あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
グランドチャンピオンシップ 第1回戦 第4試合
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aioricharabattle
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グランドチャンピオンシップ 第1回戦 第4試合
《長嶋小雪 VS 長嶋小春》
あにまんオリキャラ最強トーナメント・グランドチャンピオンシップ一回戦第四試合。大型スクリーンに映し出されるのは、かつて異世界で戦い抜いた伝説の姉妹――長嶋小雪と長嶋小春。
髪を揺らしながら満面の笑みを浮かべる姉、小雪。今までこのトーナメントで幾度もの激戦を繰り広げてきたが、未だ無敗の実績を持つ怪物。
静かな瞳と穏やかな気配を纏いながらも芯に強さを宿す妹、小春。戦闘数も少なく、あまり目立つ方でもないが、こちらも同じく激戦を勝ち抜いた無敗の戦士。
「今日こそ決着だね、小春。」
「…うん、でも、姉さんが相手でも負けないよ。」
普段は誰に対しても敬語の小雪だが、相手が妹だからか口調も少しフランクなものとなっている。
だが、両者の間に広がるのは家族団欒の温かさではなく、勝負の前の静けさであった。
だが、両者の間に広がるのは家族団欒の温かさではなく、勝負の前の静けさであった。
「――試合開始ッ!!」
開始の鐘が鳴り響いた瞬間、空気が一変する。
「【鑑定】っ!」
ピキィィン!!
小雪の視界が一瞬で煌めき、奔流のように膨大な情報が脳内に流れ込む。
小春のスキル構成、特異な戦闘スタイル、そして模倣対象である【複製】の精緻な構造と仕組みが、頭の中で組み上がっていく。
「……よし、これでいける!」
「【習得】、発動――!」
脳内に焼きついたスキルの構成式が小雪の魔力と同調し、彼女の中に新たな力が刻まれる。
「小春の【複製】、もらっちゃうよ♪」
だが、その刹那、空気が一変する。
まるで時が凍りついたかのように静寂が支配し、観客のざわめきすら遠のいていく。張り詰めた気配が視界を軋ませ、小春の瞳に宿る光が一段と強くなる。
「…それも視えてたよ。」
「【複製・聖剣パルティア】」
キィィンッ!!
聖なる輝きを纏った長剣が小春の手に収束するその瞬間、まるでリング全体が静止したかのように空気が凍りついた。観客の歓声すら聞こえない。
張り詰めた緊張が細胞を刺すように満ち、小春の全身が蒼白い輝きに包まれていく。
「いくよ……姉さん。」
その声には、姉への敬意と超える覚悟が込められていた。
気を纏った踏み込みは、光刃が空を裂き、迸る閃光となって一直線に小雪の目前へと殺到した。
長剣の軌跡は稲妻のように煌き、鋭さと美しさを併せ持つ閃撃となって空間を切り裂いた。
ズバァァッ!!
「うおっ!?さすが小春、速いっ!」
刹那の判断で小雪は身体をひねり、紙一重で回避。側転で勢いを殺しながら、地を蹴って一気に跳ね上がる。
「こっちもいくよ!【複製・魔導書カリバーン】!」
ボシュウウ!!
空中に浮かぶ複雑な紋様の魔法陣が回転し、そこから凝縮された高エネルギーの熱線が放たれる。紅蓮の光が一直線に小春を貫こうと飛翔し、その熱が周囲の空気を震わせる。熱波がリング上を駆け巡り、観客席の最前列にまでその余波が届く。
「このぐらいなら大丈夫だよ…」
小春の瞳が鋭く輝き、身体を横にひねりながら走り出す。その脚運びには無駄がなく、まるで予め危機の軌道を読んでいたかのような動きだった。
「…【複製・光盾ラディエル】」
パァンッ!!
瞬間、小春の前方に金色の紋様が刻まれた光の盾が出現。
真紅の熱線が直撃し、火花とともに盾の表面が激しく軋む。巨大な音と共に蒸気が一気に吹き上がり、視界を奪う。
しかし、その中でも小春は冷静だった。
「…まだ終わってないよ。」
蒸気の帳を抜けるように跳躍しながら、彼女の手元に次なるアイテム――「穿弓アークフェザー」が光の粒子と共に出現した。
「【複製・穿弓アークフェザー】」
ピシュンッ!!
機械的な音を鳴らして展開された光弓が、小春の意思と連動するように発光。
弦を引くと同時に三本の光矢が自動装填され、放たれたそれらは高速で螺旋を描きながら小雪へと向かっていく。
弦を引くと同時に三本の光矢が自動装填され、放たれたそれらは高速で螺旋を描きながら小雪へと向かっていく。
「…回避地点は未来で視たよ。」
光矢は一点を狙うだけでなく、空間を読むように軌道をずらしながら小雪の回避先を封じるように迫っていった。
「いいね。それでこそ面白い」
しかし、小雪はそんなことも意に介せず、体に炎を纏いながら一気に加速し、疾風のようなステップで地面を蹴ると、まるで弾丸のように跳躍した。
「【複製・巨槌マグネリウム】!」
ゴォォォォォンッ!!!
宙を裂く火炎の軌跡を描きながら、小雪の手には重厚な魔力の波動を放つ巨大なハンマーが顕現。重力すら歪ませるほどの質量を持つその槌が、空中から弧を描いて振り下ろされる。
ズガァァァァン!!!
衝撃は瞬間的にリング全体を揺るがし、轟音が観客席の奥まで響き渡る。床板は一部抉れ、ハンマーが叩きつけられた場所には焦げたクレーターが形成され、赤熱の煙が巻き上がる。
その余波で小春が放った矢も消滅してしまった。
「さすが姉さん……でも。」
煙の中から浮かび上がる小春は、すでに動いていた。
炎の余波を避けつつ、リングの端へと滑り込むように退避。その瞬間、未来からのざわめきのような違和感が小春の脳内を貫いた。
「……来る。」
直感に従い跳躍し、宙返りとともに空中へ舞い上がる。そしてそのまま、指先を走る魔力で紙札を編み上げるようにして構築する。
「【複製・封印符】」
ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!
彼女の手から解き放たれた封印符は、風を切って滑空しながら空間を舞うように踊り、小雪の周囲を包み込むように配置された。
バシィィィン!!
符の一枚一枚が結界の核となり、目には見えぬ力場を編成。その瞬間、小雪の身体を取り巻く空気が重く凝固し、動きが鈍る。
「くっ……!?身体が、重い…!」
小春はその隙を逃さず、手に複製された光の槍を構える。
「…これで終わらせる。」
彼女の手に握られた槍は、遥か未来で世界戦争を終わらせる伝説の神器――『光槍ルクス・リア』の複製品だった。
全長は小春の背丈を超えるほどで、槍の穂先は淡く金色に輝き、中心部には流れるように魔力のラインが走っていた。
その槍は単なる突きの武器ではなく、光の属性を帯びた収束魔力を内部に秘めており、突きの瞬間に収束した魔力が放出され、貫通力を飛躍的に高める設計になっている。
踏み込みと同時に、彼女の周囲に光が収束する。
ズバァァァン!!
疾風の如き踏み込みとともに、小春はリングを駆け、滑らかに重心を低く落として槍を突き出した。
その一撃は、単なる物理的な刺突を超え、槍先から放たれる光の衝撃波が空間を震わせ、空気を断ち切るように走った。
「――はああぁっ!!」
その叫びと共に、小春の意志と魔力が一点に収束され、真っ直ぐに姉へと向かって放たれた。
「未来ってそんなヤバい武器あるの!?というか世界戦争って何!?」
【鑑定】によってルクス・リアの詳細を見た小雪は、自身の知り得ない情報について理解しきれない。
だが、それは彼女のパフォーマンスを落とすほどの衝撃では無かった。
「そこまで未来が視えてるんだったら、これを乗り越えられるのも視えてるでしょ!」
小雪の声と同時に、ランプ型の魔道具――古代の神殿から復元された幻灯式の装置が彼女の手の中に出現し、その表面を走る魔紋が淡く光を放つ。
「【複製・幻灯ランプ】!」
バシュウウウウ!!
ランプからあふれる光が空間を捻じ曲げるように広がり、直後に放射状に展開された光の障壁が形成された。それは単なるバリアではなく、熱や魔力の干渉を吸収・反転させる多層構造の魔導障壁だった。
ズガァァァンッ!!
小春の光槍が激突した瞬間、光と音が暴発し、まばゆい閃光が観客席にまで届く。障壁と槍の魔力がせめぎ合い、空間にビリビリとした振動を与えながら、まるで星が衝突したかのような爆音を響かせる。
ドォォォンッ!!!
圧縮された魔力が一気に爆ぜ、二人の身体が逆方向へ弾き飛ばされる。小雪は空中で一回転しながら地を蹴って着地、小春も翻るように舞いながらリングの反対側へと身を預けるように着地した。
観客たちがその一連の攻防に息を呑み、そして歓声が爆発する中――二人はほんの一瞬の静寂の後、呼吸を整えて同時に立ち上がる。
「ほんと、強くなったなあ……」
「……姉さんも、やっぱりすごいよ。」
「じゃあ、そろそろ本気の本気でいこっか!」
「…うん。」
二人の足元に魔力が奔り、複製されたアイテムが一斉に周囲に展開される。
まず小雪の前に現れたのは、銀に煌めく両刃の剣「ウルティマソード」。
「いくよっ、小春!」
一閃すれば空気を切り裂くほどの鋭さを持つその刃を振るい、小雪は小春に向かって斬撃を放つ。
「……視えてるよ。」
小春は咄嗟に黄金の盾「エターナルガード」を出現させ、迫りくる銀刃の軌道を正面から迎え撃った。
ガギィィンッ!!
刃と盾が激突した瞬間、金属音が爆ぜ、眩い火花がリング上を舞う。小春の足元には衝撃の波が伝わり、リングの床板がたわむほどの威力。
それでも小春は僅かに歯を食いしばりながら、その衝撃を受け流すように後方へ跳躍。地を蹴る音と共に宙を舞い、柔らかな着地で距離を取る。
それでも小春は僅かに歯を食いしばりながら、その衝撃を受け流すように後方へ跳躍。地を蹴る音と共に宙を舞い、柔らかな着地で距離を取る。
「やっぱり姉さんは強いね…」
「まぁ妹より強くないと姉の威厳にも関わるからね。」
小雪は得意げに笑いながら肩をすくめた。その返答に呼応するように、小春の手に複製されたのは、魔導機構を内蔵したマシンガン型魔導銃「ブラストキャノン」。
冷えた空気を切る音と共に、彼女の指が引き金を引く。
バババババッ!!
銃口から放たれた魔力弾は、赤い閃光の弾幕となって小雪を狙い撃つ。連射の衝撃が小春の肩を揺らす中、マシンの駆動音が低く唸る。
「うわっ、ちょ、撃ちすぎじゃない!?あぶなっ!」
小雪は咄嗟に反転し、背後に空間を歪めて円形の防壁「反魔装輪」を複製。硬質な音を立てて魔力弾が弾き返され、その衝撃が空気を波紋のように揺らす。
その反動を利用して小雪は右手に黒曜石のような質感を持つ大砲「マグマインランチャー」を召喚。巨大な砲身から熱を帯びた魔力が漏れ出し、空気を熱気で焼くように震わせる。
ボシュウウウウッ!!
砲口から放たれた爆裂弾は空を割くような軌道で放たれ、軌跡に灼熱の尾を引きながら小春の足元へ着弾。
爆音と共にリングが割れ、炎の柱が立ち上がる。小春はその爆風を逆に利用し、風に乗って後方へ跳び上がると、空中で姿勢を制御しつつ次の手を準備していた。
「…次はこうだね。」
爆風を利用して飛び上がる小春の手には、複製されたジェットミサイル「テンペストアロー」が出現。
「姉さん、痛いけど我慢してよ。」
上空から一撃必中の速度で撃ち込まれたミサイルは、小雪の周囲を囲むように多角的に着弾し、連鎖的な爆破を起こす。
ドォォンッ!ドォォンッ!バシュゥゥゥッ!!
その爆炎は立体的な煙幕を形成し、リング中央を白濁の帳で覆い尽くした。
「やるなぁ、ほんと本気出してきてる……でも!」
直後、爆煙を割って閃光が迸る。
ズガァァァッ!!
煙の中から飛び出してきた小雪の姿が、まるで機械の巨影に包まれるように変貌していく。
彼女の周囲に粒子状の光が集まり、人型巨大ロボット「オルタネイト・ゼロ」が蒼白のエネルギーと共に実体化する。
「どうよ!かっこいいでしょ!」
その装甲は重厚な銀と漆黒のツートンに輝き、背面にはエネルギー循環装置が駆動する音を立てる。
機体の両肩に装着された拡張ユニットが開放され、複数の補助アームが駆動開始。
ガキィィィッ!!ブオォォォン!!
右腕ユニットが突如展開され、そこから突き出されたエネルギーシールドが、小春の放った追加の光矢を正面から受け止め、放射状に拡散する光でそれらを無効化した。
キィィィンッ!!
エネルギーの余波が空間を震わせ、観客席にまで風圧が届く。
観客たちは騒然とし、リングサイドでは熱気が渦巻く。
地鳴りのような稼働音を響かせながら、「オルタネイト・ゼロ」は拳を固めてリングを踏みしめた。
その巨体から溢れ出すエネルギーがリングの床を振動させ、肩部から展開される補助アームが空気を裂くように可動を始める。
ブオォォン…キィィンッ!!
小雪の身体はコックピットの中心で光に包まれ、操縦桿を握る彼女の眼差しが鋭さを増す。
「これで終わりにするよ、小春っ!」
彼女の叫びと同時に、機体の胸部ユニットが開き、内部に格納されたエネルギーコアが露出。眩い輝きと共に高密度の魔力が収束され、それが両腕部の砲撃ユニットへと流し込まれる。
「オーバーチャージ、完了ッ!!」
ドガガガガガガッ!!
砲口から連続して放たれる光弾の嵐が小春を追い詰める。
だが――
だが――
「…これも視えてた。」
小春はすでに【予感】によって未来を視ていた。滑らかな軌道で跳躍し、リングの壁面を蹴って宙を舞う。
「【複製・収束結晶ランサー】」
彼女の手には、先端が鋭く輝く水晶状の光槍が現れ、その表面に走る魔力の紋が脈打つように光る。
「一点突破……!」
その一撃はオルタネイト・ゼロの装甲の隙間を正確に捉え、加速とともに突き刺さる――。
ズバァァァァァンッ!!!
コアユニットを貫かれた機体が一瞬痙攣し、赤い警告灯が複数箇所で点滅。内部から魔力が逆流し、機体全体にスパークが走る。
その巨体がゆっくりと崩れ落ちるのと同時に、小春は一回転しながら着地。
「ごめんね、姉さん……ちょっと、派手にやっちゃった……」
彼女が申し訳なさげに呟いたその時――
ロボットの残骸の中から、突如として咆哮のような爆音が轟いた。
ブオォォォォンッ!!!
リング中央の破壊されたオルタネイト・ゼロの胸部装甲が弾け飛び、その裂け目から疾風の如く現れたのは――長嶋小雪。
彼女は、その身を銀と紅の流線で彩られたバイク「風火二輪」に預け、エンジンの咆哮と共に飛び出してきた。そのバイクは第二回トーナメントにてナタクが使用していたものであり、まさに「小雪は知っているが小春の知らないもの」である。
「一回こういうの乗って見たかったんだよね!」
怒涛の如き魔力がタイヤに宿り、風と火のエネルギーが唸りを上げて噴き上がる。
バイクのフレームが魔力の圧に軋みながらも応え、エンジンからは紅蓮の炎と烈風が巻き起こる。
「えっ、何それ……」
驚愕に目を見開く小春。その視線は、見たことのない未知の戦闘手段に釘付けとなった。
瞬間、小雪のバイクが爆音と共に急加速を始める。車体がリングの床を抉り、タイヤが火花と煙を巻き上げながら突進してくる。
ズガガガガガガガッ!!!
その速度は常識を逸脱し、視界が歪むほどの疾走感を伴っていた。あまりの加速に、小春の反応がほんの一瞬遅れる。
「……っ!」
小春は跳躍しようとするが、バイクの進行方向があまりに正確すぎた。
風と火の双輪が怒涛のように唸りを上げ、車体と共に小雪の全体重が乗った体当たりが小春を直撃する。
ドォォォォンッ!!
烈風が巻き起こり、衝撃波が周囲に爆ぜる。リングの床板がめくれ、衝突点から紅の閃光が閃く。
小春の身体が空中を舞い、回転しながらリング端まで弾き飛ばされる。
そして、白煙と火花の中で、彼女は地面を転がりながら意識を失った。
「…ふぅ。…というかよく考えたら私バイクの免許持ってなかった気が……」
「まぁいいや、とりあえず今日は私の勝ちだね。」
小雪は拳を高く掲げ、観客席に向かってガッツポーズを見せる。
「勝者――長嶋小雪!!」