あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
特殊ルール:ボディーガード
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aioricharabattle
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特殊ルール:ボディーガード
《ボディーガード役:ツマイ&ガル》 VS 襲撃者役:ライドロン》
王城の静寂を切り裂くように、金属と金属がぶつかる甲高い音が響いた。
広大な玉座の間。その中央で、剣を構えた少女・ツマイと、人型バイクアンドロイド・ライドロンが対峙していた。
王座には、この国の王が腰掛けている。その表情は崩さぬまま、静かに戦いの行方を見守っていた。
「王を倒すまで、オレは止まらない。」
ライドロンの機械音声が冷徹に響く。全身のギアが唸り、バイク部分が急加速。
「止められるもんなら、止めてみな!」
黒銀の装甲を煌めかせながら、王に向かって突進する。
「絶対に止める!」
ツマイが叫び、王の前に立って剣を振るう。刃を伝って炎が燃え上がり、熱気が周囲を包みこんだ。
「ガル!風をお願い!」
ガルが低く吠えると、嵐のような突風が発生した。風の勢いを受けてツマイの体が軽やかに舞い、炎の刃がさらに勢いを増す
「チッ、これじゃ迂闊に近づけねぇな。だが、俺は止まらねぇ!」
ライドロンは一瞬怯んだが、直後、後部マフラーから炎を噴射。速度を維持しながらそのまま突っ込んでくる。
「くっ……!」
ツマイは剣を構え直すが、ライドロンのスピードは凄まじい。
一撃でも喰らえばただでは済まない。だが、避けてしまえば王の命は無いだろう。
一撃でも喰らえばただでは済まない。だが、避けてしまえば王の命は無いだろう。
二者択一の中、彼女はある作戦を思いつく。
「なら、こっちも速くなる!」
ガルが風を操り、ツマイの足元に吹き付ける。一気に加速したツマイが炎を纏った剣を振るう。
「吹っ飛べぇ!」
タイヤの刃がツマイの剣とぶつかり合う瞬間、凄まじい摩擦によって火と風が混ざり合い、爆風が玉座の間に広がる。
「く……っ!」
ツマイは後退しながら体勢を立て直した。しかし爆心地にいたはずのライドロンはほぼ無傷。今もなおバイク部分が回転し、タイヤの刃が唸りを上げている。
「…面白れぇが、パワーが足りねぇな。」
瞬間、ライドロンが側面の壁を駆け上がり、一気に上空から王へと襲いかかる。
「上か!」
ツマイが剣を振り上げようとするが――間に合わない!
「ガル!!」
ツマイの叫びに応じるように、ガルの体が疾風のごとく跳ね上がる。風の力を使い、ツマイの体を弾き飛ばした。
「おおっ!?」
ツマイは空中で一回転しながらも剣を構え直し、ライドロンに向かって真っ直ぐに突き込んだ。
「炎撃【ヴォルカニック・ストライク】!!!」
剣から放たれた炎が竜のようにうねり、ライドロンに直撃する。
爆炎が巻き起こり、ライドロンの装甲が焦げ付き、内部の回路が軋んだ。
「システム……エラー……。」
ライドロンはフラつきながら後退。そのまま王の間の柱に激突し、大破した。
…しかし、戦いはまだ終わっていなかった。
「まだ……終わりじゃないぜ。」
ライドロンの目が赤く光り、最後のエネルギーを振り絞って動き出す。
目標は王、エンジンフルスロットル、トップギアだ。
「しぶといわね……!」
ツマイは剣を構え直すが、再び動き出したライドロンの速度は今までの比ではなかった。
「――最終モード、解放。」
ライドロンの体が変形し、車輪が四つに増え、超高速回転を始めた。四方から刃が生え、玉座の間全体を切り裂こうとする。
「ガル! 空中へ!」
ツマイとガルは一気に跳躍し、天井の梁に飛び移る。
だが、この行動には大きな失敗点があった。
「このままじゃ、王様を守れない……!」
そう、自分たちが助かったとしても、王が死んでしまえば敗北も同然。
ツマイは覚悟を決め、全身の闘気を剣に込める。
「なら、これで決める!!」
ツマイの剣が巨大な炎を纏い、天井の梁からライドロンへと真っ直ぐに突き込んだ。
「ガルも力を貸して!」
この強大な敵を倒すためには、二人の力を合わせた必殺技を使うしかない。
「「終焉炎嵐撃【インフェルノ・ブレイカー】!!!」」
燃え盛る紅蓮の嵐がライドロンを切り裂き、一瞬の静寂の後、爆発が玉座の間に轟いた。
しばしの静寂の中、ツマイは剣を収め、息を整える。
「……今度こそ、終わりだよね。」
破片が舞い、爆風が収まった時、そこにはライドロンの残骸だけが転がっていた。
「見事だ。」
王は微笑み、彼女らの勝利と依頼の達成を称賛した。
こうして、王の護衛は成功した。
「だが、流石に王城を壊しすぎだ。後日、損害請求書は送らせてもらうぞ。」
"戦いの結果とは嬉しいことばかりではない"
そう勉強したツマイとガルであった。
――勝者:ボディーガード(ツマイ&ガル)