あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第2回トーナメント 第1回戦 第3試合
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aioricharabattle
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第2回トーナメント 第1回戦 第3試合
《ソニア VS リク・ケヴィル》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング——。
歓声が轟くリングに、二つの影が静かに現れる。
「第一回戦第三試合!流麗なる魔法剣士——『ソニア』!!」
「そして、対するは悠久を彷徨う放浪の黒騎士——『リク・ケヴィル』!!」
ソニアは紺色の外套を翻し、銀色のレイピアをゆるりと掲げる。その左手には、魔力を宿したピストルが冷たく光っていた。勝ち気な笑みを浮かべる彼女の足元には、属性魔法の煌めきが渦巻いている。
「どんな呪いだろうと、私の剣と魔法が貫くわ。」
対するリクは、ボロボロのマントをはためかせながら、黒剣を無言で構えた。黒い鎧が観客席の光を吸い込むように鈍く輝く。鋭い眼光は戦場を冷静に見渡している。
「……始めようか。」
「——試合開始ッ!!」
先手必勝と言わんばかりにソニアが疾駆する。
「サンダーブランディング!!」
レイピアが輝き、雷のエネルギーを纏った剣閃がリクへと迸る。それと同時に、ピストルからも雷の魔力弾が矢継ぎ早に放たれた。
しかし、リクはそれを見据え、白盾を前に突き出す。
「……無駄だ。」
2つの雷撃は白盾に吸収され、次の瞬間、光魔法に変換されて反射される。
ソニアは目を見開き、外套を翻した。
ソニアは目を見開き、外套を翻した。
「月鏡のマント!」
ソニアのマントが瞬時に光の障壁を展開し、リクの反射魔法を弾き返す。
だが、先ほどの攻撃はフェイク。リクはすでに動いていた。
「影縛の呪い。」
10本の黒い槍が空中に現れ、ソニアの影を貫こうとする。この槍には相手を束縛する効果があり、一つでも命中すればリクのペースにもっていかれるだろう。
しかし——
「ディメンションシュート!」
ソニアのレイピアが空間に穴を穿ち、異空間を通じて剣が分身。空中に浮かぶ10本の黒槍をほぼ同時に破壊すると同時に、リク本体にも攻撃を仕掛ける。
「……なるほど。」
リクは黒剣を回し、次々に分身した剣を受け止める。
しかし、死角からの一閃までは防ぐことができなかった。
「ぐっ……!」
一本が黒鎧の隙間を抜け、肩を裂いた。だが、その傷口は瞬時に再生していく。
「時凍の呪い……ですか。」
ソニアは眉をひそめた。手応えがあっても、すぐに治ってしまうのでは意味がない。このままではジリ貧だ。
「なら——これでどう!」
「無限の魔弾!!」
魔力弾を次々に放ち、リクをドーム状のバリアに閉じ込める。その中で弾が何度も跳弾し、縦横無尽に襲いかかった。
しかし……
「腐灰の呪い」
バリア内に無数の灰が充満し、魔力弾を一瞬にして腐敗させる。
灰はそのままバリアさえも腐らせ、そのままソニアに向かって降りかかる。
「チッ……!」
ソニアは跳躍してかわすが、その際、僅かな灰が彼女の外套の端を掠める。
「少しでも触れたらそれが命取りだよ。」
掠めた部分からみるみる外套が朽ち果てていく。もはや月鏡のマントは使用不可と言ってもいいだろう。
「これが呪い……!」
強大な力にソニアは冷や汗を流した。だが、彼女はどんな困難に直面しても決して退かない。
「ウィンドブレンディング!」
彼女が風の弾丸を放つと、それは竜巻となって全ての灰を絡めとる。
さらに、その竜巻はリクの元へと直進し、彼を巻き込んで吹き荒れる。
さらに、その竜巻はリクの元へと直進し、彼を巻き込んで吹き荒れる。
「自分の呪いで老いなさい!」
彼女はこれで勝負を決めるつもりだ。
しかし、勝負とはそう上手くいくものではない。
竜巻が晴れた後にいたのは、先ほどまでと何も変化していないリクであった。
本来であれば腐灰の呪いによって老衰してしまうが、彼には時凍の呪いがある。
彼の肉体の時は既に固定されており、これ以上に老いることも朽ちることもないのだ。
彼の肉体の時は既に固定されており、これ以上に老いることも朽ちることもないのだ。
「無駄だよ。こうなることは既に試していたから知っていた。」
彼は自らを終わらせるために全ての手段を尽くしている。もちろん、自身が扱う呪いも含めて。
「それならもうこれしかない!グレイテストクラッシュ!!」
8つの属性の剣が宙に浮かび、次々とリクへ斬撃を繰り出す。
「ほう、ここまでの連続魔法剣は初めてだ。」
彼は火・水・風・土・氷・雷・光・闇の全てを同時に浴びて驚きの言葉を発してこそいるが、その肉体は変わらず不変を貫いている。
「まだまだぁ!」
彼女は最後にピストルを構え——
「終わりよ!!」
全属性を宿した8本の剣と全開の魔力弾が同時に射出される。
「これ以上は無意味だね……戒滅の呪い。」
リクは小さな黒い球体を生み出し、それを剣に向かって放つ。
——ズ……ンッ!!
黒球が剣を次々と呑み込み、概念ごと消し去っていく。
そう、この球体は無数の呪いを圧縮して生み出された至高の呪いなのだ。
「——なっ!?」
最後には渾身の魔力弾さえ消え去り、ソニアの攻撃は完全に消失した。
そして、リクは一瞬でソニアに接近。
「これで終わりだ。」
終わりを告げる黒剣が振り下ろされる——
「……ゲートオブカオス!!!」
ソニアはとっさにレイピアで円を描き、異空間への穴を開いた。そこから光と闇が融合した巨大な光線が解き放たれる。
「——!!」
爆音と閃光がリングを覆う。
さしものリクでさえ超至近距離から異次元の攻撃を受けたことはない。すなわち、この後どうなるかは誰にもわからないということだ。
………光が止んだ後、リングには下半身が消し飛んだリクと満身創痍のソニアが残っていた。
どうやらソニアはギリギリのところで黒剣を受けてしまったようで、先ほどまでは小さな傷だったものが死に関わるほどの大怪我に発展している。
「………こうなったらどっちが先に死ぬかの勝負ね……。」
重傷を負ったソニアだが、彼女には達成感があった。
不死身の相手と相打ちなんて滅多にできることではないだろう。当然だ。
ところが、リクからかえってきた言葉は意外なものだった。
「いいや、心配は結構。この程度ならもう間もなく治るさ。」
その言葉の通り、既に下半身がうにょうにょと動き、肉が少しづつ再生しているように見える。
「………そう。」
ソニアの達成感は圧倒的な敗北感へと変わり、屈辱的な思いを胸にして意識を失った。
「勝者——『リク・ケヴィル』!!!」
勝者が決定したが、観客たちはそんなことよりもリング上に広がる惨状を前に悲鳴を上げていた。
下手なスプラッター映画よりも恐ろしいこの光景は、今後一生忘れられることはないだろう。