あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《霧隠レン VS 宇城 芽依》
最終更新:
aioricharabattle
-
view
《霧隠レン VS 宇城 芽依》
昼下がりの平原。青く澄んだ空の下、風が草を撫でる。太陽が二人の影を鮮明に地面へと刻みつけていた。
霧隠レンは、静かに相手を見つめている。
感情の読めない目。だが、彼の戦い方を知る者ならば、この沈黙こそが脅威であると理解していた。
感情の読めない目。だが、彼の戦い方を知る者ならば、この沈黙こそが脅威であると理解していた。
対する宇城芽依は、大太刀を握りしめ、じりじりと間合いを測る。
裂空流の使い手として、彼女は初見の一撃で仕留めることを得意とする。だが、それには相手の動きを正確に読む必要がある。完全透明化能力を持つレンを相手に、それがどこまで通じるか。
裂空流の使い手として、彼女は初見の一撃で仕留めることを得意とする。だが、それには相手の動きを正確に読む必要がある。完全透明化能力を持つレンを相手に、それがどこまで通じるか。
息を呑むような静寂の中、芽依の足が一歩、草を踏みしめた。
その瞬間――レンの姿が消える。
「……ッ!」
芽依は即座に後方へ跳躍した。予測不能な相手に対して、無闇に動けば致命傷を負う可能性がある。剣を構えたまま、冷静に周囲を見渡す。
(どこ……?)
風が吹く。草が揺れる。しかし、それだけでは居場所は掴めない。斬撃を放って探る手もあるが、無闇に体力を消耗するのは得策ではない。
その刹那、芽依の肌にわずかな違和感が走った。
(後ろ――!?)
鋭い勘が働いた瞬間、彼女は振り向きざまに斬撃を放つ。大太刀がうなり、空を裂いた。
しかし、そこには何もない。
同時に、横から突風のような気配が迫る。芽依は咄嗟に体を低くし、回避の動作を取る。風圧が頬をかすめた。もし反応が一瞬でも遅れていたら、まともに食らっていた。
(今のは……拳?)
不可視の攻撃。それは、レンが透明化しながらも攻撃を仕掛けた証拠だった。
(つまり、完全にすり抜ける状態ではなく、一瞬だけ実体化して攻撃してくる……)
芽依は素早く立ち上がり、剣を正眼に構え直す。
「……読めてきた。」
レンの能力は強力だが、おそらく発動には限界がある。特に、攻撃する瞬間は実体化せざるを得ない。そこを狙えば、十分に勝機はある。
そして、彼女は決断する。
「絶対に彼を斬る。」
芽依は大太刀を鞘に納め、居合の構えを取る。裂空流の奥義、その射程は通常の斬撃の1.3倍。これならば、レンが透明化を解いた瞬間を狙い撃てる。
静寂が、再び戦場を支配する。
風が吹き抜けた瞬間――
レンの攻撃が放たれる。
だが、それを待っていた。
「――裂空・双閃!」
レンが姿を現した瞬間、その身体を閃光のような二条の刃が捕らえた。
「……っ」
直感的に死を意識したレンは、体への負担を度外視し、再び透明化を使用した。
「逃さない。」
彼女は即座に大太刀を振るい、地面を裂くような衝撃波を放つ。
その斬撃はレンの体を真っ二つに切り裂いた……かに思われたが、実際は虚しく空を裂くのみであった。
(確かに手ごたえはあった……であれば、もしや彼の能力は単純な透明化ではないのか?)
芽依は迷いを払うようにそう結論付け、次なる対策を練る。だが、レンもその一瞬の動揺を見逃す未熟者ではない。
「作戦変更だ。」
彼は透明化解除の瞬間を見計らって芽依の持つ脇差を奪い取る。
「これで得物は五分ってところだな。」
芽依に見せつけるように鞘から刀を抜き、ファイティングポーズをとる。
「お前みたいな素人に使いこなせるとは思えないけどね。」
芽依はレンを完全に敵と認めた様子。その発言には一切の容赦が見られない。
「さぁな…やってみないとわからないぞ?」
その言葉を合図に再び二人はぶつかり合う。
芽依は最速で斬撃を飛ばし、透明化する前に直撃を狙う。しかし、レンは奪った脇差で斬撃を受け止め、そのままの流れで透明化状態となった。
芽依は最速で斬撃を飛ばし、透明化する前に直撃を狙う。しかし、レンは奪った脇差で斬撃を受け止め、そのままの流れで透明化状態となった。
(透明化の発動スピードはわからないけど、相手の攻撃の瞬間に居合のカウンターを叩き込めばきっと当たるはず……)
いくら刀を持ったところで所詮は小手先の技術。裂空流を極めた芽依にとっては児戯も同然のはずだ。
「そろそろこっちもキツいからな……次の一撃で決めるぞ。」
透明化の代償は大きい。連続発動なんぞすればその体力消費は言わずもがなである。限界の近いレンは次の一撃に全てをかけるしかない。
「いつでもかかってきなさい。」
芽依は短くそう告げると、先ほどと同じように居合の構えを取る。
――刹那の余白を空けてお互いがほぼ同時に動き出した。
ガキンッ!
……透明化を解除したレンによる渾身の不意打ちは、芽依の居合によっていとも容易く受け止められた。高速の居合は攻撃に使われた脇差さえも砕き、相手の顔に触れる寸前にまで迫っている。
もはや、誰の目から見ても決着はついたかのように思われた。
もはや、誰の目から見ても決着はついたかのように思われた。
………しかし芽依の胸には、何か細長いものが突き刺さっていた。
「……本命はこっちだぜ。」
彼女に刺さっていたのはなんと……脇差の鞘であった。
レンは脇差による不意打ちをミスディレクションにし、もう片方の手に持っていた鞘が芽依の体に届いた瞬間に透明化を解除したのだ。
心臓を完全に貫かれた芽依はそのまま力無く倒れ、完全に絶命した。
勝者:霧隠レン