⚠︎この記事は,不謹慎な内容を含みます。
新都環状線平川駅追突事故とは,2011年11月16日に発生した事故。
概要
11月16日は霧が濃く,前方の視認が困難であった。
7時23分頃,平川駅2番線には外回りの列車(列車番号703L,当該2000系2159F)が停車していた。車内で発生したトラブルの影響で,703L列車は3分ほど停車していたが,台車に取り付けられた走行距離測定機が通常ダイヤで走行していると処理し,本部サーバに本来とは違う位置情報を送り込んでいた。
703L列車の後続列車の745L列車(当該2000系2138F)はこの情報をもとに運行を続け,停車中であった703L列車に追突した。
影響
両列車合わせて3170人の乗客のうち118人と,703L列車の車掌の合わせて119人が重軽傷を負った。これにより新都環状線外回りは新京橋〜奈川新町間で終日運休となった。TIACSに関してはこの後にアップデートが行われ,走行距離測定機の処理形式が変更された他,編成ごとに2機から3機に増えた。2159Fは走行距離測定機の搭載されたMc2259(10号車)が接収され,返還後の2015年4月1日付けで廃車された。その他にもT2922,T2022,M2522の3両は事故翌日の11月17日付けで廃車された。2138FもcM2138,M2476,T2775,T2875,M2375(1〜5号車)が廃車された。残った11両のうち10両で暫定編成を組んだが,2159FはVVVFインバータ制御,2138Fは電機子チョッパ制御であったため扱いにくい編成で,朝ラッシュ時にしか運転されなかった(2016年廃車)。残りのM2475は2015年に2136FのM2470の故障時に機器を供出,そのまま廃車となった。