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作品





竹輪の食べ方



あなたは私の箸の持ち方を酷い言葉で罵る
育ちが悪いのだ
親の顔が見てみたい
ゆとり教育の賜物だねと
皮肉を用いたりもする

あなたは私の鼻のすすり方を酷い言葉で罵る
ゴリラみたいだ
デリカシーが無い
ゆとり教育の賜物だねと
皮肉を用いたりもする

あなたは私の浮気性を酷い言葉で罵る
センスが悪いのだ
相手の顔が見てみたい
ゆとり教育の賜物だねと
皮肉を用いたりもする

こうして罵倒されて
何も言い返せなくなって
すぐにぐずってしまう私に出来る
唯一の逆襲の手段
でも私が本気にならずに
結局あなたに戻ってきてしまうのは

あなたが可愛くて仕方がないんだ
やけ酒を片手に時々口にする
つまみのつもりであろう逆の小指に嵌まった竹輪で
私を差しちゃうあなたの純粋さも
矛盾も



425 名前:竹輪の食べ方[] 投稿日:2007/03/02(金) 23:33:44 ID:I8Umw9oV


【コメント】

439 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/04(日) 22:38:36 ID:X/a7Lw3u
>425 「竹輪の食べ方」
  竹輪を指に差して食べる“あなた”の無邪気さが引き立って“私”のろくでなしさ加減がお惚気に
  感じ取れてしまう読後が不思議と思います ああ 性悪であると罵られたとしても ちょっとした
  お子様っぽい仕草とかにころっとしてしまうものでもありますよ ヤケ酒を飲ませる原因を作っておいて
  もしかしたら 無邪気で純粋なのは“私”でつまみの竹輪を小指に嵌めているその姿と屈託の無さに
  惹かれている あなたと私の矛盾を 竹輪の食べ方に見るということなのだろうと思う
  微妙な男女の心理模様を覗き見た気分だわ ドキドキ

440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10:56:03 ID:7NSdefPB
>425 :「竹輪の食べ方」
4連目の意味がわからない。ゆとり教育~の繰り返しは笑えたけど。

443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07:43:46 ID:z3GRhItX
>425 「竹輪の食べ方」 ID:I8Umw9oV氏
「小指に嵌まった竹輪で 私を差しちゃうあなた」。いいですね、これ。
他はとってつけた感じがする。

445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21:17:11 ID:kJrEkFIU
>>425 竹輪の食べ方
小指には嵌った竹輪で差しちゃう がいい。

450 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:47:12 ID:qvTwb9SF
>>425
上手い。しかしもったいない箇所がいくつかある。まず、一連から三連までの末尾の繰り返し。ちょっとくどい。
こういう場合は「ゆとり教育の賜物だね」は外せないが、そのあとのフレーズをちょっとだけ変化させると良い。
例えば「皮肉を用いたりもする」→「嫌味をかましたりもする」→「激怒を隠したりもする」、なんてやると読んでる
方も飽きないし深みも増す。あと、四連の文章が文法的にハチャメチャになっている。文法を崩しても伝われば
構わないのだが、ここだけは意味を見失ってしまう。最後のオチは素晴らしい。しっかりと、のろけている。
「私を差しちゃう」のがほっぺなのか、あるいは違う部分なのかぼかしているのも良い。1点。


【得点】 2点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点





竹輪のねねね



きみん眼のなかに いつぞ射てやろうかね
大概は夢物語 きみはいつもそう謂うね
火であぶった練りもんばっかの人生だというね
笑いね、笑いね
穴の開いた欠陥品だといつも笑いね きみは謂うね
だからそうやるきみに射てやろうね
そん穴のなかをぐるぐる覗きゃあ 何が見えるかなんぞ判らない
きみん眼のなかは ただのすっ空からっぽで
未来を拒む安っぽち竹輪 だけじゃあ満たないのだろね
「セカイはくだらないのね 穴ぼこだらけ ちっぽけね いらないのね」
きみは謂うね 練りもんにも満たない生き方 そう謂うね
そいでも世界は明るいので軽やか きみ謂わずとも
射てやろうね
きみ謂わずとも世界は輝くのだ そいつの証明を今するね
だからぼくはこうして、胡瓜に産まれ変わったんね


426 名前:竹輪のねねね[sage] 投稿日:2007/03/03(土) 00:48:15 ID:F/WFVUvy


【コメント】

440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10:56:03 ID:7NSdefPB
>426 :「竹輪のねねね」
世界とか人生とかの構造がどういう風に竹輪とリンクしているのかがわかりにくいっす。

443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07:43:46 ID:z3GRhItX
>426 「竹輪のねねね」 ID:F/WFVUvy氏
口調はおもしろいですね。引き込まれます。
内容はいまひとつ、それは言いたいことなのかどうか。
題に合わせて言わされてるような気がする。

445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21:17:11 ID:kJrEkFIU
>>426 竹輪のねねね
竹輪きゅうりは旨い。

450 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:47:12 ID:qvTwb9SF
>>426
どこの方言かは知らぬが、ねねね、で見事なリズムを形作っている。竹輪の穴の空洞を嘆く「きみ」に対して
語り手は「射てやる」ことで救おうとする。正直、素晴らしいお話なのである。しかしその結果が竹輪から胡瓜に
生まれ変わるとはどういう意味だろう。やはり流れから言えば穴を塞ぐのではなく、穴を穴として残したまま、
「きみ」を救うべきなのではないか。だとしたら胡瓜ではなく蓮根かなんかに生まれ変わるべきなのではないか。
世界を輝かせるためには自分が輝くしかない。竹輪は竹輪の穴を宿したままで輝くべきだ。1点。

452 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:09:13 ID:Pk6npaMV
>426 426  竹輪のねねね
  語り口調が独特で魅力的です 竹輪と話をしているのでしょうかなにやらどこかしらに孤独感やらが
  漂っていますね 海からいでて一回死んだ魚は竹輪に生まれ変わって竹輪の穴をもつんだよ 竹輪の穴には
  竹輪発祥の由来も兼ねた焼き方にあるようなのですけれど この作品にも竹輪のそんな陰の要素というか
  いい味出していると思いましたわ 竹輪を強く感じました 胡瓜の水気の匂いもね


【得点】 2点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点





竹輪脱肛



日本の冬は暖かくなったが
家の中は凍るばかりで
割れ物の緑色の便器もひえびえ
厠でいきめば
身の内から外へと伸びる
竹輪めいた俺の肛門
体を貫くいっぽんの竹
切ってはならぬと
だましだまし体内に
(胎内に)
押し戻す
まだ生まれるな 俺の嫦蛾よ




427 名前:竹輪脱肛[] 投稿日:2007/03/03(土) 02:14:48 ID:3BF13nZs


【コメント】

440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10:56:03 ID:7NSdefPB
>427 :「竹輪脱肛」
”嫦蛾”を検索してみた結果、誠に勝手ながら中国批判の詩と判断させてもらいました。
なかなかに奥深い作品であります。

443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07:43:46 ID:z3GRhItX
>427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏
力技だなあ。「竹輪めいた俺の肛門 」って。
すごいもの見せてもらいました。

445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21:17:11 ID:kJrEkFIU
>>427 竹輪脱肛
痔というびろうな話にもかかわらず、筆が整っていて美しい。
題材と詩文のアンバランスさが絶妙。            1点

451 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:59:29 ID:qvTwb9SF
>>427
脱肛を竹輪に見立てる。秀逸な発想である。しかも最後の字は読めないが、女偏の文字であることから
考えて、そして「まだ生まれるな」という台詞を加味して想像すると、アナルセックスへの誘いと畏れを
表現している、と勝手に読み取る。アナルに「入れられる」ということは男にとって女になることとある意味等しい。
そして主人公は「まだ生まれるな」と述べている。「まだ」が曲者である。もうちょっと心の準備を、といった
嘆願である。私もなんとなく変な気持ちになってくる。いつか「入れられる」日が来るのだろうか。女を疑似体験する
その日は来るのだろうか。やっぱり怖い。まだ怖い。2点。

452 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:09:13 ID:Pk6npaMV
>427 竹輪脱肛
  竹輪というお題から発想したと思われる 飛躍の仕方が良好ね 
  文体も選んで使った言葉も巧いよ イメージは竹輪そのものではないのだけれど
  竹輪を強く感じた作品でした
  嫦蛾という“蛾”の虫を女へんにすると味わい深くほくそ笑むことが出来て二度美味しい

867 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 21:24:00 ID:40/5DmWe
「竹輪脱肛」を書きました。
読んでくださった方、評をくださった方、ありがとうございました。
「蛾」は正しくは女偏です…間違えました。恥ずかしいです。

あばらやさん、冒頭に日本なんて書いたんですから、自分も国を
意識していたと思います。
ゼッケンさん、力技とは嬉しい評をありがとうございます(笑)。
葉土さん、アンバランスさを褒めていただいて嬉しい。
将軍さん、意識の両性具有化を読みとっていただいてありがとうございます。
竹輪さん、漢字のご指摘ありがとうございました。精進します。

リーフレインさん、チャンプおめでとうございます。ネギとショウガと
塩でごりごりを読んで、竹輪じゃないんですがツミレを食べたくなりました。
ものを食らう側のぎらつきが見えるようでした。

871 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/09(金) 21:50:45 ID:cBrLz7oL
>>867 虫さん チャンプおめでとうございます
    いえいえ 誤字として認識したのではなく 話の流れと雰囲気から
    伝えたいことは伝わっておりました ですので 女偏をわざと使わないで
    疑問を投げて 虫としたのかと思ったのです 厠もでてきますし
    とても素敵な作品でした

872 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/10(土) 03:59:41 ID:cNyPXzSa
>>867
おお、最後の方の作品、時間との戦いだったのでじっくり読み返せなかったのだが、
両性具有的なものはちゃんと作者の狙いであったか。たまたま当たっただけかもしんないので
決して図には乗りませんが、なんかこっちも嬉しい。
あと、ついでだけど、今読み返しててその一個前の「竹輪のねねね」さんに対する評文も急いだ
からわかりにくくなってるなあ。最後の結論だけを頼りになんとなくこっちの読み方を想像して、
補ってくれると助かる。


【得点】 6点
  • あばらや ◆61ynRipd12:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点





排他的論理竹輪




「次は 竹輪 竹輪です 東海道線 銀座線 は お乗り 換え です」
「お出口は 左 側です」
「なお、電車とホームの間が 広く 開いて おります お降りの際は足元に お気をつけ ください」
「次は 竹輪 です お出口は 左 側です」
「間もなく21時40分発の 特急“竹輪12号”が 到着 いたします 白線の内側に 下がって お待ち ください」
「次は 竹輪 に 止まります」
「なお、車内での携帯竹輪のご使用は 他のお客様の ご迷惑になります ご理解のほどを お願い いたします」
「お出口は 竹輪 側です」
「電車と竹輪の間が 広く 開いて おります お降りの際は ご注意 願います」 
「間もなく 竹輪 です 竹輪 に 到着 します お出口は 竹輪 側です」

月夜に久しく遭遇していないことは恥じることではない
兎に角 光そのものにも照らされていない今日で丸一ヶ月
太陽光にもさらされず
それさえも惜しむかの強制深入り状態を欲していた結果の一つなのだろう
正確にいうと三十二日目だった 
そして満月のぼこっとした穴に導かれ
僕達は互いに手を取り合い何も増えていかない部屋を抜け出して
一時間も経っていない
月が綺麗ねなどとは最早口走ることもなく
敏感になったとしか思えない指と指
隙間とも分からなくなった密着 
静かに撫であいながら足の向くままに彷徨う
やっと当たり前なのか飢餓のようなものを覚えて僕達は紙幣の効力を思い返す頃に
近所にある公園のブランコに二人で乗ったときに響いた摩擦音とか
地上を冷たく掘り返すような光とそこに足を止める人々へ注ぐ光

「本日も 竹輪発通勤快速竹輪経由 竹輪行き ご利用頂き まことに ありがとうございます」 
「この電車は 竹輪を出ますと 小竹輪 竹輪学園前 中竹輪 竹輪不動 上竹輪 の順に 止まります」 
「上竹輪で 急行竹輪行きに 連絡 いたします 次は 竹輪 竹輪です」


煌めきを讃えたよく待ち合わせたアブアブ前の喧しさとか
全て静けさ いとも簡単にすり替えた 
いいや全く煩さなど感じさせる暇さえ与えないほどに求め 
その手を握る 瞬間温もりが全身に伝う 
アブアブ前
アクセサリーショップで買ったという蝶の髪飾り 
銀色が耳元から髪を伝って髪の先 跳ねた腰付近で舞い上がる
カッツーン と髪飾りが転がる僕達の岐路に
こだましていくのはたった二人だけのリズムであったし
気まぐれ過ぎる僕達が外界を眺め降ろしながら浮上する
ひび硝子越しのエレベーターの中に望んでいたことは
銀の蝶が描いた軌跡を地上に探し 
互いに同方向を見つめて夜景を眺め入ることではなかった
最上階まで無開閉でキスすることに終始して 
ドアが途中で開くたびに現実という絵画になって
恥ずかしさにやっと夜景を眺めるんだ

I = YouのときI⊕You=0 
I≠YouのときI⊕You=1
I You⊕You I⊕時間I=I You∨You I∨時間I
                    =I You∨時間(I⊕You)

「次は 竹輪 竹輪 です 東海道線 京浜東北線 は お乗り 換えです」
「なお、本日雨のため 車内の床が 大変濡れて 滑りやすくなっております」 
「車内に 竹輪が 何本も 何本も 転がって おります」
「ご乗車の際は くれぐれも お踏みに ならないよう お気を つけ ください 次は 竹輪です」
「はい駆け込み乗車は おやめください」
「電車発車いたします 閉まるドアーに ご注意 ください はいドア閉まります」
「ドアードアードアードアー」
「なお 車内 たいへん混み合って おります」
「乗車の際は 中ほどまで お進み ください ドアー 閉まります ご注意ください」

「この先 竹輪駅での 人身事故のため 電車に 13分の 遅れが 出ております」 
「ご理解のほどを お願い いたします」
「最近車内では 置き引きや お忘れ物が 大変増えて おります」 
「網棚の 竹輪などには くれぐれも ご注意 ください 次は 竹輪 に止まります」
「この列車は 一両目から三両目までが 弱冷房車と なって おります」 
「なお、4両目から11両目まで 竹輪が 大量に 転がっております 竹輪を踏みますと 滑りやすく 大変 危険です」 
「吊り革や手すりなどに お捕まり ください」 
「次は 竹輪 です 山手線 千代田線 丸の内線は お乗り換えです」
「次は 竹輪 に 止まります お出口は 竹輪 側 です」

御徒町駅から放射状に広がる扇の人波 
駅前の横断歩道前 
「手作りよもぎも地食わねべか?」
背負い篭背中の曲がり腰につんのめりの影 
年老いた婆さんが訛りでいうよもぎもち値段 無愛想な信号青
僕等は同じガーリックの匂いとよもぎもちの唇で駆け抜けていくんだ
けばけばしく過剰な網羅を抜けて
ベッドへ 
互いにありったけの有給休暇を提出して
ずっと僕等は離れずにいたかったんだ

Exclusive or

「はい駆け込み竹輪にご注意ください」
「駆け込み竹輪にご注意ください はいドア閉まります はいドア閉まります」
「はい駆け込み竹輪は危険ですのでおやめください 駆け込み竹輪おやめください」
「竹輪閉まります 竹輪閉まります はい電車発車します はいご注意ください 竹輪発車します」
「ご注意ください」
「車内 大変竹輪で混雑しております」
「座席にお座りの方は 足を広げたり 足を組んだりしますと 他のお客様の ご迷惑になるので おやめください」


僕等は飽きっぽく眠りも醒めも早いはずだけど どうしようもなく望んでいる
望んでいた
吊り革の取っ手に視線を潜らせては
窓に映る隠れた手と手の行き場を確かめている
それでも尚空腹を覚えて
まだまだ離れたくないと願っている
三十二日目 僕等の行き先

「次の竹輪駅にて 急行竹輪行きの 通過待ちを いたします」
「本日雨のため 竹輪が濡れて滑りやすくなっております」
「傘をお持ちの方は他の竹輪様の ご迷惑にならないよう お願いいたします」
「はい3番ホームから 特急竹輪 発車いたします 駆け込み竹輪はおやめください」 
「はい竹輪閉まります ご注意ください」
「なお、車内での携帯竹輪のご使用はご遠慮願います」
「次は 竹輪 竹輪に 止まります」
「お出口は 竹輪 側 です」 
「電車と竹輪の間が広く 開いております お降りの際は 充分ご注意ください」 



「次は 竹輪 です」 


428 名前:排他的論理竹輪 (1)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19:10:09 ID:iyIogKaW
429 名前:排他的論理竹輪 (2)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19:16:05 ID:iyIogKaW
430 名前:排他的論理竹輪 (3)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19:24:47 ID:iyIogKaW
431 名前:排他的論理竹輪 (4)[] 投稿日:2007/03/03(土) 19:29:20 ID:iyIogKaW


【コメント】

440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10:56:03 ID:7NSdefPB
>428-431 :「排他的論理竹輪」
ストレートな熱情とユーモアに包んだエロとの組み合わせの妙。
電車とホーム(竹輪)の間が広く開いているところに破滅への不安を感じたりもする。

443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07:43:46 ID:z3GRhItX
>428-431 「排他的論理竹輪」 ID:iyIogKaW氏
排他。竹輪の穴に収まるふたり。だから周囲はすべて竹輪。
雨降りのホームは生活の雰囲気がつよく出るから好き。

445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21:17:11 ID:kJrEkFIU
>>428 :排他的論理竹輪
二つの命題のいずれか一方が竹輪であるとき、竹輪となる演算
この演算は、繰り返し処理されることで結果として竹輪が増加していく
したがって、世界は竹輪に侵食されていくのである。
その世界を背景に、追憶のカップルが描かれ、侵食されつつある世界の中
彼らもまた竹輪になっていくのだろう。
竹輪がいったいなにを暗喩しているのか?作者は読者へ大きな宿題を提示しているのかもしれない
そして、それは無限大に侵食していく竹輪の穴のごとき空虚なのだろうか?          
構成が見事。演算して増加していく竹輪が電車という限定的な描写の中で効果的に表示され、
オーソドックスともいえる恋愛懐古譚が飽きさせないタイミングで竹輪世界にインターバルをいれる。 2点

451 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:59:29 ID:qvTwb9SF
>>428-431
>>432-436
両作品ともに狂気というものをテクニックを駆使して書いている。
恋愛という狂気。芸術的衝動という狂気。連作として読むのも一興であろう。

869 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/09(金) 21:33:05 ID:cBrLz7oL
リーフレインさん チャンプおめでとうございます

「排他的論理竹輪」を書きました竹輪です
審査員の方々 投稿者の方お疲れ様でした
排他的論理和はわたくしが“竹輪”に見た一つでありました
比喩表現を完全に数値計算式上に展開しつつ言葉に変換できないかと思い
構成はすべてXとYに置き換えて対にしてあるのが肝でして 感じ取って頂けたようで
書いた甲斐がありました 読んでくださってありがとうございます
四投稿で押さえましたが原稿はもう少し長く電車のアナウンス部分から切り離した
エロ部分を削っております 18禁ということで

 >まんこ将軍さん
今回の作品 電車アナウンス部分は“DJまんこ将軍(仮名)”さんが家で超ご機嫌で
アクセントや合間まで真似てワンマンステージをしているのを見て聞いてわたくしが
閃きまして 語句を“竹輪”にしてやってくれないだろうかと依頼して アナウンス部分は
地下鉄またJRなどのアナウンス そしてそれを巧みに記憶してしゃべりまくっていた
“DJまんこ将軍(仮名)”さんの脳内リズムとアクセントをそのまま文章として使用しております
そのアナウンス 声UPしたら詩板の皆様を顎が外れるほど笑わせるリアルアナウンスだと思うわ 

 >あばらやさん 
じわんとした熱さとエロさを感じ取って下さってありがとうございます
電車のアナウンス部分に含む淡々とした中のエロを嗅ぎ取るとは頭の中が常に
派手なエロさ加減にのみ反応するような浅いエロではなくやや倒錯ぎみの含みがある
色事に重きを置くからなのでしょうか この辺をとらえるとはアダルト脳の持ち主確定で御座いますね

870 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/09(金) 21:40:45 ID:cBrLz7oL

 >リーフレインさん
大きな命題を感じ取って下さったようで 竹輪 というものが0の証明をするにあたって
質そのものが排他的論理和であるそのことから この話を書く動機につながりました
2点 嬉しかったです
(電車のアナウンスは社会の一端繰り返し循環する生身をリアルタイムに委ねず
死臭をも漂わせない個としての精神の表皮を生に保つことを失ったという死の側面
公共という場を循環経路に添い無差別に拾う 確か過ぎて胡散臭い道理を
あえて表現したかったのでアナウンス部分の増幅と過剰は見るもの聞くものの
心境 それは外化でしかないという含みを込めて 淡々と時間という乗り物に乗った二人さえも
0or1に分離させえる伏せんとしても感じて欲しいと思って書いております
一旦死んで幸か不幸か魂を内臓と共に抜き取られてから滑らかになるまで
すり身にされて死んでからもなお腐臭さえ抜き取られた“竹輪”という海からいでし生物 は
生きたままで死んでいる社会性というものの皮膜そっくりで 加速させたかったんです)

 >ゼッケンさん
x⊕y=|x-y|
この絶対値を関係とした場合に環境によって変化するものではなく
社会と反社会的(に必然として在れてしまう)ということの一方の出現(確認 認識)による
排他性のみと思われます ゼッケンさんが感じ取って下さった部分は
竹輪の穴部分から見た“0”転がり竹輪の“1”
1⊕0=|1-0|=|-1|=1
二人が竹輪にすっぽり入っているとき二人はいずれ別れる事が確定してしまうここのところ
何気なしに読み取って感じてくださったのかと思いました 感想ありがとう

872 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/10(土) 03:59:41 ID:cNyPXzSa
>>869
あ、あれは竹輪さんのでしたか。←わざとらしい。
どうも私と一緒に電車のアナウンスで大笑いしてた時のことと似てるんで、おかしいなあとは
思ったのですが。←実にわざとらしい。
本当は私3点入れたかったんですけどね、いや55点くらいぶち込みたかったんですけどね、
なんで入れなかったんだろう。←おのろけ。


【得点】 3点
  • あばらや ◆61ynRipd12:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点





怪奇竹輪男




その男が出没する時刻はいつも決まって雨の夜、午前零時を回ったばかりの暗闇への入り口であった。
駅前のタクシー乗り場に並ぶ会社員の行列と疲労にまぎれて、今宵もビニール傘の奥から獲物を窺う。
鼠色のコートに雨の雫が糸を引くように垂れ、それは男が前かがみになって傘で正体を隠しながらも
じっと狙いを定めた獲物の動きを見張っている証左なのだが、その縦筋の染みが伝うのっぺりした背中には、
不思議な哀愁と滑稽さとが同居している。真後ろの会社員らしき男性がその背中の軽い湾曲を訝しげに
見つめ、ツーッと新たに垂れ下がる雨垂れを何とはなしに目で追ってしまっている。そう、獲物は真後ろの彼だ。
気がつけば深夜のタクシー乗り場には二人しかいない。そしてタクシーの来る気配すらない。駅のシャッターも
いつのまにか降ろされ明かりも消えている。雨だけは変わらぬリズムで闇を叩き、水銀灯を見上げれば霧に
煙るぼわっとした朧月のような曖昧の中に、雨粒の流星群をシャッタースピードを落として捕らえた軌跡が
嫌に薄気味悪くもはっきりと浮かび上がり、それはビニール傘の男の背中の模様と瓜二つなのだった。
真後ろの会社員はまだ茫然と佇んだままその男の背に吸い寄せられ、手にしていた紺の傘はとっくに傘で
あることを放棄し、ぶらんとした脱力感と共に伸びきった右手の先で蓮の花を咲かせ、雨水を溜め始めている。
そんな背後の様子を手に取るように感知しながらも、男はまだ慎重に斜め前に傾かせたビニール傘に首を
突っ込んで獲物を捕獲した後の油断に注意を怠らず、硬直させた緊張を解こうとはしない。背後から会社員の
白い息が煙草の煙のように立ち昇っている。湿度が増していく。それは雨のせいではなく、二人の異なる緊張が
もたらす汗の湿気だ。夜の冷気は凍てつくような鋭利な刃物を残したままその顔だけを火照らせていく。
呻き声にも似た吐息が雨音に遮られながらも男の耳をくすぐるように届いたその時、ついに狩りは決行された。
しっかりと両手でビニール傘を握りしめたまま、スローモーションの速度でゆっくりと上体だけを捻って振り向く
ロングコートの男。しかし後ろに立ちすくんでいる会社員は恍惚とした無表情を崩さず、ずぶ濡れの河童のような
情けない前髪を額に貼り付けたまま微動だにしない。


彼の目にはまだ前かがみの男の背中が描く雫模様が映っているはずだ。
いつも以上に深く陥れた手応えの催眠を解くために、振り向いた男はやおらビニール傘を
両手でぐるんぐるんと回転させ、雨の飛沫を水車のように、夜霧を切り裂いて撒き散らす。
ビニール傘に鼠色のくたびれたロングコートが目印のこの男―――公言する者はまだ皆無なものの、
遭遇した人々にとっては “竹輪男” と共通して認識される謎の男の正体が、今、明かされる。

「……あ……あ……」
「お目覚めですか?」
「……いや、あの……わたくし、どうしたんでしょう……」
「竹輪のですね、竹輪の焼いて焦げ目がついてる部分、ありますでしょう、あれを見ていませんでしたか?」
「……あ……そ、そうです……それ、見てました」
「竹輪はお好きですか?」
「えっ……いや、まあ、……そ、そうですね」
「竹輪のどんなところがお好きですか?」
「あっ……いえ、あの、……特に……いえ、ど、どんなところと、……言われても」
「竹輪ですよ」
「は、はい……えーと……あの、その、……長細くて……食べやすい」
「なるほど。実は私も竹輪を作っているのですよ。できればご意見をお伺いしたいのですが」

竹輪男は前の開いたコートの中を片手でまさぐると、何やら丸くて大きな物体を取り出したのだった。
それはどこからどう見てもボールである。サッカーボールのような大きさの、コートから取り出すもの
としては異例に不釣合いで、至極唐突な代物であった。

「これが私の作った竹輪です。食べてみますか?」
「……これ、……ですか……」
「何かおかしいですか?」
「……いえ、いや、これ、……竹輪じゃないですよね?」
「竹輪ですよ。ほら」


竹輪男はそのサッカーボール大の、もちもちしたものをむんずと掴んで会社員の鼻先に突き出してみせる。
少しひるんで二、三歩後ずさりした彼をさらに追い詰めるように、ほら、ほら、と言わんばかりに白っぽい
球体を押し付けようとする竹輪男。堪忍したのか、会社員もとりあえず、食べるのではなく鼻でくんくんと
匂いを嗅ぐ仕草を見せるしかない。

「どうです?」
「……いや、その、……竹輪みたいな……匂い、というか……」
「竹輪はそんなに匂いはしないんですよ」
「はい……ですから、匂いでなくて……竹輪っぽいですけど……」
「ですけど?」
「いや、だから……あの……これ、丸いですよね」
「丸いと竹輪じゃないんですか?」
「え……だ、だって竹輪は……長いものでしょう」
「長ければ竹輪ですか?では電信柱は竹輪ですか?鉛筆は竹輪ですか?ヘビは竹輪ですか?」
「そ、そんなこと言ってないでしょう、竹輪の形と違う、って……そう言ってるだけです」
「だから竹輪の形って何ですか?教えてくださいよ」
「だから長い……いや、長いものすべてじゃないけど、竹輪は普通、丸くないし……」
「丸くなければ竹輪ですか?サイコロは竹輪ですか?豆腐は竹輪ですか?テレビは竹輪ですか?」
「そんなこと言ってないでしょう!とにかく竹輪に見えない、ってそれ……そうだ、あと、穴が開いてない」
「穴が開いてれば竹輪なんですか?レンコンは竹輪ですか?五円玉は竹輪ですか?ピアスの耳は竹輪…」
「何言ってんだ、あんた!もう、よしなさいよ!屁理屈ばっか言って!」
「落ち着きなさい。ではもう一度聞きますよ。竹輪って何ですか?」
「食べ物でしょ!」
「これ食べれますよ」

竹輪男は手に持ったままのボールにかぶりついた。歯型を突きつけながら勝ち誇ったようにもぐもぐと口を動かす。
会社員は唖然としたものの、どうにも理不尽な竹輪男の執拗な攻撃に、今や恐れよりも苛立ちを感じている。


雨が強くなってきた。二人の問答はお互い傘も差さぬまま、立ち尽くし、霞む視線の先にほのかな
火花を散らして睨み合う。二人の身体からほとばしる熱気の数だけ、闇は立ち位置を遠慮がちに
指示でもするかのようにその一角だけを切り取る。他に誰もいない。すでに駅の在り処もロータリーの
所在もかき消されている。水銀灯も暗闇に溶け、しかし竹輪男の持つボールのような球体が妖しく光って、
互いの表情を雨霧の中にぼんやりと浮き上がらせているかのようだ。

「……食べられるのはわかった。でも竹輪には見えない。わたくしが言いたいのはそれだけです」
「例えばです。ウサギの形をしたビスケットがあるとしましょう。それはウサギですか?それともビスケットですか?」
「それはビスケットでしょう……ああ、わかった、わかった、それも竹輪でいいですよ!もういいですよ!」
「おや。食べないのに竹輪だとわかるんですか?」
「……じゃあ、食べりゃいいんだろ、食べりゃ!」

垂直に突き刺さってくるような大粒の雨に打たれながら、会社員は泣いているように見えるほの赤い顔をさらに
クシャクシャにして、堪忍袋の緒が切れた勢いで竹輪男の手から生白いボールを奪い取ると、がぶっ、と両手で、
竹輪男の付けた歯型のすぐ横から噛み付いてみせた。竹輪男の無表情はその時を境に薄れていったのだが、
丸いボールに齧りついた会社員は気づかない。やけっぱちのまま巨大な球体をほお張り続けるのみだ。

「どうです?」
「……いや、……うまいよ……うん……竹輪の味するし……うん、うまいよ」
「これ、竹輪ですよね?」
「……ああ、竹輪だ……竹輪の味のする……なんか、うまい食いもんだ」
「あなたが名付けるとしたら?」
「……竹輪ボール……かな……」
「竹輪ですよね?」
「うん……いや、……うん……それでいいよ」

最後の会社員の返答を確認すると、竹輪男は深夜の雨空を見上げて目を閉じると、問わず語りに
時折びしょ濡れの頭を振って雫を飛ばしながら、今度は、より落ち着いた声色で静かに語り出す。


「職人というのは、同じもの、同じ形のものを、いくつも、正確に作れる人のことです」

竹輪男の声が響き渡る度に、周りの暗闇に風景が少しずつ炙り出しのように戻ってくる。

「芸術家というのは、違うもの、違う形のものを、いくつも、生み出すことのできる人のことです」

タクシー乗り場の石畳がふいに出現し、ロータリーに入ってきた一台のタクシーのヘッドライトが
最終電車の客の行列をザッ、と横になぎ倒すように照らし出す。

「あなたは今もタクシーを待つ人の行列の中で傘を差して待っている。これは整列といってもいい。
そして整列しているということは、きちんと整列のできる立派な人です」
「あ……」
会社員は突然どこかから引き戻された感覚に驚きながらも、なぜかその“声”を聞いていた。
「あなたは最終電車でこの町に帰ってきた。朝もここから同じ電車に乗ってそして帰ってきた。
明日もまた今日と同じ電車に乗って、そして同じ電車に乗って帰ってくるのでしょう。それは、
立派なことです。同じことを辛抱強く繰り返す力。つまりあなたは職人だ」
耳に響くそのエールに、会社員はふと呟くように口に出して答えてみた。
「わたしは職人で、そして、あなたは芸術家というわけですか……」
それっきり竹輪男の声は消えた。再びロータリーに進入してきたタクシーが路上を照らしたとき、
一瞬だけ、縁の欠けた白いボールのようなものが転がっていくのが、見えた気がした。


翌朝、駅の改札にカードを颯爽と押し当て、階段を駆け足で昇っていく会社員の姿があった。
その後ろ姿は、どこか活き活きとしている。


(了)


432 名前:怪奇竹輪男 1[] 投稿日:2007/03/03(土) 23:57:26 ID:XjXyXA9V
433 名前:怪奇竹輪男 2[] 投稿日:2007/03/03(土) 23:59:34 ID:XjXyXA9V
434 名前:怪奇竹輪男 3[] 投稿日:2007/03/04(日) 00:00:52 ID:XjXyXA9V
435 名前:怪奇竹輪男 4[] 投稿日:2007/03/04(日) 00:01:34 ID:XjXyXA9V
436 名前:怪奇竹輪男 5[] 投稿日:2007/03/04(日) 00:02:49 ID:XjXyXA9V


【コメント】

440 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [age] 投稿日:2007/03/05(月) 10:56:03 ID:7NSdefPB
>432 :「怪奇竹輪男」
1レス目のクドイ描写や鬱々とした閉塞感が、逆にラストの開放感を際立たせていて上手い。
予想される”こりゃあ詩じゃなくてショートショートじゃねーの?”という皆様方の批判に対して答えちゃってますし。

443 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/07(水) 07:43:46 ID:z3GRhItX
>432-436 「怪奇竹輪男」 ID:XjXyXA9V氏
ちょっと待って! 職人と芸術家のその分け方はいくらなんでもステレオタイプすぎるのでは。
肝心の芸術作品が竹輪味のボールというのも安易。
竹輪の味がするから形はどうあれ竹輪なんだという発想は芸術より産業的合理主義ではないかと。
芸術の産業化を指摘するのが狙いだろうか。

445 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:2007/03/07(水) 21:17:11 ID:kJrEkFIU
>>432 怪奇竹輪男
だから、なんもかも説明してしまったら興ざめしてしまうじゃないですか。

451 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:59:29 ID:qvTwb9SF
>>428-431
>>432-436
両作品ともに狂気というものをテクニックを駆使して書いている。
恋愛という狂気。芸術的衝動という狂気。連作として読むのも一興であろう。

454 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:13:28 ID:Pk6npaMV
>432 怪奇竹輪男
  竹輪男へ「竹輪女」からのお手紙 ごきげんよう
  わたくし竹輪と申します ええ竹輪女ですちょっとした好奇心から近年は会社勤めをしてしまっておりますが
芸術に関する職種なのでまあいいや的に属して今に至ります しかし金属立体造形や絵画など創作しますこと
  三度の飯より愛しておりますわたくしも芸術家の端くれで御座います どうもはじめまして
  さて 竹輪男さん わたくしは竹輪男さんが創造しました“竹輪ボール”なるものについて
  まあるいボール状の竹輪の製作方法なのですが 白身の魚をその刺すような目つきであろう 竹輪男さんの目
  手によって厳選し もしかしなくても市場で仕入れをしまたすり身にする手法も 独自の滑らか加工など
  過程においてもこだわりを持たれていると思います できればその辺を詳しく知ってみたいななど好奇心から
  思いました わたくしはその“竹輪ボール”の様相から逆にその過程を想像して思考して楽しみましたゆえ
  丸い形体は轆轤などに特殊な加工をし作り上げたのだろうかとか 焼きは焼却炉の原理構造を持つ陶芸用電気窯を
  用いたのだろうかとか いいや もっと技術の進んだ簡易的な装置等 細い電極棒のようなものを竹輪に差して
  加熱したのだろうかとか 竹輪男さんの作品である“竹輪ボール”の存在をしってからというもの
  わたくしの想像は尽きません きっと製作工程や使用する器具機材等 企業秘密のような扱いなのでしょうかれど
  その辺の詳細も見知っておきたいと思いましたので竹輪男さんもし機会があるならばその辺も是非
  わたくしの目前に現れて大いに熱く語っては下さいませんかと希望いたします
  ジトーっとした薄暗い闇の似合うような竹輪男さんに興味がわいたということでもあるのですけれど

462 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/08(木) 02:02:46 ID:UZOeY7q5
はいはい、竹輪大会滞りなく終了したようで何よりです。
私は評者の方々全員からばれてるみたいなの書きました、竹輪男です。竹輪の男でもあります。
>>440
ありがとう。確かにそういう意図も含んでいます。あばらや、いいよ、きてるよ。
>>443
ちょっと待って!合理主義じゃ、あれは作れないよ。サッカーボール大の大きさ、という箇所を君は
見逃している。そんなもの売れるわけねえだろ。それに竹輪男は芸術家気取りのキチガイだから、
そもそもそんな小賢しい発想はない。でもね、優しいの。これで彼の「職人」の概念に相当する
会社員を貶していたらまさにステロタイプな考え方の持ち主になるけど、そうじゃない。
でも、これ読んで傷つく人というのはなんかわかるような気がする。ゼッケン、いいよ、きてるよ。
>>432
だから、そういうこと書くと「作者と作品を切り離して読める両算白」とかいってルールルールルール
言うような奴がケチつけてくるよ。あと、説明してる部分は作者の読者への親切と考えて、してない部分
とか、竹輪男の狂ってる部分とかを素直に楽しんで欲しいの。葉土、いいよ、きてるよ。
>>454
竹輪女、愛してるよ。次は竹輪だよ。竹輪に止まるんだよ。出口は竹輪側だよ。竹輪締まるよ。竹輪発射するよ。
>>457
マジで頭に浮かんで困ってるんだ、なんとかしろ。いいよ、きてたよ。
>>460
んなもんに、がっかりすんな。構造とかに権威主義とかいって怒られますよ。


【得点】 2点
  • あばらや ◆61ynRipd12:2点



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最終更新:2007年03月20日 19:20