基本情報



略歴

ガイレスが指揮を執る周辺魔族の中で生まれ、ヴァーグリア国と何度も戦いを繰り広げてきた。
ヴァーグリア国の指揮官であるロリスザードとは、まだ互いに無名の一兵卒時代に戦場で激突し、互いの実力を認め合っている。

1734年、ガイレスが討たれた為、彼がその後を継ぎ指導者となり、ロリスザードも将軍という立場になるが、ロリスザードは将軍であることより一人の戦士という立場を貫くため自ら最前線へと立ち、シーバズルも全く同じ気持ちを持っていた為、二人は両軍の総指揮官という立場にいながら、戦場で何度も直接戦うという、本来なら決してありえないシチュエーションを体験してきた。

この戦場での邂逅が、敵として戦ったロリスザードとの奇妙な友情関係を生み出し、やがてロリスザードと対立するより、同じものを見たいという欲求に駆られ始めた。
両者は1736年、クライニースの戦い(竜技大戦)という大きな戦いを終えた後、自分の立場と異なる方向へ走り出した欲求の板ばさみに悩み、全ての決着をつけるため単身ロリスザードに挑んだ。
だが、この戦いでも決着はつかず、ロリスザードの誘いにより、自らの立場を捨てヴァーグリア国へ投降することとなる。

彼を慕ってかつての部下だったアルスカディヴァーグリア国の人材となるが、ヴァーグリア国に身をおいてからも、それまで敵対していた立場もあった為、国が用意した要職や勲章を全て辞退し、自ら進んで軍略にかかわることはなかった。

ロリスザードの隠密であるシーナと徐々に互いの心の距離と近付け始めていたが、ロリスザードシーナが旅立った時は、マルタナと共にヴァーグリア国に残留し、その後何度か訪れた国の危機をマルタナと共に救い、ヴァーグリア国の民衆からも、かつて彼が敵将だった事を忘れるほど信頼を受ける存在となっていた。
ただし、彼は最後まで竜技七将軍への推薦は固辞した。

その後、ロリスザードの要請によりヴァーグリア国軍がカオスギアの戦いに参戦した時は、彼も軍勢を率いて到着、魔王の軍勢リヴォル帝国と互角に戦った。

1744年、ヴァン・フレイ国がジョルディアの戦いで奪われた首都を奪還する戦いにおいては、マルタナと共に援軍を率いて参戦、人魔融合を成し遂げたベルバットを打ち破る等、かつての強さがまったく衰えていない事を見せる。

六界戦争終戦後も、ヴァーグリア国の将軍として軍務に精励したが、既にヴァーグリア国は大きな戦いとは縁がなく、実戦に出ることはなかった。

1747年、シーナが病死すると、マルタナにのみ旅立ちを告げて、一人ヴァーグリア国を後にした。
その後の消息はまったく不明である。


人物

  • クライニースの戦い以前に、たまたま偵察に来ていたロリスザードシーナと遭遇して戦ったという記述があるが、これは偶然の遭遇戦であり、正式な戦記としては数えられていない。また、このときシーバズルははじめてシーナと出会っている。


関連項目



最終更新:2024年07月20日 23:37