アマネオ
コカゲ八才の日記(2013年)
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amaneo
七月三日
ぼくは、海にいきました。そして、貝がらをひろったりしました。そして、砂があつくて、しぬかと思いました。たのしかったです。
七月七日
海にいきました。ぼくは海がすきです。そして、さかながおいしいと、お父さんがいいました。あまねお見つけて、ぼくはなんだろうと思いました。たのしかったです。
七月十日
岩のかげにかくしたあまねおが、ぼくをお母さんといいました。ぼくにはお母さんがいません。でも、うみねねもお父さんもいます。うみねねはすぐたたいてきます。だからうみねねはわるい。でもずっとおふとんでねています。たのしかたです。
七月十四日
うみねねがかぜをひきました。お父さんはずっとうみねねをかんびょうして、ぼくはひとりです。海にはあまねおがいます。あまねおはぶよぶよしてへんです。そして、あまねおがお母さんお母さんとうるさいから、ぼくはお母さんになることにしました。
あまねおをだいじにしました。
七月十六日
お母さんがなにをするのかわからないから、お父さんに聞きました。お父さんはこどもをだきしめると言いました。あまねおをだきしめると、きもちわるかったけど、うれしそうでした。ぼくはお母さんがちょっとほしかったです。
七月十九日
あまねおが口をあけると、ぼくはそこにはいります。ぬるぬるします。そして、海をもぐってもぐって、あおくてこわかったです。
七月二十三日
お父さんがあまねおを見つけて、どこかへもっていきました。お父さんはずっとおこって、足をすべらせました。すいぞくかんがわるいわるいとずっとおこりました。
七月三十日
あまねおはすいぞくかんにいったはずだけど、ときどき海にいます。お母さんと呼ばれて、ぼくはおこってけりました。あまねおはつぶれましたが、すぐに治
りました。たのしかったから、なんかいもたたいたりけったりしました。ほうちょうでさそうとしたら、そばにいたうみねねがなき出しました。うみねねがぼく
をたたいたので、ぼくもなきました。
あまねおはたこみたいににゅるにゅるしています。あまねおはないたぼくとうみねねのほっぺたに伸びる手をのばして、お母さんと呼びました。お父さんはそれを見て、すぐに海にかえしなさいと言いました。すいぞくかんのひとたちが、さがしているからです。
あまねおは、だいすきです。でも海の中にきえていくあまねおがなんにもぼくのことをみなかったです。あまねおはあっというまに行ってしまいました。さびしかったから、なきそうになったけどなきませんでした。
お父さんは、ぼくを見て、お母さんににてるな、と言いました。