あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《玄藤ゴウタ VS 諸星昴》
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aioricharabattle
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《玄藤ゴウタ VS 諸星昴》
何もない平原に、異質な気配が交差した。
風すら止まったかのような静寂の中、筋骨隆々の巨漢――玄藤ゴウタが仁王立ちする。
その全身に刻まれた無数の傷跡が、彼の過去と修羅場を雄弁に物語っていた。
屈強な体はまるで岩のように硬く、立っているだけで周囲の空気が押し潰されそうになる。
「ふん……小娘か。」
対するは、紺色のショートカットと鮮やかなオッドアイを持つ少女――諸星昴。
「見た目で油断してると痛い目見るわよ。」
彼女は警戒するように一歩引き、しかしその瞳は静かに燃えていた。
パーカーの袖から拳銃を抜き放ち、躊躇なく引き金を引く。パンッ!と乾いた音が平原に響き渡り、弾丸が一直線にゴウタの額を狙う――
ボスッ
しかし、彼の体を覆う赤いオーラによって銃弾は防がれてしまった。
「なるほど、挨拶代わりには丁度いい。」
一歩踏み出すたびに、大地が震える。ゴウタの巨体から発せられる圧力は、空気そのものをねじ伏せるほどだった。
「じゃあこれでどう?演奏の魔眼!」
昴の瞳が淡く光り始める。それと同時に、彼女の背後に転がっていた小石たちがふわりと空中に舞い上がる。
浮かぶ石ころは次の瞬間、弾丸以上の速度でゴウタに向けて発射された。
「速いな、だが俺には効かねえ!」
ゴウタは顔を顰めることなく突き進む。いくつかの石が命中するたび、赤いオーラが一層濃く燃え上がり、その力を高めていく。
「戦うほど強くなるタイプか……厄介ね。」
昴は跳ねるように動き、草むらの陰に身を潜める。頭の中で無数の戦術が回転していた。
真正面からの勝負では勝てない。それならば、一撃離脱を繰り返すしかない。
「ならこれで!」
彼女は不意に草むらから飛び出し、ゴウタの後頭部に強烈な拳を浴びせる。
ゴンッ!
とても肉が肉を打つ音とは聴こえないような硬い音が響き渡る。
しかし、それでもゴウタの意識を奪うことはできず、むしろオーラを強化させてしまう。
「いってぇなぁ!!激昂の拳ッ!」
叫びと同時に、ゴウタの右拳が赤く閃き、まるでビーム砲のようなエネルギーが放たれる。
地面が凄まじい音を立てて抉れ、爆風が周囲に広がる。
地面が凄まじい音を立てて抉れ、爆風が周囲に広がる。
昴は素早さを活かしてギリギリで回避するが、その余波だけで昴の身体が吹き飛ばされた。
「ぐっ……!」
衝撃で肋骨がきしむ。しかし昴は転がりながらも即座に起き上がり、次の動作に移る。
「目には目を歯には歯をってね。再演の魔眼!」
彼女の瞳が再び光を灯す。手の中に現れたのは、先ほどゴウタが放ったエネルギーと酷似した赤いオーラだった。
「さっきの借り、返すわよ。」
赤いオーラを纏った拳が一直線にゴウタを貫こうと飛翔する――
「激昂の拳!」
ドスッ!
昴の拳がゴウタの腹筋に突き刺さり、確かにダメージを与える。
彼自身の圧倒的なパワーが彼に返って来たのだ。無理もない。
「おもしれぇ……どこまでやれるか見てみたくなったぜ!」
決して軽くはないダメージを受けて尚、その心は折れることなく戦う意志を固めていく。
その言葉と同時に赤いオーラが勢いを増して噴き出し、彼の闘志を物語る。
「言われなくても……最後まで付き合ってあげる。」
昴は軍用ナイフを構えてゴウタに向かい合い、如何にしてダメージを与えるべきかと思考を巡らせる。
「オラァ!」
雄叫びと共にゴウタの拳が地を砕きながら迫るが、昴はそれを紙一重で躱して手にしたナイフで反撃を試みる。
だが、彼の筋肉と強化されたオーラは並の刃など寄せつけなかった。
バキンッ!
ナイフの刃はその強靭な肉体に当たると同時にへし折れてしまい、残るのは無防備な昴の姿のみとなった。
「捉えた!!豪放の衝撃ッ!!!」
赤いエネルギーがゴウタの右腕に集まり、拳がまるで巨大な隕石のような圧力を放つ。
その威圧感によって昴の逃げ道は塞がれ、ついにその一撃が真正面から迫る――
轟音と共に大地が揺れた。砂塵が舞い上がり、昴の視界が真っ白に染まる。
(あっ、これ前見たことある気がする……)
数秒後、昴は地面に倒れていた。体は傷だらけだが、命の灯火はまだ消えていない。
「……お前、強ぇな。けど……今回は俺の勝ちだ。」
ゴウタの口元に、満足げな笑みが浮かぶ。
勝者――玄藤ゴウタ。