曲紹介
堕天使についての話です。
曲名:『閉廊』(へいろう)
歌詞
(動画より書き起こし)
異常な靄が列を成して、
光無き意思が呀鳴りだす、
仰角十度の気怠さと、
施しの足りない暑苦しさ、
机上で燃やされた野心と、
機械仕掛けのカゲ帽子、
乾闥婆がこちらを手招いて、
架線を滑り落ちるが如くして、
暈を増して揺れる空洞、
燻み出す憑代の蛍光灯、
願いと諦めとの混濁が、
輪になって纏わり続く。
万物に僻んで、
鍵を窓から捨てた、
いいさ、
僕こそ堕天使だ、
檻の影を融かす堕天使だ、
正体不明の影を殺めるなら、
眼前の塵でも崇めておくれ、
嗚呼、
あの空もこの影も、
夢境の証左とはなり得ない。
還り路は袋小路、
仰いでも微塵の尊さを忘れた。
送り主の消えた光明、
透明かつ気色悪い触り心地、
「後悔のない選択」とやらが、
意識の外でトチ狂って、
濁る。
螺旋、
或いは思考のジャック、
ノイズに紛れた教壇で、
得体の知れない花が咲いている。
罅の割れた眼球には根が挿されて、
上澄みから記憶が暈されてゆく。
第五象限に溶けゆく自我は、
浄土にも黄泉にも戻れないや。
それが夢だとしても、
喉が渇くような選択を、
いいさ、
僕こそ堕天使だ、
毒を食らうのならば皿まで、
傲慢な海の向こうへと
堕ちて堕ちて
堕ちて堕ちて
堕ちて堕ちてゆく。
往日の名残、暈を増して、
自由意志に手錠を掛けてゆく。
顧み嬲る視線は、
安寧の地を払うが如くして、
嗚呼、
あの空もこの影も、
夢境の証左とはなり得ない。
還り路は袋小路、
仰いでも微塵の尊さを忘れた。
異常な靄が列を成して、
光無き意思が呀鳴りだす、
仰角十度の陽の残り、
音が止んで眩曇った視界、
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最終更新:2025年02月06日 12:40