あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《ドラゴンランサー VS 銀月の剣士 ソニア》
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aioricharabattle
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《ドラゴンランサー VS 銀月の剣士 ソニア》
活火山の麓——大地が唸りを上げ、岩肌からは赤々としたマグマが滲み出る。熱気が肌を焼き、空気は硫黄の臭いに満ちていた。その灼熱の地で、二つの影が対峙する。
一方は、龍を模した西洋甲冑を身に纏う紳士的な騎士、「ドラゴンランサー」。その手には古代の龍の意思を宿す槍【翔龍槍】。槍の先端が微かに脈打つように光り、まるで意思を持つかのように揺れている。
「ワシの力を借りるか、ドラゴンランサー?」
古代の龍が槍から静かに語りかける。その声は低く、重々しく、そしてどこか年老いた響きがあった。
「まだだ。お前の力を借りるには時期尚早だ。」
冷静に答えるドラゴンランサー。その前方に立つのは「銀月の剣士 ソニア」。紺色の外套をはためかせ、鋭い銀色のレイピアを構える。もう一方の手には魔力を込めた短銃が輝いている。
「手加減はしないわよ。」
静かに放たれたソニアの言葉。次の瞬間——。
「いくぞ!」
ドラゴンランサーが一閃、槍を突き出す。その突きは炎を切り裂き、空気を震わせる速さ。しかし、ソニアは即座に反応した。レイピアで槍を受け流し、短銃から魔力の光弾を撃ち放つ。
「ふん、そんなもの。」
ドラゴンランサーは槍を回転させ、魔力弾を弾き飛ばす。だが、その直後——ソニアが空間に魔法弾を撃ち込み、ぽっかりと開いた穴が次々と出現した。
「——ディメンションシュート!」
無数の空間の穴から、ソニアのレイピアが放たれ、一斉にドラゴンランサーを襲う。全方位から突き出される刃の嵐——だが。
「翔龍槍よ、目覚めよ!」
ドラゴンランサーが叫ぶと同時に、槍が青白い龍の魔力を放つ。槍の穂先が龍の頭のように広がり、魔力の障壁を生み出した。
「この程度か。」
ソニアは奥歯を噛み締める。どうやらこの男は手を抜いて勝てる相手ではないようだ。
「ならば——。」
彼女は空間の穴を自分の背後に作り出す。瞬時に身を投じ、別の穴から飛び出しながら、ドラゴンランサーの死角を狙う。
………だが。
………だが。
「見えているぞ。」
ドラゴンランサーは振り返りざまに槍を突き出した。槍の穂先がソニアの脇腹を掠め、火花が散る。
「——ッ!」
ソニアがよろめく。しかし、彼女はすぐに立ち上がる。
「この程度っ!」
ソニアはレイピアに風を纏わせ、貫通力をさらに高める。
「翔龍槍、次はどうする?」
「ワシに任せるか?今なら、もう少し強い力を引き出せるぞ。」
翔龍槍が激しく脈動し、今度は龍の形をした炎が穂先から噴き出した。ソニアはそれを見て、素早く複数の空間の穴を展開する。
「これで終わらせる。」
ソニアは空間の穴を連結させ、自らの姿を分身させたかのように無数に現れる。それぞれがレイピアを構え、ドラゴンランサーを囲む。
「ディメンション・バースト!」
分身したソニアたちが一斉に疾風の突きを繰り出す。時間差なく襲いかかる刃の群れ——。
しかし、それでもドラゴンランサーには届かない。
「今だ、翔龍槍!」
「龍魔障壁!!」
古代の龍の叫びと共に、槍から強烈な龍のオーラが噴き出し、炎の盾を作り出す。刃が次々と盾に弾かれ、爆ぜる。
「まだまだ!」
ソニアは穴を再び連結させ、全方向からの突きを再開する。だが、その時——
「龍撃突槍!!」
ドラゴンランサーの槍が一気に龍の魔力を解き放ち、一直線に炎をまとった突きが放たれる。それは空間さえも歪め、ソニアの周囲の穴を次々に消滅させながら、彼女自身へと向かった。
——ドゴォン!!
爆発のような衝撃が響き渡る。
爆発のような衝撃が響き渡る。
炎と煙が晴れたとき、そこには地に膝をついたソニアの姿があった。彼女の外套は焦げ、レイピアも砕けかけている。
だが、その心だけは砕けるどころか今もなお燃え上っている。
「もう終わりだ。大人しく降参すれば命までは奪わん。」
ドラゴンランサーは静かに呟く。だが、ソニアの精神は決して揺るがない。
「……これで終わりじゃないわよ!」
ソニアは力を振り絞って叫ぶ。どうやら何か策がある様子だ。
「火山の大精霊よ!私に力を授けたまえ!」
彼女の体から眩い光が放たれ、どこからともなく火山の大精霊が現れる。
「人間風情が我が力を求めるか。よかろう、欲しければくれてやる。」
火山の大精霊はソニアのレイピアに魔力を注ぎ込むと、砕けかけの刃は修復され、その中心には炎の紋章が刻まれる。
「これは餞別だ。精々足掻いてみせろ。」
そう言い残すと、火山の大精霊は火口へと帰っていった。
ソニアがレイピアを手にすると、それを媒介として彼女の体に炎の魔力が流れ込む。
ソニアがレイピアを手にすると、それを媒介として彼女の体に炎の魔力が流れ込む。
「すごい!体の奥底から力が湧き上がってくる!」
新たな力を手に入れたソニア。しかし、強大な力を宿しているのはソニアだけではない。
「今じゃ!ワシの力を使え!」
ドラゴンランサーも龍の魔力を最大限に引き出し、ドラゴンモードへと変身する。
「ここからが最終決戦ってところだな。」
「えぇ、後で吠え面かいても知らないわよ。」
二人は向かい合い、お互いに武器を構える。
二人は向かい合い、お互いに武器を構える。
「くらいなさい!イグナイトランジ!」
炎を纏った音速の突きがドラゴンランサーを襲う。その威力は最初とは比べ物にならないほどに強力だ。
「今じゃ!龍の魔法を使うのじゃ!」
「龍魔法、エンシェントフリーズ!」
ドラゴンランサーの手から極寒の冷気が放たれ、ソニアもろとも氷の世界に閉じ込める。
「こんな氷じゃ私の炎は止められないわ!」
ソニアはさらに火力を上昇させ、冷気を突き破ってドラゴンランサーの腹ににレイピアを突き刺す。
「……やるな。こうでなくては面白くない。」
ドラゴンランサーは追いつめられながらもその顔には笑みを浮かべる。
「そんな余裕もここまでよ!」
ソニアはレイピアを突き刺したまま、短銃の至近距離射撃をブチかます。
バンッ!バンッ!
ドラゴンランサーの土手っ腹に魔法の光弾が何発も撃ち込まれる。鎧の上からでもその衝撃は計り知れない。
バンッ!バンッ!
ドラゴンランサーの土手っ腹に魔法の光弾が何発も撃ち込まれる。鎧の上からでもその衝撃は計り知れない。
「早く脱出せんか!このままでは死んでしまうぞ!」
「…分かった。」
翔龍槍の助言に従い、ドラゴンランサーは龍の魔力を高めて衝撃波を放つ。衝撃波はソニアを数瞬怯ませ、その隙にドラゴンランサーは窮地を脱出する。
「よく逃げられたわね。でもまだまだこっちの方が有利よ。」
ソニアは体制を立て直すと、ドラゴンランサーの足元に空間魔法のゲートを出現させる。
「そのまま熔解しなさい!」
ゲートの先は火山の火口となっており、ドラゴンランサーはそのまま溶岩に落とされてしまった。
「溶岩の温度は約1000°以上。その環境で生きていける生物は存在しないわ。」
ソニアは勝ち誇ったように呟く。事実、この状況に持ち込まれて生存できる者などいない筈だ。
………一人を除いては。
「ワシの魔力があって命拾いしたのぅ!感謝するがよい!」
「あぁ、ありがとな。」
ドラゴンランサーは龍の魔力をバリア代わりにすることで溶岩の熱を耐え切ったのだ。古代の龍の魔力は人智を超えたものであり、生半可な力では突破できない。
再び舞い戻ったドラゴンランサー。決着の時は近い。
「さぁて、この技でフィニッシュと行くか。」
ドラゴンランサーは完全にトドメを刺しに行くと決めた模様。対するソニアも覚悟を決めて武器を構える。
「激龍撃突槍!!」
「ディメンション・オブ・イグニッション!!」
二人の技がほぼ同時に炸裂する。燃え盛るレイピアがドラゴンランサー目掛けて四方八方から降りかかるのと同時に、龍の魔力を一点に集中させた一撃がソニアに突き刺さる。
………戦いが終わると、最後に立っていたのはドラゴンランサーだった。
「見事だった、ソニア。」
翔龍槍が小さく唸り声を上げる。
「なかなかの相手じゃったな。」
勝者——ドラゴンランサー。