あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第3回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
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aioricharabattle
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第3回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
《長嶋小雪 VS クエイド》
あにまんオリキャラ最強トーナメントの閉会式が終わり、会場にはまだ熱気が残っていた。しかし、観客たちは席を立とうとしない。
なぜなら――これから特別エキシビションマッチが始まるからだ。
「——試合開始ッ!!」
試合開始と同時にクエイドが魔力を解放すると、彼女の周囲に浮遊する四つの機械が輝き出す。
「…あなたのことは知らないけれど、私も負ける気はないの。」
それぞれの機械が炎、氷、風、雷の魔法を放ち、小雪へと攻撃を仕掛ける。
それと同時にクエイドは並行世界へ干渉し、小雪の動きを観測する。
あらゆる並行世界を見るクエイドの攻撃から逃れる方法は無い。
しかし、小雪は瞬時に【鑑定】を発動し、それと同時にクエイドのスキルを【習得】する。
「へー、並行世界ってこんな感じなんですね。」
「並行干渉」を習得したことで小雪も並行世界を認識できるようになっており、逆にクエイドの攻撃先を読み解いて回避する。
「…もしや相手も並行世界を見ているのでは?」
並行世界レベルでの緻密な攻撃をあっさり回避したことから、小雪が自身と同じスキルが使えるのだと仮説を立てる。
「なら、早いうちに決着をつけた方がよさそうね。」
クエイドはすぐさま「存在証明」を発動する。
凄まじい頭脳と並列思考が必要なこのスキルは小雪には使えないと踏み、スキルを一切習得していない世界線の小雪をこちらの小雪に被せようと試みる。
しかし、物事はそう上手くいくものではない。
「あなたの魂胆は見え見えですよ♪「存在証明」!」
なんと小雪は逆に「存在証明」を発動し、スキルの発動に失敗した世界線のクエイドを被せることで相手の行動を阻害する。
「…これはちょっと予想外ね。」
強制的に失敗状態にさせられたクエイドが静かに言うと、続けて小雪が攻撃を仕掛けてくる。
「それじゃ、肉弾戦とでもいきますかね!」
彼女はあっという間にクエイドへと接近し、連続で拳を叩き込もうとする。
「…遅い。」
案の定、どの攻撃も浮遊する機械の防御魔法によって防がれてしまう。
だが、彼女の目的は果たされた。
「直接当てるとは言ってませんよ?それっ「存在証明」!」
数多の並行世界の中から攻撃が命中した世界線を選び、クエイドの体にダメージを与える。
「くっ……なるほど、そういうことですか……!」
ダメージを受けながらも、クエイドはすぐに態勢を立て直す。
「こうなったら…【地の力】を使うしかないですね。」
クエイドの雰囲気が変わった。彼女の身体が黒と紫に染まり、瞳が深淵のように暗くなる。
「…もう手加減はできないですよ。」
黒い力を纏ったクエイドの身体能力が爆発的に向上し、その攻撃速度は小雪の「存在証明」の発動速度を超え始める。
「はぁっ!」
クエイドの拳が小雪をかすめた。その一撃は空間ごと抉るほどの威力。
(まずい……今の状態のクエイドさん、下手に近づくのは危険すぎる!)
小雪は距離を取りながら考える。しかし、クエイドの四つの目が鋭く動き、逃げ道をすべて塞いでいく。
「…逃がしません。」
トドメをさすべく、クエイドが地の力をまとった刃を構える。
だが――
「ふぅ……そっちがその気なら、こっちもそろそろ本気出しますかね!」
小雪は一度深呼吸し、今まで習得してきたスキル群の使用を決意する。
「まずはこれです!〈送茨槍逢〉!」
突如として地面から無数の茨が現れ、クエイドへ向けて次々と飛び込んでいく。
「っ……!?」
突然の出来事に驚きながらも、咄嗟に四つの機械を動かして茨を迎撃する。
「まだまだ!「無限の弾丸」!」
小雪は四つの機械がクエイドの周囲を離れた瞬間を狙い、本体だけをドーム状のバリアに閉じ込める。
ドーム内で弾丸が何回も跳ねまわり、クエイドの体を傷つけていく。
「……っ!でも、負けない。」
彼女は状況を打開すべく『疑似証明』を発動する。
『弾丸→小さいから米粒』
『バリア→透明だから氷』
『バリア→透明だから氷』
弾丸とバリアが完全に無効化され、クエイドは氷を砕きながら出てくる。
「…ここからが本当の勝負です。」
クエストは再び黒い力を滾らせ、小雪に向けて殴りかかる。
「ちょっ、それ当たるとヤバいやつですよね!?」
小雪は並行世界を見ながらなんとか回避するが、避けるたびに空間が相殺される感覚が走る。
避けても避けてもクエイドの猛攻は止まらず、さらに加速している気さえする。
一撃一撃が即死級のラッシュだけでも恐ろしいのに、スピードも合わさったとなればもう考えるまでもない。
だが、小雪もただ避け続けるだけではない。
「こっちだってやられてばっかじゃないですよ!≪覇翅≫!」
至近距離から海を干上がらせるほどの衝撃波が放たれ、クエイドの体を大きく吹っ飛ばす。
「……こんなところで終われない。」
吹き飛ばされていても彼女の頭は冷静だ。
時間制限と消耗のことを考えて地の力を解除し、最終手段として「完全同一存在証明」を実行しようと試みる。
しかし――
「油断禁物ですよ!【颯(ハヤテ)】!」
クエイドが地の力を解除した瞬間に、凄まじいスピードで迫っていた風の拳が彼女の腹部へ炸裂した。
全身に凄まじいダメージが流れ、クエイドの身体が空中で大きく揺らぐ。
全身に凄まじいダメージが流れ、クエイドの身体が空中で大きく揺らぐ。
「くっ!……でも、まだ……!!」
痛みに耐えながらクエイドは必死に立ちなおろうとするが、小雪はすかさずトドメの一手を打つ。
「なんかヤバそうなので使わせる前に仕留めます!『火廻』+『電装砲雷』!!」
ゴガンッ!!
炎と雷を融合させた小雪の拳がもう一度振るわれ、そのまま地面に叩きつけられると同時にクエイドの動きが完全に止まった。
「勝者――長嶋小雪!」
歓声が会場を揺るがす。クエイドはリングに倒れたまま、静かに微笑んだ。
「……あなた、強いね。」
小雪は手を差し伸べる。
「またやりましょう、クエイドさん。」
クエイドはその手を取り、二人はお互いに笑顔を浮かべた。