あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《クリスタルナイト VS プロペラマン》
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aioricharabattle
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《クリスタルナイト VS プロペラマン》
昼下がりの校舎に、機械音が響き渡る。
無人の教室、長く伸びる廊下、人気のない体育館。
平日の昼間だというのに、そこに生徒や教師の姿はない。
校舎の中央、吹き抜けの広い中庭に、二体の異形が対峙していた。
金属質の鎧をまとい、巨大なクリスタルの剣と盾を構える騎士。
そして、回転する無数のプロペラを備えた異形の機械。
クリスタルナイトとプロペラマン。
戦闘開始の合図は、必要なかった。
「警告、これ以上接近した場合は攻撃を開始します。」
クリスタルナイトの単調な警告音が響く。しかし、プロペラマンは嘲笑うように歯を鳴らしながら前傾姿勢を取った。
「面白ぇ、やれるもんならやってみろ!」
プロペラマンの背中のプロペラが猛回転し、爆風と共に一気に加速。
プロペラマンは回転を最大限まで上げると、まるで弾丸のような勢いで突進する。
「排除します。」
無機質な声が響いた瞬間、クリスタルナイトの剣が閃く。
プロペラマンの突撃を迎え撃つように、大剣が鋭い軌跡を描いた。
キィンッ!!
火花が散る。プロペラマンの腕に取り付けられたプロペラが、クリスタルの剣と激突していた。
金属とクリスタルがぶつかり合い、衝撃波が校庭に響いた。
その回転速度は尋常ではなく、並の相手なら一撃で切り刻まれてしまうだろう。
「ククッ、やるじゃねぇか。」
剣とプロペラが押し合う中、プロペラマンはニヤリと笑う。
「けどよォ……この回転速度には耐えきれるかぁ?」
その瞬間、プロペラの回転速度がさらに増す。
ギュイイイイイイイイイン!!
音速にも近い回転力。
強烈な遠心力で押し切られたクリスタルナイトの剣が、わずかに軌道をずらされた。
隙が生まれたその刹那——
「ミンチにしてやるぜぇえええッ!!」
プロペラマンが体をひねり、背中のプロペラを全開で回転させながら側面へと回り込む。
そして、その勢いのまま横殴りの一撃を放った。
ガギィン!!
クリスタルナイトの盾が高速回転するプロペラをギリギリで受け止める。
しかし、プロペラマンの勢いは止まらない。
「チッ、ならこれならどうだ!」
プロペラマンは素早く距離を取り、腰のホルダーから小型のプロペラを抜き取る。
「プロペラシュリケーン!!」
掛け声と共に、小型プロペラが複数飛翔。
回転する刃が風を切りながら、クリスタルナイトへと襲い掛かる。
クリスタルナイトは即座に盾を構えた。
キンッ、キンッ、キンッ!!
投擲されたプロペラが次々と弾かれる。
しかし、その中の一つが上手く弾くことができず、わずかにクリスタルナイトの脚部をかすめた。
ガリッ。
クリスタルの装甲に亀裂が走る。クリスタルの装甲は、魔法こそ効かないものの物理攻撃にはそこまで強くない。歴戦の戦士、プロペラマンはそれを見逃さなかった。
「ヒャハハッ!お前も所詮は割れモンってことだなァ!!」
彼は胸部、背部、そして顔面のプロペラを最大限まで回転させる。
すると、身体全体がまるでドリルのように見えるほどの勢いで回り始めた。
すると、身体全体がまるでドリルのように見えるほどの勢いで回り始めた。
「プロペラスパイラル!!!」
回転の勢いそのままに、プロペラマンはクリスタルナイトへと突進。今度はただの突進ではない。
あらゆる方向からの回転刃が、相手を削り取ろうと襲い掛かる。
「排除します。」
対するクリスタルナイトは大盾を掲げると、プロペラマンの攻撃を正面から受け止めた。
ギギギギギギギィィィィ!!!
凄まじい火花とともに、プロペラマンの回転刃がクリスタルの盾を削り取る。
「このまま削りきってやるぜェェ!!」
プロペラマンは回転を止めずに攻撃を続ける。
――が、次の瞬間。
パキンッ!!
突如としてプロペラの刃が全て折れてしまった。
確かにクリスタルの体は物理攻撃には脆かった、だが、それでもプロペラの刃を摩耗させるには十分な硬度を持っていたのだ。
「……な、なんだと……!?」
プロペラマンが焦りの色を見せたその時。
ズバァン!!
一瞬の剣撃の後、プロペラマンの両腕が宙を舞っていた。
プロペラマンの機械の腕が、クリスタルの剣によって断ち切られたのだ。
「てめぇ……!」
プロペラマンは怯んだものの、辛うじて残っていた背中のプロペラで緊急離脱を試みる。しかし、その隙は致命的だった。
「排除、完了。」
クリスタルナイトが投擲した剣が、飛び上がりかけていたプロペラマンの胸部に突き刺さる。
グサッ!!
クリスタルの剣がプロペラマンのボディを貫き、彼の体は力なく地面へと落下した。
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終わりを知らせるチャイムが、戦いの終わりを告げるかのように響く。
勝者――クリスタルナイト
勝者――クリスタルナイト