概要

周辺魔族とは、魔族魔物のみが持つ独特の生活形態の一つである。
主に、国家を作らず小数で群れを成して生息する「一団」を指して言う。


特徴

  • 街や城といった建造物は作らない。(木を使っての柵や砦くらいは作る場合がある)
  • 法律といったものが存在しない。(動物の群れと同じく、力のある者がボスになる)
  • 獲物を求めて、または季節によって移動するタイプと、一箇所に住み着くタイプが存在する。
これらのことから、動物に近い生態であり、魔族の中でも、言語を操れない魔物が圧倒的に多いが、組織としては「魔物だけ」のものと「多くの魔物と、指揮をとる一部の魔族」という構成が半々の割合で存在する。

基本的に「群れ」という規模であり、地図上に「国」として描かれることはない。
明確な国や理想もなく、ただ生活のために人間の集落を襲うので、彼らの脅威はいわゆる「熊が定期的に山から下りて人里を荒らす」様なもの(ただしその規模は熊の比ではない大きさではあったが)に近かった。
国を根底から脅かす存在ではないが、常に悩みの種ではある。


国家に匹敵した存在

動物の群れに近い生態から、常にボスを巡る戦いと分裂を繰り返し、一つの群れがそこまで巨大化することはない。
だが、中にはアルファシーバズルや、ガーマスベリスの様に、カリスマ的な存在が現れたことによって国家に匹敵する巨大な勢力を作り出した者もいる。

前者はヴァーグリア国、後者はアガルティア国に対して、時には互角以上の統制のとれた戦いを繰り広げた為、「名前と国章がないだけで実質国家」とまで呼ばれるが、これは彼らの様な特出した指導者が現れてはじめて起きるごく稀な例外である。

また、それらの勢力においても、法律や通貨といった文化的なものは存在せず、シーバズルヴァーグリア国に帰属、ベリスは討たれたことにより自然消滅している。


▲周面魔族の一例「シーバズル


最終更新:2024年07月20日 23:29