あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《ハルナ VS ゴーレムマスター》
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aioricharabattle
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《ハルナ VS ゴーレムマスター》
青空が広がる平原。太陽が燦々と降り注ぎ、心地よい風が草を揺らしていた。その中心に、10歳の天才児ハルナが立っている。彼女の目は挑戦心に満ち、口元には勝ち誇った笑みが浮かんでいた。
「ふふ、今日も面白い戦いになりそうね。準備はいい?」
低く響く声が遠くから届く。ゴーレムマスターが両手を掲げ、魔力を集中させていた。足元の地面が揺れ、何かが地中からせり上がってくる。
「小娘が……オレのゴーレムの力、存分に味わうがいい。」
地面が割れ、巨大なアイアンゴーレム2体が姿を現した。輝きを放つその身体は、ただの鉱物の塊ではない。圧倒的な存在感を誇っていた。全身が鋼鉄で覆われ、その硬度は並の武器では傷一つつかないほどだ。
「へぇ、なかなか強そうなゴーレムじゃない。でも、その程度じゃ私には勝てないよ。」
彼女の指が宙を走る。そこに文字が浮かび上がると、次の瞬間、自分自身の体へと刻まれる。「 『天世の肉体を持つ』――っと。これで少しは対等になったかな?」
光がハルナの体を包み込む。その瞬間、彼女の体が軽くなり、力がみなぎる感覚が広がった。これこそが彼女が持つ特殊な文字の力である。物体に文字を付与することでその性質を対象に与えることができ、使いようによってその可能性は無限大と言えるだろう。
「小賢しい……だが、オレのアイアンゴーレムを相手にどこまでやれるかな?」
2体のアイアンゴーレムが同時に拳を振り上げる。空気を切り裂く音と共に、大地が震えるような衝撃が走る。ハルナは素早く身をひるがえし、紙一重で回避する。アイアンゴーレムの拳が大地を叩きつけられた瞬間、地面が陥没し、巨大なクレーターが生まれた。
「ふぅ、危ない危ない。じゃあ、私からのお返しね。」
ハルナはアイアンゴーレムの強大さに恐れることなく流れるように指を走らせ、新たな文字を紡ぐ。
「 「虚弱体質の』……と。」
光がゴーレムの体に吸い込まれたかと思うと、途端にその動きが鈍くなる。先ほどまでの威圧感が揺らぎ、ゴーレムがわずかによろけた。
「何ッ……!? バカな!?」ゴーレムマスターは突然の出来事に大きく狼狽える。こんな事象は彼にとっても初めての出来事であった。
「ほらね? ゴーレムは所詮、強化された鉱石の塊。ちょっとした調整を加えてあげれば、ただの石ころになっちゃうのよ。」
ゴーレムマスターは奥歯を噛みしめ、ポーチからダイアモンドと黄金を取り出す。
「舐めるなよ、小娘……このゴーレムはオレの誇り、その程度の小細工で崩れるものか!」
彼は二つの鉱物に持てる全ての魔力を注ぎ込み、2体のアイアンゴーレムとそれぞれ融合させた。
「ゴールデンゴーレムとダイアモンドゴーレムのご登場だ!」
先ほどのアイアンゴーレム以上の輝きを放つ2体のゴーレムが生成された。
決して見た目だけではない。その性能もアイアンゴーレムとは比べ物にならない。
「地獄で後悔するんだな!」
2体のゴーレムの巨大な拳が再び振り下ろされる。そのスピードは先ほどとは比にならないほど速い。しかし、ハルナは即座に跳躍し、空中で回転しながら避けた。
「やるじゃん。でも、私はもっとやるよ!」
彼女は着地と同時に新たな文字を紡ぐ。その文字は彼女の肉体を最大限に強化するものであった。
「 「韋駄天の』……!」
光が彼女の体を包み込んだ瞬間、ハルナの動きが一変する。まるで光のように高速で駆け、二体のゴーレムの足元に滑り込むと、ゴーレムの脚部にそれぞれ文字を刻み込む。
「 『崩壊する』……!」
「 『崩壊する』……!」
二体のゴーレムの脚部が突然ひび割れ、巨体がバランスを崩しながら後方へ倒れ込んだ。轟音とともに大地が揺れる。
「ぐっ……!」
ゴーレムマスターはすぐに新たな魔力を注ぎ込み、崩壊した部分を再構築しようとするが、ハルナはそれを見逃さない。
「よーし、そろそろ決めようか!」
再び指を走らせ、彼女は新たな言葉を刻む。
「 『無力な』……!」
その瞬間、ゴーレムマスターの身体が光に包まれたかと思うと、一気に力を失い崩れ始める。魔力を失ったことでゴーレムたちの巨体が軋み、音を立てながら崩れ落ちた。
…しかし、ゴーレムマスターは未だ闘志を失ってはいなかった
…しかし、ゴーレムマスターは未だ闘志を失ってはいなかった
「こうなれば奥の手を使うしかあるまい!」彼は最後の力を振り絞り、ゴールデンゴーレムとダイアモンドゴーレムの残骸を融合させ、最強のゴーレム【アルティメットゴーレム】を生み出したのだ
「さぁどうする?命乞いでもするか?」
今度はゴーレムマスターがハルナを煽る。
「これはさすがに聞いてないよ…!」
今まで余裕綽々だったハルナの顔に初めて動揺が浮かぶ。
「とりあえずやるだけやってみよう! 『豪炎に包まれた』 …!」
彼女の文字がアルティメットゴーレムに刻まれ、その体は激しい炎に包まれた。しかし、最高級のゴーレムの融合体であるアルティメットゴーレムにはその程度の炎は通じない。
「いけ!そのまま叩き潰せ!」
ゴーレムマスターの指示に合わせ、アルティメットゴーレムの剛腕が幼女に降りかかる。
「くっ…!『頑強な』!」
ハルナは直前で自分に文字を付与し、防御力を向上させた。とはいえ、アルティメットゴーレムの一撃は強力無比、その程度の防御では防ぎきれない。
「これで終わりだ!」
ゴーレムマスターが最後の指令を下す。決着の時は近い。
「ここで勝てなきゃ確実に死ぬ!『異次元の力を宿した』&『超低速の』!」
ハルナは今使える最強の文字を自身と相手に付与する。そして、多少減速したとはいえ凄まじいスピード近づいてくるアルティメットゴーレムの拳に向けて全身全霊の力を放つ。
………大地が割れんばかりの大音量が響き渡り、ついに決着がついた。
砂塵が収まると、そこにはただの鉱石の破片が散らばるのみ。ゴーレムマスターは肩を落としながら、敗北を噛みしめていた。
「へへっ、楽しかったよ。今度はもっと強くなって挑んできなさいよね!」
彼女は勝利の余韻に浸りながら、いたずらな笑みを浮かべた。
勝者:ハルナ