アイドルマスター ポップリンクス

登録日:2021/06/30 Wed 00:15:53
更新日:2023/12/29 Fri 20:17:24
所要時間:約 14 分で読めます




『アイドルマスター ポップリンクス』は、バンダイナムコエンターテインメントによるiOS,Androidスマートフォン向けアプリ。
ジャンルはオリジナルユニット育成&ライブパズルゲーム。

公式の略称は『ポプマス』

これまで15年間続いてきた『THE IDOLM@STER』シリーズの主要5ブランドである『アイドルマスター』『アイドルマスター シンデレラガールズ
アイドルマスター ミリオンライブ!』『アイドルマスターSideM』『アイドルマスター シャイニーカラーズ』に登場するアイドル達が、
事務所の枠を越えトリオユニットを組んで大型ライブイベント「POPLINK FESTIVAL(ポップリンク・フェスティバル)」に出場するもの。
アイマス史上初の、主要5ブランドのアイドルがゲームの場で一堂に会するオールスターゲームである。

いわゆるツムツム系のパズルゲームであり、アプリの開発元はそのツムツムの開発元である「NHN Playart」である。

【概要】

初めて情報が明かされたのは2020年11月8日に行われた制作発表会。
同配信では出演していた中村繪里子、三宅麻理恵、稲川英里、高塚智人、峯田茉優の5名を「ポプマス宣伝大使」に任命。
主にYoutubeにおけるポプマス動画などにおいてポプマス関連の情報を伝えるという活動内容である。

その後、2020年12月4~7日にAndroid限定でオープンβテストを実施。
そして、翌2021年1月21日に事前ダウンロードが開始され、同日17時頃にサービスが開始された。

2022年7月21日をもってサービス終了。
登場した全アイドルに仕立てられた本ゲームオリジナルの衣装が勿体ないと惜しむ声や、未登場のアイドルも多かった(特にシンデレラガールズ)ことの無念さを訴える意見があがったが、
その後、衣装も含めた登場アイドルのデータや未登場アイドルの書き下ろしイラストが収録された500ページ超の大ボリュームである「公式コンプリートブック」が発売された。

【システム】

上記した通り、本作はいわゆるツムツム系のパズルゲームである。
事務所の枠を超えて集まった彼女、ないしは彼らの中から自由に選んだ3人によってユニットを結成し、
ライブという名のパズルゲームに挑むこととなる。

アイドル

アイドル達は共通衣装「セレステラユニゾン」と、アイドル固有の専用衣装という形でバージョンが分けられている。
また、アイドルによっては時期限定の衣装が登場する場合がある。
それぞれが「スキル」を保有しており、そのアイドルとあわせて入手できる。固有の専用衣装のバージョンのほうがより強力なスキルを得られる。
同じアイドルを複数回入手すると、「アルバム」ページから「限界突破」で最大7までランクアップさせることが可能。
また、専用衣装のアイドルを複数回入手した場合、衣装の色違いを入手できる(最大4回まで)。
アイドルの持つゲーム的な能力は、おなじみのVoDaViのステータス配分*1と、後述する「属性」の2要素に絞られている。
これはアイドル一人ごとのもので、衣装自体は外見(と、入手時についてくるスキル)にしか影響しない。

アイドルは原則的にガシャ(1回あたり250ジュエル、専用衣装が手に入りくくなるが1回25000マニーでも可能)によって入手していくこととなるが、
1500ジュエルを使用し任意の共通衣装アイドルを選んで入手できる「オファー」も用意されている(1回のみ)。
「担当が実装されたけどいつまで経っても引けない」といった心配は無用である(但し専用衣装が欲しい場合はその限りではない)。
なお、最初に結成するユニットの3人は、プレイ開始時点で実装されている中から無料でオファーをして結成する。
ただし、現状では10連ガチャするメリット(必要ジュエルが減る・確実に専用衣装が手に入る等)が実装されていないので注意が必要。

スキル

ガシャやオファーでスカウトしたアイドルに付随して入手できる。
同じスキルを複数回入手すると「アルバム」ページからスキルレベルをアップさせ、発動に必要な音符数を減少させたり、効果範囲・時間や変化数を増加させることができる。

スキルの効果は「特定色の♪出現率UP」「指定範囲の♪消去」「特定色の♪全消去」「特定色の♪を別の色に変化」「大♪(1個につき通常♪3個分)の出現」など様々。

スキルは入手したアイドルに紐付けられてはいないため、属性さえ合えば別のアイドルにも自由に使い回しすることができる。

属性

属性は「花」「夢」「炎」「風」「雪」「月」「空」「天」「虹」「雷」「光」「星」「海」「愛」「闇」の15種類からなり、各アイドルにつき2種類が設定されている。
各アイドルの属性は「スキルの装備」「アクセサリーの装備」「トレーニングの大成功確率」において参照される。

ちなみに、どのように属性が決まっているのかについてはまちまち。
例えば秋月律子と島村卯月のように名前に月を含むアイドルが月属性である、といった名前ネタだったり、そのキャラのイメージなどから決められているものもある。
ただ、その律子の従弟である涼が月属性を、「風の戦士」を自称する七尾百合子は風属性を持たなかった*2、といった事例もある。
なお、原作でユニット単位での登場となっているSideMとシャイニーカラーズのアイドルは各ユニットごとに1属性が共通する、という特徴もある。

ライブ

このゲームの中心となるもの。1セットは基本60秒。

5色の音符のうち同色のものをなぞって消す、7つ以上同時に消すと周囲の音符を消せる「ボム」が現れる、といった基本的な部分は本家ツムツムに準じる。

音符の色は「赤・青・黄・緑・紫」の5色で、音符を消した際に得られるスコア点数はユニットのアピール値が高いほどスコアアップにつながる。色によって参照するステータスが異なる。
始点となった音符までなぞり直すと「ループ」が発生し、ループの内側にあるなぞっていない同色の音符もまとめて消すことができる。
スキルはスキルごとに指定された色の音符を一定個数消すことで発動可能となる。

画面上には小さな☆型の「カガヤキ」が様々なところに散らばっており、近くの音符を消すと回収され「ハコユレゲージ」が上昇。
ハコユレLvが最大になると獲得スコアが3倍になり(本家で言うフィーバー)、
観客のテンションが0になるまでの時間内にさらにカガヤキを貯め続けることで画面上の全ての音符を消す「ユニットアピール」を使用できるようになる。
また、ハコユレ中はユニットに設定した各種アイマス楽曲が流れる(通常時はセンターに設定したアイドルの原作に応じた本作固有のアレンジBGMが流れる。
ランクアップ時に挑む「ポップリンクスフェス」モードの時は専用のものが流れる)。

通常よりも大きなサイズの音符は通常サイズの音符3個分に相当。
また、大を消すとカガヤキが出現する。大は音符の補充時にまれに出現するが、スキルで作ることも可能。

音符を素早く連続で消すことでコンボが増え、コンボ数に応じてスコアがアップする。
通常時は消さないでいるとコンボが途切れることがあるが、ハコユレ発生中はコンボが途切れない。通常時はなるべく小刻みに消していくことでコンボを維持しやすい。

ライブのプレイには「スタミナ」を消費する。
クリアするとアイドルの経験値、ユニットのファン数、コーチングポイント、マニーを獲得できる。
ただしスタミナは倍消費(最大3倍)が可能で、スタミナ消費量に応じてクリア報酬が増量する。
その他にもドロップ報酬としてジャケット用のスタンプやコーチング用の素材などが獲得できる。
スタミナは「お仕事」としてユニットを派遣する場合にも必要で、ライブを行わずに手早くファン・マニー・CPを獲得できる。
お仕事でもスタミナの倍消費(最大3倍)が可能だが、この場合ユニットにセットした楽曲の熟練度は上昇しない。

ちなみに、プレイ中にアプリを終了するなどをして中断させると次回始めたときに続きからプレイできるが、
ハコユレ状態やスキル発動の為の消去数がリセットされてしまうので注意。

コーチング

ユニットの育成システムとして「コーチング」があり、各種リソースを使用しながらマップを進み、
アイテムを入手したりユニットのステータスを強化することができる。
このコーチングのマップには一切終わりがなく無限に続いていく

コーチングで上げたステータスはそのユニットだけのものであり、ユニットのメンバーを後で変更することはできない。
ただし、コーチングでのステータス強化には一定の上限があるので、新しいユニットを育て直すのも極端に難しいわけではない。
この上限はアイドルのランクアップやサポートアイドルのマスを通ることで引き上げられる。

アクセサリ

「コーチング」を行う中で入手できる違法マイクはアクセサリとして持たせる事ができる。
これを持たせると、ユニットの3要素のうちのいずれかを伸ばす事ができる。

高性能なものは属性による制限はあるものの、通常のコーチングや成長だけでは得られない程の大幅な上昇が可能。
アピール値の上昇による単純な得点の増加のみならず、ライブにおける観客の好みには3要素のうちのいずれかに特化したものもしばしば登場するので、
それらへの特化型のユニットを作っていくうえでも欠かせないものとなる。

また、スコアには一切変化はないが、猫耳をつけたりするなど外見が変化する文字通りのアクセサリも存在する。
これらはコーチングなどでまれに入手できるほか、アイドルのランクアップによってそのアイドルにちなんだものが手に入ることもある。
それらを付けていつもとは違う雰囲気を出してみるのも楽しみの一つといえる。

ジャケット

ユニットごとに、アイドルのグラフィックとゲーム中の様々な場面で手に入るステッカー・背景素材を使ってオリジナルのジャケットを製作することができる。

別に作ったからといって何かがある訳ではない*3が、これを作って自身のユニットをアピールするのもプロデューサーの立派な仕事の一つといえる。

【登場アイドル】

初期登場アイドルは合計75名。おおよそ月に2回、1回ごとに2~3人のペースで実装されている。

765PRO ALLSTARS

13人全員が初期実装。

シンデレラガールズ

初期実装は若林智香までの23人、うちサービス開始時点でCVのついていないアイドルが9名。
初期実装人数は5ブランドのうち最も多いが、そもそも190名以上の大所帯なのでこれでも全体の8分の1ほどでしかない
そのため、追加アイドルの実装ペースはかなり早い。

ミリオンライブ!

初期実装はエミリーまでの13人。
ちなみに「信号機」の3名以外の初期実装者は、シアターデイズにおけるMTGのユニットで固まっている。

SideM

初期実装は神楽麗までの7ユニット20名。765プロASと同じコンシューマ作出身である涼&ジュピターもこちらに含む。*4
アイマスでは貴重な男性陣ゆえか初期実装人数はシンデレラガールズに次いで多い。

  • 天道輝(CV:仲村宗悟)【天・星】
  • 桜庭薫(CV:内田雄馬)【花・星】
  • 柏木翼(CV:八代拓)【空・星】
  • 天ヶ瀬冬馬(CV:寺島拓篤)【雪・天】
  • 御手洗翔太(CV:松岡禎丞)【風・天】
  • 伊集院北斗(CV:神原大地)【月・天】
  • 秋月涼(CV:三瓶由布子)【空・夢】
  • 兜大吾(CV:浦尾岳大)【空・雪】
  • 九十九一希(CV:比留間俊哉)【空・海】
  • 葛之葉雨彦(CV:笠間淳)【星・闇】
  • 北村想楽(CV:汐谷文康)【空・闇】
  • 古論クリス(CV:駒田航)【海・闇】
  • 岡村直央(CV:矢野奨吾)【花・虹】
  • 橘志狼(CV:古畑恵介)【花・月】
  • 姫野かのん(CV:村瀬歩)【花・愛】
  • 握野英雄(CV:熊谷健太郎)【夢・愛】
  • 木村龍(CV:濱健人)【炎・愛】
  • 信玄誠司(CV:増元拓也)【天・愛】
  • 都築圭(CV:土岐隼一)【夢・光】
  • 神楽麗(CV:永野由祐)【光・海】
  • 水嶋咲(CV:小林大紀)【雪・星】
  • 伊瀬谷四季(CV:野上翔)【虹・雷】
  • ピエール(CV:堀江瞬)【夢・光】
  • 山下次郎(CV:中島ヨシキ)【炎・虹】
  • 紅井朱雀(CV:益山武明)【炎・風】
  • 黒野玄武(CV:深町寿成)【炎・雪】
  • 牙崎漣(CV:小松昌平)【風・海】
  • 華村翔真(CV:バレッタ裕)【月・光】
  • 渡辺みのり(CV:高塚智人)【花・夢】
  • アスラン=BBⅡ世(CV:古川慎)【雪・闇】
  • 冬美旬(CV:永塚拓馬)【雪・雷】
  • 蒼井悠介(CV:菊池勇成)【風・愛】
  • 蒼井享介(CV:山谷祥生)【風・雪】
  • 舞田類(CV:榎木淳弥)【空・虹】
  • 卯月巻緒(CV:児玉卓也)【雪・天】
  • 大河タケル(CV:寺島惇太)【空・海】
  • 鷹城恭二(CV:梅原裕一郎)【空・夢】
  • 猫柳キリオ(CV:山下大輝)【風・月】
  • 円城寺道流(CV:濱野大輝)【炎・海】

シャイニーカラーズ

初期実装は桑山千雪までの2ユニット6名。
初期実装人数が圧倒的に少ないが、これは283プロがそもそも2021年現在で総勢25名と絶対数が少ないがゆえのことである。


アイドル以外の登場人物


なお、プレイヤーはポップリンクスプロジェクトのプロデューサーという立場だが、具体的にどの事務所の所属であるかなどは設定されていない模様。
(各事務所内部の人間や各プロデューサーしか知らないことも把握している前提で会話が進む)

【ポプマスまんが】

作者はさんねこ。
公式Twitterで連載されており、公式サイトでも閲覧可能。ゲーム中の一部イベントでも専用の漫画が読める。
登場アイドル達(たまに事務員やプロデューサーも登場)がもちもちした絵柄でユルく交流する。
基本的には新規実装されるアイドル2~4人がメインになるが、ときおり実装済みアイドルがフィーチャーされることもある。


追記・修正は、セレブレイトスプライトビーチボールショットを使わず全てのランキングで1位を取ったプロデューサーさんがお願いします。

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最終更新:2023年12月29日 20:17

*1 ちなみにステータス比が原典(765ASなら『ワンフォーオール』までの作品、デレマスならぷちデレラ、ミリマスならグリマス時代の属性)と違う場合があり、例としてVo型の律子の場合運動が好きじゃないのに反してDaの数値が一番高いといったケースとなっている。

*2 ゲーム中でも「風の力を失った」と物語のネタにしている。

*3 ミッションの達成基準の一つではあるが。

*4 その為、他の876プロ&961プロアイドルは登場していないが、公式4コマ漫画5話やオフィシャルコンプリートブックでは日高愛や水谷絵理が新規イラストで描かれている。