あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第8回トーナメント 決勝戦
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aioricharabattle
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第8回トーナメント 決勝戦
第8回あにまんオリキャラ最強トーナメント――決勝戦。
リングを囲む巨大スタジアム。空席は一つもなく、熱狂と期待が複雑に入り混じった喧騒が、夜の空にまで響いていた。観客の誰もが、この瞬間を待ち望んでいたのだ。
上空に設置された巨大なスクリーンがゆっくりと明滅し、重厚なBGMとともに、黄金の文字が闇を裂くように浮かび上がる。
【決勝戦】ブレイヴ・ルミエール vs 求血者ラモ
その瞬間、観客席から凄まじい轟音のような歓声が巻き起こった。
スタジアム全体が揺れ動き、誰もが歓喜と興奮を抑えきれず立ち上がる。
スポットライトが天井から差し込み、中央のリングへとゆっくりと降りていく。強い光が、静かに、だが確かに二つの影を照らし出す。
「……ここまで来たか。」
ブレイヴ・ルミエールは漆黒の戦装束に身を包み、背中に負った大聖剣アヴニールカリバーを手に、悠然とリングの中央へと歩を進める。
「この剣に誓って、勝ってみせる。」
その口調は静かだが、言葉の底には揺るがぬ決意と誇りが確かに存在していた。
妻アイリスと息子ソレイユの面影が胸をよぎり、彼はふっと微笑んだ。
対する影が、白く揺れる布とともに現れる。求血者ラモ。白いポンチョをひらひらと翻しながら、眠たげな空色の瞳でスクリーンを見上げていた。
「……ふぅん、最後の相手、君かあ。」
風が吹くたび、無造作に伸びた緑髪が揺れ、ポンチョの下から滲み出す痛々しい紋様が不気味な輝きを放つ。
「血の味、楽しみにしてるね。」
「その言葉、軽く聞き流すには重すぎるね。」
ブレイヴは剣の柄を指先で叩き、青い瞳に閃光のような輝きを宿す。
「勝った方が、本当に“最強”ってことか。」
その声には、すべての戦いを越えてきた者だけが持つ覚悟があった。
「血が騒ぐって、こういうことなんだね。」
ラモの声音はいつも通りの気怠げなものだったが、その奥には確かな闘志が確かにあった。
リング中央に立つ二人。その周囲を囲む観客たちは、息を飲み、ただ見守ることしかできなかった。
視線が交錯する。言葉がぶつかる。そして何よりも、二人の歩んできた道が、今、重なろうとしていた。
この戦いが、単なる勝ち負けでは終わらないことを、誰よりも二人が理解していた。
それは、生きる意味を賭けた戦い。己の存在を証明する最後の戦場。
運命の決勝戦が、今、幕を開けようとしていた。
リングの床を鳴らしながら、ブレイヴ・ルミエールは大聖剣アヴニールカリバーを肩に担ぎ、相手の姿を見据えていた。その視線には迷いがなかった。鍛え抜かれた肉体と精神、幾千の戦場を越えてきた勇者の風格が、静かな威圧となって空間を満たしていた。
「君が最後に残るとはな、求血者ラモ。」
対するラモは、ゆらりとポンチョの裾を揺らし、眠たげな瞳の奥に研ぎ澄まされた狩人の光を宿していた。全身から発せられる妖気は、血に飢えた異形の獣そのものである。
「へぇ、勇者ってもっと堅物クンかと思ったけど……いい目してるじゃん。」
観客席の興奮のボルテージは最高潮に達していた。誰もが今、この瞬間に歴史が動くことを感じている。
「第8回あにまんオリキャラ最強トーナメント決勝戦――開始ッ!!!」
試合開始の号令が鳴り響いた瞬間、空気が一変する。
「行くぞ!」
ブレイヴの脚が踏み込み、音速を超えるような風圧が走る。剣を振るうよりも速く、その剣閃は虚空を断ち斬った。
ギィンッ!
しかしラモの姿は、残像を残して一瞬で掻き消えた。
「速いな……!」
「ありがとね。勇者クンもそこそこ速いと思うよ。」
声が背後から響き、ブレイヴは即座に振り向いて斬撃を放つ。
だがそこにいたラモは、跳び退きながら軽やかにかわし、唇の端に薄い笑みを浮かべた。
「感血、完了っと。」
その瞬間、ブレイヴの動きが微かに鈍る。筋肉の動きに違和感が走り、体内を流れる魔力が乱れたような感覚に包まれる。
「……何をしたんだ?」
ラモの眼が赤く輝き、空気中に得体の知れぬ気配が溢れ出す。
「まずは一発目だよ。」
ザンッ!
手刀が振り下ろされる。鋼鉄をも断つ気迫に満ちた一撃が、正確にブレイヴの心臓を狙う。
しかしその刃は、ブレイヴの身体を覆う見えない光壁――慈愛の祝福によって阻まれ、爆ぜるように弾かれた。
「……慈愛の祝福か。」
「読みは正しいが、突破できるとは言っていないよ。」
ブレイヴはすぐさま後退しながら、右手に魔力を集中させる。複雑な魔法陣が空中に展開され、冷気が足元を這った。
「凍てつけ、アイス=ラグナロク。」
ゴゴゴゴゴ!
凍てつく咆哮のような音が響き、リング全体に氷の竜巻が発生する。観客席まで冷気が届きそうな勢いだ。
ラモはそれを察知し、すぐさま高く跳躍。ポンチョを広げて滑空し、旋風の上を軽やかに舞った。
「うわ、冷たそ……でも、当たらなきゃ関係ないね。」
「なら、これならどうだい?」
突如としてブレイヴの姿が霧のように溶け、視界から消失する。
ラモが空中で警戒を強めた瞬間――
ラモが空中で警戒を強めた瞬間――
シュバッ!!
風が裂けた音と共に、ブレイヴがラモの背後に突如出現した。
「そこだッ!」
時間さえ欺くほどの速度を持つ突きが、ラモの肩口を狙って伸びた。
「ぐっ……!」
寸前で身体を捻って受け流すも、その一撃の重さにラモの表情が一瞬強張る。
「超越の身体を解放したよ。これで少しは本気になれそうだ。」
ブレイヴはそう呟くと、身を翻しつつ空中でそのまま連撃を繰り出す。
ズバンッ!バシュッ!ドォン!!
斬撃、蹴撃、魔力の波動が連続し、まるで一点からあらゆる属性が押し寄せるような猛攻。ラモは空中で翻るように回避を続けるも、袖が裂け、頬をかすめた一撃で血が舞う。
「なかなか厳しいね…!」
しかし、後方に吹き飛びながらも、ラモは鋭い笑みを浮かべた。
「…なら、こっちも出すしかないか……」
次の瞬間、ラモの全身から血のような紅いオーラが立ち昇り、肌が蒸気のような気を発する。
その眼光は鋭く研ぎ澄まされ、まるで狩人の刃が顕現したかのよう。
「活血、発動。」
赤いオーラが一気に爆発するように広がり、ラモの筋肉が膨れ上がる。
その姿はまさに血の獣。
その姿はまさに血の獣。
「ついに来たか。」
最強の聖剣であるブレイヴの剣と、鋼を裂くラモの手刀が正面からぶつかり合う。
その瞬間、空間が歪んだような感覚と共に、轟音がリング全体を包み込んだ。
バゴォォォン!!
衝突の衝撃で風圧が押し返され、周囲の床がヒビを刻む。
互いの瞳は燃えるように交差し、戦いはさらに熱を帯びていく。
互いの瞳は燃えるように交差し、戦いはさらに熱を帯びていく。
カンッ!ガガガッ!ガァンッ!ズドンッ!!
ブレイヴは剣技を惜しみなく繰り出し、ラモの急所を狙う連撃を畳みかけるが、ラモはそのすべてをギリギリで見切り、裂け目を縫うように動く。
「なんて速度だ……!」
「驚いてる暇はあるのかい?」
ザシュッ!
ラモの手刀がブレイヴの肩に食い込み、鋭い切れ味で筋肉を裂き、鮮血が勢いよく迸った。
「チェックメイトだね。」
ラモの瞳に一瞬の勝利の確信が灯る。
だが――
「まだだ!!」
その声と共に、ブレイヴの身体から奔流のような魔力が炸裂する。大地が震え、空気が震える。
「クーペ・ドゥ・グロワール!!」
聖なる閃光が天地を満たし、リング全体が崩壊しかねない光の刃に包まれる。まるで神が振るった審判の一閃。
バンッ!!
閃光の只中、ラモは瞳を細めながらブレイヴの血液から作った血屍を瞬時に作り出し、眼前に放り出す。
半分の強さとはいえその強さの源は本人と同等であり、最上級の肉体と魔力を持つ彼の肉体は肉壁には最適だ。
「身代わり……いや、僕の分身か。」
刃が斬り裂いたのは赤黒く蠢く血の傀儡。その感触に、ブレイヴの目がわずかに揺れる。
さすがに自分で自分を攻撃するというのはよい気分ではなく、彼の意識が一瞬だけ嫌悪感に染まる。
その一瞬の隙。ラモの動きが空間を切り裂くように加速する。踏み込みと同時に、全身を絞り上げるような体勢から繰り出される一撃。
「――終わりだよ。」
ドシュッ!!
深紅の斬撃が閃光の中で舞い、勇者の胸部を正確に貫いた。その軌道は、血と技の極致を体現するかのように鮮烈だった。
「……見事だ。」
血を流しながらも微笑み、ブレイヴは静かに膝をついた。しかしその胸には、まだ消えぬ火があった。
ラモの一撃によって貫かれ、命の灯が消えかけていたブレイヴの中で、微かに、だが確かに響く声があった。
ラモの一撃によって貫かれ、命の灯が消えかけていたブレイヴの中で、微かに、だが確かに響く声があった。
『……お願い、まだ負けないで。』
それは、アイリスの声だった。
「……アイリス……俺は……」
ブレイヴの意識の底に、眩い記憶が蘇る。笑い合った日々。手を取り合い、命を繋いだ時間。聖女アイリスの祈りが、遥か彼方から彼の魂を震わせた。
そして――
「慈愛の祝福、限界解放。」
天より降る光が、優しく、だが確かな力でブレイヴの身体を包む。
その瞬間、彼の体は癒され、魔力が再び溢れ出す。だがそれは、今生で最後の祈りだった。
彼に宿るアイリスの力――『慈愛の祝福』は、この瞬間をもって永久に失われた。
再び立ち上がったブレイヴは、全身に痛みを感じながらも、目を開く。
「……ラモ、これで最後だ。」
「…タフだねぇ~。やんなっちゃうよ。」
再起不能とされたはずの男が、奇跡によって再び戦場に立った。
「行くぞ!」
ブレイヴの剣がラモの懐へ鋭く突き出される。その斬撃は、今までとは異なる質量と熱量を纏っていた。
ラモは驚愕の表情でその一撃を紙一重で躱すも、肩に深い切り傷を負い、血飛沫が舞った。
ラモは驚愕の表情でその一撃を紙一重で躱すも、肩に深い切り傷を負い、血飛沫が舞った。
「いや~……甘く見てたよ……」
「これが……勇者の意地だ。」
ラモの身体から赤い蒸気が再度吹き出し、活血の状態が極限にまで高められる。
両者の視線が交錯したその瞬間、戦場の空気は限界を超えて張り詰める。体温すら凍るような静寂、その中心に立つ二人の戦士。
両者の視線が交錯したその瞬間、戦場の空気は限界を超えて張り詰める。体温すら凍るような静寂、その中心に立つ二人の戦士。
そして、同時に踏み込んだ。
ズバァンッ!!
ブレイヴの大聖剣が旋回し、光の軌跡を描きながらラモを斬らんとする。
それに対抗するように、ラモの手刀が紅い軌跡を引いて突き上げられる。
それに対抗するように、ラモの手刀が紅い軌跡を引いて突き上げられる。
カンッ!ズドォンッ!!バギンッ!!
拳と剣、血と光が何十手と交差し、リングが削られ、崩れ、裂けていく。リングが耐えきれずきしみを上げ、観客席にまで衝撃波が押し寄せた。
「まだだッ!」
「ちょっと力みすぎじゃない?」
ブレイヴの聖剣が閃光の如く薙がれ、ラモの手刀が獣のように突き刺さる
――だが、次の瞬間。
メキィン!!
凄まじい衝撃がリングを貫いた瞬間――
悲鳴とも叫びともつかぬ軋む音が鳴り響き、大聖剣アヴニールカリバーの刃に無数の亀裂が走った。
悲鳴とも叫びともつかぬ軋む音が鳴り響き、大聖剣アヴニールカリバーの刃に無数の亀裂が走った。
「……ッ!?なっ……」
刹那、まるで時間が止まったかのように、剣を握るブレイヴの動きが止まる。
そして、その聖剣は眩い閃光を放ち、粉々に砕け散った。
そして、その聖剣は眩い閃光を放ち、粉々に砕け散った。
「聖剣が……折れた……!!」
破片は光の粒子となり、空へと舞い上がる。それはまるで、長年彼と共に戦い続けた剣が最後の別れを告げるかのようだった。
「あらら~」
折れた聖剣を見下ろすラモの目が細められ、空気が一瞬沈黙に支配される。
「勇者の象徴が壊れた。」その絶望が、戦場全体に重くのしかかる。
「これじゃ…どうすれば…」
刹那、砕けた聖剣の残骸の中から、淡い金色の光が湧き上がった。
その粒子は風に舞うように空中を漂い、ブレイヴの胸元に吸い込まれていく。
その粒子は風に舞うように空中を漂い、ブレイヴの胸元に吸い込まれていく。
「これが……俺の……最後の希望……!」
呻くような声と共に、彼は自らの胸に手を当てた。
そこにあったのは、彼がこれまでに歩んできたすべての記憶――仲間との旅、命を救った瞬間、
幾度もの敗北と勝利、そしてアイリスとの誓い。
「俺は……誰よりも、願ってきた。希望を……守るって……!!」
次の瞬間、彼の魂と願いが光の粒子に呼応し、残骸の中から一本の剣が浮かび上がった。
それは以前の聖剣とは異なる、しかしどこか懐かしい形をした武器。
まるで彼の旅路そのものが結晶化したような、輝きと温もりを湛えた聖剣。
まるで彼の旅路そのものが結晶化したような、輝きと温もりを湛えた聖剣。
「『勇者の聖剣』……!」
剣を握り締めた瞬間、その柄から彼の魔力が共鳴し、刃が光り輝く。
希望と意志が完全に一体となり、剣が力強く彼の手に馴染む。
希望と意志が完全に一体となり、剣が力強く彼の手に馴染む。
「”勇者の聖剣”…これが本当の、俺の剣だ!」
叫ぶと同時に、ブレイヴは全身に力を込め、リングに踏み出す。
その一歩は、再生の一歩。絶望からの再起であり、勇者としての誓いの証。
新たな聖剣が風を裂き、空気が震える。今ここに、本当の終わりと始まりが交錯する。
「なんかよくわかんないけど強くなったのね。面白いじゃん。」
ラモは満面の笑みを浮かべるが、その瞳の奥には全てを出し尽くす覚悟が燃えていた。
身体中から噴き出す活血の紅きオーラが、まるで燃え盛る焔のように広がっていく。
身体中から噴き出す活血の紅きオーラが、まるで燃え盛る焔のように広がっていく。
「後のこと? そんなもの知らないよ。そっちが全力で来るなら……こっちも全部出し切るだけさ!」
リングに激震が走る。両者の足が同時に動き、時間が止まったかのような静寂が戦場を包んだ後――
「ウルティミオンセイバー!!!」
ブレイヴの叫びと共に、新たなる聖剣が天を裂いた。聖なる光が降り注ぎ、その軌道は空間を焼き、リングの中心に光の十字を描く。その一撃には、すべての思いと決意が込められていた。
対するラモもまた、血の鼓動を高鳴らせる。ラモの全身から爆発するように活血のオーラが膨れ上がり、手刀が鬼神のような気迫を纏って光に突き立てられる。
「血統極葬!!!」
ズゴオオォォォォォン!!!!
二つの必殺がぶつかり合い、世界が悲鳴を上げた。
閃光と紅炎、希望と本能が交錯する。それはもはや技という次元を超え、魂そのものの激突だった。
爆風が四方八方に吹き荒れ、観客席の誰もがその場で息を呑み、目を見開いた。
視界は白く染まり、音はすべてを呑み込んでいく。
爆風が四方八方に吹き荒れ、観客席の誰もがその場で息を呑み、目を見開いた。
視界は白く染まり、音はすべてを呑み込んでいく。
――そして、静寂。
塵煙の中、立っていたのは、ただ一人――
ボロボロに焼け焦げたマントをなびかせ、息を切らせながらも確かに立つその姿。
肩で呼吸を繰り返しながら、握り締めた新たなる剣の刃先は、まだ戦うことができることを示していた。
かつて数えきれぬ戦場を越えてきた男――ブレイヴ・ルミエール。
対峙していたラモの姿は、激突の爆心地に吹き飛ばされたかのようにリングの端に倒れ伏していた。
その体は全身から血を流し、もはや一歩も動けぬ状態。
だが、その表情には笑みが残っていた。
「……やるじゃん、勇者クン……まいったよ……」
その呟きは、確かに敗北を認めるものだった。
爆心地で静寂に包まれていたリングとは対照的に、観客席は歓喜の嵐に揺れた。
声を限りに叫ぶ者、涙を流す者、拳を突き上げる者――そのすべてが、ブレイヴ・ルミエールの勝利を称えていた。
熱狂が、まるで嵐のように会場を飲み込んでいく。
観客の一人一人が、この瞬間に立ち会ったことを誇りに思い、興奮の渦は鳴り止む気配を見せなかった。
「勝者及び第8回あにまんオリキャラ最強トーナメント優勝者は――人理の勇者 ブレイヴ・ルミエール!!」