あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《ソニックワスプ VS 長嶋小雪》
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aioricharabattle
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《ソニックワスプ VS 長嶋小雪》
何もない平原――
ただ、それは言葉の上だけの話だった。
今この瞬間、この大地は暴風と爆音、そして異能の衝突によって地獄と化している。
今この瞬間、この大地は暴風と爆音、そして異能の衝突によって地獄と化している。
先に姿を現したのは、水色と黄緑のマーブル模様をした巨大なスズメバチ――ソニックワスプ。
羽ばたくたびにソニックブームが大地を引き裂き、その衝撃波は数十メートル四方を瞬時に焦土へと変える。
だが、その嵐の中に現れたのは、一人の少女――長嶋小雪。 異世界の戦いを制し、真の名前を取り戻した英雄。その目は真っ直ぐにワスプを見据えていた。
「まずはこれからです。【鑑定】!」
小雪の瞳が淡く輝き、視界に無数の情報が流れ込んでくる。
彼女のスキル【鑑定】が発動したのだ。
選んだ情報は三つ。
――ソニックワスプの概要
――ソニックワスプのスキル
――ソニックワスプの弱点
「……なるほど、中々強そうですね。ですが、私は負けませんよ!」
笑顔のまま、小雪の足元に紋様が浮かび上がる。
【習得】発動。
瞬時にスキルが模倣され、彼女の身体に異質なエネルギーが走る。
瞬時にスキルが模倣され、彼女の身体に異質なエネルギーが走る。
背中から突如、光の翅が生え、風を裂く音が広がる。
それを見たソニックワスプの複眼が鋭く光った。
ソニックワスプは理解したのだ。小雪が”自らと同じ能力を得た”ということを。
――ブン。
音を置き去りにして飛び出した。ソニックワスプの人間並みの知能が警戒アラームを最大音量で鳴らしている。
まるで恐れを打ち消すかのように、空気の壁をいくつも突き破りながらお得意の【翅撃】が四方八方から襲いかかる。
一撃一撃が掠れば即死の衝撃波。
それが繋ぎ目すら見えないほどに逃げ場なく放たれている。この状況が表すことは1つ。
”確実の死”だ。
しかし…
「あれ?さっきの見てわからなかったんですか?」
小雪はワスプと同じく空へと舞い、同様の【翅撃】で迎撃する。
ギャインッ!!
秒間千回以上放たれる強烈な衝撃波と衝撃波が空中でぶつかり合い、爆音と閃光が連続して咲き誇る。
「説明はなんか強そうですけど、結局やってることは翅の風圧ですよね?」
そう言いながら、小雪は一瞬で距離を詰める。
その動きは、まさに模倣によって得たソニックワスプの飛翔能力そのもの。
――ブンブン
二人の体が至近距離まで近づく……
ソニックワスプはこの何とも言い難い間に耐え切れず、反射的に【顎撃】を放つ。
距離が近ければ近いほどに威力が増すこの技は、至近距離においては無類の強さを誇る。
ガチンッ!!!
しかし、小雪はソニックワスプの頑丈な体すらも模倣しており、通常であれば原子レベルにまで粉々になるであろう攻撃を受けてもまったくの無傷だ。
「自分に効かない攻撃が私に効くと思ってるんですか?」
そのまま小雪は習得した【刺撃】を発動。
ソニックワスプは逃げようと試みるが、もはやソニックワスプのスピードすらも模倣した小雪からは逃げられない。
ブスンッ
一撃必殺の光の針が空を裂き、ソニックワスプの左の翅を貫いた。
「ブン……ッ!!」
要である翅がやられてしまったことで飛翔が不安定になったソニックワスプが地面へと傾く。
それでも、この蜂は最後の切り札に賭けた。勝敗を分ける大賭けに。
ドジュゥ!!
【過熱撃】。
それは、ソニックワスプを中心として戦いの中で蓄積された熱を全て開放する奥の手。
熱の奔流が大地を焼き、太陽の如き閃光が戦場を包む。
………
やがて、煙が晴れ、焦土と化した大地にて、ソニックワスプは動かぬ残骸と化していた。 翅は千切れ、複眼の輝きもすでにない。
まさに燃え尽きてしまったという様子で、生命の炎すらも燃やし尽くしてしまったかのようだ。
しかし、その場所には小雪の姿も見られなかった。
まさか相打ちか…?
そう思われた中、上空から少し疲れた様子の小雪が現れた。
「たしかに直撃すれば不味いかもしれませんが、衝撃を全部を逸らせば問題ないですよね。」
……小雪はソニックワスプによって隕石級の攻撃が放たれた中、そのマッハを優に超える速度を活かしてソニックワスプの周囲を旋回していたのだ。
それにより、まるでソニックワスプのように衝撃波の荒ぶるキルゾーンを生み出すことで、自分に降りかかる【過熱撃】の威力を完全に打ち消したのだ。
「まっ、虫さんにしては上出来じゃないですかね。」
彼女の煽りは最後まで止まることは無く、それだけを残して小雪は去っていった。
「勝者――長嶋小雪。」