あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第5回トーナメント エキシビションマッチ 第5試合
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aioricharabattle
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第5回トーナメント エキシビションマッチ 第5試合
《【魂遁:メリー】 VS 想蓮》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
月明かりに照らされた静謐な闘技場。観客の喧騒すら届かない、神聖さすら漂うその空間に、ふたりの異端が立つ。
一方は虚無を宿す瞳、メリー。
その眼は全てを見透かす"魂拍眼"。戦わずして済むならそれに越したことはないが、戦いが不可避と悟れば一切の容赦を捨てる覚悟が彼女にはあった。
もう一方は、仙界より舞い降りし守護者、想蓮。
欲を捨てたその身に宿るは、感情の裁定者。天色の輝きを纏い、人間を見守り、導く存在。その眼差しはどこまでも優しく、それでいて決して折れぬ信念を秘めている。
「問います、あなたの心にあるは何か。善か、悪か。」
「……『生き延びること』に善悪なんて概念は必要ですか?」
開始の合図とともに、想蓮の周囲に霧が立ち込める。
「天色の輝霧――」
柔らかな霧がリングを覆い、空気中の呪いめいた気配を一掃する。その瞬間、メリーの眉がわずかに動いた。
【写廻拒理】
自身に防御魔法を施し、霧による干渉を一部無効化する。
呪いの力がほとんどなくなったメリーではあるが、何かがあってからでは遅い。念のために防御しておいた方がよいと判断したのだ。
「霧があろうと私の瞳は曇りませんよ。」
視線の奥では、すでにメリーの"魂拍眼"が想蓮の全情報を読んでいた。能力、過去、種族、無欲。そのすべてを瞳の奥に焼き付ける。
「なるほど……あなた、かなり厄介ですね。」
彼女が見たのは、想蓮の持っている能力の数々。対象の悪意や罪と言った物理的ではないものを参照する特殊な効果は、万が一受けてしまえばどうなるかわからない。
「よそ見をしている暇があるのですか?」
その言葉と同時に想蓮の足元から放たれたまばゆい光――
「高天の煌めき。」
視界を焼くほどの輝きが爆ぜ、メリーの照準を一瞬だけ狂わせた。
その隙を逃さず、想蓮は距離を詰める。疾風のような身のこなしで、間合いを縮める。
「裁定の天光。」
相手が心に秘める悪意が大きければ大きいほど相手の感情と意識を少しづつ弱らせる特殊な光がメリーを包む。
「悪意の大きさに応じて、あなたの意識は……沈む。」
メリーの動きが一瞬鈍る。彼女の中にあったのは『強き者が弱きを屠るべき』という思想。
それは決して純粋な善意ではないが、悪意でもない。
それは決して純粋な善意ではないが、悪意でもない。
「……ふざけないで。」
冷たい声と共に、メリーの背後に銃撃の光が無数に浮かぶ。
どうやら今回の裁定は「悪意があるわけではないが善意があるわけでもない。」ということらしく、効いてはいるもののそこまで効力があったわけではなさそうだ。
「伐屠燕弩改」
全時間軸からの死が降り注がせるメリーの魔法。
ドドドドド!
想蓮は輝霧をさらに濃くして防御を試みるが、いくつかの弾丸が過去の自分に当たり、今の身体にまでダメージが及ぶ。
「……なるほど。未来だけでなく、過去までも……これは辛いですね。」
血を流しながらも、想蓮は崩れない。笑みすら浮かべながら、彼女は再び指を鳴らした。
「天網恢々。」
静かなる呪詛のように、想蓮の声が響く。
メリーの身体が、ふと揺らぐ。
メリーの身体が、ふと揺らぐ。
魂拍眼の奥に、過去の業が波紋のように浮かぶ。その数、その重さ。そのすべてが、今のメリーに跳ね返る。
「私は、正しいと思ってる。だけど――それは、他者から見て清らかではないのかもしれない。」
メリーの口調がわずかに歪む。 意識に綻びが生じ、連射していた弾が止まった、その隙。
「……光よ。」
想蓮の手から放たれたのは、祈りにも似た光の霧。その全てが断罪の力を宿しており、罪人が触れてしまえば10秒ともたずにその命を尽きてしまうだろう。
「ならば…」
【天夷霧崩】
想蓮の霧と拮抗するように、破壊の霧が逆巻く。その霧は触れたものを全て消滅させる恐ろしい効果をもっており、こちらも当たってしまえば一発アウトの代物だ。
美しき輝霧と、無慈悲な破壊の霧。リングは光と闇が混ざり合う混沌と化す。
美しき輝霧と、無慈悲な破壊の霧。リングは光と闇が混ざり合う混沌と化す。
「あなたの信じる世界は優しすぎる。」
「それでも私は信じます。人の中の光を。」
両者の霧が激突し、空間が悲鳴を上げるように歪む。想蓮の足元が崩れ、メリーの服が裂ける。それでも、ふたりの眼差しは揺らがない。
「……これ以上、続ける必要はありません。」
想蓮はとどめの一撃を構えるが、それを許すほどメリーは甘くはない。
「世界はそんなに美しいものではないけど、あなたの理想は嫌いじゃないわ。」
「もっとも、実現しないからこそ”理想”なのだけどね。」
【鞭後泡零】
不可視の鞭が想蓮に振り下ろされると、一瞬で彼女の体は真っ二つに割られてしまった。リングに静寂が戻る。
「勝者――メリー!!」