あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第4回トーナメント 準決勝 第2試合
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aioricharabattle
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第4回トーナメント 準決勝 第2試合
《宇城 芽依 VS クロウ・モルディウス》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
リングを包む空気は、冷たく、重苦しい。
まるでその場にいる全員が、これから始まる戦いが尋常ではないと理解しているかのようだった。
まるでその場にいる全員が、これから始まる戦いが尋常ではないと理解しているかのようだった。
観客の誰かがごくりと唾を飲む音が聞こえるほどに、静寂が満ちる。
緊張の糸が張り詰め、今にも弾けそうな空気の中、両者が姿を現す。
緊張の糸が張り詰め、今にも弾けそうな空気の中、両者が姿を現す。
先に現れたのは、片や漆黒のローブを纏った少年、クロウ・モルディウス。
その瞳には迷いも、恐れもない。ただ一つ、己の使命――“確実なる死”を届けること、それだけに集中していた。
リングの中央に杖を突き立て、静かに佇むその姿は、異様な存在感を放っていた。
リングの中央に杖を突き立て、静かに佇むその姿は、異様な存在感を放っていた。
そして、もう一人。 緊張した面持ちでリングに歩を進める少女。 肩にかかる黒髪を右で束ねた、どこか儚げな雰囲気を持つ剣士、宇城芽依。
彼女は一回戦の怪我が癒えておらず、未だに左腕は折れたままだ。
だが、彼女からは戦場に身を置く者だけが持つ覚悟が滲んでおり、油断すれば一瞬で切り伏せられることだろう。
「——試合開始ッ!!」
開始の合図と同時に、クロウが杖を高く掲げる。
地面が揺れたかと思うと、無数の死者が地の底から這い出してくる。
地面が揺れたかと思うと、無数の死者が地の底から這い出してくる。
「まずはお手並み拝見といくか。【死者の大軍勢 (アンデッド・レギオン)】」
骸骨兵、ゾンビ、異形の亡霊たちが地面を割って這い出し、芽依を取り囲む。
だが、芽依は一歩も動かない。 いや――動く必要がなかった。
「裂空流秘技——『燕断・韋駄天』」
次の瞬間、彼女の大太刀が一閃。視認できる範囲の死者すべてが、音もなく細切れとなって崩れ落ちる。
裂空流。その名の通り、空を裂くような斬撃。風すらも断ち切るその太刀筋に、場内の観客は息を呑む。
左腕が使えなかろうとその腕前は健在だ。
「……なるほど。」
クロウの口元がわずかに歪む。だが怯むことはない。すぐさま彼は次なる術を放つ。
【壊死の瞳(ネクロス・ゲイザー)】」
芽依の五感のうちの一つが、完全に遮断される。
「これは…聴覚ですか。」
小さく呟いた芽依。 彼女は状況に即座に適応し、立ち位置を変えずに気配と風の動きだけで次の攻撃に備える。
歴戦の達人にとって、五感とは他の全てを利用すれば補えるものなのだ。
歴戦の達人にとって、五感とは他の全てを利用すれば補えるものなのだ。
「裂空――『飛翔閃』」
彼女はいつもと変わらぬ様子で斬撃を放ち、クロウを切り裂かんとする。
「…やはり遠距離攻撃は厄介だな。【贋作の代行者 (フォージド・サロゲート)】」
クロウは冷静に身代わりを肉盾にして防御し、次に向けて策を練る。
「とりあえずは時間稼ぎだ。【召喚されし堕者(サモンズ・フォール)】」
ゴゴゴゴゴ!
地面に描かれた魔法陣から巨大な剣士型アンデッドが呼び出され、芽衣に襲い掛かる。
その太刀筋はとても素人のものには見えず、おそらく名のある剣士の魂が込められているのではないかと考えられる。
その太刀筋はとても素人のものには見えず、おそらく名のある剣士の魂が込められているのではないかと考えられる。
「では、詠唱を始めよう。」
《完璧なる死の結論(パーフェクト・タナトス・コンクルージョン)》。
――それは即死の呪文。三分間の詠唱完了と共に、どんな存在であろうと死を迎える。
芽依は即座にそれを見切る。 あれが完了すれば勝機はない――ならば絶対に止めねばならぬ。
芽依は即座にそれを見切る。 あれが完了すれば勝機はない――ならば絶対に止めねばならぬ。
ガキンッ!
詠唱を止めるべく凄まじいスピードで大太刀を振るうが、アンデッドがそれを妨げる。どうやらこいつを倒さなければクロウには攻撃できそうにない。
それを理解した刹那、彼女の身体が霧のように揺れた。一瞬のうちに至近距離へと踏み込み、鞘に納めたままの大太刀を一撃。
それを理解した刹那、彼女の身体が霧のように揺れた。一瞬のうちに至近距離へと踏み込み、鞘に納めたままの大太刀を一撃。
「裂空流居合奥義――『打祓居』」
芽衣は全身が骨で構成されているアンデッドに対しては打撃の方が有効だと咄嗟に判断し、居合のスピードで納刀状態の刀を叩きつける。
ボキボキボキッッ!!!
強烈な一撃によってアンデッドの身体は崩れ落ち、残るはクロウのみとなった。
「…覚悟!裂空流――『天穿』」
天地を裂くかのごとき一閃。空間そのものを断ち切る一撃が、クロウの詠唱を中断させる。
「っ!……だが、それも予想済みだ。」
クロウはすかさず《ナラク・エンドゲート》を展開し、リングをナラクの領域へと変貌させた。
周囲が闇に包まれ、芽依の生命力がゆっくりと吸い取られていく。視界は閉ざされ、音もなく、ただ死の気配が近づくのみ。
さらに、その間でもクロウの詠唱は続いており、すぐに脱出しなければ詠唱が完了してしまう。
だが、芽依はその中でなお、焦ることなく気配を読み切り、斬撃を飛ばす。
だが、芽依はその中でなお、焦ることなく気配を読み切り、斬撃を飛ばす。
「裂空――『無明閃』」
空間を裂く音が響き、斬撃がクロウの肩口をかすめる。 しかし、詠唱は止まらない。
「こうなったら直接!」
芽依が叫ぶ。 彼女が感情を込めたのは、この戦いでは初めてだった。
先の戦いで護符を破壊され、彼女自身もボロボロである。
しかし、彼女はダメージを受けることを覚悟して居合の一撃を叩き込むべく接近する。
しかし、彼女はダメージを受けることを覚悟して居合の一撃を叩き込むべく接近する。
全ては勝利のために。
「――ここだ!」
クロウが間合いに入った瞬間、彼女は全身全霊を込めた居合を放つ。
「裂空流居合術――『瞬滅ノ太刀』!!」
光すらも凌駕する最速の居合がクロウを確かに斬り捨てる。
………かに思われたが、突如として何かが芽衣の顎にアッパーカットを叩き込む。
「たしか…こんなだったか?」
芽衣の顎を殴り飛ばしたのは、クロウの足元から召喚された死霊の腕だった。
彼は紫月凛音が使用していた「業」を見て、自身の接近戦の弱さを克服すべくそれを模倣したのだ。
「さすがに影を操るまではできないが、死霊の腕だけ呼び出せばそれっぽくなるな。」
芽衣は怪我による焦りと「クロウには即死魔法以外に決定打がない」という先入観によってその攻撃をモロにくらってしまった。
吹き飛ばされた芽衣の身体が地面に落ち、それと同時に領域が解除される。
「勝者――クロウ・モルディウス!!!」