あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《ヴォルター・グランツ VS ソニックワスプ》
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aioricharabattle
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《ヴォルター・グランツ VS ソニックワスプ》
今ここにあるのは、風の流れすら止めるほどの殺気と、空間を振動させるような轟音だった。
異世界からの脅威と孤独に戦う男――ヴォルター・グランツが、静かに足を踏み出す。
その視線の先にあったのは、空を裂く閃光のような存在。
水色と黄緑が混じった異形のスズメバチ――ソニックワスプ。
羽ばたくたびに雷鳴のような爆音が轟き、目に見えぬ衝撃波が大地を抉る。
羽ばたくたびに雷鳴のような爆音が轟き、目に見えぬ衝撃波が大地を抉る。
そのたびに地面がめくれ、空気が断末魔を上げた。
「…こいつはヤバいな。」
ヴォルターは腕時計型の変身デバイスにメダルをセットする。
一瞬、白銀の光が爆ぜ、次の瞬間には鋼鉄の戦士――ガルドチェイサーが姿を現していた。
マントが風を裂き、装甲の隙間から青白い光が漏れ出す。
「――さて、やるか。」
その言葉と同時に、戦闘が開始される。
先に動いたのはソニックワスプだった。
その羽ばたきとともに、まるで音そのものが刃となって襲いかかる【翅撃】が周囲に奔った。
バビュンッ!!
一秒に千を超える衝撃波。それだけで数百メートル先の地平が吹き飛ぶ威力だった。
だが、ヴォルターはそのすべてを見切っていた。
瞬時にグラップリングフックを地面へ打ち込み、反動を利用して空へと跳躍。
空中で回転しながら姿勢を変え、次のフックでさらに上空へ移動。
羽のように空気を滑るその動きは、人の域を超えていた。
羽のように空気を滑るその動きは、人の域を超えていた。
「かなり強いな……これは骨が折れそうだ。」
そう言いながらも空中でフックを放ち、ソニックワスプに一気に接近する。
「まずは一撃!」
フックによる急加速から放たれる一撃がソニックワスプを襲う。
しかし、ソニックワスプの頑丈な装甲にはこの攻撃でもかすり傷すら与えられない。
「…厄介だな。」
ヴォルターは驚きつつも冷静にフックを放って距離を取り、体制を立て直す。
歴戦の彼にとって、自分の攻撃が効かないことなどあまり珍しくはない。
まずは距離を取って様子見をしつつ、徐々に相手の能力を暴いていく。それが彼の鉄板戦術だ。
……だが、その行動すらもソニックワスプには読まれていた。
ビュンッ!
既に背後に回っていたソニックワスプが、空間を唸らせるような【顎撃】を放つ。
「チッ!読まれてたか!」
全方位衝撃波。
至近距離、逃げ場はない。
至近距離、逃げ場はない。
ドゴォォン!!
爆風が戦場全体を呑み込み、地面は黒く焦げ、大気が震えた。
だが、その中からヴォルターはゆっくりと立ち上がる。
装甲はひび割れ、蒸気が吹き出しているが、その瞳にはまだ冷たい決意が宿っていた。
「なかなかやるな……だが、こっちも本気で行かせてもらう!」
両腕のフックを四方に放ち、空中を縦横無尽に駆ける。
交差したフックの張力を利用し、猛烈な回転と加速で突撃する。
「≪ガルドストライク≫!!」
今まで数多もの敵を打ち倒してきた白銀の閃光がソニックワスプを貫こうと迫る。
だが、その瞬間、鋭く光る針が突き出された。
【刺撃】――その一撃は、まさに一撃必殺。
刹那の激突。 大気が裂け、視界が光に包まれた。
爆音と共に、戦場全体が揺れ、衝撃が遠くの山まで届いた。
爆風が収まると、双方はお互いの技により離れた地点へと吹き飛ばされていた。
ガルドチェイサーの装甲には大きな亀裂が走り、ソニックワスプの翅は片方が千切れていた。
「……やるな、虫とは思えん。」
「――ブン。」
意味を持たない唸り声。それはソニックワスプがどこまで言っても虫だということを明らかに表現していた。
……だが次の瞬間、ソニックワスプの体から熱が立ち昇り始める。
空気が歪み、太陽が地上に降りてきたかのような錯覚に包まれた。
【過熱撃】。
それは戦闘中に蓄えた熱を一気に放出する、終末の一撃。
地平線が揺れ、数キロ先の岩山までが吹き飛ぶ規模の熱波が、ソニックワスプを中心に解き放たれる。
ヴォルターは最後の力を振り絞り、すべてのフックを地面に打ち込み、自らの体を固定。
「負けられるか!!」
世界が燃える。
爆発、熱波、轟音、衝撃。
何もかもが吹き飛び、平原は炎と煙に包まれた。
……
やがて、煙が晴れたとき――
白銀の戦士は、その場に崩れ落ちていた。
ひと筋の煙を残し、動かない。
ひと筋の煙を残し、動かない。
ソニックワスプは、焼け焦げた地面を見下ろしながら、最後の羽音を響かせて空へと舞い上がった。
「勝者――ソニックワスプ」