乗せているので、本来のカビハン曲の勇ましさとはうって変わって、ちょっとメロウな感じに。
ぶっちゃけこれも、合わせてみたらいい感じになったパターンなのであんまり解説することないです。
アンテ曲のコード進行にカビハンのメロを乗せているので、本来のカビハン曲の勇ましさとはうって変わって、ちょっとメロウな感じに。
ぶっちゃけこれも、合わせてみたらいい感じになったパターンなのであんまり解説することないです。
コード進行で楽曲の雰囲気が形作られる、コード進行次第で雰囲気がガラッと変わるという、いい例になったのではないだろうか。
~グリーングリーンズ~水晶エリアのテーマ
そしてグリーングリーンズに戻ってくる。水晶エリアのテーマへの流れは、SDX作中でもある通り。
水晶エリア自体がグリーングリーンズのアレンジであるため、ここは実質一曲と考えてもよい。
つまり曲数の水増しである。
水晶エリア自体がグリーングリーンズのアレンジであるため、ここは実質一曲と考えてもよい。
~カービィ凱旋
マルクを倒して銀河に平和が戻って終了。
水晶エリアの最後がカービィ凱旋のメロディなので、自然につなげられる。
水晶エリアの最後がカービィ凱旋のメロディなので、自然につなげられる。
最後はエンディングとしてドビュッシー作曲「月の光」。もおnのおばあちゃん家の曲。
クラシックとはいえ神曲なのでみんなもっとすこれ。
クラシックとはいえ神曲なのでみんなもっとすこれ。
月の光が好きな人は、サティ作曲「ジムノペディ」もすこれ。
入れたかったけど入れられなかった曲は何故入れられなかったのか
早口言葉?
スーモ→原曲のコード進行が目まぐるしくて前後の繋ぎがやりづらかった。が、今思うと普通にどっかに入れられた気がする。デデデのあととか。
シレンのほかの曲→すぎやまこういちは意味わかんないコード進行を使うことで気持ちよくなっちゃう変態なので、ほかの曲と混ぜるとか無理です。シレンメドレーとかだったらいけるのかも?
音割れジャンボフェリー→これいる?
ちゅ~る→マジで忘れてた。もし次回あるなら絶対入れます。
スマブラSP→原曲がドラマチックだったので、ほかの曲と混ぜるのも難しいし、単体でガッツリ鳴らすほどぷーれがスマブラやってないのでぶっちゃけボツに。次回があっても入れないかも。
スプラ1→シオカラがスプラ枠ということで。というか誰かギター弾いてくれ。
MEGAROVANIA→曲が強すぎてほかの曲を食うのでまぁ入れづらい。スマブラSPもだが、強い曲を入れまくると組曲全体が長くなってしまうので、抑えるためにボツに。