ここまでの話を整理しましょう。
そして前回結論しなかったa→b→c→5の答えはこうなります。
同じような図をどっかで見たことはありませんでしたか?そう、タワー表記を指数表記で表現してみたページと同じような現象が、ここで起こっていることです。
4つ目の数をどんどん大きくしていくと、記述は縦に横にと拡大し、ブレース括弧を駆使しても、表記量は指数関数的に増大。最終的にはタワー表記で書き切ることは不可能になります。
ここで、筆者が制作した10→10→10→10の画像を以下にリンクしておきます。一応表記はできていますが、一体何が起こっているのか、この図からはもはや視認不可能と言って良いでしょう。4つ組みでこれだけ巨大化する表記法を、コンウェイ氏は開発してしまったわけです。
・http://cdn51.atwikiimg.com/largenumbers/pub/10chain10chain10chain10.png(※巨大画像注意:5149×7489ピクセル)
その実体はタワー表記をさらにタワー的に拡大する、とでもいえるもので、
a,bはこれらの図を構成する最小単位・・・という風にしか表現できない。正直上記の図を見てもらったほうが早い。とりあえず拡大された演算の末端にはabが来る。
dは演算拡大のレベルそのもの。大きくなればなるほどタワー表記は困難で、チェーン表記か同等のレベルの表記でしか表せなくなる。
cはこのdの値で定められた最大レベルの計算操作の回数。
・・・というものが4つ組チェーンです。
では、さらにチェーンを伸ばすとどうでしょうか。試しに5つ組みチェーンでは比較的単純な3→3→3→2→2を計算してみましょう。
4つ組チェーンには出来ましたが、4つ目の数が爆発してしまいました。これが5つ組みチェーンの入り口です。
a→b→c→d→2は、a→b→c = a↑cbが4つ目の数に代入された4つ組チェーンの数が4つ目の数に代入された4つ組チェーンの数が4つ目の数に代入された4つ組チェーンの数が…という操作をd回繰り返した数になります。
もう解りますよね。a→b→c→d→3は、先ほどの拡大をさらに繰り返します。
これをa→b→c→d→4、a→b→c→d→5、としていくことで、更に延々と拡大していきます。
そしてa→b→c→d→2→2とすれば、5番目の数は爆発します。
こうした拡大に次ぐ拡大を延々と繰り返していくことが、チェーン表記のチェーンを伸ばす操作に繋がっていくということです。