あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第2回トーナメント 決勝戦
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第2回トーナメント 決勝戦
《界渡る黎明 勇者ブレイヴ VS ゲイル》
- 前口上
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング——。
場内は割れんばかりの歓声に包まれていた。観客たちは総立ちとなり、決勝戦の幕開けを今か今かと待ちわびている。中央に立つ司会者が高らかに叫ぶ。
場内は割れんばかりの歓声に包まれていた。観客たちは総立ちとなり、決勝戦の幕開けを今か今かと待ちわびている。中央に立つ司会者が高らかに叫ぶ。
「お待たせしました!第二回あにまんオリキャラ最強トーナメント、いよいよ決勝戦です!!」
大歓声が響き渡る。空気は震え、特設リングの中央にライトが走る。
「まずは、一人目!謎の組織に所属している男気溢れるヤンキー、二回戦では劇的な覚醒を果たした風の能力者!ゲイル!!!」
バッとスポットライトが当たる。リングに上がるのは派手な金髪にリーゼントを決めた男、ゲイル。
学ランの裾を靡かせ、腕を組んでリングの中央に踏み出すと、フッと軽く顎を上げた。全身に纏う風が彼の体に沿うように蠢き、リング上に微かな旋風を生む。
学ランの裾を靡かせ、腕を組んでリングの中央に踏み出すと、フッと軽く顎を上げた。全身に纏う風が彼の体に沿うように蠢き、リング上に微かな旋風を生む。
その目は荒々しくも冷静な光を宿しており、口元には挑発的な笑みが浮かんでいた。
「決勝まで来たのは、俺の実力ってわけだ。ま、ここで負ける気はさらさらねぇよ。」
口調は荒いが、その言葉には一分の迷いもない。観客席のあちこちから「ゲイル!ぶっ飛ばせ!」「アニキ!頑張ってくださいッス!」と応援の声が飛ぶ。
彼の舎弟たちだろうか。熱い視線がゲイルに注がれる。
「対するは!数多の異世界を渡り、絶望を打ち砕いてきた最後の勇者!あらゆる魔法を極め、無数の聖剣を操る英雄!界渡る黎明、勇者ブレイヴ!!!」
再びライトが走る。
次に姿を現したのは、堂々たる風格を持つ青年だった。原初の聖剣を携え、全身から放たれるオーラは神々しいまでに澄み渡っている。
その瞳は静かで優しい。それでいて揺るぎない強さを秘めていた。マントを靡かせリングに踏み入ると、観客の歓声に軽く頷き、微笑みを返す。
その瞳は静かで優しい。それでいて揺るぎない強さを秘めていた。マントを靡かせリングに踏み入ると、観客の歓声に軽く頷き、微笑みを返す。
「ここまで来れたのは、戦ってきた全ての人のおかげだ。全力で挑ませてもらうよ、ゲイルくん。」
謙虚な言葉だが、彼の内に潜む覚悟はリング全体に満ちる。歓声はさらに大きくなり、ブレイヴの名を呼ぶ声が波のように押し寄せる。
リングの上で相対する二人。
片や荒々しくも確かな信念と男気を持つヤンキー、ゲイル。
片や絶望を打ち砕き続けた最後の勇者、ブレイヴ。
両者の視線がぶつかり合う瞬間、場内の空気は張り詰めた。
「これより決勝戦……開始を宣言します!!!」
司会者の声が響き渡り、観客は息を飲む。
決戦の火蓋は、今まさに切って落とされようとしていた。
- 戦闘描写
「第二回あにまんオリキャラ最強トーナメント」決勝戦――
「あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング」に、二人の戦士が相対する。
右に立つのは、勇者ブレイヴ。数多の世界を渡り、数えきれぬ戦場を駆け抜けた英雄。幾千もの脅威を討ち払い、希望を灯し続けた者。
左に立つのは、ゲイル。己の信念を貫き、弱きを助け、理不尽を叩き潰してきたヤンキー。風を纏ったカポエイラはまさに脅威。
場内を埋め尽くす観衆は息を呑み、静寂の中でその激突の瞬間を待ちわびる。
「……行くぜ、勇者さんよ。」
ゲイルが肩を回しながら、不敵に笑う。
「手加減はしない。全力で来てくれ」
ブレイヴが静かに応じる。その眼には戦士としての矜持と覚悟が宿っていた。
ゴングが鳴り響く。
「——試合開始ッ!!」
瞬間、ゲイルの姿が消えた。
いや、超高速のジンガによる錯覚だ。視認不能な速度でステップを刻み、嵐のごとき蹴りがブレイヴへと殺到する。
「ハッ!」
鋭いケイシャーダがブレイヴの側頭部を狙う。
しかし――
「……遅いね。」
ブレイヴは原初の聖剣を逆手に構え、寸前で蹴りを受け流した。同時にもう片方の剣、簒奪の聖剣がゲイルの腕を狙う。
「チッ……!」
能力を奪われることを恐れてバックステップで距離を取るゲイル。
だが、その動きすらブレイヴの眼前では一瞬の隙となる。叡智の聖剣の力で増幅された加速魔法を使い、ブレイヴは一気に距離を詰めた。
「それじゃ、これならどうかな?」
「炎魔法・エンチャントフレイム」
炎を付与された原初の聖剣がゲイルに向かって振り下ろされる。
「おらよッ!!」
ゲイルは迎え撃つように体を捻り、逆回転のパラフーゾを放つ。
凄まじい蹴りはブレイヴの手から原初の聖剣を離れさせるが、肝心のブレイヴ本人はもう片方に構えた不屈の聖剣で守りを固めており、一切のダメージを受けていなかった。
「まだまだ足りないよ!」
ブレイヴがカウンターで終焉の聖剣を一閃。ゲイルを風もろとも停止させるつもりだ。
だが、ゲイルは今までの経験を活かして風のバリアを展開、終末へと導く斬撃さえも滑らせるようにして受け流す。
「お前の能力がどんなに強力だろうと、当たらなきゃ意味はないんだぜ!」
お返しとばかりに今度はゲイルお得意のメイア・ルーア・ジ・コンパッソがブレイヴの胸に直撃する。
「……グッ!」
さすがの勇者であってもゲイルの強烈な蹴りには無傷で済まない模様。
自由の権能でダメージを断絶しつつも切り札の1つ目『約束された希望の聖剣』の使用を決意する。
「出でよ!究極の聖剣!」
空から舞い降りる光の粒子が剣に変わり、ブレイヴはそれを掴み取る。
「もう手加減は無用だよね。」
そう言い放つと、ブレイヴは結束の聖剣、叡智の聖剣、終焉の聖剣の効果を同時に発動し、時間と空間を完全に停止させる。
「君が真の強者ならば、この一撃を受け止めてくれ。」
そのまま剣閃がゲイルの胸を裂こうとした、その瞬間。
――ゴォオオオッ!!
ゲイルの内部から風が爆発的に吹き荒れ、時間と空間の停止から脱出する。
「俺を止めようなんて2万年早いんだよ!」
「やはり君は強者だ!」
振り下ろされるブレイヴの聖剣とゲイルの蹴りがぶつかり合う。
「どんなもんよ!俺も中々やるだろ?」
「ああそうだね。……だけど、ちょっと詰めが甘いかな。」
ブレイヴは鍔迫り合いの状態で簒奪の聖剣の能力を発動、ゲイルの能力を奪取しようと試みる。
しかし、そんな簡単に能力を奪えるほどゲイルは甘くない。
「欲しけりゃくれてやるよ!とびきり強烈なやつをなぁ!!」
聖剣は颯の能力を吸収するが、風はいくら吸っても力を増し続ける。ゲイルの内に秘められている能力は底なしのようだ。
「クッ、このままでは…」
ブレイヴは聖剣のキャパオーバーを恐れて簒奪の聖剣の効果を解除するが、それが間違いだった。
「詰めが甘ぇのはどっちだろうなぁ!勇者さんよぉ!」
効果の解除と同時に、聖剣に溜め込まれていた風が一気に吹き出した。
ゲイルはその風を全て脚に纏わせ、渾身のパラフーゾを叩き込む。
ガキンッ!!
ブレイヴはすんでのところで不屈の聖剣のバリアを展開したが、受け止めた彼の手には痺れが残る。
「いい攻撃だ!こっちも本気になれそうだね!」
ブレイヴはゲイルの力を称え、自らも本気で向かい合うことを決意する。
「ビケイム・ハイエンド——」
莫大な龍のエネルギーなブレイヴに集結し、黄金の鱗を纏った竜人形態へと変化する。その圧倒的なオーラに観客たちも気圧されている。
だが、ゲイルだけは違った。
だが、ゲイルだけは違った。
「へッ!面白れぇ!かかってこい!!」
彼の不良根性に火が付き、最強の勇者との本気のタイマンに心を躍らせていた。
「勇者竜奥義!ドラゴニックエッジ!」
まるで巨竜の牙のような凄まじいパラーの斬撃が放たれる。斬撃はリング上を切り裂きながらゲイルに向けて一直線に進んでいく。
「しゃあ!ツッパリの生き様ってのを見せてやるぜ!!」
対するゲイルは避ける素振りすら見せず、真正面から斬撃に立ち向かう。その体からは嵐の如き突風が吹き荒れ、明らかに気配が変わる。
ボフンッ!!
斬撃がゲイルにぶつかり、轟音と共に砂が舞い上がる。
……砂塵が晴れると、そこには真の力を覚醒させたゲイルの姿があった。
「……ガハハ!やっぱり戦いってのはいいなァ!血沸き肉躍るぜ!!」
≪嵐暴(ランペイジ)モード≫
それは、ゲイルが持つ風の力を極限まで高めた形態。全身を吹き荒れる風が包み込み、その速度は次元超越級にまで達する。
「こっからはノンストップだぜ!」
その叫びと同時に、ゲイルの姿が完全に消えた。
いや、動きが速すぎてブレイヴですら視認できないのだ。
――ドガァッ!!
とてつもない衝撃波。目に見えぬ一撃がブレイヴの腹部を直撃し、聖剣の防御魔法を突き破る。
「……ッ!」
だが、それでもまだ勢いを消しきれず、ブレイヴは吹き飛ぶ。
「そらそらそら!」
まだまだゲイルは止まらない。吹き飛ばされているブレイヴの真横に一瞬で移動し、怒涛の連続攻撃を叩き込む。
アルマーダ、ケイシャーダ、メイアルーアジフレンチ、ガンショ、パラフーゾ、シャパ、マルテロ……
決して終わることがないように感じられる攻撃が、何発も何発も叩き込まれる。
決して終わることがないように感じられる攻撃が、何発も何発も叩き込まれる。
不屈の聖剣の効果によってある程度は衝撃を防御できているが、それもいつまで持つか分からない。
しかし、彼はその瞳の光を失わなかった。なぜならそう、彼は勇者だからだ。
「竜魔法!エレメンタルブレス!」
ブレイヴは連撃の雨に晒されながらも龍の息吹を模した七色の魔法を放つ。
「遅い遅い!そんな魔法当たるかよ!」
ゲイルは余裕をもって魔法を回避するが、ブレイヴの目的は直撃させることではなかった。
「今だ!自由の権能・フルパワー!」
自由の権能によって"ゲイルが魔法を避けた"という事実が断絶され、ゲイルは竜魔法をモロに受けてしまう。
「グハッ!」
ゲイルの体には炎、水、氷、風、草、雷、地、空、光、闇、時、幻などの様々な魔力によって侵され、地獄の苦しみが彼を襲う。
「その凶暴性と傲慢さがその形態の欠点だね。」
ブレイヴは剣を握りしめたまま、静かに呟く。
「……そしてありがとう。これで、全力を出す理由ができた。」
限界を迎えかけていた約束された希望の聖剣は救済の神剣へと姿を変え、勇者に新たな力を与える。
「君に敬意を持って、この一撃にて終わらせる!」
瞬間、空間そのものが震え、閃光が世界を包み込んだ。
ザンッ!!
ブレイヴの思いそのものである救済の神剣が振り下ろされ、ゲイルは完全に切り裂かれた。
いかに嵐暴モードであろうと、世界を救うこの一撃は絶対に耐えられない。
ドサッ……
勇者の一撃を受け、ゲイルは倒れ伏した。
「………チッ……こんな…ところで……終わりかよ…」
ゲイルの胸は悔しさと見に来ている舎弟への申し訳なさでいっぱいになり、思わず涙が溢れる。
「心配しないでおくれ。君の仲間たちはこんなことで君を見捨てたりはしないさ。」
ブレイヴは勇者としての優しい心から出る言葉をかける。
だが、ゲイルにとって……いや、ヤンキーにとってこれ以上に屈辱的なものはなかった。
「さぁ、決着の合図を頼むよ。」
ブレイヴが審判に言い放つ。
「えぇ、わかりました。勝者!勇者ブレイ……」
だが、決着を邪魔する者たちがいた。
「まだだーー!!」
「俺たちのアニキはまだ戦える!こんなところで負ける男じゃねぇ!!」
「立て―!立つんだ!ゲイル!!」
「俺たちのアニキはまだ戦える!こんなところで負ける男じゃねぇ!!」
「立て―!立つんだ!ゲイル!!」
次々に観客席からゲイルへの激励の言葉が飛び交う。
なんとその正体はゲイルの舎弟たちであった。
「アニキは言ってくれたよな!カッケェ男は絶対に負けねぇって!!」
「俺はアニキ以上にカッケェ男を知らねぇ!だから!立ってくれ!俺たちの希望になってくれ!!!」
その言葉と同時に、ゲイルの体に光の粒子が入り込む。
「アニキ!アニキ!アニキ!アニキ!」
舎弟たちが一斉に叫び、そのたびに光の粒子がどんどん入っていく。
その時、奇跡が起こった。
「………しゃあねぇな。」
「…そこまで言われて倒れてるようじゃ、男じゃねぇよなぁ!!」
「…そこまで言われて倒れてるようじゃ、男じゃねぇよなぁ!!」
ゲイルは咆哮と共に立ち上がった。
その体にはかつてないほどに活力がみなぎっており、限界を超えてもなお、無限かと思えるほどの力が湧いてきている。
その体にはかつてないほどに活力がみなぎっており、限界を超えてもなお、無限かと思えるほどの力が湧いてきている。
「驚いた……まさか彼が共鳴の奇跡を起こすなんて。」
そう、ゲイルの復活はブレイヴの『約束された希望の聖剣』と同じく、全員の意思を一つにすることで起こった想いによる奇跡なのである。
「なんか知らねぇけど、今の俺は絶好調だぜ?」
「……闘(や)るか?」
聞くまでもなく、その答えは決まっている。
「……もちろんだ。君たちの起こす奇跡の全てが知りたい。」
二人はお互いに向き合って構える。
何故だかどちらにも「次の一撃で終わる」という共通の意識が芽生えていた。
「いくぞ!!」
「あぁ!最高の光を見せてくれ!!」
こうして、最後の一撃が放たれる。
『最終勇者奥義!エクストリームホープセイバー!!』
勇者の最後にして過去最大の必殺技に対し、ゲイルの脚には彼自身と舎弟たちの思いの詰まった風が纏われる。
「これが!俺の!俺たちの!全力全開だ!!!」
彼の得意とするメイア・ルーア・ジ・コンパッソに合わせて全員の不良魂の激風が轟く。
ドギャン!!
二つの大技がぶつかり合う。エネルギーの衝突によって生じた凄まじい光がお互いを照らし、リング上には衝撃が響き渡る。
「勇者として!そして一人の男として!ここは負けられない!」
「お前も熱いところあんじゃねぇか!だけど!俺にも譲れないものがあんだよ!!」
その瞬間、後ろから聞こえる舎弟たちのエールが新たな風となり、ゲイルの背中を押す追い風となる。
「最強(テッペン)になるのは!俺だ!!!」
バキッ!!
ブレイヴの救済の神剣が折れ、最強の勇者は絆の風に飲み込まる。
「俺の!!勝ちだ!!!!」
ブレイヴの動きが止まる。嵐が吹き抜けたその瞬間、彼の膝が地面に落ちた。
そして、審判が高らかに宣言する。
「第二回あにまんオリキャラ最強トーナメント優勝者は——『ゲイル』です!!」
観客席は過去最高の歓声で満ち溢れており、誰もがゲイルの男気とカッコよさに惚れ惚れとしている。
「ゲーイール!ゲーイール!ゲーイール!ゲーイール!」
最強たる者の名を称える声は、止むことを知らなかった。