ルバークの乱

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&bold(){概要} ---- ルバークの乱とは、[[アルファ]]697年、[[蜉蝣時代]]の中で[[ロードレア]]国内で勃発した反乱事件のことである。 &bold(){背景} ---- [[ロードレア]]国軍は、[[エスデリアの戦い]]において[[ロッド]]国との決戦に勝利し、更にその侵攻を進めようとしていた。 だが、それを遥か彼方から見つめる[[ベルザフィリス]]国。 [[独眼竜]][[ルーディア]]は、この時宿敵である[[アル]]国との決着をつけるべく、開国以来最大規模となる北伐を計画していた。[[アル]]国の先に存在する[[ロッド]]国が、ここで[[ロードレア]]国に併合されるのは、[[ベルザフィリス]]国にとっても好ましいことではなかった。 [[ロードレア]]国との決着をつける力はまだないと自覚している[[ルーディア]]は、間に[[ロッド]]国という緩衝材を挟んでおきたかった。 そのため、軍師[[ディルセア]]は、[[ロッド]]国のためではなく、[[ベルザフィリス]]国のために密かに動き始めていた。 &bold(){ルバークの乱} ---- [[ディルセア]]が[[ロードレア]]国に対して打った手は、[[レイディック]]の実弟[[アイル]]を動かす事であった。 [[レイディック]]は、幼い頃から国主となる修行をするために森の賢人といわれる[[エルラディース]]の元へ送られていた。 その間、[[アイル]]は太子としてなに不自由なく育てられていた。少年時代から自由に歩き回っていた[[ロードレア城]]は、当然自分のものになると思っていた。 だが、修行を終えその才能を認められた顔も見たことがない兄[[レイディック]]に国主の座は受け継がれ、[[アイル]]は兄を恨みながら辺境の小城の城主に甘んじていた。 この地で独自に派閥を作り、毎日を悶々と過ごしていたが、[[ディルセア]]の誘いにより、[[レイディック]]が主力を引き連れて[[ロッド]]国へ遠征しているこの時に、[[ロードレア]]本国の[[ルバーク城]]を占拠、自らが国主になるという野望によりルバークの乱を起こした。 予期せぬ内部からの挙兵により[[ルバーク城]]は陥落、[[レイディック]]の妻[[サファリア]]は人質となった。 反乱に加担した将に、[[アイル]]の養育を務めていた[[バグゼス]]もいたが、彼は反乱の失敗を予期し、早くから亡命の準備をしていたという。 しかしこの反乱により、[[ロードレア]]国の主力軍を帰国させるという[[ベルザフィリス]]国の目論みは成功し、それにより[[ロッド]]国は首の皮一枚で滅亡から救われた。 [[ロッド]]国への備えは、[[アレス]]を総指揮官とした牽制部隊を残し、[[レイディック]]本人は[[ヴェリア]]、[[バイアラス]]を引き連れて本国へ帰還。 その帰途、あまりにもタイミングのよいこの反乱劇に、[[ヴェリア]]は[[ベルザフィリス]]国の影を感じる。結果的にその考えはあたっていたのだが、彼は明確な証拠に基づいて発言したのではなく、自分が相手の立場ならそうするという気分的な発言であった。 1月15日、[[バグゼス]]の監視の下、女官が[[サファリア]]に食事を運ぶが、そこで彼が目にした光景は自害した[[サファリア]]の亡骸であった。 人質となり[[レイディック]]の足手まといとなることを避けたいと考えた彼女の壮絶な最期であった。 この瞬間、怒りに狂った[[レイディック]]の姿を想像した[[バグゼス]]は、[[アイル]]を見限って[[ロー・レアルス]]国へ亡命した。 1月22日、[[ルバーク城]]に放った密偵が[[レイディック]]の元に戻り、[[サファリア]]の死が告げられた。[[レイディック]]は待機させていた[[バイアラス]]部隊を下げ、自らの手で弟と決着をつけるべく、自分の部隊のみで[[ルバーク城]]へ攻め込む。 2月7日、元々[[サファリア]]という人質を頼みにしての篭城であった[[アイル]]軍にそれほどの兵力は存在せず、数日は持ちこたえたものの、13日に城門は突破され、[[レイディック]]自らが切り込み、城はあっという間に奪還される。 その戦いの中、覚悟を決めた[[アイル]]は、[[レイディック]]に斬りかかるが、実戦を潜り抜けた兄の敵ではなく返り討ちとなる。 最後の足掻きとして、妻の死をあざ笑う[[アイル]]を[[レイディック]]は怒りのまま切り刻み、一族を連座処刑、[[アイル]]の亡骸を諸将の間に晒した。 それまで、戦いが終われば敵であっても手厚く葬っていた[[レイディック]]の慈悲は完全に失われ、野望と復讐に燃える鬼神のみがそこに存在していた。 &bold(){関連項目} ---- -[[蜉蝣戦記]] &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)
&bold(){概要} ---- ルバークの乱とは、[[アルファ]]697年、[[蜉蝣時代]]の中で[[ロードレア]]国内で勃発した反乱事件のことである。 &bold(){背景} ---- [[ロードレア]]国軍は、[[エスデリアの戦い]]において[[ロッド]]国との決戦に勝利し、更にその侵攻を進めようとしていた。 だが、それを遥か彼方から見つめる[[ベルザフィリス]]国。 [[独眼竜]][[ルーディア]]は、この時宿敵である[[アル]]国との決着をつけるべく、開国以来最大規模となる北伐を計画していた。[[アル]]国の先に存在する[[ロッド]]国が、ここで[[ロードレア]]国に併合されるのは、[[ベルザフィリス]]国にとっても好ましいことではなかった。 [[ロードレア]]国との決着をつける力はまだないと自覚している[[ルーディア]]は、間に[[ロッド]]国という緩衝材を挟んでおきたかった。 そのため、軍師[[ディルセア]]は、[[ロッド]]国のためではなく、[[ベルザフィリス]]国のために密かに動き始めていた。 &bold(){ルバークの乱} ---- [[ディルセア]]が[[ロードレア]]国に対して打った手は、[[レイディック]]の実弟[[アイル]]を動かす事であった。 [[レイディック]]は、幼い頃から国主となる修行をするために森の賢人といわれる[[エルラディース]]の元へ送られていた。 その間、[[アイル]]は太子としてなに不自由なく育てられていた。少年時代から自由に歩き回っていた[[ロードレア城]]は、当然自分のものになると思っていた。 だが、修行を終えその才能を認められた顔も見たことがない兄[[レイディック]]に国主の座は受け継がれ、[[アイル]]は兄を恨みながら辺境の小城の城主に甘んじていた。 この地で独自に派閥を作り、毎日を悶々と過ごしていたが、[[ディルセア]]の誘いにより、[[レイディック]]が主力を引き連れて[[ロッド]]国へ遠征しているこの時に、[[ロードレア]]本国の[[ルバーク城]]を占拠、自らが国主になるという野望によりルバークの乱を起こした。 1月13日、予期せぬ内部からの挙兵により[[ルバーク城]]は陥落、[[レイディック]]の妻[[サファリア]]は人質となった。 反乱に加担した将に、[[アイル]]の養育を務めていた[[バグゼス]]もいたが、彼は反乱の失敗を予期し、早くから亡命の準備をしていたという。 しかしこの反乱により、[[ロードレア]]国の主力軍を帰国させるという[[ベルザフィリス]]国の目論みは成功し、それにより[[ロッド]]国は首の皮一枚で滅亡から救われた。 [[ロッド]]国への備えは、[[アレス]]を総指揮官とした牽制部隊を残し、[[レイディック]]本人は[[ヴェリア]]、[[バイアラス]]を引き連れて本国へ帰還。 その帰途、あまりにもタイミングのよいこの反乱劇に、[[ヴェリア]]は[[ベルザフィリス]]国の影を感じる。結果的にその考えはあたっていたのだが、彼は明確な証拠に基づいて発言したのではなく、自分が相手の立場ならそうするという気分的な発言であった。 1月15日、[[バグゼス]]の監視の下、女官が[[サファリア]]に食事を運ぶが、そこで彼が目にした光景は自害した[[サファリア]]の亡骸であった。 人質となり[[レイディック]]の足手まといとなることを避けたいと考えた彼女の壮絶な最期であった。 この瞬間、怒りに狂った[[レイディック]]の姿を想像した[[バグゼス]]は、[[アイル]]を見限って[[ロー・レアルス]]国へ亡命した。 1月22日、[[ルバーク城]]に放った密偵が[[レイディック]]の元に戻り、[[サファリア]]の死が告げられた。[[レイディック]]は待機させていた[[バイアラス]]部隊を下げ、自らの手で弟と決着をつけるべく、自分の部隊のみで[[ルバーク城]]へ攻め込む。 2月7日、元々[[サファリア]]という人質を頼みにしての篭城であった[[アイル]]軍にそれほどの兵力は存在せず、数日は持ちこたえたものの、13日に城門は突破され、[[レイディック]]自らが切り込み、城はあっという間に奪還される。 その戦いの中、覚悟を決めた[[アイル]]は、[[レイディック]]に斬りかかるが、実戦を潜り抜けた兄の敵ではなく返り討ちとなる。 最後の足掻きとして、妻の死をあざ笑う[[アイル]]を[[レイディック]]は怒りのまま切り刻み、一族を連座処刑、[[アイル]]の亡骸を諸将の間に晒した。 それまで、戦いが終われば敵であっても手厚く葬っていた[[レイディック]]の慈悲は完全に失われ、野望と復讐に燃える鬼神のみがそこに存在していた。 &bold(){関連項目} ---- -[[蜉蝣戦記]] &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)

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