あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第4回トーナメント 準決勝 第1試合
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aioricharabattle
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第4回トーナメント 準決勝 第1試合
《神災 黒鳥 (剣崎冬馬) VS 真王ゴルバス》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
闘技場を埋め尽くす熱狂と歓声の渦。その中央、リングに二人の戦士が現れる。
片や、黒き編笠を被り蒼黒のタキシードに身を包んだ剣士、剣崎冬馬。
片や、十の神器を背負いし男、真王ゴルバス。
「さあ! 二回戦第一試合、試合開始ッッ!!」
司会者の声を皮切りに、重低音の鐘の音が響き渡る。空気が張り詰めた刃となり、観客たちはその瞬間、呼吸を止めた。
ゴルバスが右手をかざすと、どこからともなく一本の剣──神剣・クサナギが現れる。
「この勝負、俺が勝つ。当たり前だろ、王だぞ?」
クサナギが振るわれると同時に、風を裂く斬撃が放たれる。
だが、剣崎はそれを紙一重で躱し、静かに距離を詰める。
だが、剣崎はそれを紙一重で躱し、静かに距離を詰める。
「僕だって負けるつもりはありませんよ。」
彼が刀を抜くと、刃が光を纏う。見えざるものすら断ち切るその一閃は、ゴルバスの身体をかすめ、マントの裾を裂いた。
「ふん、凡夫かと思ったが中々やるようだな。」
ゴルバスは剛斧ラングルを取り出し、その勢いのまま燃え盛る一撃を振り下ろす。
ガンッ!
剣崎は辛うじて刀で受け止めるが、あまりの攻撃の重さに膝をつく。
「くっ……、あなたもただの偉いだけ王様じゃないみたいですね。」
その瞬間、剣崎の背から黒い翼が現れる。
「このままだと力負けしますからね。いきなり第二形態からいきますよ!」
【変異・黒鳥】――≪第二形態≫
全身が異形の獣へと変わり、金色の爪が光る。
彼は力技で自分の刀ごとラングルを弾き飛ばすと、それと同時に渾身の火球を放つ。
「燃え尽きろ!」
しかし、ゴルバスは素早く璽盾ゴランドルを取り出して防御する。
「王にその程度の攻撃は効かん。」
彼の発言と同時にカウンターの光の矢が放たれる。
だが、剣崎は飛翔しながら光の矢を回避し、大空を自由に飛び回る。
黒い翼が羽ばたき、嵐が吹き荒れる。
「烏」
羽が無数の烏へと変じ、一斉にゴルバスへと突撃する。
「ふん、見事だ。だが──!」
ゴルバスは乱槍グラドを烏の群れ目掛けてぶん投げる。投擲されたグラドは群れに迎合する直前で無数に枝分かれし、全ての鳥たちを貫かんと広がりだす。
ザシュ!ザシュ!ザシュ!
「烏合の衆など相手にもならん。」
さらに、ゴルバスは雷銃ヒナワを取り出し、剣崎の本体を狙い撃たんと構える。
「…だったら、第三形態、いくぜ!!」
【変異・黒鳥】――≪第三形態≫
後輪のような炎が背に灯り、火球が天を灼く。その熱量に観客席から悲鳴が上がる。
異様な雰囲気に気づいたゴルバスによって神器たちが一斉に召喚されるも、炎に呑まれて次々と弾かれてしまう。
異様な雰囲気に気づいたゴルバスによって神器たちが一斉に召喚されるも、炎に呑まれて次々と弾かれてしまう。
「こっからは俺も理性が持たないからな!精々死なないように気を付けるこった!!」
そう言い放つと、剣崎は特大の火球を放つ。
ドジュ!!
都市を蒸発させるほどの熱量が炸裂する。ゴルバスはなんとかゴランドルで防御を試みたが、足元が焼けただれ彼の肩を鋭い火球が抉った。
「くっ!やるではないか!」
先ほどまでとは次元の違う強さを前に、ゴルバスもついに本気を出すことを決意する。
「俺は俺さえも支配する!俺こそが真王ゴルバスだ!!」
彼は自分自身に支配の権能を使用することで潜在能力を100%引き出す奥の手を発動。かつては長嶋小雪に後れを取ったこの形態であるが、ゴルバスは鍛錬を繰り返すことで「支配の上書き」ができないほどの支配力を身に着けていた。
「ここからが真の勝負だな。」
またしても火球を放とうとしている剣崎に向けて、彼は大槌カフクを構える。
ほどなくして超巨大な火球が放たれ、ゴルバスを焼き尽くさんと襲い掛かる。
ほどなくして超巨大な火球が放たれ、ゴルバスを焼き尽くさんと襲い掛かる。
「たわけが!」
しかし、ゴルバスはカフクをバットのように使って火球を打ち返し、逆に剣崎に命中させる。
「ギャオォォォ!!!」
跳ね返された火球は剣崎の翼を少し焦がすが、逆に言えばその程度しかダメージを与えられなかった。黒鳥になりかけの剣崎は獣の声で叫び、攻撃された怒りを露わにしている。
「ギシャァァァ!!」
剣崎は怒りのまま超スピードでゴルバスに突進してくる。先ほどランバと戦った時に使用した必殺技だ。
「心無き獣に用は無い!」
ガキンッ!!
剣崎の嘴とゴルバスの神剣クサナギと真剣クライクがぶつかり合い、火花が散る。
「引っかかったな愚図め!」
だが、こうなることもゴルバスの策の一つだった。鍔迫り合いをする二人の傍に大槌カフク、剛斧ラングル、星打ドンドルデュが現れ、まるで自我を持っているかのように剣崎に攻撃を仕掛ける。
「グギャギャァァァ!!」
ゴルバスの思惑は上手くいき、防御もできないまま攻撃がクリーンヒット。大ダメージを与えた。
――しかし、それによって剣崎の怒りのボルテージは最大まで達し、真の厄災が顕現することになってしまった。
「おいおいおい、あれは不味いぜ!!」
観客席にいる元同僚が驚き半分恐怖半分の声を上げ、その厄災の恐ろしさを知らしめる。
【変異・黒鳥】――≪第四形態≫
世界の端まで届くような大きな鳴き声が響き渡り、トーナメント会場そのものも大きく揺れる。
リングの上には完全に黒鳥と化した剣崎の姿があり、その翼による羽ばたきはとてつもない竜巻となる。
「……っ!面白い!それでこそ王たる俺の相手にふさわしい。」
ゴルバスはそのスケールの違う相手を目の当たりにして尚、不敵な態度を崩さない。
「ゴギャァァァ!!!!」
黒鳥は怒りのままに超大玉の火球を放つ。
その大きさは先ほどまでの優に10倍以上はあり、国すらも飲み込んで滅却してしまいそうなほどの威圧感を帯びている。
ドゴォォォォォォン!!!!
容赦なくリングに降り注がれた火球はゴルバスを巻き込んで大爆発を起こし、リングを融解させる。
ゴルバスは既に自身に支配の権能を使用していたため他者からの干渉を受けない状態になっていたが、それでもその熱さは彼の体を貫くほどだ。
「さすがは神災クラスの黒鳥。放っておけば世界さえも滅ぼしかねんな。」
「だが、少なくともお前を止められる存在が1人…いや、あの小娘を含めれば2人はいる。」
「そのうちの一人こそが俺だ。当たり前だろ、王だぞ?」
ゴルバスはお決まりの台詞と同時に、全ての神器を融合させて一つの剣を生み出す。
「降臨せよ!我が最強の神器!王剣 エンペラー・オブ・キング!!!」
大地が震え、天が裂けるかのような衝撃が会場全体に伝わり、凄まじい光と共に最強の神器が現れる。
「この剣の一撃でお前を滅ぼす!」
ゴルバスが剣を構えると、剣崎もそれに迎え撃つように熱線を放射するための準備を始める。
黒鳥の口が開くと同時にその奥に青白い光が見える。
「ギャオラァァァァァァ!!!!」
「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
両者は全力でエネルギーをチャージし、お互いが使える最強の攻撃手段を放つ。
………いよいよ決着の時だ。
ゴォォォォォォ!!!ズバンッ!!!!
エンペラー・オブ・キングは放たれた熱線ごと黒鳥を一刀両断し、勝負を終わらせた。
「勝者──真王ゴルバス!!」