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作品





恋のスイッチ



スイッチを押して

ガタンと一音

青い空を背景に

赤い缶を投げ渡した

金網越しのレールを横目に

二つの車輪がくるくるまわる

車輪の一つはキミを乗せ

残る一つにボクが乗る

ブレーキなんて踏まずに

坂道下るその瞬間

眼下に広がる光の海を

キミとボクとで泳ぎきろう


240 名前:恋のスイッチ [sage] 投稿日:04/09/30(木) 00:57:49 ID:yg5LQGC7


【コメント】

266 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17:55:59 ID:pNZJeh0v
>>240 恋のスイッチ
"赤い缶"って、コカコーラだったら、投げ渡したら、炭酸でぷしゅーって。
"恋"はともかく、"恋愛"については、スイッチが押されているのかどうか、
この作品からはわかりませんでした。

293 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM  [] 投稿日:04/10/04(月) 22:01:13 ID:mxN/pc2c
>>240 恋のスイッチ
余白と韻律が機能し、情景を豊かに膨らませている





隙間いっぱいに満たされていた




言えないよな
からっぽのと時はからっぽだし
いっぱいの時はもうそれだけで いっぱいだし

シューボックスにはバックスキンの焦茶の靴が入っていた
それから何か 入れておいたが ……今はからっぽ

チョコレートケースには香りのいい大粒アーモンドチョコが入ってた
カキッと噛み砕いて食べちゃったあと
なにか 彼女からもらった何かを入れといたが……それも今はからっぽ

なんで、箱だけが残ってるか?? 捨てられない想い……??

いそがしい日中に、ちょっと会って
離れるのがつらくなる
でもなんでいっしょにいたかったの?
そこが大事なんだけど
彼女も苦労人
あったかく育てられたけどやっぱり苦労のニガ味に
頬引きつらせちゃったなぁ……
ごめんね

なにが欲しかったんだろうなぁ思いだすのは
カラノ箱



243 名前:隙間いっぱいに満たされていた [] 投稿日:04/09/30(木) 23:09:40 ID:tZYHeTFA


【コメント】

266 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17:55:59 ID:pNZJeh0v
>>243 隙間いっぱいに満たされていた
この詩の作者の、昔の恋人(?)が読んだら、
ちょっとかなしいような気持ちになるんじゃないかなぁ。
"ごめんね"という言葉のわりには、言いたい放題ではないかしら。
まあつまり、一人歩きするような作品、ではなく、
作者の"想い"が綴られている文章、だという気がしました。
共感する人は、いると思います。





君のそばにいるよ



君が雨に降られていたら
僕は雨雲を追っ払う事は出来ないけど
傘なら君の上に持っていくよ

君が闇の中で立ち止まったら
僕はあたり一面を眩しく照らす事は出来ないけど
小さなランプを持って君の元へいくよ


いつか 君も 僕も
呼吸と体温を失って
目も 耳も 鼻も
きかなくなって
綺麗な言葉達はくたびれて


君が冬の寒さに震えていたら
僕は春を導く事は出来ないけど
僕の温もりを分けるため君を抱きしめにいくよ

君が死を恐れているなら
僕はその恐怖を取り去る事は出来ないけど
ただそばにいるよ君のそばにいるよ

離れないよ
ずっと君のそばにいるよ




244 名前:君のそばにいるよ [sage] 投稿日:04/09/30(木) 23:43:51 ID:ra1RVkaj


【コメント】

266 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17:55:59 ID:pNZJeh0v
>>244 君のそばにいるよ
三連目が、他の連を、打ち消してしまってはいませんでしょうか。

279 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 07:40:26 ID:wAnAVlVT
>>244-245 香織
  とくに整合性は感じられず、作品としてのまとまりがない。むしろ、取乱したような
錯乱気味の文章、文体。意図してやっているんだろう。8-9行目の平仮名カタカナ混交文。
最終連のしつこいまでの繰り返し。男の純情の涙ぐましいまでの滑稽さを感じる。
それにしても、男の恋って、なんかブザマだよね。





恋欲



赤い実を 探します
赤い実を 見つけます
地面の揺れを感じながら
夜(よ)も催芽な頃に 食します


ぬらり

心の汁が伝ふので
心の汁が通ふので
ぬらんらら ぬらら  
ぬらんらら 
らら

そして世界が少しだけ
少しだけ 傾き
心を別つとき
もとどおりのふるさとにて
とてもキリッと 馬鹿らしく
水やオトを弾くノデ

ぴじゅう てんてん
てんてんてん

弾き ハジキ の合間に
あなたの顔を思いだすのは
あなたの心を思いだすのは


あなたを思いだすのは



245 名前:恋欲 [sage] 投稿日:04/10/01(金) 00:51:43 ID:7BwcDow7


【コメント】

266 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 17:55:59 ID:pNZJeh0v
>>245 恋欲
性愛の詩かなぁと思ったのですが、違っていたらすみません。
恋愛、というと、なんだかちょっと違うかなぁと思いました。

273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/10/03(日) 00:38:10 ID:tb0tJtVB
1点 >245 :恋欲 :04/10/01 00:51:43 ID:7BwcDow7
  なんか、音の在る詩になってるが、「あなたの顔」が浮かんてこない。…足が無い。

277 名前:わに ◆Wani6uvhK.  [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02:44:33 ID:EO76xuHd
245 :恋欲
すこしいやらしいニオイがして、でも上品で
恋のおいしいところだけこっそりつまみ食いしたようなずるい感じがします
ぬるり、とか てんてん、とか独自なリズムが心引かれます

288 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23:35:21 ID:DPWuaK2Y
>>245 恋欲
  赤い実→心の汁→弾く のイメージの展開がいまひとつ、流れとして見えてこない。
ひとつひとつの場面は奇妙な魅力を醸しいるのだけれど、どうも違和感、ミスマッチ感が
する。私の単に私の読みが足りないだけなのかもしれないけれど。


【得点】 2点
  • iななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • わに ◆Wani6uvhK.:1点





もっと、ぜんぜん



びっくりするほど真っ白にくもったきれいな空を、
はばたくように飛行機がとんでいきました。
もしかしたら実際にはばたいていたかもしれないあの飛行機を、
じっと見つめながら僕はマンホールをよけつつ歩いていました。

あの飛行機にまたがっているだろう君は、
雲の上に突きぬけていったのでしょうか。

君に「突きぬける飛行機」の話をしてもらったのは、
ずいぶん前のことになるかもしれません。
「さみしい思いをたくさん見てきたら、
突きぬけていく飛行機が、
あたしをさらっていって、
それでもっとぜんぜん見たこともないような思いを、
見せてくれるんだわ、きっと」

「その飛行機ははばたいてるみたいに見えるの。
でも実際にはばたいているのかもしれないのよ。
だってそれにはまたがらないとわからないし、
またがってしまったらもう見上げることなんて、
なくなってしまえるんだわ、きっと」

君は見上げたくなかったみたいだけど、
僕がいまこうして見上げてることは、
決してさみしい思いなんかじゃないよ。
もっとぜんぜん君にも見えてた思いなんだと思うよ。

そうつぶやいて僕はマンホールに飛び乗りました。


246 名前:もっと、ぜんぜん [] 投稿日:04/10/01(金) 01:24:52 ID:yzC5h6CB


【コメント】

267 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18:13:39 ID:pNZJeh0v
>>246 もっと、ぜんぜん
一読して、ずっと、胸を離れなくなりました。
「好き」なんて単語を、「好きです」なんてことを、
もう誰にも、どんな詩にも、どの詩の作者にも、告げないように
していたいわたくし(超個人的な思いを語ったりして恐縮ですが)なので、
だからコメントしづらい。
他者を他者として、大事に想える人が主人公の、静かな詩。
他者との距離。自分の心。人間の営み。ひろくをみつめる主人公の心は、
醒めていて、静かで、少しかなしくて、やさしいです。そんな気がしました。
ごめんなさい。この詩、好きです。ごめんなさい。

273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/10/03(日) 00:38:10 ID:tb0tJtVB
1点 >246 :もっと、ぜんぜん :04/10/01 01:24:52 ID:yzC5h6CB
  けっきょく、フォールいんラブ?? 落っこちちゃった。恋愛物理法則MC^2…?

288 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23:35:21 ID:DPWuaK2Y
>>246 もっとぜんぜん
  マンホールは、やっぱ、アレ。村上春樹シェンシェイですか。ともあれ、はばたく
飛行機のイメージはよい。ジャンポジェット機に耳が生えて、羽ばたきながら空を
飛ぶ。これがホントのダンポジェット。す、すいません。
  この詩は現代の童話、大人の童話(形容矛盾)って感じがする。でも、やっぱ
雰囲気は村上春樹だなー。(嫌いだけど)

291 名前:GON ◆rOo2fYBBKk  [sage] 投稿日:04/10/04(月) 16:29:17 ID:mB+UQgS5
>>246「もっと、ぜんぜん」 1点
個人対個人のぐちゃぐちゃした諸事情を一切排して、
人を想う気持ちだけ選り分けて丁寧に昇華した作品。
作品中の僕と君のあいだには、君が言った二つのセリフと、僕から
君に向けられる想いしかない。道と空と人の想い。一連目と最終連に
マンホールという装置を入れることによって、読者にもそういった気持ちを上手に喚起させる。

294 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM  [] 投稿日:04/10/04(月) 22:39:17 ID:mxN/pc2c
>>246 もっと、ぜんぜん
現代のオルフェウスとエウリディケ。
男はいつだって地下に惹かれるし女はやっぱり地下で地上を見上げている。
男は言う、君が地下だと思っていた場所は本当は地上だったんだよと、
地上を求めて空へ消えていった女に。彼はマンホールの蓋に飛び乗り
女の行為を補償する。弔いである。晴天の風景に上手く陰影をよぎらせている。

803 名前:脚立 ◆kT2/I1/dj.  [sage] 投稿日:04/10/05(火) 05:00:38 ID:dnHehuXa
お疲れ様です。
チャンプ様、準チャンプ様おめでとうございます。

今回僕は「もっと、ぜんぜん」を書きました。
寸評してくださった方々、さらに点数を入れてくださった方々ありがとうございました。
慧さん>好きだと言っていただき、かなりうれしくおもったりしております。
恋も芽生えかねない次第であります。点数いれていただくよりうれしかったりw

MUJINAさん>村上春樹は僕も嫌いなんですけども、村上春樹っぽいと言われることが多いです。
う~ん、いかんともしがたい・・・。中也を目指しているのに・・・。

ななほしさん>さて、どうでしょうね?

GONさん>僕は詩は引き算と掛け算だと思っております。
無駄を省き、一つの言葉や単語で乗算してこそ!みたいな。

園川さん>ギリシャ神話はあまり詳しくないのですが、この寸評を頂いていろいろ調べて見たら、
おもしろくてはまりそうになっています。オルフェウスの話は残酷ですが昇華されて、ホッとしつつも哀しいです。

そいでは失礼いったしますぅ~。
(・・・あと1点で準だったかぁ~・・・。←結構数字を気にするちっちゃい僕)


【得点】 4点
  • iななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • 園川 ◆nWfXpQxHHM:2点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
  • GON ◆rOo2fYBBKk:1点





なめくじの結晶



エリカが口を開けたら
僕は指を入れよう
強く噛まれる痛みか
甘く包まれる痛みか
どちらにしろ
そうして僕はふたつに割れて

君を割れ目に閉じ篭めるんだ
発情したなめくじみたいに
ビール缶が稲妻で裂けて
白い天上に「恋愛」の影を描く

そんなことも知らないでエリカ
教会みたいに行儀のいいベンチで
子供みたいにあくびして伸びるくちびるは
僕が未来に描いた影に似て
僕は慌てて席を立つ

オレンジジュースが似合う君に
カルピス曹達(ソーダ)を買ってきて
寒いからとコーヒーカップに入れ換えて
ジャンパーの胸で温めながら
帰ってみれば君はいない

それきり君がいない


今度エリカが口を開けたら
僕は拳を入れよう
そうすれば二度と君を失うことはない
強く噛まれる痛みか
君の歯を砕く痛みか
どちらにしろ
そうして僕らはひとつになって

妄想をやめて窓を見よう
滴に濡れる僕の顔は確かにそこにあるか
ほんとうにエリカはそんなことも知らないでいたか
ほんとうにエリカはあのベンチにいたか

ほんとうに僕達は名乗りあったか

溶けたなめくじは固まった

君は好きにすればいいエリカ
僕もまた
ただひとりの人間に戻り
歩き出す
見晴らしのいい丘へ

次のエリカを探しに


247 名前:なめくじの結晶(1) [] 投稿日:04/10/01(金) 10:03:15 ID:0MulMqBh
248 名前:なめくじの結晶(2) [] 投稿日:04/10/01(金) 10:03:50 ID:0MulMqBh


【コメント】

267 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18:13:39 ID:pNZJeh0v
>>247-248 なめくじの結晶
共感するようなところが、実は多々あったのですが……。
>>243 隙間いっぱいに満たされていた」へのわたしの感想と、同じです。
"想い"が綴られている文章だと思います。
が、普遍にまでには、足らないように思います。

273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/10/03(日) 00:38:10 ID:tb0tJtVB
1点 >247 :なめくじの結晶(1) :04/10/01 10:03:15 ID:0MulMqBh
  君がいない。……妙に切ない。男は何時もさ迷う者か?

283 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs  [sage] 投稿日:04/10/03(日) 12:01:46 ID:mWAt7/9t
>>247-248 なめくじの結晶
指や拳を入れるところなんか大好き。
主人公のいい感じにボケてるのがはまり役。

289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23:56:02 ID:DPWuaK2Y
>>247-248 なめくじの結晶
  第1連でグッと引き込まれる。口っていろいろなものの隠喩だね。いまさらながら。
ここでは、三つぐらいのトリプルイメージかな。エリカって、彼女の名前かなって思った
けど、そうじゃない。なんか、はぐらかされた感じ。でも、こういう仕掛けも利いている。
でも、この作者、前もエロのイメージをなめくじ使ってやってなかった?

292 名前:GON ◆rOo2fYBBKk  [sage] 投稿日:04/10/04(月) 16:29:48 ID:mB+UQgS5
>>247「なめくじの結晶」 2点
『そうして僕は二つに割れて//君を割れ目に篭めるんだ』という言葉、改行の使い方が、
「うわぁ詩人だ」と思わせた。ビール缶、稲妻と白い天井は濡れ場の件だろうか。
口や手も含めて、表現が秀逸。
しかし最後の「次のエリカをさがしに」で、読者から見た語り手が
「もともとシュールな、遠い人」になった。
読者と同じ常識の中に住みながら「恋愛(エリカ)によってシュールになった人」または
「恋愛という感性の爆発の現場」というふうに感じられたら、
しらふの読者をも連れ去ることができる恋愛詩になっていたと思う。

294 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM  [] 投稿日:04/10/04(月) 22:39:17 ID:mxN/pc2c
>>247-248 なめくじの結晶
隠喩的イメージが上手く文脈を成し一個の物語を完成させている。
しかもその上で4連目に見られるような眩暈を上手く盛り込んでいる。
ただ2連目の3-4行目、読者を上手く文脈から放り投げたかったのだろが
上手く言ってないと思う。脈絡が唯一この場所で途切れてしまっているのだ。
小さな瑕が気になるのは完成度故。

エリカという固有名詞、みたいな物が登場する。このエリカとの距離感において
語り手と妄想の世界、そして世界における諸物の関係に立体感が生まれる。
詩人はイメージにエリカという命を与え、エリカは作品世界に命を与える。
そういう所が素晴らしい。

300 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2  [] 投稿日:04/10/05(火) 15:57:15 ID:YWUWEg6T
遅れてごめん。俺っす、なめくじ。

前回のお題が出た時、俺の愛する女が
「次のお題、どんなの?」と聞くので、
「れんあいしだって」と答えたところ、
「おんがえし? 変わったお題だね」と見事に聞き間違えてくれやがりました。

てことで次のお題は「恩返し」でお願いします。

締切は10月12日いっぱいまで。

GO!

812 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2  [sage] 投稿日:04/10/05(火) 16:04:40 ID:YWUWEg6T
どうも。「なめくじの結晶」書いたイタチっ子です。
てか今、本スレ見て初めて気づいた。
今回、まったく新しい恋愛詩を書いてやろうと気負いすぎたら何も書けなくなって、
苦しまぎれに書いたのがアレだったんで、正直びっくりだ。
園川氏狙いでボードリヤールとかっぽいヴァーチャル感覚盛り込んで投稿したら
失礼な言い方だが見事に園川氏が釣れてしまった。
園川氏、あなた、俺に騙されてるよ。以後イタチの臭いに気をつけな。
GON氏もたぶん俺に騙されてる一人だが、
俺の主人公を完全にシュールな人扱いしてくれたのは有り難かった。
俺にとって「僕」 は当たり前な人間のつもりだったので、
自分と常識のズレが発覚してとてもためになった。
MUJINA氏は俺のバカっぽさを手放しで楽しんでくれてる感じで嬉しいです。
いつぞやの「水戸校門(最終回)」も俺でした。
なめくじとかそういえばよく使うような気がするけど、バレてた?
ななほし氏は素直な感想&感性がどうか俺に騙されて歪んだりしませんように。
他、読んでくださった皆様方に感謝の想いをこめて俺のキッスを届けます。
ありがとうございました。

814 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM  [sage] 投稿日:04/10/05(火) 18:36:45 ID:8SpcnzWP
>>812
いや、いい詩だと思いますよ。言表されたものが全てです。
僕はいい作品だと思ったから3点をつけた。それだけで良いのではないでしょうか。


【得点】 8点
  • iななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • 園川 ◆nWfXpQxHHM:3点
  • 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
  • GON ◆rOo2fYBBKk:2点





羽に吹く風



(2ch からまとめサイトへ、詩作品が転載されることを望みません。掲載を望みません。――― 「羽に吹く風」作者)





249 名前:羽に吹く風(1/2連目) [sage] 投稿日:04/10/01(金) 16:32:48 ID:F9CB/GET
250 名前:羽に吹く風(2/2連目) [sage] 投稿日:04/10/01(金) 16:33:38 ID:F9CB/GET


【コメント】

273 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/10/03(日) 00:38:10 ID:tb0tJtVB
1点 >249 :羽に吹く風(1/2連目) :04/10/01 16:32:48 ID:F9CB/GET
  作者は女性だろうか? そんなことのほうが気になる。誘惑の詩??
     ……ならば、3てんつけるか?? 風に吹かれて考えよう

277 名前:わに ◆Wani6uvhK.  [sage] 投稿日:04/10/03(日) 02:44:33 ID:EO76xuHd
249-250 :羽に吹く風
短編映画みたいな、なんかおしゃれ系のまんがみたいなストーリーっぽい詩ですね。
読むだけで映像が脳裏に浮かぶみたい。
別れなのにさわやかで、きれい。文章も雨上がりのさわやかなカンジで。

282 名前:皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs  [sage] 投稿日:04/10/03(日) 11:47:03 ID:mWAt7/9t
>>249-250 羽に吹く風
あなたとわたしの関係を上手いことやってのけたらもっといい。2連目が活きる。
そんなに2連目が好きだ。きれいな救われなさってのが堪らなく好きだ。

289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/03(日) 23:56:02 ID:DPWuaK2Y
>>249-250 羽に吹く風
  詩というよりドラマだね。1/2連目。「首をしめられ 死んでもなお/あなた
のたましいを わたしは守る」―これが永遠の愛なんだねぇ。
  2/2連目の別れの場面も映画のワンシーン見るようだねぇ。「あなたが残した
天使の羽が/いまだ熱を持ったまま 風に吹かれる」―愛情はときとして、熱をもった
暴力となる。DVとか最近、いろいろ言われてるけど、暴力=悪の図式で単純に割り切れない
ものなんだね。私の敬愛する今は亡き哲学青年が言ってました。生は暴力だ、って。

292 名前:GON ◆rOo2fYBBKk  [sage] 投稿日:04/10/04(月) 16:29:48 ID:mB+UQgS5
>>249-250「羽に吹く風」 1点
自分の世界を確かに持ってる人だなあと思った。
スペースの入れ方についてなどのもうちょっとの試行錯誤、推敲で、
さらに確固としたものができていたのでは、と思う。
『力をゆるめ』も本当なら『あなたの腕から』だろうな、など、
修飾関係と改行とかの文法的なとこも、元教師だもんで気になった。
まあ体裁はいいんだけど。
あと『ひとりきりで 生きていくと決めてた二人』という説明はないほうがいい、と僕は思った。
お互いがどれぐらいアレだかは十分すぎるほど伝わっているのだから、
ドラマチックな言葉で逆に鼻白んでしまった。
以上のことで失点したが、本当は一番感じた作品。

295 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM  [] 投稿日:04/10/04(月) 22:39:45 ID:mxN/pc2c
>>249-250 羽に吹く風
なせかぎ括弧ではなく括弧なのか?それは発語した者が「あなた」ではなく
「あなたのたましい」だからだ。
言葉は意味の伝達を目的とした対象への直接指示性から一歩抜け出す。
言葉として自身を表す所の世界が自分によって自分を語る、そんな言葉へだ。
そのような言葉を語る男は男というよりもはや世界の半双なのだ。

 >(夏がもうじき終わるね)
 >あなたが言う
 >(そうですね)
 >とわたしが言う

半双のもう一方が揃う。世界が姿を現す。
交わされる言葉のうちに二人は神話へ昇華するのだろう。
にもかかわらず、この二人のなんと地に足のついたことか。
昇華を括弧の中のみで行い地の分はあくまで語りに徹するからだ。
難を言えば前半部分、主観にウェイトを置いているからだろうが
主観、風景、会話の三層構造の分節化が曖昧になってしまっている点が気になる。

807 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/05(火) 12:20:08 ID:HjoRfY2A
今回、「羽に吹く風」を書きました。
読んで、眼をとめて下さった方、評価して下さった方、コメントを下さった方、
すべての方へ。本当に本当に本当に、ありがとうございました。

 >ななほしさん
作者はわたくし慧で、で、女性です。誘惑の詩じゃあないつもりですが……。
あぁ1点から3点にくりあがったら、チャンプだなぁとか考えてる自分が
いたり……。風に吹かれてこようかなぁ。

 >わにさん
この詩は、"ひとりきりで生きていくと決めてた"ひとりとひとりが、
(ひとりとひとりのまま)二人で、歩いていっている、
はじまりの場所、を書いたつもりでした。
そうっと瞳をあけたとき、"あなた"の姿が、"わたし"の瞳にどんなふうに映っていたか。
そこを、描ききれなかった心残りが作者にはあり、
たぶん、そのせいで別れの詩に見えるんだな、と思ったり、
いや、もしくは、やっぱり別れなのかもしれないな、とも。

 >皮膚ヘタレさん
わにさんからも「きれい」と言って頂いて。うれしかったです。
でも同時にそこは、反省点にもなりました。

808 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/05(火) 12:21:07 ID:HjoRfY2A
 >MUJINAさん
自分のことよりも、相手を、大切にしたかった。そういう気持ちに気付いたとき、
愛していますーだなんて、言葉にしていつか誰かに告げてしまったことがあります。
愛がなんなのか知らないし、その気持ちが相手に届いたかどうかも、知らないけれど。
作中の"わたし"は、本当に窒息して死ぬ前に、"あなた"をとめないと、
"あなた"のためにもならないと思うので……。
"死んでもなお"というところはポイントではあるんですが、
でもなぁ、死んだらやっぱり、誰のことをも、守れん(かもしれん)からなぁ。
ぎりぎりのところを歩いています。

 >GONさん
いろいろと同感です。ありがとうございます。
"お互いがどれぐらいアレだかは十分すぎるほど伝わっているのだから"
には、ちょっとウケてしまいました。
作中の"わたし"は一応わたくしではないんですが、まあ、わたくしもちょっと。

 >園川さん
自分自身では分析できていないようなことばかりを、言って頂いて……。
"にもかかわらず、この二人のなんと地に足のついたことか"
ここの部分、たまらなくうれしいです。


【得点】 6点
  • iななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • 皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs:1点
  • MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点
  • GON ◆rOo2fYBBKk:1点





眠れぬ夜



たとえ君が目の前に 跪いてすべてを
忘れてほしいと 涙流しても

ぼくは君のところへ 二度とは帰らない
あれが愛の日々なら
もういらない

愛に縛られて 動けなくなる
何気ない言葉は 傷つけて行く

愛のない毎日は 自由な毎日
誰もぼくを責めたり できはしないさ

それでももし君が その扉を開けて
入ってきたら ぼくにはわからない

君の横を通りぬけ 飛び出して行けるか
暗い暗い暗い 闇の中へ

眠れない夜と 雨の日には
忘れかけてた 愛が甦る




251 名前:眠れぬ夜 [sage] 投稿日:04/10/01(金) 17:49:43 ID:jO6IJe0y


【コメント】

267 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18:13:39 ID:pNZJeh0v
>>251 眠れぬ夜(採点対象外のようですが、知ったこっちゃないやい)
"愛"という言葉があるわりには、"情"は感じません。
音があるならば、良い歌だったのかもわかりませんが、
聴いたことがないうえに、歌詞だけをみるかぎり、
わたしはそう、好きではありません。

268 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18:15:24 ID:pNZJeh0v
>>251 眠れぬ夜 の続き
"眠れない夜と 雨の日には 忘れかけてた 愛が甦る"と言われても、
言葉(だけ)のうえでは、説得力がないと、わたしは思います。

787 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/10/01(金) 18:15:48 ID:1iBTWK8i
本スレの>>251をどうするの?

788 名前:ame ◆yUHAxrOw2c  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 00:33:25 ID:kZa1mFZ9
さて、
>787
これ(本スレ>251)、オフコースの「眠れぬ夜」ですよね…。
以前にも歌詞をそのままのっけてきた時は失格扱いにしてたはずです。
というわけで251は普通に失格ということでいいんではないかと思います。





二つの想い



僕から君に向けるまっすぐな想い
君から僕に向けるまっすぐな想い

まっすぐな二つの直線を
いつも必死に一つにしようとして
なぜだかうまくいかなかったよね
まっすぐな二つの直線は
ちょっとずれてるだけなのに
なぜだか不安でしょうがなかったよね

僕は不器用だから
君にまっすぐな想いを送ることしかできないから
君はその直線の周りをひらひらと揺らめく蝶になってよ

そうしたら僕は一年中咲く花になってみせるから
いつだって甘い蜜を出す花になってみせるから


252 名前:二つの想い [sage] 投稿日:04/10/01(金) 22:08:02 ID:az0TGB1p


【コメント】

268 名前:慧  ◆eBWUIXUMPI  [sage] 投稿日:04/10/02(土) 18:15:24 ID:pNZJeh0v
>>252 二つの想い
"まっすぐな二つの直線を いつも必死に一つにしようとして"も
うまくは行かないような気がします。
"君にまっすぐな想いを送ることしかできないから"ということは、
やっぱり、相手の女性の愛情と手腕とにすべてがかかってきている
ということでしょうか。
恋愛詩、というには、浅いと思いました。



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最終更新:2007年06月22日 18:48