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中古ゴルフ、売上高5倍に、ブックオフ、複合店軸に来期、商品DB構築、知識も厚く。

2010年01月15日 / 日経MJ(流通新聞) 

 中古書籍販売最大手のブックオフコーポレーションは今春から中古ゴルフ用品事業を拡大する。中古ゴルフ用品の10年3月期の売上高見込みは1億3千万円程度だが、11年3月期にはその5倍に引き上げる。プロゴルファーの石川遼選手や宮里藍選手などの活躍でゴルファーのすそ野が広がっているが、一方で倹約志向は根強く、中古品には追い風と判断。ゴルフ事業を新たな収益の柱として育てたい考えだ。

 ブックオフはゴルフクラブやバッグ、スポーツ関連商品の販売・買い取りを2000年から「B・SPORTS(ビースポーツ)」ブランドで始めている。約20億円の売上高の大半はスキー・スノーボードやスポーツウエアなどで、ゴルフ部門の売上高比率は6〜7%にすぎなかった。これを今後1年間で20%程度までシェアを高める。

 まず、ゴルフの取扱店舗を現状の30店舗から35店舗程度に増やす。取り扱っている店舗は大型の中古複合型店「ブックオフ スーパーバザー」が中心で現在出店に力を入れている業態。今後も大型店を積極出店する計画で、その中に店を設けていく予定だ。中古書籍や衣料品の購入者などを店舗に誘導し、初心者にもわかりやすい店頭販促(POP)展示を充実させて、利用者層を拡大していく。

 店舗にはゴルフ専門のスタッフも配置する。店員のゴルフクラブなどの商品知識向上のため、新たにマニュアルを作成。接客時の提案力向上につなげたい考えだ。

 商品データベースの構築も進める。ゴルフ用品を扱う店舗間で在庫データを共有し、商品ごとの買い取り額の実績や販売動向を参照できるようにする。

 データベースから判明した売れ筋商品や話題商品については、買い取り額の上限も引き上げ、在庫を厚くしていく。従来はメーカー希望価格などを参考に売価を決め、買い取り価格をその売価の1〜4割程度に自動的に設定していた。

 実験的にゴルフ販売をてこ入れした多摩永山店では、09年4〜12月期の売上高が前年比87%増と大幅に向上した。今後、先行実績を検証しながら、各店舗に成功事例を展開していく。

 景気低迷が続くなかで、中古市場は消費者の支持を受けて好調を持続している。ブックオフでは中古書籍の販売が売上高の7割を占めるが、より収益率が高いゴルフ部門を強化することで一段の成長を目指す。
最終更新:2010年01月22日 17:53
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