あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《荒川シュウヤ VS 紫影》
最終更新:
aioricharabattle
-
view
《荒川シュウヤ VS 紫影》
青々とした草原が広がる平原。真上には雲ひとつない青空が広がり、風が心地よく吹き抜ける。だが、そんな穏やかな風景とは裏腹に、この場には確かな緊張感が張り詰めていた。
荒川シュウヤは軽く肩を回しながら、目の前の対戦相手を見据えていた。相手は紫影。元気いっぱいのくノ一らしい。彼は女を傷つけるのは好きではないが、戦いとなれば話は別だ。
「お手柔らかに頼むよ、お姫様。」
シュウヤは軽口を叩きながらナイフを構える。紫影は笑いながら指先を動かし、細く光る糸を操る。
「ふふっ、そっちこそ、すぐに縛られちゃわないようにね?」
その瞬間、紫影の姿がシュウヤの視界から消えた。
「っ……!」
シュウヤはすぐに【未来視】を発動し、数秒後の未来を視た。そこには、自分の足元に絡みつく糸、そして後ろを振り向いた先に紫影の姿があった。
(なるほど、糸による拘束か……)
シュウヤは瞬時に地面を蹴り上げ跳び上がる。その数瞬後、彼がさっきまで立っていた場所に糸が巻き付く。これが彼の能力の真髄。数秒先の未来を視ることで自らの望まない未来を変えることができるのだ。
「おお、避けた!」
紫影が驚いたように声を上げる。しかし、彼女はすぐさま動きを切り替え、周辺の木に糸を引っ掛けて華麗に宙を舞った。
「私の動きについてこられるかしら?」 紫影は周囲の木々を利用してパルクールのように平原を飛び回り、シュウヤに向けて糸を放つ。一本、二本、三本——まるで蜘蛛の巣のように彼女の糸は張り巡らされていく。
(未来視、発動——)
シュウヤはもう一度未来を視る。そして、跳ねるように身体を反転させながら予定調和のごとく糸を回避。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってか?まぁ俺には無意味だけどな。」だが、一瞬の油断が命取りになった。
「ふふっ、かかった♪」
死角から飛んできた紫影の糸がシュウヤの腕に絡みつき、一気に締め上げる。
「ちっ……やるな。」
シュウヤは自らの慢心を改め、体勢を立て直しながらナイフに魔力を込める。刃が青白く光を帯び、次の瞬間、絡みついた糸を一閃——断ち切った。
「ええっ!? 切れるのそれ!?」
驚く紫影の声。その刹那、シュウヤは一気に間合いを詰めた。
「もらった!」
未来を視るまでもなくナイフが彼女の肩に届く——そう思った瞬間、目の前に広がる光景がシュウヤの意識を数瞬奪った。
「……っ!? 影の中!?」
紫影は咄嗟に地面に影を作り、そこに潜り込んでいた。次に現れたのはシュウヤの真横。
「完全に忘れてたけど私実は影に潜れるんだよね。」
彼女はあっけらかんとした笑顔でそう呟くと、影から飛び出た勢いを乗せて攻撃を繰り出す。
紫影の蹴りがシュウヤの脇腹を狙う。シュウヤはとっさに腕を上げてガードするも、その勢いに体勢を崩された。
紫影の蹴りがシュウヤの脇腹を狙う。シュウヤはとっさに腕を上げてガードするも、その勢いに体勢を崩された。
「よし、あと一押し!」
紫影が再び糸を放とうとしたその時——。
「甘いね。」
シュウヤはすでに【未来視】で彼女の次の行動を見切っていた。
数秒先の未来を基に、紫影が糸を放つ前にナイフを投げつける。刃は正確に彼女の指先をかすめ、軌道を狂わせた。
数秒先の未来を基に、紫影が糸を放つ前にナイフを投げつける。刃は正確に彼女の指先をかすめ、軌道を狂わせた。
「あっ、やば——!」
紫影の糸が絡まり、自らの足を縛り上げてしまう。
「ドジったな?」
シュウヤは全てを見透かしたように言い放つ。
「うう…参った参った。これじゃ動けないよー。」
彼女が降参の意を表す。
「ふぅ……本当に強かった。ま、俺もギリギリだったけどな。」
シュウヤはナイフを拾い上げ、紫影に手を差し伸べた。
………その瞬間!
「忍者の言葉を信じちゃいけないよ。」
紫影はシュウヤの顔面に糸を巻き付ける。
「クソッ!卑怯だぞ!」
シュウヤは反射的に【未来視】を発動し、相手の次の行動に備えようとする。
しかし、視えたのは現在と変わらない暗闇だった。
しかし、視えたのは現在と変わらない暗闇だった。
「未来が視えるって言ったって、視界が遮られてちゃ意味ないよね。」
紫影は動揺しているシュウヤからナイフを奪い取り、足の拘束を切り裂いた。
「ドジった時はマジで終わったと思ったけど、あんたがお人好しで助かったわ。」
そう、彼女は腐っても忍者である。元気で明るい姿も嘘ではないが、卑怯も外道も辞さない確かな冷酷さもまた、彼女の一部である。
「これぞほんとの『お先真っ暗』ってね。」
その言葉を最後に、シュウヤの視界はさらに深い永遠の闇に包まれた……
勝者:紫影