あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《雨谷 伊織 VS 更科 優佳》
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aioricharabattle
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《雨谷 伊織 VS 更科 優佳》
広大な平原に、二つの影が向かい合っていた。
一人は雨谷 伊織。慎重な性格を持つ能力者で、視認できる物体を瞬間移動させる力を持つ。
もう一人は更科 優佳。古書店の娘にして、筆で書いた四字熟語を現実にする異能者だった。
風が草原を揺らし、空は雲一つない快晴。静寂の中、戦いの幕が上がる。
「……さて、どこから仕掛けようか。」
優佳は背負った巻物を広げ、更科筆を握りしめた。その筆先が宙に浮かび、すらすらと美しい文字が刻まれる。
「疾風迅雷」
瞬間、雷鳴が轟き、伊織の周囲に猛烈な突風が吹き荒れた。突然の風圧に体勢を崩し、反射的に後退する。
「ちょ、いきなりこれかよ……っ!」
彼は焦りながらも優佳の生み出した雷雲を視認し、それを瞬間移動させて難を逃れる。伊織から離れた地点に雷が直撃し、その周囲の草木は一瞬にして燃え尽きた。
「このまま押し切る!」
優佳はすかさず筆を走らせる。
「させるかよ!」
伊織は咄嗟に、優佳の足元の地面を数メートル上空へ瞬間移動させた。
「——っ!」
宙に放り出された優佳は、一瞬動揺する。しかし、冷静に筆を走らせた。
「浮雲朝露」
文字が光ると、優佳の体がふわりと浮遊する。自由落下を防ぎ、空中で安定を取り戻した。
「なるほど……だが、これならどうだ!」
伊織は遠くの岩を見据え、それを優佳の真上に瞬間移動させた。巨大な岩が落下し、彼女を圧殺しようとする。
「粉骨砕身」
優佳の筆が書かれるや否や、岩は粉々に砕け散った。
「チッ……やっぱり厄介すぎる。」
伊織はさらに距離を取ろうとする。しかし、その瞬間、優佳は新たな文字を描いた。
「一時停止」
伊織の動きが完全に停止する。これでは逃げられない。
「まじかよ……!」
伊織は混乱しながらも、できる限り遠くへと後退しようとするが、体はその場に固定されて動かない。しかし——
「死になさい。」
優佳の声が響いた瞬間、伊織の背後に巨大な氷の柱が出現する。
「雪魄氷姿」
彼はなんとか氷柱を回避するが、氷柱から冷気が爆発的に広がり、伊織の逃げ道を塞いだ。
「くっ……!」
伊織は覚悟を決め、自らの足元を数十メートル後方へと瞬間移動させた。
地面ごと自分を瞬間移動させる荒業によって凍りついた空間を脱し、ギリギリのところで体勢を立て直す。
「……はぁ、はぁ。危ねえ……。」
一時停止の効果が解ける。互いに息を整え、一瞬の静寂が訪れた。
——どちらも決定打に欠ける。だが、次の一手で勝負が決まるかもしれない。
「最後の一手……行くわよ。」
優佳は再び筆を構え、伊織は自らの能力を最大限に活かす策を練る。
「そっちがその気ならこっちもやってやるよ。」
伊織は完全に覚悟を決め、優佳に向けて突っ込む。
「一筆抹殺」
優佳の筆が即死の言葉を紡ぎ、彼女は伊織が命を落とすことを確信した。
………その瞬間!
「それを待ってたんだ!」
伊織は優佳が文字を書き終わる直前に更科筆を自らの手元に瞬間移動させ、筆現の言の主導権を奪取する。
「死ぬのはお前だ!」
伊織が叫ぶのと同時に、優佳の心臓の動きが完全に停止した。
勝者:雨谷伊織