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  • HAPPY END(9)

HAPPY END(9)

最終更新:2023年07月14日 22:58

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HAPPY END(9)◆ANI2to4ndE



◇

東方不敗は歓喜していた。無論、愛弟子の見せた力とその成長ぶりにである。
天元突破に至り破滅を招き寄せる程の力を得た獣どもをその身と技だけでねじ伏せて見せた。
武に逸る東方不敗が思わず足を止める程に見事なファイトを、己が弟子が演じて見せたのである。
人を見るに長けておったはやはりこの東方不敗、と思わず笑みがこぼれる。

「師匠……生きておられたのですか」
「ドモンよ、貴様はどうしてもワシが死んだことにしたいようだのう。ワシはここにおる。そこに何の不思議があろう」

先刻カミナと交わし、一日前にドモンと交わしたのと同じやり取りに、東方不敗は変わらぬ威厳でもって答えた。
ドモンの声は疲労困憊といった様子で、情けないほどに弱々しい。だがそれで良い。
折れてさえいなければそれで良い。

「しかし……」
「ふん、謎かけばかりしていても始まらんか。良く聞けドモンよ、ワシは一時のこととは言え螺旋王と手を組んだ。偽の情報を流すことなど訳もないことよ」

なんと、とドモンが息を飲んだ気配が伝わってくる。
ルルーシュや獣人どもの複雑に入り交じった関係まで教えてやるつもりはない。
どうせ言っても詮無いことである。
これから行う仕上げが完了すれば、もう奴らと顔を合わせることもないのだから。

「東方不敗……!あんたと言う人は……!」

目論見通り、声に怒りの気配が混じり出す。それに連られて崩壊寸前に思われたアルティメットガンダムも鈍い音を立てて動き始めた。

(技だけ見ればましになったとは言え……相も変わらず御しやすい馬鹿弟子よ)

東方不敗の挑発でドモンは再び立ち上がる力を取り戻しつつある。
そうでなくて困るのだ。ルルーシュの言う手心を加えた試練など所詮は戦いを知らぬ者の戯言。
限界を越えた先にある艱難辛苦に打ち勝ってこそ、初めて試練は試練足り得るのだ。
天元を破ろうなどという大願を目指すならば尚のこと。

「あんたは間違っている……俺が今それを教えて……ぐぅ!」

命を懸けねばいかなる修行も成ろうはずがない。

「良くぞ言ったぞドモン!ならば見事受けてみぃ!これが、最後のガンダムファイトよおおおおおおお!!」

それを知るからこそ、東方不敗は一切の容赦もなく己が機体を大回転させることができるのだ。

◇

それはファイトと呼ぶにはあまりに一方的な蹂躙だった。

「ほれ!ほれほれほれ!ほぉれいっ!」
「ぐおおおおおおお!」

マスターガンダムは自身の何倍もの巨体をまるで赤子のように弄んでいた。
影のように軽やかに次々と技を放ちその一撃一撃が確実にアルティメットガンダムの命を削り取っていく。
既に精魂尽き果てたのか、棒立ちでそれを受けるドモンもまた然りである。
あたかも東方不敗が複数いるような、いや時には実際に分身してまで行われる執拗な攻撃をカミナはどうすることもできず、ただ喚くしかない。

「どうしたどうした!悪党のワシにいい様にされて良いのかぁっ!?」
「てめぇジジイ!汚ねぇぞ!」
「小僧は黙って見ておれ!ぬぅわ!」
「ぐぁあ!」

叫ぶことも許さぬとばかりにマスターガンダムの腕部が射出され、地面ごとカミナを抉り飛ばした。
宙を舞いながらちくしょう、ともう何度目になるかも分からない悪態を漏らす。
剥き出しの敵意という新たに突き立てられた壁はあまりに大きかった。
諦めるつもりなど毛ほどもないが、打ち破るだけのドリルが今のカミナにはない。

(くそったれくそったれくそったれ……!こんなところで終わっちまうってのかよ!
後からしゃしゃり出て好き放題しやがる訳分かんねぇクソジジイにいい様にされて、それで終わりだってのかよ!)

可能性があるとすればドモン・カッシュだ。
しかしそのドモンも言い放った言葉と裏腹に気力だけで立っているという気配で、ただマスターガンダムの猛攻に身を任せている。
既に余力も尽きたかのように見える。だが、問題がはそんなことではない。

(そうじゃねぇそうじゃねぇそうじゃねぇ!そうじゃねぇんだ!
怪我がなけりゃとか武器があればとか、そんな甘ぇ考えはいらねぇんだ!)

東方不敗は万全の状態でありドモンは満身創痍である。
戦えぬドモンにはガンダムがあり、戦えるだけの余力を残すカミナにはガンメンがない。
だから勝てない。突如降って湧いた戦闘とも言えぬ茶番によって命を散らすしかない。
いや、そんなものは理屈だ。

(できるとかできねぇとかそんなこたぁどうでもいい!
だがよ、あんなどでけぇ喧嘩の後をぶち壊しにしてくれやがったジジイを一発ぶん殴ってやることもできねぇなんてよ……我慢できねぇだろうが)

背中から地面に叩き付けられ、殺しきれなかった衝撃にカミナの体が更に二度三度と跳ねてようやく止まる。
頭を打った。視界がぐるぐると回って気持ち悪い。
腹の底から絶叫を迸らせるも、響く声はどこまで届くものか。

「あぁそうだろうが!こんなんが終わりでいい訳ねぇだろぉが……えぇ、ドモンよぉ!」

穴蔵から見上げる空は、あまりに遠かった。

◇

(駄目なのか……もう俺には師匠を救う力は残されていないのか)

骨を砕き臟腑を穿つ東方不敗の技の数々は確実にドモンの命の火を消しつつあった。
師匠の過ちを拳で正すという誓いは未だ折れてはいない。今も限界を越えた体を支える最後の助けとしてドモンを踏ん張らせ続けている。
だが体は限界だった。ヴィラルとの決戦で全ての力は出し尽くしている。誤魔化しが効くレベルはとうに過ぎていた。
加えてあれだけの大技を放ったのだ。アルティメットガンダムに蓄えられていたエネルギーもほぼ底を突き、身じろぎすることさえ叶わない。

カミナが何かを叫ぶ声が聞こえた。これでいいのか、ここで終わってしまうのかという魂の慟哭だ。
いい訳がない。まだ何一つ終わってはいないのだ。
螺旋王の打倒は果たせず。
レインの元に帰ることもできず。
救うべき師には逆に命を奪われようとしている始末だ。
全くもって、救いようがない。

(だったらどうすんだ……そのまま蒸し焼きにでもなるつもりかよ)

白光に世界が埋まり、視覚も聴覚も朦朧とした世界の中でドモンとカミナは意識を交わす。

(おめおめとやられるつもりなはい……だが、やはり師匠は強い……!)
(んなこと聞いてるんじゃねぇよ……)

一騎当千の語をそのままに際限のない爆発が続けられる。
土くれと共に舞いあげられるカミナ。
アルティメットガンダムがついに崩落の兆しを見せる。

(今の俺の拳では師匠には届かん……曇りきった師匠の心を晴らすことができん……)
(本気で言ってんのか……)

荒れ狂うマスターガンダムの力に、ついにドモンカッシュの心が膝を付いた。
アルティメットガンダムの瞳から光が消える。

(まったく修行なんてなっちゃいなかった……俺は、無力だ)
(本気なんだな……)

心折れたキングオブハートの言葉はどこまでも弱く、カミナの胸を打つような力もない。
あれほど勇ましかった男も死を前にすればこんなものなのか。

そんな諦念にも似た後ろ向きの気持ちを目の当たりにし――

(じゃあよ)

──カミナは切れた。

「歯ぁくいしばりやがれええええええええ!!」

◇

「なんとぉ!?」

最早この戦場は完全に己の思うがまま、そう確信しきっていた東方不敗にとって目の前で起こっている現象は全くの予想外だった。
カミナが、走っている。

「うおぅりゃあああああああああ!!」

喉よ千切れよとばかりに獣じみた唸りを上げて、死に損ないの男ががむしゃらに駆けている。
血塗れ泥塗れになり無事な箇所などないのではないかという怪我を負いながら、それでもアルティメットガンダム目掛けて一直線に突っ走っている。
流れ弾で死んでいなかっただけでも奇跡的だというのに。
足を支える骨などとうに砕けているだろうに。
そんなものは知らぬと、男は爆進している。

「くっくく……はぁっはっは!流石はワシの見込んだ男よ!そうこなくては稽古をつけてやった甲斐がないと言うもの!」

東方不敗は堪らなく愉快な気持ちになった。
攻めを受けるばかりの弟子どもに不甲斐なささえ感じていたがここで反撃に転じる気概を見せてこそ修行の意味がある。
だからこそ、さらなる試練を与えずにはいられない。

「何をするつもりか知らんが、これはどうだ……ほぉ~れい!」

鋭く尖ったマスターガンダムの拳が東方不敗の一声でごぅん、という音と共に射出されカミナに迫る。
モビルファイターでさえ容易く貫く必殺の抜き手である。威勢だけが取り柄の小僧にかわせる程甘い技ではない。
狙い違わず、ビームに連結されるディスタントクラッシャーは側面からカミナを握りつぶさんと迫り。

「しゃらくせぇ!」

前転の要領で迷うことなく身を投げ出したカミナに紙一重で回避された。背後で巻き上げられた土砂が空しく飛び散る。
カミナはすぐさま起き上がった。ギリギリの一線で命を拾ったことになどまるで構いもせず再び走り出す。
東方不敗には何故か一瞬その背中がとても大きくなったように見えた。

「く……!つけあがるなぁ!」

嫌な妄想を振り払うかのように東方不敗は全力での攻撃を繰りだし始めた。だが言い様のない焦燥に僅かに技が乱れてしまう。
人間一人刈り取るなど訳もないことのはずなのに、まるで攻撃が当たらなくなっている。
あたかも流水になったかのようにカミナの動きが捉えられない。

右に左に発射される光線をカミナは見もせずにかわす。雨のように注ぐ土砂などお構いなしに走り、鞭のように振るわれたマスタークロスの一撃をひとっ飛びに避ける。
足元で生じた爆風を推進材に原型を留めぬ程に痛みつけられたアルティメットガンダムの下半身に取り付いた。
そのままよじ登る、のも面倒くさいとばかりに全身をガシガシと動かし、ついには足だけでほぼ垂直にそそり立つ外壁を駆け上がるに至った。
追い縋るように再度放たれたディスタントクラッシャーを本能でかわし、逆に足場としてコックピットブロックをこじ開ける。
無理矢理作った隙間に頭から飛び込み殺しきれなかった勢いに盛大にすっ転んだがそんなことはもう微塵も歯牙にかけず立ち上がり。


「歯ぁ食いしばれそれといつかのお返しだ覚悟しやがれパアアアアアアアンチッ!!」


呆けたように突っ立っていたドモンを殴り飛ばした。

「がはあっ!」

呆れる程真っ直ぐ突き出された拳は綺麗にドモンの顔面に突き刺さり体ごとその身を吹っ飛ばした。
面白いくらいゴロゴロと転がったドモンはそのまま触手のような無数の配管が剥き出しになったコックピットの壁に激突し、呻き声を上げて倒れた。

「おうおうおうおう!」

何が起きたか分からぬと口にするかのような腑抜け顔。
散々に偉そうな能書きを垂れてくれたドモンに向けて、カミナはビシリと指を差す。

「耳も目も鼻も口も!穴ってぇ穴かっぽじってよぉく聞きやがれ!」

そして直ぐ様天を指す。
ここ一番で叩き付けるのは得意の口上。カミナという男の生き様そのものである。

「勝てねぇ会えねぇ分からねぇ!
ないない尽くしの泣きっ面ぁ、意地で隠して押し通る!
裏目裏目の負け犬人生、それでも貫く男道!」

グレン団、不撓不屈の鬼リーダー。
俺を。
この俺を。

「俺を誰だと思っていやがるっ!!」


男カミナ、ここにあり。


「ぐ……何だと?」

息も絶え絶えに口元をぬぐいながらよろよろとした足取りでドモンが立ち上がった。
だがまだカミナの怒りは収まらない。腹の底から湧き出る言葉を感情のまま次々とぶつける。

「おうおう、俺は夢でも見てたのかぁ!?さっき見たのはそりゃもうすげぇ、男と男のガチンコ勝負だったんだがなぁ!
俺も地上に出てから結構経つが、あそこまで派手な喧嘩は見たことねぇ!
魂が震えるたぁあのこった!

……正直負けたと思ったよ。このカミナ様がよりにもよって男のでかさで負かされるなんざ、思いもしねぇってもんだ。
だがよ、そんなすげぇもんを俺に見せてくれた手前ぇが何だぁ?
最っ高の目標を前にできません、無理ですだぁ?

ふざけんじゃねぇぞこんちくしょうっ!
仮にも俺が認めた男が、んなこと抜かしていい訳ゃねぇんだよ!
……俺は信じる。俺の信じた俺を信じるぜ。俺はそれっきゃ信じねぇ!」

掲げられていた指を下ろす。その先にはドモンの顔がある。

「手前ぇはどうなんだ、ドモン!!」

キングオブハート。
散弾のようにぶちまけられた言葉の嵐はあたかも魂を直接殴り付けられるようで、激しく突き立てられた熱情は東方に燃え盛る炎にも似る。
弛緩していたドモンの表情が変わった。

「ふ……まさか、お前に説教されちまうとはな」

どこか粗野な雰囲気を漂わせ、ドモン・カッシュは笑った。両足に再び活力が戻り始めていた。

「おうよ、俺もグレン団もあのジジイにはでけぇ借りがあるんでな」

それを見てカミナもまた口を吊り上げ笑った。親指の腹で背後を指す。

「だがどうする。ガンダムのエネルギーはもう空っぽだ」
「あぁん!?まだそんな寝言を言ってやがんのかぁ?」

心底からの呆れを感じカミナは頭を抱えた。思わずやれやれと大袈裟なため息まで出る。

「空っぽなんかじゃねぇだろうが」

まったく、この期に及んでこんなことも分からないのか。
行く道に必要なのは度胸と根性。それに。

「気合いがあんだろ。ロボットを動かすのに必要なのは燃料なんかじゃねぇ……気合いだ!!」


当たり前のことである。


「く、くははははは……あっははははは。気合い、気合いか」

なのにドモンはそれを聞いてからからと笑った。
まるで子供に戻ったような純粋で曇りのない呵呵大笑がコックピットに満ちる。

「あんだぁ?何か変なこと言ったか?」
「いや何でもない。俺としたことが、どうやら大事なことを忘れてしまっていたらしい」

訝るカミナを押し退けるようにドモンがコックピットの中央に陣取った。
だがもちろんそれだけでアルティメットガンダムに火が入ることはない。そんなことはお構い無しにドモンはごそごそと何かを探し始める。

「何やってんだ?」

焚き付けた身でありながら意図が読めず、ぽかんとカミナは聞いた。

「知れたことだ。馬鹿師匠の目を覚ましてやるのさ」

挑発的な笑みの横で、シャッフルの紋章が赤く光っていた。

◇

そして、アルティメットガンダムが力を取り戻す。

「ぐぉお!?何事!?」

再起動の気迫と共に放たれた衝撃波にしばし静観を決め込んでいた東方不敗が足を取られた。
復活していく。あれだけ散々に痛めつけられ、がらくた同然と成り果てていたアルティメットガンダムが瞬く間に再生していく。
昆虫のような下半身に不釣り合いに植えられた人間の胴体部。装甲に鮮やかな色が生まれる。

「だがどうやってだ!?最早あれには一片たりともエネルギーは残っておらんはず!?」
「はあああぁぁぁぁぁ……はぁ!!」

完全に立ち上がったアルティメットガンダムから再度、鬨の声と共に更に強力な衝撃波が放たれた。
顔面を庇う腕の隙間から東方不敗は見る。僅かに開け放たれたままの、コックピットブロックの内部に広がる光景を。

「見せてやる……父さんと兄さんが命懸けで作った、アルティメットガンダムの力をなぁ!」
「貴様……!まさか自ら!?」

そこにあったのは触手のように無数に伸びる配管を全身に巻き付けたドモンの姿だった。
傍らに立つカミナの姿を除けば、それは東方不敗にとってもある意味で馴染みの姿。
自らをガンダムのエネルギー元とした、男の姿である。

「貴様、まさか自ら生体コアとしてその身を捧げたというのかっ!?この愚か者があああああ!!」


「へっへ、吠えてやがんぜジジイがよぉ」

怒号飛び込むコックピットの中、カミナがすちゃりと音を立てサングラスを装着した。
テンガロンハットはどこかに飛んで行ったがこれだけは失くさない、愛用の一品だ。

「そんなことをしてみろぉ!貴様に僅かに残った生命力まで、吸い尽くされてしまうのだぞぉ!」

均衡を崩した事態に東方不敗が不測を悟り、静止のための怒号を飛ばす。

「うるさい!」

だが時は既に遅い。その声は弟子には届かない。

「あんたにも今分からせてやる……そう!この魂の炎、極限まで高めれば!」
「突き崩せねぇ壁なんざ!」

『何もない!!』

二人の声が唱和し東方不敗を押し退ける程の力となった。

重なり合った心に黄金の輝きが満ち、緑の光がそれを彩る。

「俺に合わせろ、カミナ!」
「おう!何だかわかんねぇがいっちょ派手にやってやるぜ!」
『行くぞぉ、東方不敗!!』
「この馬鹿弟子があああああああああ!!」

爆熱の気運の中、東方不敗もまた奥義を放つべく構えを取った。
だが足りない。

『我等のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!』

東方不敗には、圧倒的に、気合いが足りない。

「天を破れと!」
「轟き叫ぶぅ!」

アルティメットガンダムの中で見せる鮮やかな息の噛み合いは、まさしく舞闘。

『爆ぁぁぁぁぁぁぁぁぁくぅ熱!!ゴッドフィンガアアアアア……!!』

金の輝きに緑の粒子が舞い上がり地を満たした。
最強のガンダムが放つ一撃は、その名も高き究極拳。


「石!」「破!」
『究うううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ極!!天驚けえええぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!』


放たれたのは、男と男が貫いた、二つに重なる拳の力。

「な、何だと!?ワシの技がこうもたやすく……!?」

結ばれたのは紛れもない王の形だった。それは東方不敗の奥義を容易く飲み込み、主までも包み込まんと迫る。
かわすことなど、受けることなど、できはしない。

『ヒィィィィィィィィィィィト!』

「こんな……!このワシが、東方不敗がああああああああ!?」

『エェェェェェェェェンドッ!!』

勝利を決定付ける一声を合図に、解放されたエネルギーが爆発しクレーターの内部を球形に包み込んだ。
まばゆい白の光が超高温の世界を作り、マスターガンダムを、アルティメットガンダムを呑み込む。
世界の終わりのように、全ての物と感情が静かに塗り潰されていくのをカミナは感じた。

「レイン………………………………」
「………………………………あん?」

最後の一瞬、微かな呟きが耳朶を打ち、その意味を知る間もなくカミナの意識は光の中に消えた。


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