Google AdSense とは
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Google AdSense(グーグルアドセンス)はGoogleの提供している検索連動型およびコンテンツマッチ式の広告配信サービスの総称である。
コンテンツ向けAdSenseは所有するWebサイト(ブログでも可)にGoogle AdSenseの広告コードを貼り付けると広告が表示され、その広告がクリックされると報酬が得られる仕組みである。通常のアフィリエイトサービスとは異なり、自分で広告を選ぶのではなく、Google AdSenseのシステムが自動的にサイトの内容を解析し、そのサイトにあった広告を配信するシステムである。例えば、ゴルフ関連のサイトなら、自動的にゴルフの広告が表示されるよう設計されている(サイトの内容によっては、それと関連する適切な広告がなく、まったく分野の異なる広告が表示されることもある)。 日本では2003年12月一般向けに募集を開始したことでブロガーなどに広まり急速にシェアを広げた。
初期費用や月額料金などは一切かからず、サイトを所有していれば誰でも申込が可能であるが(ただし、報酬の受取人は18歳以上である必要がある)、サービスを開始する前にGoogleの審査を通過する必要がある。アダルト関連のサイトや、暴力的なサイトや、極端にコンテンツの少ないサイトなどは審査の段階で断られる事が多い。
不正クリック対策に力を入れているのも特徴である。頻繁に自分のWebサイトの広告をクリックしていると、Google側から警告を受け、最悪の場合は即時(無予告の)アカウント剥奪処置が取られる。また、意図的にクリックを誘導するような記述などが見られた場合、検索エンジンスパム行為が見られた場合、なども同様の警告を受けることがある。
一時期は、小切手のみであったが、その後、銀行振り込みによる受領が可能となった。報酬はアメリカドルで計算され、その支払いを受ける頃の為替によって円に換算されて支払われる。
Google AdSenseを配信するウェブページにはpub-1234567890123456といったGoogle AdSenseユーザーアカウント固有のIDが埋め込まれている。このIDを収集し、そのGoogle AdSenseユーザーが有する他のウェブページと結びつけ、その情報を提供するというサービスがいくつか存在する。Google AdSenseユーザーの中にはこれらの情報を公開したくない者もいるが、自らが公開した情報の使用を制限することはできず問題視されている。
Google AdSenseのサービスはコンテンツマッチ式の広告配信サービスではあるものの、サイトと関連性の低い悪質な広告や、品質が低い広告が出現する場合も多い。
LCPC
Low Cost per Clickの略で、安い単価の
キーワードでアドワーズに入札し、自サイトにアフィリエイトリンクを大量に設置して差額を利益にしようとしているサイトである。サイトの内容的には、MFAとほぼ同様で、独自のコンテンツなどは殆どなく、殆どのリンクがアフィリエイトリンクという特徴がある。やはりクリック単価が安価であることに加え、元々のサイトでのアフィリエイトクッキーを上書きし、利益を横取りすることになるなど大きな問題がある。
最終更新:2009年12月30日 09:21