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作品





農夫



82 名前:農夫[] 投稿日:02/08/12 12:22 ID:DPDLEab0

僕は回されていた馬に引かれて
荷台に爺さんを乗せて

草一本無き荒野を進む

馬が僕を引いてくれなくなった
爺さんは泣いていた

僕は回されていた爺さんに引かれて
荷台に少しの荷物を乗せて

水一滴無き荒野を進む

上から突き刺さる鋭い閃光
砂の混じった風

爺さんが僕を引いてくれなくなった
軽くなった爺さんは僕の荷台に腰掛けた

そしてそれっきり……




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Catherine Wheel



86 名前:Catherine Wheel[] 投稿日:02/08/12 14:25 ID:+LsRHlaO
軋む神聖楕円弧の内周 嘔吐白煙ガザの肉塊
サーキット=オーヴァルCrush! ポルハボールER
アイデンディティを繋ぎ変える偏縁のバンクは熱狂の温度を上げ
上昇気流に乗るテンション切れかけ寸前
Sequin欠片 放言の対価 Sequence静寂を破壊するダービー
金切り声の方角にカリ=ユガチュア泥濘
網膜に蒸着される引き裂かれた処刑場
剥落プラスティネーションド・スライスEQUAL複合
ミニアチュール・サクリファイスorサティスファクトcrit.
轢き出されるお前のキャサリンホイール




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糸車



87 名前:糸車[] 投稿日:02/08/12 14:47 ID:GBTBzV5K
カラカラ クルクル

糸車の車輪が

細い糸の上を

頼りなさそうに歩く

この柔らかな糸が絹だったなら

お母さんの手があかぎれることなどなく

私が震えて眠ることなどなく

貧相な食卓の上の

貧相なパンだって

柔らかな白パンに生まれ変われるのに







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通りの神秘と憂鬱



91 名前:通りの神秘と憂鬱[] 投稿日:02/08/13 23:00 ID:8eFK1RFO
(副題:ジョルジュオ・デ・キリコの画によせて)

車輪
その かなしいまでに線的なもの
言霊が抜けおちた晩秋の太陽
デッサンが狂った赤土の通路

車輪
その 完全なゆえに孤独な存在
不自然に果てしない かずかずの白い予感
やわらかい無機質の光が素通りする

ひとり
少女の影が走り去っていく
車輪の ひとつの影とともに




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4つ足の効果



92 名前:4つ足の効果[] 投稿日:02/08/13 23:20 ID:n6CI5CVb
今日の乗用車の駆動形式は2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)に大別できますが
さらに前者は前輪駆動(FWD)と後輪駆動(RWD)に分けることができます
滑り易い路面で急速な発進加速をしようとしてアクセルを踏みすぎると
ホイールスピン(空転)を生じてしまうことがあります
このときFWDの場合には前輪のホイールスピンによりハンドルは効かなくなります

一方 RWDの場合には後輪のホイールスピンにより
後輪のコーナリングフォースがなくなり
尻振りを生じたりして車両の安定性がそこなわれることがあります
このような状況においても 4WDの場合には2WDと違い駆動力が前後輪の両方に
配分されるため ホイールスピンは生じにくくなり発進性能が向上すると
共にハンドルの効きと車両の安定性が保たれることになります
車輪に駆動力が加えられると一般にコーナリングフォースが低下するため
前輪に駆動力がかかるFWDでは前輪のコーナリングフォースがやや小さく
後輪のコーナリングフォースは十分な余裕がある状態となります
そのため,ハンドルの効きは低下するが(いわゆるアンダーステア傾向)
安定した走行状態が保たれます

一方 RWDでは前輪のコーナリングフォースに余裕があり
ハンドルの効きは十分ですが
後輪のコーナリングフォースがやや小さくFWDに比べて安定性が
低下する傾向にあります

4WDでは駆動システムの違いにより多少は異なるもののFWDと
RWDの中間の特性を示し 十分な安定性と駆動性能を得ることができます

つまり車輪は車の安定性から言って
やはり4駆に分があるということですね






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輪々と



>>92
デフに関しての記述が無いな。。。


95 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/14 00:57 ID:c0964IgR
>>86
ややゆるいと思われたのが「切れかけ寸前」と「処刑場」だけだと思えるのだからこの詩の言葉の密度たるや相当なものだ思う。
この場合意味の有る無しあるいは分かる分からないは問題とはならないだろう。語感を楽しめばいいからだ。
自動車レース中の事故を唄った詩だと思うが上り詰めていった先の最終前2行は妙にかっこいい。最終行で昇天。


96 名前:輪々と (1/2)[sage] 投稿日:02/08/14 03:36 ID:7Tr7aqgw

どんよりとした雲
いつまでも鳴り響く夜汽車の車輪
けれど車内は静まり返っていた
それは
嫌々ながらも
寝床でつき合い慣れた耳鳴りのように
「しずかだね」
「うるさいわ」

闇に波打つ夏の草原
開ける車窓から暑く蒸した空気層の翻り
これは
青い香りに充ちた温室のようだ
無断で立ち入り摘み盗った
一輪の花は
僕の手の中で刻々と疲れをみせて
「みずをあげよう」
「いつまで?」

陰鬱な蛍光灯
僕と君の指に鈍く光る輪っかは
僕と君の誓いを繋いで久しい
けれど
時々外して転がして
弄び始めたのはいつの頃だったか
「きれいだよ」
「ありがと」



97 名前:輪々と (2/2)[sage] 投稿日:02/08/14 03:37 ID:7Tr7aqgw

降り出す黒く透明な雨
車窓のガラスを叩き歪ませる
あの時
願いは追いつなかった
壊れて雨に濡れた三輪車
小さな希望と共にもう漕ぎ出すことは無い
「おもいだすね」
「わすれたいわ」

環状線
僕らの長い旅
停車駅は目に入らない
思えば最近
君と視線を合わすことが少なくなった
どちらが逸らしているのか
この鉄のレール上から外れたいのか
「なにをみているの?」
「どこまでいくの?」

雨が止み静けさを増す
けれど僕の視界は歪んでいた
際立つ車輪の音
頬をつたう水滴
外を見上げれば
雲間から覗く夜空の一輪が無数に綻びだして
「こわいんだ」
「どうして?」

お月様が追いかけてくる



98 名前:輪々と (訂正)[sage] 投稿日:02/08/14 04:16 ID:7Tr7aqgw
>>97
一連四行目
願いは追いつなかった → 願いは追いつかなかった





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前進あるのみ



101 名前:前進あるのみ[] 投稿日:02/08/14 19:53 ID:sg+44Bvn

綺麗な円じゃないから まっすぐ走れない
錆びついてボロボロだから 不快な音ばかり

ゆっくり周りを見てみろよ
俺よりもまともな奴は沢山いるぜ
それでもいいと言うならば
がんばっちゃうもんね

好きで歪んだわけじゃないし
嫉妬した時期もあったけど

転がってナンボの世の中ならば
俺を使えよ やってやる
どこまでも走るぜ

壊れそうになったなら 優しい言葉をかけてくれ
どこまでも走るぜ





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夜汽車



(104-110の本文)


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最終更新:2006年11月05日 10:51