疾走スル狂喜 【伍】 ◆hqt46RawAo
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜』 ■
駆け出したヒイロと
ファサリナ。
信長を中心に左右に分かれて、回りこむように突っ走る。
右側を請け負ったのはヒイロ。
左手で手榴弾を掴み、右手でコルト・ガバメントの引き金を引いていく。
轟音とともに放たれる銃弾は信長に向かって真っ直ぐに進み続ける。
障害物の少ないデパートの屋上、ビル街全体の明かりによって視界も良好。
ここは障害物もなく射撃手に有利な場であり、ヒイロが銃弾を外す要素など皆無である。
左側を走るファサリナも左手の槍を後方でプロペラのように旋回させながら、右手に握ったイングラムM10を連射。
二人は信長から見て斜め前方左右からの二斜線によって同時射撃を仕掛けていく。
放たれる弾幕の形はファサリナの方が物量面では大きいがヒイロの方が精密だ。
ファサリナが逃げ場を消し、ヒイロが敵の急所を撃つ。
だがそのような小細工、魔王に通じるはずも無い。
弾幕の尽くはかわされて、切り払われて、弾き返される。
数十発の鉛球はなんら脅威になり得ず、出来たことは魔王の体をその場に留めることだけだった。
ヒイロは士郎に撤退を要求する。
この状況では士郎が邪魔で手榴弾が使えない。
もとろとも吹き飛ばす選択肢を選びかけていたが、たったいま士郎は起き上がった。
既に体力は尽き果てていた筈だが、体内にのこされていた騎士王の盾による治癒が、僅かに力を取り戻させたのだ。
多少の時間ぐらいならば、ここでヒイロとファサリナが稼ぐ事が出来る。
その間に離れろと、その言葉を受け取って士郎は歩き出した。
ヒイロには既に分っていた。
自分がここで何をなす事が出来るのか、その答えは既に得ている。
今自分が装着しているゼロシステムによって。
だから彼は迷わない、魔王を相手に一切躊躇を挟むこと無く行動する。
その結果がこれだ、士郎を逃がす。
つまりは、そいういうことだった。
士郎が安全圏に避難したのを見送った後。
ヒイロはようやく手榴弾を投げつける。
散華する爆風と鉄塊の破片。
ファサリナがそこに更なる弾幕を叩き込み、ヒイロも続けて手榴弾を放ち続ける。
連鎖する爆発と撃ちこまれ続ける銃弾の嵐。
まだだ、とヒイロは分っていた。
これしきで沈む敵ではない、分っている。
故にこの先の計算もちゃんとある、ゼロが導く答えに向かって。
「それで……終わりか?虫けらども」
巻き上がった埃煙の中から怨嗟の声が響き渡る。
直後、そこから黒い弾丸が飛び出してきた。
魔王が左手に握ったエアガンの連射。
もとは殺傷能力など皆無であったBB弾のそれは、
いまや瘴気でコーティングされる事によって、本物の銃弾と寸分変わらぬ威力を秘めていた。
狙われたのはファサリナ。
9mmパラベラム弾の弾幕にたいして、撃ちかえされる漆黒の弾幕。
それに向かって、ファサリナは自ら駆けた。
後ろ手に待機させていたゲイボルグを前方に突き出す。
風車の様な真紅の盾が、漆黒の弾幕その全てを打ち落としていく。
瘴気を乗せた銃弾であろうが、もとはエアガンのスピードだ、彼女にとっては見切ることなど造作も無い。
ファサリナはそのまま煙の奥へと突っ込んで、その中心に立っていた魔王と対峙する。
さすがの彼女も少々の驚愕を禁じえない。
あれだけの爆撃と弾幕を受けてなお、信長は未だに無傷であった。
「ふむ、貴様は少々できるか……女」
最悪の視界環境の中で、信長とファサリナは刃をぶつけ合う。
信長が圧倒的な攻めを見せるなか、ファサリナはそれをひたすらに受け流していた。
掠るだけでも体を跳ね飛ばす程の威力を込めた剣撃を、槍の先端一つで捌き切る。
まともに受けるだけでも槍ごと体を両断されかねない怒涛の連撃を、敵の力の調子を崩すことで凌いでいく。
とはいえ、限界は来る。
余裕など常に絶無。
凌ぎきれなくなる時が必ずやってくる。
だがファサリナは信じていた。
今の自分のパートナーたる少年ならば、必ずこの事態を打ち崩してくれると。
「ファサリナ、離れていろ!」
期待通り聞こえたその声に微笑みながら、ファサリナは後方に跳んだ。
そこへ追撃が届く前に。
極大の閃光が信長に襲い掛かる。
防御など絶対に間に合わないと知った信長はなんら驚きを見せることも無く。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォォォッ!!!」
後ろに転がったファサリナも、至近距離からGNツインバスターライフルを打ち込んだヒイロも、この事態には呆れるしかない。
これまで銃弾も手榴弾も尽く蹴散らしてきた信長のマント。
ヒイロはその防御が間に合わない攻撃、またはその防御を貫く攻撃を放つ以外に勝機はないと計算した。
故に今、信長がファサリナを相手に気を取られている間に、至近距離からのバスターライフル射撃を敢行したのだ。
それは賭けだった。
少しでも間違えれば、ファサリナもそして自分自身も巻き込まれてしまう半捨て身の攻撃。
命を賭けた攻撃でなければ勝利を得ることなど出来ないと、最初からゼロシステムよって導き出されていた。
結果、攻撃は成功。
マントの防御をさせる間も無く、ビームは信長へと届いたのだ。
にも拘らず――。
「馬鹿な……こいつの強さはゼロの予想すら上回るというのか……」
例えマントによる防御が間に合わなくとも、信長の剣速ならば十分に対応できた。
ビームは防がれるのではなく、切り裂かれていた。
上段から下段へと真っ直ぐに剣を振り下ろす、それだけの動作で。
信長がただ一つ両手で握ったカリバーンによって、GNビームは真っ二つに分かたれる。
分かれた閃光は信長を避けるように、後方のビルに直撃して消えていった。
「ぬるい……!ぬる過ぎるわ虫けらどもがッ!
これしきで、我を討とうなど――笑止千万也!!!!」
ビームを切り裂いていく黄金の刀身が、そのとき初めて黒に染まり始める。
選定の剣にはゆっくりと、信長によって制圧が開始された。
やがて漆黒に染められた刀身が極光を放ち、ビームを全て断割する。
そのまま極光はヒイロの手元まで伸び、バスターライフルを両断した。
ヒイロはライフルごと真っ二つにされる寸前に、ゼロシステムが新たに見せた予測によって飛びのき、九死に一生を得る。
安心する間も挟まず彼はなおも動き続けた。
五飛の青龍刀を取り出して、信長に向かって走り出す。
この瞬間こそ、勝利への最後のチャンス。
今の信長は全力を振り絞った直後の状態、すぐに剣を振るうことは出来ない。
ファサリナもまたヒイロと同時に槍を突き出していく。
だが、剣を振るう事が出来るかと、マントを振るう事が出来るかはまた別の話だ。
漆黒のマントの一振りで、ヒイロとファサリナは大きく後方に吹き飛ばされる。
マントの攻撃は殺傷能力が低い。
事実、このときもファサリナは屋上の床に叩きつけられるだけで済んでいた。
ダメージはさして無い、ただし勝利する為の手段はもう万策尽きたと言った状態だが。
対して、ヒイロの状況は深刻だった。
確かにマントの攻撃が致命には至る事は無いが、爆散したライフルの破片が背中を刺しぬいて重傷を作り上げている。
更には場所と飛ばされた方向が悪い。
彼が飛んだ方向には屋上の床が無かったのだ。
つまりこのまま落ちれば彼は死ぬ。
「ヒイロ!」
それに気がついたファサリナが叫んだ瞬間。
ヒイロはデパートの隣に立っていた高層ビルの窓ガラスを突き破り、その内部へと消えていった。
その光景を前に、ファサリナには判断できなかった。
ヒイロが死んだのか、まだ生きているのか。
漠然と思ったことは、ヒイロの生死を知る前に、己は目の前に立つ男に殺されるのだろう、という事だった。
だが信長の目はそんな彼女を見てはいない。
「よォォォォォォォォォッ!お久しぶりですねェェェェェェッ!
織田信長サァァァンッ!」
彼の視線は上空から飛来するコーヒー缶にのみ向いていた。
「貴様……! また性懲りも無く死にに来おったか!?」
突如空中に現れた
一方通行がデパートの屋上に降り立ち、ファサリナと士郎、倒れ付した美穂子を間に挟んで信長と対峙する。
彼が放ったコーヒー缶の威力は、数時間前に信長と対峙した時と比べて更に強力になっていた。
フル回転する計算能力。ベクトル操作は以前にまして冴えを見せる。
その攻撃力は初撃で信長を殺しうる程だ。
だがその前提は、相手が以前対峙した時の信長であればの話だが。
飛んできたコーヒー缶の全ては、一振りで迎撃される。
今の信長は以前とは違ってノーダメージ、
万全な状態であり、得物も強度の低い物干し竿からカリバーンに変わっている。
故に攻撃力の強化を競うならば今の二人は互いに拮抗するのだ。
しかし、ここでもう一つ明確な変化が現れた。
「……ぬ……?」
一方通行を覆う信長の瘴気。
以前ならばそれだけで一方通行は立つことすら出来なくなっていた筈なのだが。
今、彼はその真っ只中を悠々と歩いていく。
瘴気によって精神汚染が完遂された一方通行にとって、信長の瘴気は既に既知の概念。
もはや反射の壁から逃れることは出来ない。
「ヒャハハハッ!!なンですかァ?驚いちゃってますかァ!?
そォそォザァンネンでした、お前もう打つ手無し。ちゃっちゃと諦めて殺されてろよオラァ!!」
またしても射出されるコーヒー缶。
信長にはそれを防御する以外の行動など取りようが無い。
直接攻めた所で一切が無駄であることなど先刻思い知らされたばかりだ。
そう、一方通行の言葉は真実だ。
瘴気の攻撃が通らなくなった今、織田信長にはもはや打つ手は残されていない。
とはいえ、一方通行にはいまだ制限時間がある。
残り少ない時間内に信長を倒しきれなければそれまでだ。
だからこそ、一方通行はここで早くも決着をつけようと動き出す。
取り出したのは大量のパチンコ玉。
これを全方位に射出すれば、なるほど確かに逃げ場は無い。
その威力と範囲故に、防ぐことも逃げることも不可能だ。貫通力も申し分の無い。
今の一方通行が行使できる最強の攻撃手段。
「時代遅れの骨董がッ!コイツで終いだァァァァッ!」
対する信長は再びカリバーンに全闘気、全瘴気を集中させる。
またしても極光を帯び始める刀身。
その身に集まる莫大な瘴気。
この閃光と瘴気をもってパチンコ玉の嵐をうち払い、一方通行をその奇怪な術ごと斬り崩さんと力を溜める。
全快の信長が振るう最大の一閃がその先には続いている。
「こざかしいッ……!その耳障りな声が二度と現世に響かぬよう、貴様のすべてを水泡に帰してくれようぞ……!」
この状況、間に挟まれたファサリナにとってはたまったものではない。
二人の怪物はその中間に位置する三人など、欠片も配慮せずに力を解き放つであろうし、
一方通行に至ってはファサリナ達が巻き込まれて死ぬことを、率先して狙ってこの状況を作り出しているのだ。
すでにこの状況を打開する術など無い。
放たれる攻撃から逃れる為には最早屋上から飛び降りるぐらいしか方法が無い。
ファサリナが所持する『プラネイトディフェンサー』を使用したとて、防げるのは信長の攻撃か、一方通行の攻撃、どちらか一つだけだ。
だがそんな絶望的な状況で、半ば諦めながら一方通行に向けてプラネイトディフェンサーを展開したファサリナの背後。
一人の少年が立ち上がる。
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜 2』 ■
「衛宮士郎……君……?」
驚いたようなファサリナの声に振り向くことも無く、士郎は立っていた。
「そっちを頼みます……俺は……あいつを倒す」
やはり振り返らずに告げる。
織田信長の掲げる剣に集中していく莫大な瘴気だけを視線の先に置いて。
まだ戦いは終わっていないと言うように。
その腕を、上げた。
「――トレース・オン(投影開始)」
自分だけの起動キーを唱え、形成する。
ただ眼前の敵を打ち倒す為だけに。
そのあり方を憶えている。
今の自分になら出来るはずだと確信している。
つい数時間前、ある魔術師と邂逅することによって知らされた己の本質。
衛宮士郎が戦うべきは己自身。
決して目の前の敵に衛宮士郎は敵わない。
だから作り出せ、敵を倒しえる存在を――その剣を。
「ぐあああああああああぁぁぁぁぁッ!」
士郎の全身を、身に余る魔力が駆け巡り、魔術回路と癒着した神経を燃やす。
脳髄に耐え難い激痛が走り続ける。
あたりまえだ、これから作り出すモノは彼の限界を超えている。
全魔力を総動員してもまだ足りない。
体内の魔術回路を最大稼動させても及ぶはずも無い。
人の身が獲るなどおこがましい、伝説の象徴、物質化した奇跡。
何よりも貴き幻想だ。
それでも作り上げるというのなら、もちろん相応の対価を死払わなければならない。
士郎の手に、徐々に形作られる、一本の剣。
そこから巻き起こった、絶大なる黄金光。
ビル街の明かりなど足元にも及ばないそれが夜空を照らす。
この黄金をもって、眼前の漆黒を滅する。
それだけの意志をもって、士郎は遂にその柄を握り締めた。
直後、ぱきり、と。
頭のどこかが壊れる音を聞く。
「が……あッ……」
魔術回路の過剰行使に、ついに士郎の身体が自壊を開始する。
思い知る、このまま真名を解放すれば確実に死ぬ。
肉体ではなく精神が、その魔術行使に耐えられない。
(……だからどうしたッ……!)
ここで、あの漆黒を倒す。
倒せるのは己しかいない。
ここで、自分が背にする二人の女性を守る。
守れるのは己しかいない。
だからこの剣を振り下ろすことに迷いは無いはず。
例えその結果、己が死ぬことになろうとも。
守る、助ける、救う、一人でも多くの人達を。
その為だけに生きてきた。
その為だけに己はこれまで在ったはずだ。
自分のための自分が無い。
例えこの歪みを指摘されても、人として壊れていると言われても、今更生き方を変えることなど出来ない。
それで、いいと思った筈だ。
なぜならば、この願いは間違ってなどいない。そう信じているから。
だから衛宮士郎は
正義の味方を張り続ける。
「―――――エクス…………ッ!」
だから、衛宮士郎はここで死ぬ。
無駄ではない。
織田信長を倒し、名も知らぬ二人の女性を守って死んでいく。
例え誰かに感謝されなくとも、そうやって生きることが出来れば。
それでいい、と。
彼は思っていた筈なのに。
迷いなど、死の恐怖などどこにも無かったというのに――。
『わたくしが悲しみますの!!』
脳裏に、一人の少女の声を思い出したという、ただそれだけで。
「……畜生……なんで……ッ!」
彼はいつまでたっても、剣を振り下ろす事が出来なかった。
「俺は……ッ!」
どれほど剣振るおうとしても、その度に、少女の言葉と泣き顔が思い出されて。
自分の腕が止まってしまう。
これまで迷う事無く投げ出せた己の命が手放せない。
『……それなら、約束して下さいまし。』
『ん……?』
『一緒に、『生きて』ここから出るってことを、ですの』
『……ああ、分かった、約束する。
―――衛宮士郎は、
白井黒子と共に、この世界から出るって。』
士郎は愕然とする。
そんな、ただの口約束に、己の在り方が屈しかけている事実に。
心から、約束を守りたいと思ってしまっている自分自身に。
「それ……でも……」
自分が今、命を惜しんでいることは認めざるを得ない事実だったが。
その理由を知ってしまったならば、諦めなくてはならない。
この腕が動かない理由が分ったのならば。
「本当にごめんな……黒子。……俺は……最低の……嘘つきだ」
少女に詫びながら、衛宮士郎はもう一度、死を受け入れる。
両腕でしっかりと柄を握り、一つ息を吸って。
脳が破壊される前兆を確かに感じ取りながら。
死ぬより事よりも、約束を破る事のほうが辛いなんておかしいな、と。
苦笑いを浮かべながら。
「エクスッ(約束された)――――」
その切っ先を、魔王に向けて。
「――――カリバァァァァァァッ(勝利の剣)!!」
真っ直ぐに、振り下ろす。
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜 3』 ■
瞬間、数百の銀が夜に爆ぜた。
視界を埋め尽くすパチンコ玉。
一発一発がライフル弾を超える威力。
さらに、その規模は弾幕などと呼べるようなレベルを遥かに超えている。
これはもはや、弾『壁』だ。
散弾のように広がる第一射の隙間を第二射が埋め、その隙間を第三射が同様に。
完璧に計算された射出角度。
逃げる場所など、付け込む隙間など物理的に在りはしない。
銀の壁が徐々に徐々に広がりながら、なおかつ猛スピードで迫ってくる。
「テメェェェッ!!」
怒りの叫び声がそれを追うように響き渡った。
一方通行が放ったそのパチンコ玉の壁は十のプラネイトディフェンサーが全て防ぎきっていた。
展開された、コロニーレーザーすら防ぎきる電磁フィールド。
おそらく、この島における最大防御兵装の一つであるそれが、一方通行が全滅の確信と共に打ち込んだ銀の弾丸全てを止める。
「邪魔すンじゃねェェェァァッ!!!!」
信長以外には殆ど警戒を抱いていなかった一方通行は、予想外の手合からの予想外の抵抗に檄していた。
残り時間は少ないのだ、三下に構っている暇など無い。
だから早くそのくだらない抵抗を止めろと、無数の弾丸を放ち続けた。
それを防ぎ続けるファサリナの隣で。
「……く……そ……!」
衛宮士郎は、未だにそこに在った。
確固たる意志を持って、彼は生きたまま立っている。
歯噛みするしかない。
士郎の腕は身体の正面で止まっている。
振り切るには至っていない。
にも関わらず、黄金の剣は既にその手から霧散していた。
いまはもう、空に黄金の残滓が舞うのみである。
真名解放の一瞬前に、黄金の剣は消滅していた。
理由は、士郎の力で形を留めておける限界を超えた為。
振り切るまでに時間をかけ過ぎたのだ。
結果的に、士郎が感じた一瞬の迷いがこの時、『約束された勝利の剣』の不発を呼び――
「終わりだ、虫ケラ共」
魔王打倒を完全に不可能なものとした。
士郎の目の前で、遂に振り下ろされる魔王の剣。
爆裂の前兆を見せる瘴気。
そこに――
「下がっていろ」
少年の声と共に、上空から巨人が降って来た。
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜 4』 ■
ヒイロ・ユイはとある高層ビルの中にある、オフィスの中で目を覚ました。
己の無事と、状況を思い出して、立ち上がる。
この場所に叩き込まれた衝撃で全身痣だらけだったが、動けないほどではない。
寧ろ深刻なのは背中の傷だったが、それも今は後まわしだ。
ヒイロは突き破ってきた窓に近づいて、デパートの屋上を見下した。
新たなる乱入者を迎え、混沌とする戦場がそこに広がっている。
それを眺めながらゼロシステムを起動し、もう一度己がやるべきことを確かめる。
「任務了解」
それだけを呟いて、ヒイロはビルの屋上に上がる。
ビル風に吹かれながら、デイパックを取り出し、そこにある己の切り札を取り出した。
「システムオールグリーン
ゼロガンダム
――――起動」
織田信長はその時、この戦場において初めて驚愕を感じた。
降って来る巨人――0ガンダムの姿、戦国最強や
バーサーカーよりもなお巨大。
その巨大な足が今、信長を踏み潰さんと降って来る。
すんでのところで飛びのいた信長の目の前に、0ガンダムは轟音を響かせて降り立つ。
直後に0ガンダムの足首から噴射されるミスト。
それが信長の身体を上空へと巻き上げ、0ガンダムのやはり巨大な手が信長を掴み取った。
信長を捕らえた拳はそのまま振り切られて、前方の高層ビルへと叩き込まれる。
士郎はその光景をしばらく唖然と見ている事しか出来なかった。
そんな士郎の前で0ガンダムのコックピットが開かれて、ヒイロユイが顔を出す。
「衛宮士郎、お前は逃げろ」
「いや、俺は……」
「そこにいると巻き込まれるぞ。お前も、その少女も」
士郎は倒れ付す
福路美穂子に視線を向ける。
確かにそう言われてしまえば、士郎に選択肢は無い。
既に魔力は尽き果てていて、これ以上は投影魔術も行使できない現実が在る以上、
この戦場で士郎にできることは何も無い。
今できる事といえば、動けない少女を抱えて逃げることくらいだ。
「だがもしもの時はこれを使って、お前だけで逃げろ」
そう言ってヒイロは士郎に落下杖を渡して、使い方を簡単に説明してからコックピットを締める。
再びヒイロがモニターを見た時、既に信長は動き出していた。
巨人の指を両腕でこじ開けて、嗤う。
「ハッ!見掛け倒しか、くだらん!
これしきのカラクリ人形、一瞬で捻り潰してくれる」
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜 5』 ■
福路美穂子を逃がすという形で、士郎は漸くこの場から離れるという選択をしたものの。
実際的に状況は八方塞だった。
屋上の出口は一方通行によって塞がれている。
身を潜めようにも隠れられる場所が無い。
つまりそう、最初から落下杖を使って飛び降りるしかない状況だった。
ここで出てくる問題は落下杖は一人用であり、二人同時での使用は想定されていないということ。
ならば士郎は美穂子に使ってもらい自分はこの場に残るという行動を取りたい所だったが。
肝心の美穂子にそれをする体力が無い。
結局のところ安全に離脱しようと考えた場合、士郎一人で逃げるしかないのだ。
しかしそれは士郎自身が許さない。
故にここで士郎が選び取る決断は一つ。
士郎は美穂子に肩を貸しながら、屋上の端に歩いていく。
「行くぞ……」
あえて下を見ないようにしながら覚悟を決めた。
そして飛ぶ。
二人の人間がデパート屋上から、落下した。
士郎は左手で美穂子を抱えながら、右手を上に伸ばして落下杖を展開する。
広がる傘状のビームが回転する。
結局こうすることしか出来なかった。
一人用の落下杖を無理やり二人で使うという手段。
一瞬だけ勢いが弱まる。
だが、やはり結果は見えていて、すぐに傘の回転が不調になってくる。
意味を成さなくなった落下杖。
士郎と美穂子は死ぬ勢いのままで落ちていく。
二人は固く目をつぶり、衝撃を覚悟する。
だがその落下は地面に激突する寸前で停止した。
次いで、二人の首筋に触れる指の感触。
「ここで死なれては困るな、衛宮士郎、それに福路美穂子」
その言葉に二人が目を開いたとき、目の前には一人の女性の姿が有った。
「私の名は蒼崎橙子。安心したまえ、君たちの味方だよ」
【D-5 南のデパート前/一日目/夜中】
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]: 疲労(極大)魔力消費(極大)、全身打撲(治療中)全身に軽い切り傷(治療中)、背中に火傷、額に軽い怪我(処置済み)
[服装]: 穂村原学園制服(ボロボロ)
[装備]: 落下杖
[道具]: 基本支給品一式、特上寿司×20人前@現実、
基本支給品外の薬数種類@現地調達 、ペリカード(残金5100万)
[思考]
基本:主催者へ反抗する。黒子と共に生きてこの世界から出る。
0:この女の人は……?今は自分が腕に抱えた少女を守り抜く。
1:黒子、無事でいてくれ!
2:
秋山澪と合流する。
3:首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。
4:黒子を守る。しかし黒子が誰かを殺すなら全力で止める。
5:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする。
6:黒い魔術師(
荒耶宗蓮)への警戒心。
7:一方通行、
ライダーを警戒。
8:そう言えば他のマスター達はどうなっているんだろうか?
10:知らず知らず黒子の事が気になっている事に気付く。
[備考]
※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ゼクスの手紙を読みました。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※
原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※『ペリカの投影』には『通常の投影』より多大な魔力を消費します。よって『ペリカの投影』は今後は控える方向性です。
※白井黒子の能力について把握しました。
※自身の歪みについて気が付きました。
※「剣」属性に特化した投影魔術を使用可能。
今後、投影した武器の本来の持ち主の技を模倣できるようになりました。
※現在投影可能である主な刀剣類:エクスカバー、カリバーン、六爪、打ち刀
※片岡優希のマウンテンバイク@咲-Saki-は政庁跡に放置されています。
【福路美穂子@咲-Saki-】
[状態]:アンリ・マユと契約、左腕欠損(処置済み)、疲労困憊
[服装]:黒いロングドレス (ボロボロ)
[装備]:聖杯の泥@Fate/stay night
[道具]:支給品一式*2、
伊達政宗の首輪、伊達政宗の眼帯、包帯×5巻、999万ペリカ
[思考]
基本:自分自身には、絶対に負けたくない。失った人達の分まで勝利を手にしたい。
0:この女の人は……?今は自分を抱えてくれる少年を守りたい。
1:ただ己が正しいと信じたことを為し遂げる。
2:この少年は何を考えているのだろうか。
3:死した人達への思い。
[備考]
登場時期は最終回の合宿の後。
※名簿のカタカナ表記名前のみ記載または不可解な名前の参加者を警戒しています。
※死者蘇生はレイニーデビルやアンリ・マユを用いた物ではないかと考えています。
※アンリマユと契約しました。
※今は精神汚染を捻じ伏せています。
※所持していた六爪はエリアD-5のビル郡に散らばりました。
【荒耶宗蓮@空の境界】
[状態]:身体適合率(大)、身体損傷(中)、発現可能魔力多少低下、格闘戦闘力多少低下、蒼崎橙子に転身
[服装]:白のワイシャツに黒いズボン(ボロボロで埃まみれ)
[装備]:
[道具]:オレンジ色のコート、凛のペンダント(魔力残量:極小)@Fate/stay night
[思考]
基本:式を手に入れ根源へ到る。
0:衛宮士郎に今死なれては困る。
福路美穂子を士郎の魔力ブーストとして利用する?
1:二人の保護と櫓の状況を確認すべく、工房に向かう。
2:体を完全に適合させる事に専念する。
3:信長を利用し、参加者の始末をしてもらう。
4:必要最小限の範囲で障害を排除する。
5:利用できそうなものは利用する。
6:可能なら、衛宮士郎の固有結界を目覚めさせ、異界として利用する。
※B-3の安土城跡にある「荒耶宗蓮の工房」に続く道がなくなりました。扉だけが残っており先には進めません。
※D-5の政庁に「荒耶宗蓮の工房」へと続く隠し扉がありますが崩壊と共に使用不可能になりました。
※エリア間の瞬間移動も不可能となりました。
※時間の経過でも少しは力が戻ります。
※今現在、体は蒼崎橙子そのものですが、完全適合した場合に外見が元に戻るかは後の書き手にお任せします。
※
海原光貴(エツァリ)と情報を交換しました。
※A-7の櫓に、何かしらの異常が起きた事を察知しました。
※バーサーカーを倒したのは、ルルーシュであると確信をしています。
※何か強力な武器が手に入ったら、信長に渡す約束をしています。
※信長の首輪が、爆破機能と共に盗聴機能まで失ったかは次の書き手様にお任せします。
もしも機能が失われていない場合、主催側に会話の内容が漏れた可能性があります
※一方通行の異常に気付きました。
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜 6』 ■
巨人と漆黒の対決は漆黒の圧勝に終わる。
信長は0-ガンダムを『見掛け倒し』と証した。
それは真実、いくら巨体を動かす動力源が備わっていようと、パイロットの技量が高かろうと。
織田信長が人間大の大きさであろうとも。
質量の差が違いすぎている。
魔王が振るう剣の前には、外部装甲に使われた強化プラスチックと内部を駆動させるお粗末な金属類など、紙細工も同然だ。
それでもここまで時間を稼ぐ事ができたのは、間違いなくそれを操る者の技量が為した大いなる偉業だ。
信長に直撃する巨人の拳。
だが信長はその拳に剣を突き刺し、飛び乗ってみせる。
直後に巨人が拳を振り上げ、振り回しても突き刺さった剣が喰らいついて離れない。
信長はそのまま巨人の腕を駆け下りて。
「散れィ!」
漆黒の剣が0ガンダムの肩口に切り込み、めり込み、押し切って、左腕を切り落とす。
残る右腕が信長に向かって振るわれるものの、信長はそれを駆け上がって今度は0ガンダムの頭部を切り落としていった。
メインカメラが潰され、これ以上持ちこたえることは不可能だと判断したヒイロは、コックピット開き。
「限界だな。ファサリナ、お前も退け」
そうファサリナに言い放った。
彼には最初から分っていた。
この戦場において自分たちは、誰かが残って犠牲にならなければ全滅する。
ならばそれを買って出るべきなのは自分だろうと考えていた。
魔術師である士郎や、驚異的な身体能力を持つファサリナをここで失うわけにはいかない。
ここで散るべきは己だと、ゼロシステムによって導き出された計算と、己の感情で理解した。
「いいえ、私は貴方に賭けた、貴方を信じた。
だから貴方が死ぬときまでは、ここに居ます」
だがファサリナは振り返らずにそう言いきる。
それにヒイロはなんと返してよいか分らなくなり。
「そうか。……後は任せる」
とだけ言って、信長に向き合う。
魔王は遂に、ヒイロの居場所を正確に理解し、そこを重点的に狙ってきた。
徐々にコックピットへ近づいてくる信長の姿。
それを迎え撃つ巨人の右腕は魔王の影を捕らえきること叶わない。
閉じられたハッチは一撃で切り裂かれて。
遂に、魔王がコックピットの内部に乗り込んでくる。
そこでヒイロは、最後まで真っ直ぐに敵の姿と向き合っていた。
「手こずらせたな。死ぬがよい」
振るわれた剣によって刺し貫かれる、ヒイロの心臓。
ヒイロは血を吐き出しながらも、作戦通りに手榴弾のピンを抜いて。
己に刺さったカリバーンを握り締めて。
「任務、完了」
そう言った。
信長も気づく。
切り込んだコックピットの中、ヒイロの背後が手榴弾で埋め尽くされていたことに。
「――貴様!?」
すぐに剣を退き、離脱しようとした信長を、カリバーンを握ったヒイロの手と。
たった今、コックピットを塞いだ0ガンダムの右手が阻む。
夜の空に、赤い花が咲いた。
【ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW 死亡】
■ 『最終戦局:疾走スル狂喜 7』 ■
後方。
それに、背を向け続けていた。
背後に聞こえる爆散の音が、巨人の活動の終焉を告げて。
この瞬間、ヒイロ・ユイの死を確信しても。
ファサリナは決して振り返らない。
前方。
自分に向かって放たれ続ける鉄塊弾の怒涛と、叩きつけられる狂気の叫び声。
迫り来る脅威。
対して紫電をはじけさせながら、それらを防ぎ続ける十の円盤が構成する電磁結界。
唯一の盾。
それだけを見つめていた。
ファサリナは、決して振り返らずに。
ほんの少しだけ目を閉じて、少年を想う。
一瞬だけ過ぎる、かつて感じた信頼と期待を見送って。
そして、覚悟を決めて目を開く。
「任務……了解ですよ。ヒイロ」
彼女はもう迷いなど無く、恐れも無く。
目の前の現状のみを見つめている。
たとえ己の肩が震えていようと、槍を握る手に必要以上の力が篭っていようと、構わない。
動揺していないと言えば嘘になる。落胆していないと言えば嘘になる。諦観していないと言えば嘘になる。
それでも、ここは戦い抜こうと決意した。
なぜなら、少年が死んでしまっても。
彼の意志は――最後の任務はまだ生き続けているから。
ファサリナはヒイロ・ユイに賭けた。ヒイロ・ユイを信じた。
だから、この戦いは最後までやり遂げる。
ならば彼を失って、これからの自分の事を考えるのはその後でもいい。
今だけは、彼が残した戦いを完遂する。
結果として、自分にどのような運命が待ち受けようとも。
それがきっと己が信じ、己に意志を託した少年に対する『けじめ』になるのだろうと。
ファサリナは思ったから。
決意と悲哀の篭った眼で、いつまでも見つめていた。
ただ前だけを、己に託された戦いだけを。
「うぜェッ!うぜェッ!うぜェッ!うぜェッ!うぜェェェァァァッ!!
邪魔だッッッつってンだろうが三下ァァァァッ!!
どォォォォォォォけェェェェェェッッッッ!!!!!!!!」
爆裂する狂気と異能の具現。
まるで悪夢のような怪物の姿から、目を逸らさずに――。
■ 『再起戦局:疾走スル狂喜 8』 ■
0ガンダムはバランスを崩し、倒れて、デパートの屋上から落下する。
そんな中、爆発したコックピットの中から飛び出してくる影があった。
「……愚昧が……小ざかしいマネを……」
織田信長は生きていた。
しかしその身は既にボロボロで、彼が己の命を守る為に展開したマントは既に朽ちている。
このまますぐに戦場へと舞い戻るか。
しばし止まり、息を整えるか。
戦局は次期へと。
魔王の再臨をもって再開される。
【D-5 南のデパート屋上/一日目/夜中】
【織田信長@戦国BASARA】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)
[服装]:ギルガメッシュの鎧
[装備]:カリバーン@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考]
基本:皆殺し。
0:すぐに眼前の一方通行を殺しにかかるか、暫し息を整えるか。
1:荒耶の言葉通り、西に向かい参加者を皆殺しにする。
2:荒耶は可能な限り利用しつくしてから殺す。
3:首輪を外す。
4:もっと強い武器を集める。その為に他の者達の首をかっきり、ペリカを入手する事も考慮。
5:高速の移動手段として馬を探す。
6:余程の事が無ければ臣下を作る気は無い。
[備考]
※光秀が本能寺で謀反を起こしたor起こそうとしていることを知っている時期からの参戦。
※ルルーシュやスザク、
C.C.の容姿と能力をマリアンヌから聞きました。どこまで聞いたかは不明です。
※視聴覚室の遮光カーテンをマント代わりにしました。
※トランザムバーストの影響を受けていません。
※思考エレベータの封印が解除されましたが、GN粒子が近場に満ちたためです。粒子が拡散しきれば再び封印されます。
※瘴気によって首輪への爆破信号を完全に無効化しました。
※首輪の魔術的機構は《幻想殺し》によって破壊されました。
※具体的にどこへ向かうかは、次の書き手にお任せします。
※荒耶との間に、強力な武具があれば譲り受けるという約束を結びました。
【ファサリナ@ガン×ソード】
[状態]:健康
[服装]:自前の服
[装備]:プラネイトディフェンサー@新機動戦記ガンダムW
[道具]:基本支給品一式、軽音部のラジカセ@けいおん、シャベル@現実、
ゲイボルグ@Fate/stay night 、M67破片手榴弾x*********@現実(ヒイロとはんぶんこした)、イングラムM10(9mmパラベラム弾12/32)
イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×5、お宝ディスク、Blu-ray Discドライブ搭載ノートパソコン 、
水着セット@現実、サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
[思考] 基本:主催を倒し、可能なら
カギ爪の男を蘇生させる
0:ここを耐え抜く
1:ヒイロ……
2:なるべく単独行動は避けたい
3:ゼロなどの明確な危険人物の排除。戦力にならない人間の間引き。無理はしない。
4:首輪が解除できたらダリアを呼んでみる?
5:お友達……。
6:オリジナルヨロイが奪われてはいないでしょうか……
[備考]
※トレーズ、ゼクスを危険人物として、デュオ、五飛を協力が可能かもしれぬ人物として認識しています 。
※ヒイロを他の惑星から来た人物と考えており、主催者はそれが可能な程の技術を持つと警戒(恐怖)しています。
※同志の死に疑念を抱いていますが、ほとんど死んだものとして行動しています 。
※「ふわふわ時間」を歌っている人や演奏している人に興味を持っています 。
※ラジカセの中にはテープが入っています(A面は『ふわふわ時間』B面は不明) 。
※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。
※グラハム・衣と情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]:精神汚染(完成) 制限時間が迫っています
[服装]:私服
[装備]:パチンコ玉@現実×多量
[道具]:基本支給品一式、缶コーヒー×12、ランダム支給品×1(確認済み)
缶コーヒー各種@現実×多数、首輪(
アーチャー)
[思考]
基本:どいつもこいつもブチ殺して打ち止めを守る。
0:どいつもこいつもブチ殺す。
上条当麻は絶対に絶対に絶対に絶対にブチ殺す。
1:打ち止めを守る(※打ち止めはゲームに参加していません)。
2:このゲームをぶっ壊す!
3:首輪を解析する。首輪を解除出来たらあの女(荒耶)をブチ殺す。
[備考]
※飛行船で首輪・制限の制御を行っている・主催側で制限を調節できるのではないかと仮説を立てました。
※ゼクス、政宗、神原、
プリシラ、スザク、レイと情報を交換しました。
※ライダーの石化能力と藤乃の念動力の制限を分析しました。
※式の力で、首輪の制限をどうにかできる可能性があると判断しています。
※織田信長の瘴気の影響で精神に異常が出ました。
※橙子(荒耶)の名前は知りません。
■ 『場外:観測者』 ■
神父は常に見守り続ける。
福路美穂子とライダーの戦いは満喫した。
結果、ライダーの死体をすぐに回収できたことも僥倖。
バーサーカーの魂も福路美穂子が左腕を失った際に解放されたのを確認、回収済みだ。
もう福路美穂子の身体に拘る必要も無い。
まずは戦地離脱を最優先として、彼はこの場所を離れていく。
これ以上の介入は主催者側の人間として不可能。
この場の人間の行く末が、彼の心を満足させる形になるように期待して。
彼は島の領域を後にした。
【???/???/夜中】
【
言峰綺礼@Fate stay/night】
[状態]:健康
[服装]:神父服、外套
[装備]:???
[道具]:???
[思考]
基本:???
1:サーヴァントの死体(魂)を回収する。
2:荒耶宗蓮に陰ながら協力する。
3:この立場でバトルロワイアルを楽しむ。
4:結界の修復を手伝う。ただし1を優先する。
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最終更新:2011年08月04日 10:58