あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《ジェット VS 炎武ジョウ》
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aioricharabattle
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《ジェット VS 炎武ジョウ》
夜のビル街に響く衝撃音。
摩天楼の隙間を駆け抜ける二つの影が、刹那の交差を繰り返していた。
赤い炎が空を切り裂く。対するは、空気を裂く轟音と共に瞬間移動する男。
炎武ジョウとジェット。
この戦いに勝利するのは、果たしてどちらか。
「燃えてきたぜェ!!!」
ジョウが拳を燃え上がらせる。その熱量はアスファルトすら焦がし、ビルの窓ガラスに揺らめく炎の影を映し出す。
対するジェットは冷静だった。風に髪をなびかせ、ジョウの一挙手一投足に目を光らせている。
「……速さこそ力だ。」
言葉と同時に、彼は一瞬で姿を消す。――その速度はまさに音速だった。
ジョウが反応するよりも早く、ジェットの拳が腹部にめり込む。
「ぐっ……!」
衝撃と共にビルの壁へと叩きつけられるジョウ。しかし、彼はその程度では怯まなかった。
「なら、俺も速度を上げるまでだ!!!」
ジョウの足元から炎が噴き上がる。高速機動形態ジェットフォームの発動だ。
ゴォォォ!
一気に加速し、ビルの壁を蹴りながら猛スピードでジェットへと突進。
「燃え尽きろォ!!!」
燃え盛る炎を宿した灼熱の拳が振り抜かれる。
しかし、その刹那――
「遅い。」
ジェットの姿が消える。再びソニックブースト発動したようだ。
音速の軌跡がジョウの背後に生まれ、そこから強烈な蹴りが襲い掛かった。
「ぐあっ……!」
ジョウの身体が吹き飛び、ビルの一室に吹き飛ばされる。
飛び散ったガラス片の中で立ち上がるジョウの顔には焦りの色が見えた。
「クソッ、ジェットモードでもダメかよ……!」
荒い息を整えながら、炎を再び練り上げる。
「なら……これでどうだ!」
ビルの窓から飛び出すと同時に、彼の全身が炎に包まれる。絶対防御形態ガードフォームの発動だ。
超高熱の炎が、周囲の空気を歪ませる。
「今の俺に触れたら……タダじゃ済まねぇぞ!!」
挑発するように叫ぶジョウ。
しかし、ジェットの表情は変わらない。
「……面白い。」
再び、彼の姿が消える。
ジュッ!
しかし、今度は殴ったはずのジェットの拳が灼けてしまった。
「……チッ。」
「いくら音速の推進力があっても、殴る時は必ず俺に触れるはずだ!!」
ジョウのこの言葉は事実であり、肉弾戦しかできないジェットにとってガードフォームは天敵と言えるだろう。
だが、そう全てが上手くいくわけではない。
「クッ!もう時間切れかよ!」
この形態はエネルギー消費が極端に多く、そう長続きはしない。
「この勢いに乗ったまま決着をつける!」
ジョウは瞬時に前方へ火炎放射を放った。
炎はビルとビルの間を塞ぐように燃え広がり、ジェットの進行方向を完全に塞ぐ形となる。
――しかし
「速さこそ……全てだ。」
ビュン!!
突然の轟音が響き渡る。この音はそう、音速を超えた音だ。
炎を突き抜け、ジェットの拳がジョウの顔面を貫いた。
「なっ……!?」
ジェットの肉体は、限界を超えていた。
自身の肉体が焼かれるのも構わず、音速のまま攻撃を仕掛けたのだ。
超速の一撃に脳が揺らされ、ジョウの意識が遠のく。
超速の一撃に脳が揺らされ、ジョウの意識が遠のく。
「お前の炎は……俺には届かない。」
ジェットの冷徹な言葉が薄れゆく意識の中で響く。そして、ジョウの身体が地に伏した。
ジェットは焦げた衣服を払うように手を振ると、冷たい視線で倒れたジョウを見下ろした。
「お前の戦い方は悪くなかった。だが、俺の速さには勝てない。」
その言葉に反応するかのように、ジョウが苦しげに身体を動かす。
「ぐっ……まだ……終わってねえぞ……!」
ジョウは炎をまとった拳を地面に叩きつける。すると、彼の周囲に巨大な炎の渦が巻き起こった。
「まだ余力が残っているだと……!?」
ジェットが身構えた瞬間、ジョウは全身から炎を噴射し、最後の力を振り絞るように飛び上がった。
「くらいやがれェ!!!」
摩天楼の灯りに包まれたジョウは、上空から巨大な火球を放つ。
ジェットはその場で音速移動しようとするが、炎の範囲が広すぎて逃げ場がない。
「くそっ……!」
だが、ジェットは咄嗟の判断で真上に向かって音速で加速。放たれた火球よりも早く高層ビルの屋上へと逃れた。
その直後、火球が地面に着弾し、爆風と熱風がビル街全体を震わせる。
ビルの窓が砕け、煙が立ち込める。
「やった……か?」
ジョウが荒い息をつきながら炎を収める。
しかし、その瞬間。
「……遅い。」
屋上からジェットが垂直に急降下、超音速の拳がジョウの腹を貫いた。
「がはっ……!」
ジョウの身体が吹き飛び、粉々になったガラスの破片と共に地面へと転がる。
もはや、動くことはできなかった。
ジェットは一息つき、冷たい夜風を受けながら呟いた。
「これで決着だ。」
勝者――ジェット。